Gatsby-67
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……宴がよほど楽しいのか?それとも単に日常に戻るのが嫌なだけなのか?男女を問わずなかなか帰りたがらない来客も大勢いる中、ベイカー嬢の後を追うようにして?「自分」もそろそろ切り上げてギャッツビー宅を辞するようです……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第67回の範囲は、42ページ末尾から10行目から43ページ12行目途中まで(Rather ashamed that on my 〜から、and tumultuous scene まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 43ページ6-7行目 There seemed to be a pleasant significance in having been among the last to go とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① Rather ashamed that on my first appearance I had stayed so late, I joined the last of Gatsby’s guests, who were clustered around him.
「相当に・かなり……恥じている……何をかというと、あることの際に・あることをしたときに……それは、「自分」の……最初の……出現・出席だ……「自分」が……ある状態だった……とどまった・滞在した……それほど……おそくまで……「自分」は……加わった……最後のものに……何のかというと、ギャッツビーの……来客たちだ……そのギャッツビーの来客たちの最後のものは……ある状態だった……群がっていた……あるものの周りに……それは、ギャッツビーだ……」
that は、「これから文が続く」ことを表し、ashamed の内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?
who は、直前の the last of Gatsby’s guests を指して言いかえているのではないでしょうか?
him は、Gatsby を指しているのではないでしょうか?
前回の最後に「自分」はベイカー嬢と別れてから?今度はどうやら?ギャッツビーに帰る前に一言挨拶しようと?しているようです……まず、「自分」がギャッツビーの邸宅で開かれた宴の最初の出席の際に、それほど遅くまでとどまって滞在したことを相当に・かなり恥じている状態だった?ようです……で、そうやって宴に午前三時近くまで?残っていたことを相当恥じた状態で?ギャッツビーの来客たちの最後のものに加わった?ようです……そのギャッツビーの来客たちの最後のものはギャッツビーの周りに群がっていた?状態だったようです……要は?なんとか?ギャッツビーと話をしてから帰ろうと?他の来客たちに加わって?ギャッツビーと話をする機会を待った?ということ?ではないでしょうか?……いかにも?律儀で誠実な?「自分」らしい?と思いませんか?……なんといっても?「自分」はギャッツビーに招かれて来た?わけですから?その招いてくれた主に何も言わずに帰るなどありえない?のではないでしょうか?……ギャッツビーの姿が見当たらないままなら?まあ何も言わずに帰っても?致し方ないで済んだ?かもしれないけれど?ギャッツビーが姿を現したからには?一言挨拶しないわけにはいかない?といったところ?でしょうか?……ギャッツビーとしゃべろうと大勢の来客がギャッツビーの周りに集まっているのなら?別に隣りの家なんだし?日を改めても?構わないようにも?思えなくもないような?……だけど?律儀で誠実な?「自分」には?その日の恩はその日のうちにお礼を言うべし?みたいな?マイルールでも?あるのでしょうか?……並んで待ってでも?直接礼を言わずに帰るなどありえない?ようです……こういうところが?いや、こういうところも?人から?誰からも?信頼される要因?でしょうか?……そして?こういう人柄だからこそ?もしかしたら?ベイカー嬢にも心を許してもらえるようになった?のかもしれない?……。
② I wanted to explain that I’d hunted for him early in the evening and to apologize for not having known him in the garden.
「「自分」は……あることをしたかった……何をかというと、説明することだ……何を説明するかというと、「自分」が……ある状態だったことだ……それは、捜したことだ……誰をかというと、ギャッツビーだ……早くから……いつのかというと、晩・夕刻だ……なおかつ・同時に……何をしたかったかというと、謝ることだ……何をかというと……していないことだ……ある状態でいた……それは、知っている・わかっていることだ……ギャッツビーを……どこでかというと、ギャッツビーの邸宅の庭でだ……」
that は、「これから文が続く」ことを表し、explain の具体的な内容を説明しているのではないでしょうか?
I’d は、I had を短く縮めた形ではないでしょうか?
him は(すべて)、①で出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
to apologize の前には、I wanted が省略されているのではないでしょうか?
どうやら?①で「自分」が宴に遅くまで残った、ギャッツビーの来客たちの最後のものに加わった理由?をこの②で説明している?ようです……「自分」には、どうやら?やりたいことが二つあった?ようです……まず一つ目は?その日の晩・夕刻に早くからギャッツビーを捜していた?と説明したかった?と……そして二つ目は?ギャッツビーの邸宅の庭でギャッツビーを知っている・わかっている状態でいなかったことを謝りたかった?と……なんでしょうねえ……言い訳?みたいな?……「自分」を正当化したい?思いが感じられる?でしょうか?……「自分」が(第60回の最後で)ギャッツビーに対して失礼なことをしてしまった?と後悔していた?のを引きずっていた?のでしょうか?……いや、「自分」はこの宴に来たときからずーっとギャッツビーを捜していた?のだと……でも見つからなくて?……まあ、そのことを伝えた上で?でも庭でのことはきちんともう一度謝っておく?と……目の前で話している相手がギャッツビーその人なのだとわかっていなかったことの非礼を謝る?と……本当に律儀で誠実?……とりわけ?他人様に失礼があってはならない?という(マイ)ルールを?絶対厳守?……これだから?ベイカー嬢にも認めてもらえるようになった?……それは?イクオール?ベイカー嬢にも?決して失礼なことはしない?ということ?だから?……そりゃあ?それなら?ベイカー嬢だって?「自分」と気分良く付き合える?……「自分」に気も許すようになって当然?……結局?「自分」みたいな人は?誰とでもうまくいく?……なんでしょうねえ……円滑な人間関係を築く?お手本?みたいな人?なのかもしれません……まあ、ちょっと?気にしすぎ?という印象も?ないでもないような?……だけど?それくらいだからこそ?もしかしたら?人から信用される?のかもれません……まあ、こういう「自分」に悪い印象やネガティブな感情を持つ人がいたら?それはよっぽどの変人か偏屈?じゃないでしょうか?……。
③ “Don’t mention it," he enjoined me eagerly. “Don’t give it another thought, old sport."
