Gatsby-65
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……宴で再会してからずっと一緒に過ごしてきた?らしいベイカー嬢がギャッツビーに呼びつけられて?一人になってしまった「自分」――どうやら戻ってこないベイカー嬢を追って?邸宅の中に入っていった?ようです……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第65回の範囲は、41ページ15行目から41ページ末尾まで(The large room was full of 〜から、"You promised!" into his ear. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 41ページ末尾から2行目 an angry diamond とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① The large room was full of people.
「その大きな部屋は……ある状態だった……それは、いっぱいで……何でかというと、人びとだ……」
The large room は、前回(41ページ10-11行目に)出てきた a long many-windowed room which overhung the terrace を指すのではないでしょうか?
前回の最後にギャッツビーの邸宅の中に向かって行った?らしい「自分」――前回いろんな雑多な音や声がごっちゃになって出てきていた?らしい多くの窓のある長い部屋?に行った?ようです……「自分」がその部屋に行ってみると?まず大きな部屋だった?ようで、そして人びとでいっぱいだった?ようです……やっぱり?大勢の来客たちが?午前二時でも?集まって騒いでいた?ようです……なんでしょうねえ……もしかしたら?「自分」の気持ちには?少しでも?ベイカー嬢の近くにいたい?いよう?という気持ちでもあった?のでしょうか?……庭に一人でいても仕方ないし?……庭にいるよりベイカー嬢のいるであろう?邸宅の中にいる方がまし?……それもあって?前回の最後にベイカー嬢が一緒に来た男子大学生に頼まれてもかわして応じなかった?のでしょうか?……それなら?納得?……そりゃあ、ベイカー嬢最優先に決まってる?……この宴の間中?ずっと「自分」の頭?心?の中には?ベイカー嬢のことしかなかった?のではないでしょうか?……よほど好き?……ベイカー嬢がギャッツビーと一対一で何を話しているのかも気になるところ?ではないでしょうか?……。
② One of the girls in yellow was playing the piano, and beside her stood a tall, red-haired young lady from a famous chorus, engaged in song.
「一人が……何のかというと、あの女子だ……あるものを身に着けた……それは黄色いもの(衣服・服装)だ……ある状態だった……演奏している……ピアノを……なおかつ……あるものの横に……それは、その(似た対の)黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうちの一人だ……直立していた・いた……(一人の)長身の……赤い髪の毛の……年の若い……女の人が……どこからのかというと……有名な……コーラス・合唱隊だ……従事していた……何にかというと、歌うことだ……」
her は、One of the girls in yellow を指しているのではないでしょうか?
beside her stood 〜の部分は本来、a tall, red-haired young lady from a famous chorus stood beside her となるべきところが、beside her が前に出て、stood とa tall 〜の部分の順序が逆になっているのではないでしょうか?……a tall, red-haired young lady from a famous chorus は、stood beside her と同時に engaged in song という状態なのではないでしょうか?……。
①で「自分」が大きな部屋に行って、人びとでいっぱいだった中で?見つけた?のが、どうやら?あの例の似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうちの一人だった?ようです……その女子は、どうやら?ピアノを演奏していた?ようです……そしてその女子のそばには、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が直立していた?ようです……その女の人は有名なコーラス・合唱隊の一人?のようです……そして、今そこで歌っている?ようです……つまり、あの例の似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうちの一人がピアノを演奏している横で、有名なコーラスの一人らしい長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が直立状態で歌っていた?ようです……要は、ピアノと歌の演奏が行われていた?ということではないでしょうか?……あの例の似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子は?なかなかに多芸?……双子の赤ん坊?幼児?を演じたり?ピアノを演奏したり?芸達者?……だからこそ?ギャッツビーの邸宅で催されるこうした宴がぴったり?好ましい?合っている?……舞台で演じたり人前で演奏したりする機会は意外と少ない?かもしれない?……だから?ギャッツビーの邸宅で開かれる宴は貴重な機会?……そして?もしかしたら?有名なコーラスの一員らしい?長身の赤い髪の毛の年の若い女の人も?同様かもしれない?……普段は?大勢の中の一人として歌っている?けど、このギャッツビーの邸宅で開かれている宴なら人前で一人で?歌う機会がある?……一人でのびのび自由に?歌いたいものを歌える?貴重な機会?……芸達者な?人たちが大勢集まって?ここぞとばかりに?それぞれの芸をいろんな人達に見てもらえる?知ってもらえる?滅多にない機会?……どうも?ギャッツビーの宴には?そうした特徴?がある?ようです……いろんなエンタメを演る側の人たちに願ってもない大切な場?を提供している?のかもしれません……。
③ She had drunk a quantity of champagne, and during the course of her song she had decided, ineptly, that everything was very, very sad — she was not only singing, she was weeping too.
「長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……ある状態だった……それは、飲んでいた……多量の……何かというと、シャンパンだ……なおかつ……あるものの間……それは、進行・過程・経過だ……何のかというと、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の……歌だ……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……ある状態だった……それは、判断した・はっきり思い至った……不適切な・ばかげたことに……具体的に何をかというと、すべて・何もかもが……ある状態だった……それは、とても……とても……みじめだ・嘆かわしい――その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……ある状態だった……それは、ただあることをしているだけではなかった……それは何かというと、歌っていることだ……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……ある状態だった……泣いている・嘆き悲しんでいることだ……歌っていると同時に……」
She (her) はすべて、②で出てきた二人目の女性、a tall, red-haired young lady from a famous chorus を指すのではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、decided の内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?