「『あることをするな……それは、話に出す・言及する・触れることだ……そのことを(ギャッツビーの邸宅の庭でギャッツビーを知っている・わかっている状態でいなかったことを)……』ギャッツビーが……強いた・命令した……「自分」に……熱心に・熱意あふれる様子で……『あることをするな……それは、あることをすることだ……そのことに(ギャッツビーの邸宅の庭でギャッツビーを知っている・わかっている状態でいなかったことに)……別の・新たな……考えること・心配することを……おい、きみ……』」
Don’t は、Do not を短く縮めた形ではないでしょうか?
it は(どちらも)、②で出てきた not having known him in the garden を指しているのではないでしょうか?
he は、②と同じく、①で出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
②で「自分」がこうしたいと思ったとおりに?どうやら?「自分」はギャッツビーに説明したり謝ったりした?のではないでしょうか?……で、そしたら、ギャッツビーの反応は、この③の答えだった?のではないでしょうか?……まず、そのことを話に出したり言及したり触れるな、と言った?ようです……つまり?もう第60回の最後で「自分」がやらかした?非礼のことは話題にするな?持ち出すな?と言っている?のではないでしょうか?……その言い方は?強いるような?命令するような?ものだった?と……といっても?「自分」にメリットのあることですから?言葉通り命じたりしたわけではなくて?「自分」が本当に申し訳ないことをしたとひどく気に病んでいるようだから?その「自分」の気持ちを軽くしてあげようとして?「自分」のことを心から思いやった上で?あえて?強い言い方で?もうその話はするな、と言った?のではないでしょうか?……それも、熱心に熱意あふれる様子で……「自分」ももちろん?素敵だけれど?ギャッツビーも負けず劣らず?素敵?じゃないでしょうか?……この二人がお互いに心から相手の気持を思いやっている?そんな様子が伝わってきませんか?……そして続けてさらに、そのことを別に新たに考えたり心配したりするな?と……で、最後に男子から男子に親しみを込めて呼びかける言葉らしい、old sport を添えている?と……ギャッツビーは「自分」に、その話はもうするな、と言っただけじゃなくて?もうそのことは考えるな、心配するな、気に病むな、思い出すな、と言っている?のではないでしょうか?……ギャッツビーに対して言わないだけじゃなくて、「自分」の心?頭?の中でも考えるな、と言ってあげている?のではないでしょうか?……こんなふうに言われたら、「自分」はどんな気持ちになったでしょうねえ……もし、読者の方々が「自分」の立場だったら、どうですか?……ギャッツビー、行いが?心映えが?めちゃくちゃ男前?じゃないですか?……a (super-super-)perfect rose の「自分」に負けてない?ようじゃないですか?……素敵ですねえ……女子が男子にこんなふうに言ってもらえたりしたら?もうコロッと?参っちゃったり?しないでしょうか?……ファンに?大好きとかに?なったり?しないでしょうか?……一生ついてく?とか?……えっ ⁉ それは言い過ぎ?……そうですか?……でも、そんな人だって?出てきそうなくらいじゃないですか?……ギャッツビー、男前すぎるでしょ?……それなのに!ベイカー嬢とか女子の評判がいまいち……不思議ですねえ……ギャッツビー、女子にも優しそうなのに……あれですかね?女子って?胡散臭いとか?嘘っぽいのは?ダメなんでしょうか?……嘘のニオイをなにか感じ取ると?拒否反応を示してしまう?のでしょうか?……本物の神様なら?受け入れただろうけど?エセでは駄目?……もしかしたら?その辺なんでしょうか?……信じられるかどうかが鍵?……信じられないものは?全否定?……信用って大事?……だから?「自分」は女子にも好かれる?のでしょうか?……一概には言えないかもしれないけれど?一般的には?女子の方が?男子よりも弱い?からこそ?防衛本能みたいなものが?強かったりする?のでしょうか?……だから?男子よりも?信じられるかどうかというポイントが?重要視される?のでしょうか?……もしかしたら?男子の方が?もう少し柔軟な反応とか対応とか?だったりする?かもしれない?ような?……やっぱり?女子の方が?用心深くならざるを得なかったり?するのかもしれません……。
④ The familiar expression held no more familiarity than the hand which reassuringly brushed my shoulder.
「親しい・心安い……表情・表現は……含んでいた・有していた……あるものを決して越えてはいない・あるものと同じ程度だ……親しみ・心安さ・懇意が……何と比べてかというと、ギャッツビーの手だ……そのギャッツビーの手は……安心させる・元気づける・慰安を与えるように……かすった……「自分」の……肩を……」
no more (familiarity) than (the hand) は、familiarity の程度を the hand と The familiar expression と比べて、どちらも同じ程度に familiar だと言っているのではないでしょうか?……familiarity の程度が低かったり弱かったりするのではなく、その逆で、とても強いことを、逆に no を使って表現している?のではないでしょうか?……つまり、ここでは、おそらく顔の familiar expression も、the hand の familiarity もどちらも、とても親しみのある心安いものだった、と言っている?のではないでしょうか?……。
which は、直前の the hand を指して言いかえているのではないでしょうか?
③でギャッツビーが「自分」に向かってかけてくれた?らしい言葉に込められた思いやりを?そのまま表したような?顔の表情だったり?「自分」の肩に安心させ元気づけ慰めるような手の当て方?置き方?触れ方?だったり?したのではないでしょうか?……つまり、顔の表情から受ける印象も、「自分」の肩に当てた?置いた?触れた?手の感触?から受ける印象も、どちらも familiar 親しい心安いものだった?と言っているのではないでしょうか?……③のギャッツビーが口にした言葉そのものも、ギャッツビーの顔に現れた表情も、ギャッツビーが「自分」の肩に当てて置いて触れた手も、すべて「自分」への思いやりにあふれた「自分」の気持ちを和ませるようなものだったのではないでしょうか?……③の言葉も、④の表情も肩に触れた手も、すべて「自分」にはありがたい?嬉しくなる?ようなものだったのではないでしょうか?……③の言葉だけじゃなくて?④の表情からも肩に触れた手からもギャッツビーの真心を感じられた?のではないでしょうか?……だから?③は口先だけ調子の良いことを言ったのではなくて?本当に心から?もう気にしないでほしいとギャッツビーが思っている?ということが伝わってきたのでは?ないでしょうか?……なんでしょう……「自分」って、人間関係は完璧?パーフェクト?でなければならないと思っている?ような印象を受けませんか?……絶対に失礼があったり人の気持ちを傷つけたり不快にさせるようなことがあってはならない?みたいな?……普通の人が大して気にしなさそうなところまで?細かい?周到な?水も漏らさぬ?配慮を行き届かせる?みたいな?……ギャッツビーは「自分」のこういう神経の細やかなところまで見抜いた上で?フォローしてあげている?のでしょうか?……まあ、ギャッツビーの方が「自分」を招いてわざわざ来てもらったわけだし?……「自分」が感じの良い?好青年?なのは間違いないし?……むしろ人が悪い?って感じだったのは?ギャッツビーの方だし?……だから?宴に招いた主という立場上も?しっかりフォローして当然?そうしておくのが無難?でしょうか?……ただ、だからといって?おざなりに通り一遍のフォローで済ませたりはせず?誠意を尽くしている?ようです……やっぱり?それは?素敵に思えませんか?……素直に取れば?ギャッツビーの思いも行動もどちらも?素敵じゃないでしょうか?……。
⑤ “And don’t forget we’re going up in the hydroplane to-morrow morning, at nine o’clock."
「そして・それから・加えて……あることをするな……それは、失念することだ……「自分」とギャッツビーの二人が……ある状態であること……行くことだ……上へと……あるものに乗って……それは、水中翼船だ……明日……午前……何時かというと、九時だ……」
we は、この言葉を話している Gatsby とギャッツビーがこの言葉を話している相手である「自分」の二人を指しているのではないでしょうか?
we’re は、we are を短く縮めた形ではないでしょうか?
up は、hydroplane が水の上も走れるし空でも飛べる乗り物?(hydro は水に関わりがあることを示す語で、plane は空を飛ぶ飛行機などの乗り物を表す語のようなので)ということで、水面から上方向に移動する動きを表しているのではないでしょうか?
③④とギャッツビーは「自分」がまだ申し訳なさがっているのを気にしないように、そしてもうそのことは気に病まないように、と「自分」の気持ちを楽にしてやった上で?それより、水中翼船に乗りに行くことを失念するな、思い出せと催促している?ようです……なんといっても?翌朝九時?と……翌朝といっても?このとき午前三時近くで?その約六時間後の?午前九時?だったりするんじゃ?ないでしょうか?……すごいですねえ……ギャッツビーは、行く気満々?……よく体しんどくないですねえ……「自分」に、さっきギャッツビーとは気づかずに話していたことよりも?水中翼船に乗りに行く約束の方を守ってくれよ?と促している?ようです……もうこれで?十分?「自分」に対するギャッツビーの思いが伝わっている?のではないでしょうか?……「自分」が気にしていた非礼のことは?もうすっかり水に流している?と……過去には触れない?未来志向?未来こそ大事?……水中翼船、必ず一緒に乗りに行こうな……待ってるからな、来いよ、遅れるなよ……みたいな?……すでに?ダチ待遇?……ギャッツビーの方は?ぜひとも「自分」との距離を縮めたい?親しくなりたい?同年代の?隣家の?好誼?……第一次大戦時にはどうやら?同じ部隊にいた?ようだったし?……本当に!ギャッツビーは催促しといて良かったのでは?……読者の方々、覚えてらっしゃいましたか?水中翼船の約束?……「自分」は覚えていたのでしょうか?……ギャッツビーとの衝撃的な対面?とか気持ち的には?大きく波立った時間を経ていて?一緒に水中翼船に乗りに行く約束なんて随分昔の話に思えたり?してなかったでしょうか?…… 午前三時近く?だし……ギャッツビーにあらためて言われてなかったら?「自分」それから約六時間後には?またギャッツビーに会いに行かなきゃいけないってこと?まったく頭になかったんじゃないでしょうか?……しかし、忙しいですねえ……ほぼ?明け方近くまで?遊んで?家帰って数時間寝たら?また起きて遊びに行かなくちゃ?……遊ぶのも大変?……いや、遊びなら平気?……それも若いからこそ?……ギャッツビーが「自分」に望んでいるのは?あくまでも同年代の親しい友達になること?のようですね……もしかしたら?ギャッツビーのそういう思いが?あの第60回でわざわざ宴の主催者でこの邸宅の主だと(居丈高?に)「自分」に申し伝えなかった?理由?なのかもしれません……「自分」と同じ目線で?同じ立ち位置で?ダチになりたかった?から?その思いのままに?そのスタンスで?話していたら?つい自らの正体を言いそびれた?みたいな?感じ?だった?のでしょうか?……まあ、ギャッツビーは、「自分」がもうわかっていると思っていた?みたいなことを(39ページ1行目で)言っていた?ようでしたけど……なんでしょう……好青年同士?良い友達になれそう?……少なくともギャッツビーの方は?その意欲満々?……後は?「自分」次第?……「自分」がギャッツビーの思いに応えていくかどうか?……ただ、「自分」の方がギャッツビーに対する非礼?でちょっと負い目ができてる?感じも?ある?でしょうか?……その分?「自分」はギャッツビーを無下にもしにくくなってたりする?かもしれない?……ギャッツビーの方は?あくまでも「自分」と同じ目線と同じ立ち位置で同年代の若者同士?気のおけない友人になりたい?……「自分」の方は?ギャッツビーに対して同じ目線や同じ立ち位置とは言い難い?かもしれない?……何より?第62回の後半でギャッツビーについていろいろ想像したり考えてしまっていた?ようで?とても「自分」と同じ若者という目線ではギャッツビーのことを見られていない?のではないでしょうか?……その辺りが?ギャッツビーが「自分」と友だちになっていく上でのハードルに?なるかもしれない?……果たして「自分」がギャッツビーのことを「自分」と同じ範疇に入る若者として見てくれるようになるかどうか?……そこが問題?……それに?ベイカー嬢を始めとする女子たちの評価も?……ギャッツビーの女子ウケが甚だよろしくない?……その点も?「自分」がギャッツビーの友だちになっていくかどうかに影響する?かもしれない?……何より?ベイカー嬢がどう思っているのかが大きい?……もうすでに?ベイカー嬢に心を掴まれてしまっている?「自分」のことだから?……ベイカー嬢の判断なら?当たってるかもしれないし?……まるで?ギャッツビーが?「自分」に?片恋?みたい?……それも?ベイカー嬢という難物に?左右される?大きな?障害が立ちはだかる?片恋?……ギャッツビーと「自分」の関係――これがどうなっていくのかも、一つ注目点でしょうか?……。
⑥ Then the butler, behind his shoulder: / “Philadelphia wants you on the 'phone, sir."
【One More Library の原書データでは、"Philadelphia ~" で段落が変わっていないようですが、Scribner の書籍によれば、Philadelphia ~" から段落が変わるのが正しいようなので、訂正しておきます。】
「ギャッツビーが「自分」に(その日の)午前九時に水中翼船に乗りに行く約束を思い出すように催促した後で……ギャッツビーの執事が……あるものの後ろで……それは、ギャッツビーの……肩だ…… / 『フィラデルフィア(の人)が……用がある……あなたに(ギャッツビーに)……どんな手段でかというと……電話だ……ご主人様……』」
his は、②で出てきて③④⑤で話す様子などが描かれてきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
:(コロン)は、後に続く話し言葉が the butler とつながり・関わりがあること、つまり the butler が話した言葉であることを示しているのではないでしょうか?……ピリオド(.)は基本的に前の文と後の文のつながりを断ち切る役割があり?コロン(:)やセミコロン(;)は前の部分とその後の部分につながりがあることを表す役割がある?のではないでしょうか?……前の部分と後の部分のつながりの強さは、何もない>コンマ(,)>セミコロン(;)>コロン(:)>ピリオド(.)の順で弱くなっていく?のではないでしょうか?……。
you は、この言葉を話しているらしい? the butler が話しかけている相手、つまり Gatsby を指しているのではないでしょうか?
'phone は、telephone の tele が省略されていることを「 ' 」(アポストロフィ)が表している?のではないでしょうか?
⑤でギャッツビーが「自分」に水中翼船に乗りに行く約束を思い出させたところで?ギャッツビーの執事が?ギャッツビーの肩の後ろにやってきた?現れた?ようです……そして、フィラデルフィア(の人)が電話でギャッツビーに用がある?と伝えたようです……要は?また電話の取り次ぎ?じゃないでしょうか?……ギャッツビーって?ビジネスマン?実業家?とかなんでしょうか?……だけど?このときって?午前三時近く?じゃなかったでしょうか?……えーーーーっ ‼ ……本当に ⁉ ……前に(39ページ17-19行目あたり)シカゴから電話だったときにしても?午前零時は過ぎていた?ような?(37ページ末尾から3行目など)……時差がある?にしても?ちょっと?なんか?えーーーーーっ ‼ ……やっぱり?なんか?普通じゃなさそうな?……わけがわからない?……こういうところも?得体が知れない?って印象を?増幅させる?……もし時間帯が夜中でさえなければ?なんだか全米規模?とかで?手広く事業でも?やってるの?とか思いそうなところ?だけれど?……まあ?深夜帯に?活発に動く実業家?とかってのも?いないとはいえない?……でも?無理があるような?……なんでしょうねえ……ごく普通の一般的な人の常識とか感覚で理解し難い部分があると?この人って変?うさんくさい?信用できない?みたいに即断されがち?なのかもしれない?でしょうか?……それが?悪口や陰口を含めた噂や?ベイカー嬢や他の女子たちの不信感や警戒心を招いている?のかもしれない?……見方によっては?ギャッツビーって?めちゃくちゃ働き者?かもしれない?……かかってきている電話がすべて仕事がらみであれば?……普通の人たちは?こうあるべき?みたいな枠?から外れた人?に対して厳しくなりがち?……ギャッツビーの本当のところがどうなのか分からなくても関係なく?枠にはまってないからダメ!みたいな?……まあ、みんな?それぞれの立ち位置?立場?からしか?見ないし?考えない?でしょうか?……普通?から外れちゃうと?誤解されがち?かもしれない?……こうなると、ギャッツビーの真実?が知りたいところ?でしょうか?……別に悪じゃないのなら?むしろ好青年?の印象?だし?早く誤解を解いて?しまった方が?ギャッツビーも?誤解してる?人たちも?みんなハッピー?……午前三時前の電話の取り次ぎ?に「自分」は何も思わなかった?のでしょうか?……長〜〜〜い間?軽くて軽薄でチャラい?来客ばかりが集まっている宴にじーっと留まってるうちに?その辺の感覚までおかしくなったりしていた?のでしょうか?……いろんな意味で?疑問だらけ?……ギャッツビーよ、作者よ、これ以上謎を増やさないでくれ?……ねえ……物語についていくのも大変?……。
⑦ “All right, in a minute. Tell them I’ll be right there…. Good night."
【One More Library の原書データでは、good と小文字で始まっているようですが、Scribner の書籍によれば、Good と大文字で始まるのが正しいようなので、訂正しておきます。】
「承知した……ある時間の後に……それは、一分・短時間だ……伝えろ・知らせろ……その人(フィラデルフィアの人)に……ギャッツビーは……将来・これからあることをする……それは、いる状態だ……直ちに・じきに……そこに(電話に出てフィラデルフィアの人と話せる場所に)……おやすみなさい……」
them は、⑥で出てきた Philadelphia を指すのではないでしょうか?……本来は、複数の人たちを指すようですが、会話などでは一人の人を指すときに them と言ったりすることもあるようです……。
I は、この言葉を話しているであろう、Gatsby を指すのではないでしょうか?
I’ll は、I will を短く縮めた形ではないでしょうか?
there は、電話のある場所を指しているのではないでしょうか?
Good night は、日が沈む頃から使う?挨拶の言葉?のようですが、日が昇り正午頃まで?は Good morning、正午過ぎから日が沈む頃まで?は Good afternoon でしょうか?……英語圏では?挨拶の言葉に?時間帯を表す語の前に Good をつけるのが一般的?なようです……これは、Good night という言葉を言っている側が、その言葉をかけている相手に対して、Good 良い night 夜になりますように、といわば相手の幸せを願う言葉をかけている?ようです……言いかえれば、Good という善意や好意を相手に対して示している?ということのようです……そもそも英語圏では?狩猟文化が主流で?他人とは限られた獲物を取り合う相手?つまり他人=敵、という大前提があった?ようで、そもそもの前提が、他人=敵、ということになれば、自らはあなたの敵ではありません、という意志を示したいときには、それを言葉にして相手に伝える必要があった?ようです……そこから生まれた言葉が?Good morning/afternoon/night と Good から始める挨拶の言葉?のようです……ところで日本では、朝の挨拶といえば、おはようございます、でしょうか?……これは、お早いことでございます、と相手に対して、朝早くからご苦労さまです、といわばねぎらいの言葉をかけている?意味合いから生まれた?ようです……日本の場合は?英語圏に比べると?狩猟文化よりも?農耕文化が主流で?他人であっても?同じ集落などの人たちと協力し合って田畑を耕し収穫を得なければならなかったため?そもそも他人は敵ではなく?協力し合う仲間?であったため?そもそもの大前提が、他人=仲間(つまり敵ではない・味方)、となるので、そもそも相手に対して善意や好意を伝える必要がない?ということで、同じ仲間で?同じ苦労を共にする相手に対する挨拶は?ねぎらいの言葉になった?ということのようです……英語圏では朝の挨拶には一般に Good morning と言うようなので、その Good morning を日本語に置き換えるとすれば、日本で朝の挨拶に一般によく使われている、おはようございます、という言葉に置き換えられると考えられてきた?ようです……ただ、英語圏では?どうも?Good を付けた Good morning/afternoon/night が多用されるというか?日本語に置き換えるときに?Good morning/afternoon/night を全部、おはようございます、とか、こんにちは、とか、こんばんは、とかに置き換えていると、不自然だったり?意味合いが違うような場面も多々出てくる?ようです……いわば、英語圏では?とにかく相手に対する善意や好意を示したいときに?とりあえず?なんでも?(と言っては言い過ぎかもしれませんが)Good morning/afternoon/night で片付けているんじゃないか?と思われる場合が多くある?印象もある?ように思われます……ですから、この場面の Good night にしても、この後また何度も? Good night が出てきますが、これ全部、日本語で言うところの、おやすみなさい、という意味合いよりも、もっといろんな思いとか?意味合いとか?が込められて使われている?と考えた方が?いいんじゃないでしょうか?……ぱっと見?ぱっと聞き?には? Good night と単純極まりない?言葉をただ繰り返しているだけのように思えても?実際には?この二語に込められた話し手の思い?は、善意や好意を表しながら?他にもいろんな気持ちがこもっている?のではないでしょうか?……そうすると?読む側としては?その辺りのことを頭に置いた上で?その言葉に込められているギャッツビーや「自分」の思いや真意を想像しながら?読んでいくとより楽しめる?のではないでしょうか?……。
⑥でギャッツビーが執事から電話の取り次ぎを受けて?⑦で執事に返答し?そして最後に「自分」に向かって?おやすみなさいと声をかけた?ようです……電話がかかってきていると聞いて?まず、承知した?と……一分後?にでも電話に出る?と……電話をかけてきた人にギャッツビーが直ちに・じきに電話に出ると伝えて・知らせてくれ?と……午前三時近くに電話が?な〜んて驚いたりはしない?ようです……普通の?いつもの?こと?日常茶飯事?なんでしょうか?……う〜〜〜〜ん……何の用?なんでしょうねえ……午前三時近くに?起きてるのが普通の生活?なんでしょうか?……かけてくる方も?ギャッツビーが起きているものとして?電話してきている?ようではないでしょうか?……執事は?電話の取り次ぎが仕事なわけで?もし仮に内心では驚いたりすることがあっても?それを表に出したりはしない?でしょうか?……ギャッツビーの仕事内容とか?生活サイクルとか?どうやら?普通一般の人とは違う?らしい?でしょうか?……気になりますねえ……悪口陰口も含めて?ネガティブな噂をされても当然?に思えるところもあったりする?でしょうか?……まあ、どの国でも?時代を問わず?早寝早起きとか?健全な生活習慣とかの方が?信頼される?でしょうか?……夜中の活動って?あんまりイメージ良くない?……ただ、そこ以外なら?ギャッツビーってお酒飲んでなかったみたいだし?おもてなしに徹してるし?気遣い配慮の人って感じで?好青年といってもいいような?……ギャッツビーの好印象ポイントと?夜のイメージが?合わない?しっくりこない?ようにも?……このギャップが?人の心を掴む?……で?詮索を招く?……ギャッツビーの謎が?秘密が?明かされていくのが楽しみですねえ……。
⑧ “Good night."
「『おやすみなさい』」
⑦の最後にギャッツビーに声をかけられたらしい、「自分」がギャッツビーに向かって答えた言葉じゃないでしょうか?……まあ、Good night と声をかけられたら、同じ言葉で返すのが普通?かもしれません……日本語であれば?別れの挨拶っていろいろ考えられる?かもしれませんが?もしかしたら?英語圏では?その辺りの言葉が?日本語に比べると?少なかったりする?のでしょうか?……まあ、なんにしても、作者は、この場面では、Good night をお互いに言い合う?繰り返す?やりとりが適切?ふさわしい?と考えたようです……ギャッツビーに電話がかかってきている?ということのようだし?いよいよ今晩は「自分」とギャッツビーの絡みもこれで終了?ということ?ではないでしょうか?……長〜〜〜〜〜い夜でしたねえ……ああ!やっと終わる……。
⑨ “Good night." He smiled — and suddenly there seemed to be a pleasant significance in having been among the last to go, as if he had desired it all the time. “Good night, old sport…. Good night."
【One More Library の原書データでは、最後の good が小文字で始まっているようですが、Scribner の書籍によれば、Good と大文字で始まるのが正しいようなので、訂正しておきます。】
「『おやすみなさい』……ギャッツビーが、笑った――その結果……突然・にわかに・突如として・いきなり……あるものがある(そこにあるものがある)……ある状態に思われた……それはどのような状態かというと……ある状態である・あるものが存在する……それは何かというと、気持のよい・いい感じの……重要性・重大性・意味あること・意義だ……何にかというと……ある状態であったことだ……それは、ある状態でいることで……あるものに含まれて・あるものの間に存在して・あるものといっしょにいて……それは、最後のもの(人たち)だ……何をするかというと、その場から離れる方向に移動することだ(去ることだ)……例えて言えば・まるで……ギャッツビーが……ある状態だった……それは、望んでいた……そのことを(「自分」がその場から離れる方向に移動し去る最後のもの・人たちに含まれていることを)……ずっと……『おやすみなさい……おい、きみ……おやすみなさい……』」
He (he) は(すべて)、⑥の his と同じく、ギャッツビーを指すのではないでしょうか?
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。the last to go は、①で出てきた、the last of Gatsby’s guests を指すのではないでしょうか?……「自分」は①では遅くまで残って?ギャッツビーの邸宅で開かれた宴に集まってきた来客たちの最後のものに加わった?ことを恥じていた?ようでした……図々しい?厚かましい?……そんなふうに思えた?のでしょうか?……それが!いや、ギャッツビーの邸宅から去る最後の来客たちの一人に含まれていたことに、気持のよい・いい感じの重要性・重大性・意味あること・意義が存在するように思われた?と……何がいいたいのでしょうか?……要は?「自分」はそうやって遅くまでとどまって最後の来客の一人になって良かったのだ?構わなかったのだ?という気持ちになった?と言っている??のではないでしょうか?……ベイカー嬢が帰った後?また「自分」一人になって?宴の最中にギャッツビー本人に向かって言ってしまった失言のこととか?思い出して「自分」一人で後悔モード?にでも入っていた?ところに?ギャッツビーに直接言い訳や弁解したり?再度あらためて謝ったり?して「自分」の精一杯やれることをやり尽くしていた?ようでした……それに対するギャッツビーの反応は?もう気にしなくていい?と……それより?ダチづきあい?の話を?と……で?いよいよ?今晩最後の別れの時が来て?その最後の最後に!「自分」は?またもや?救われた?ようです……「自分」が宴にとどまって最後の客の一人になってしまったことを気に病んでいたのを?ギャッツビーは見抜いたのでしょうか?……まさに?ドンピシャリで?「自分」の辛い気持ちを?変えてくれた?ようです……「自分」が宴にとどまって最後の客の一人になったことには?「自分」の気持ちが良くなるような意味や意義があったのだ?と……まるで「自分」が宴にとどまって最後の客の一人になることをギャッツビーはずっと望んでいたように思われた?と……さて、そうやって「自分」がネガティブな気持ちでいたものを?ガラッと?ポジティブな思いに変えてくれたものは?何だったのでしょうか?――それは、どうやら?あの?例の?ギャッツビーの笑顔?ではないでしょうか?……ギャッツビーが笑ったら?その結果?突然?「自分」の気持ちがガラリと変わった?ようではないでしょうか?……思い出してください!……あの笑顔!……第61回で、39ページ3 行目から11行目まで、ズラーッと、念入りに、色んな角度から?説明が尽くされていた?らしい、あの笑顔!……その笑顔の力で?「自分」の気持ちはまたもや!しまったー!やらかしたー!という思いから?いや、何も間違ってない?失敗なんかしてない?何も問題ない?大丈夫だ?という気持ちに変わった?ようです……ギャッツビーの笑顔……神?の笑顔?……不安や暗い思いに塞ぎ込んだ人の心を?明るく前向きな安心しきったものに?変えてしまう笑顔?……魔力?魔法?……すごいですねえ……またもや?ギャッツビーが不思議な力を発揮した?……おかげで?「自分」は?後悔モードから?安心モードに?……これで?家に帰って?ぐっすり安眠できる?……やっぱり?こういうところって?ギャッツビー?めちゃくちゃ素敵じゃないですか?……女子がギャッツビーをあんなに嫌がる理由がさっぱり理解できない?……そう思われる読者の方もいらっしゃる?のではないでしょうか?……。
it は、having been among the last to go を指すのではないでしょうか?
⑧の「自分」の返答に対して、ギャッツビーの方は、もう一度?「自分」に対する好意を示した?ようです……その上!あの笑顔!……これで?「自分」の気持ちが一変?一転?した?ようです……「自分」、気持ちを楽にしてもらって?なんとも言えない?幸せモードにでも?なったんじゃ?ないでしょうか?……で?「自分」が気持ち良くなっている間?ギャッツビーは何度も? Good night と繰り返している?ようです……とにかく?ひたすら?「自分」の幸せを祈る?って感じ?なのでしょうか?……よほど?「自分」のことが気に入った?のでしょうか?……最大限の?好意を?精一杯?「自分」に示している?伝えようとしている?ようではないでしょうか?……これで?「自分」は?気持ち良く家に帰れる?のではないでしょうか?……ギャツビー、やっぱり素敵じゃないですか?……宴に招いた主として?ちゃんと?「自分」に対して最後まで?帰る間際まで?「自分」の幸せ?楽しく心地よい時間?に責任を持っている?ようではないでしょうか?……少なくとも?トムに比べたら天地の差?月とスッポン?……ギャッツビーの爪の垢でも煎じてトムに飲ませてやりたいくらい?……なんでしょう……トムって、デイジーにはとても相応しいとは思えない?ようではなかったでしょうか?……これがもし、ギャッツビーみたいな?神かと思わせる?好青年だったら?どうなんでしょうか?……デイジーに相応しい男子って?どんな人なんでしょうねえ……Chapter 1 でトムの邸宅から帰るときも? Chapter 2 でトムとウィルソン夫人の二人の部屋から帰るときも?「自分」は決して良い気持ちではない?むしろ胸が悪くなる?くらいの不愉快な気持ち?ではなかったでしょうか?……それに比べたら?この夜ギャッツビーの邸宅で開かれた宴から帰るときの「自分」の気持ちは?もう天国?極楽?気分?と言ってもいいくらい?じゃなかったんでしょうか?……ねえ……「自分」だって、たまには気持ち良く過ごさせてあげなきゃ、あんまり?ですよねえ……いつもいつも割食うんじゃあねえ……読んでいる方も?ちょっと?ほっと一息?って気分?でしょうか?……。
⑩ But as I walked down the steps I saw that the evening was not quite over.
「宴に招いた主であるギャッツビーにおやすみなさいと言われたわけだから、普通に考えると、これでもう宴は終わったと思いそうなところだけれど、実際には違って……あることをしたとき……それは、「自分」が……歩いた……あるものを下りて……それは、階段だ……「自分」は……わかった・悟った……何をかというと、その晩・夜が……ある状態だった……それは、あることが当てはまらない・ある状態ではないことだ……完全に……終わっている……」
that は、「これから文が続く」ことを表し、saw の内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?
the evening は、その宴のあった晩・夜を指すと同時に?ひいてはその宴そのものを暗示している?のではないでしょうか?
⑨で「自分」を宴に招いた張本人である主のギャッツビーからおやすみなさいと声をかけられて?実質的にはそれで?宴は終わった?と「自分」は考えた?のではないでしょうか?……で?その流れでいけば?当然?宴が終わった光景とか?たとえば?誰も人がいない寂しいがらんとした会場?とか?宴の名残みたいな食べ物や飲み物の残っていないお皿やコップだけがテーブルの上にあちこち残っている様子?とか?みたいな?ものを目にしそう?なところ?なのに?実際には違って?「自分」は?その晩・夜が、宴が、まだ完全には終わっていない状態だとわかって悟った?ようです……どうしてそんなふうに思ったのでしょうか?……階段を歩いて下りたときに?宴は完全には終わっていないな?と思った?と……そう思った理由は?何なのでしょうか?……何か?宴が続いている?引きずっている?と「自分」に思わせるものが?あった?ようです……それはいったい何なのでしょうか?……まだ騒いでる人がいる?とか?……そういったこと?なのでしょうか?……。
⑪ Fifty feet from the door a dozen headlights illuminated a bizarre and tumultuous scene.
「五十フィート(約十五メートル)(の距離に)……どこからかというと、(正面の)扉・戸・入り口だ……十二(個)の……(車の)前照灯が……照らした……奇怪な・一風変わった・変てこな・奇想天外の……なおかつ・同時に……騒がしい・騒々しい・騒動を起こす……状況・事態だ……」
the door は、ギャッツビーの邸宅の正面の入り口を表しているのではないでしょうか?
「自分」がおそらく?ギャッツビーと最後の挨拶を交わして?邸宅の正面の入り口から出て?そして階段を歩いて下りていくときに?そのギャッツビーの邸宅の正面の入り口から五十フィート(約十五メートル)の距離に?十二個の(車の)前照灯が照らしていたものがあった?ようです……それが、奇怪な一風変わった変てこな奇想天外の、なおかつ同時に、騒がしい騒々しい騒動を起こす状況・事態だった?と……いったい「自分」は何を見たのでしょうねえ……少なくとも?周辺がざわついている?騒がしい?騒々しい?うるさい?のは間違いない?……だから?宴は完全には終わってないな?と思った?……それに?奇怪で一風変わった変てこな奇想天外な状況・事態?が目の前にあった?起こっていた?ようです……いったい何なんでしょうねえ……そもそも?このギャッツビーの邸宅で開かれている宴自体が?ずいぶん普通ではない?変わってる?ようですけれど?……それをはるかに上回る?想像を絶するような?状況・事態でも?発生していた?のでしょうか?……その状況・事態?を目にして?ああ、宴はまだ完全には終わっていないな?と思った?ようです……う〜〜〜〜ん……それこそ?想像もつかない?……ということで?続きは次回?またみていきたいと思います……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
いやあ、ギャッツビーがまたもや?神懸かりぶりを?発揮して?……なんだか、このギャッツビーの神を思わせる笑顔――こういうところに?さすがは?大金持ちで?大邸宅の主?とか思わせたりもする?でしょうか?……凡人とは違う?ところが?その笑顔に?表れている?……そう思ってしまいそうなくらいの?笑顔じゃないでしょうか?……もし?こういう笑顔を目にしたりしたら?こういう笑顔を見せる人はきっと他の人とは違う何かを持っているに違いない?凡人とは違うに違いない?みたいなことを?思ったり?しないでしょうか?……あの人はきっと特別な人だ?とか?……なんでしょう?……こういうものを感じさせるのって?こういうのを?カリスマ性?とか?言う?のでしょうか?……何かわからないけど?何か人を惹きつける特別な魅力を持っている?みたいな?……しかも!ギャッツビーの笑顔は?相手の心を和ませたり?勇気づけたり?安心させたり?とその効果は素晴らしいものばかり?……そんな笑顔、みーんな?誰でも?見たいんじゃないでしょうか?……そういう笑顔を見せてくれる人のそばに?ずーっと居たかったり?しないでしょうか?……素敵な笑顔ですねえ……でも?現実に見たことない?から想像つかない?ような?……本当にそんな人がいたら?その人の周りに大勢、殺到しないでしょうか?……取り合いとかに?なったり?しないでしょうか?……ギャッツビーって、サンタクロースで?道化で?神レベル・神並み?らしい?ようですけれど?なんだか?これらの要素が?そのギャッツビーの笑顔に?凝縮されていたり?するかもしれない?でしょうか?……やっぱり?ギャッツビーって、素敵に思えませんか?……サンタクロースは素敵な贈り物で幸せにしてくれて?道化は愉快な余興で楽しませてくれて?神様は奇跡を起こして苦しみから救ってくださる?……ギャッツビーみたいな人がもし現実にいたら?絶対そのそばから離れられない?ような気がしませんか?……贈り物も余興も奇跡もなかったとしても?その笑顔だけで?ずーっとそばに居られる?気もしませんか?……そんな素敵な笑顔を見せるギャッツビーに、作者はサンタクロースと道化と神レベル・神並みの役割まで担わせている?ようです……どんなふうに?その役割をまっとうしていく?のでしょうねえ……そこにも注意しながら、先を読み進めていきたいと思います……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「43ページ6-7行目 There seemed to be a pleasant significance in having been among the last to go とはどういうことを言っているのか」 ですが……⑨で説明したとおりです。ギャッツビーの魔性の笑顔?が……またもや?威力を発揮?……う〜〜〜〜ん……見てみたい?そんな笑顔?……瞬殺?で人の心を鷲掴み?みたいな?笑顔?なんでしょうか?……想像つきますか?……そんな笑顔で見つめられたりしたら?もう忘れられなかったり?しないでしょうか?……一生ついてく!とかなったり?しないでしょうか?……なんにしても?この夜は「自分」は良いことづくめ?だったんじゃ?ないでしょうか?……ベイカー嬢とずーっと一緒にいられたし?「自分」から訊かなくてもベイカー嬢の方から連絡先教えてもらえたし?しかも!ベイカー嬢の方が「自分」に会いに来てほしいとまで言いおいてから帰って行ったし?……さらに!「自分」の失言も失態も非礼もみーんな?怒らせてしまったはずの相手であるギャッツビーの方が?逆に謝った上に気遣ってくれて?なーんの後悔もなく?スッキリ晴れ晴れ?って気分でその夜を締めくくれた?んじゃないでしょうか?……「自分」には?最高にステキな夜だった?んじゃないでしょうか?……なーんの心残りもなく?文字通り?夢心地で?眠りにつけた?んじゃないでしょうか?……なんだか?「自分」の日頃の辛抱が報われたようで?良かった!と思いませんか?……この物語、あんまり読んでて気持ちがいいものじゃない?気がしますけど?たま〜にこういう救われるときがあると?ホッとしませんか?……「自分」だけじゃない、デイジーも、ハッピーになれたらいいですねえ……。
次回は、これまた!思いがけない再会が!……ぜひまた一緒にみていってください。
第68回の範囲は、43ページ12行目途中から44ページ6行目まで(In the ditch beside the road, 〜から、There’s another man in the car." まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 44ページ4行目 TRYing! はどういうことを言っているのか
次回は、思いがけない尽くし ⁉ かも?……ぜひまた一緒に読んでみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
このコンテンツはこのサイトでのみ公開いたします。
このコンテンツの著作権はすべて著作者が保有いたします。
このコンテンツは閲覧以外の利用をすべて禁止いたします。
【お願い】
このコンテンツは無料で閲覧いただけますが、このページ末尾にある"お心付け"ボタンからぜひお心付けをいただけませんでしょうか。100円からお願いしております。ご検討いただけましたらありがたく存じます。
なお、今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。この連載はだいたい250回くらいになる予定なので、毎回訳文を購読いただいた場合には30回で2万円を超え、トータルでは18万円近くになることをご承知おきください。またいかなる場合も返金には応じられません。また購読いただいた訳文にご満足いただけるとは限らないことをあらかじめご承知おきください。なお、問い合わせなどはご遠慮ください。お断りいたします。