–(ダッシュ)は、she had decided, ineptly, that everything was very, very sad と説明したのはなぜなのか、その根拠を付け加える役目を果たしているのではないでしょうか?
①②と同様に、この③も「自分」が観察したところを説明している?のではないでしょうか?……で、その「自分」の観察したところによると、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は、多量のシャンパンを飲んでいた状態だった?と……なおかつ、歌の進行・過程・経過の間に、すべて・何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいと判断した・はっきり思い至った?ようです……ただ、その判断は、「自分」の意見では、不適切でばかげている、と思った?のではないでしょうか?……で、どうしてその長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいと判断した・はっきり思い至った?と「自分」は思ったのかというと、それは、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が歌っているだけではなく、歌いながら同時に泣いていた・嘆き悲しんでいた?からだと言っている?のではないでしょうか?……この③では、「自分」の目に見えたものと同時に、「自分」がその目に見えたものから受けた印象も説明されている?のではないでしょうか?……おそらく、「自分」の目に見えたものは、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が、歌いながら泣いていた姿だった?のではないでしょうか?……そしてその姿から受けた印象は、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が、何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいと判断していたように思えた?のではないでしょうか?……ただ、その判断は、「自分」の考えでは、間違っている?ばかげている?と思えた?のではないでしょうか?……どうしたんでしょう……どんちゃん騒ぎの宴のはずなのに……どうして何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいのでしょうか?……「自分」にはそりゃ間違っている・ばがげている、と思えたようですが、でも、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は、何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいと判断した、それもはっきり思い至った?強く思った?ようです……そう思ったのであれば?必ず?そう思うだけの理由があるのではないでしょうか?……その理由が「自分」にはわからなかった?から、ばかげている、と思えたのでしょうか?……だけど、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人にしてみたら、ばかげているどころか?何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいとしか思えない?理由が?何かが?あった?のではないでしょうか?……ということは?多量のシャンパンを飲んでいた?状態だったのも?何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいと判断した?その理由に?あったりする?のではないでしょうか?……長身の赤い髪の毛の年の若い女の人には、何もかもがとてもとてもみじめで嘆かわしいとしか思えないことがあって?それでやけ酒?に憂さ晴らしの歌?なのでしょうか?……それも、歌いながら泣かずにはいられないほどの?……ただ、第三者の立場にある?「自分」の目から見ると?その姿がどうやら?ばかげたものに映った?のでしょうか?……要は、「自分」目線で言えば?長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が芝居がかって?悲劇のヒロインにでもなりきっている?ように見えた?のではないでしょうか?……ただ、当の本人である長身の赤い髪の毛の年の若い女の人にしてみれば、真剣そのもの?深刻きわまりない?……飲まずにいられない?歌わずにいられない?泣かずにいられない?……なんでしょうねえ……もしかしたら?絶望した気持ちだった?かもしれない?でしょうか?……ギャッツビーの邸宅で開かれている宴って、軽くて軽薄でチャラい幼稚な?来客が大勢集まって飲めや歌えのどんちゃん騒ぎで盛り上がって楽しんでいるのだとばっかり思っていたら?なんだか様子が違う?……これだと?なんか湿っぽくないですか?……笑い上戸状態を通り越して?泣き上戸状態に変わった?……まあ、お酒の席ではなんでもある?……あの例の似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子も、なんだかベイカー嬢に理由もなく?突っかかって?ずいぶん屈折した?印象があったような気がしますが?、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人も?なんだか問題抱えてる感じ?でしょうか?……少なくとも?幸せそうではない?……いったい何しに宴に来ているのでしょうねえ……満たされない思いを抱えながら?でもどうしたらいいのかわからず?ただ一時の気晴らしに?救いを求めて?さまよう中に?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴にも来てみた?といったところ?なのでしょうか?……でも、本当にそういう来客がギャッツビーの邸宅で催される宴に来ているのなら?ギャッツビーは?苦しんでいる人たちに?たとえ一時しのぎであっても?癒やしの場?みたいなものを?提供している?……だったら?もっと感謝されても良さそうなものなのに?……素性に?疑いあり?ってことで?悪口言われまくり?……なんでしょうねえ……トムも満たされない思いを抱えていたようでしたけど、そのトムのせいでデイジーも不幸?のようでした……「自分」はともかく?なんだかこの物語、満たされない思いを抱えてる人ばかり出てきてないですか?……そしてこの物語がもし、1925年当時の米国の世相を反映しているのだとしたら?好景気に沸く1925年頃の米国には満たされない思いを抱えた人が大勢いた?ということ?なのでしょうか?……経済的には恵まれていたはずなのに?お金があっても?心は満たされていなかった?……しかも?その満たされない思いを?妻以外の女で解消しようとか?お酒やどんちゃん騒ぎでごまかしてやりすごそうとか?いわば安易な?快楽に?逃げる?ことでしか?満たせなかった?……それも根本的な解決にはならないから?いわば満たされたような錯覚?でしのぎ続ける?しかなかった?……作者は、そうした人々の姿を?見ながら?何を思っていたのでしょうねえ……。
④ Whenever there was a pause in the song she filled it with gasping, broken sobs, and then took up the lyric again in a quavering soprano.
「あることが起こるときにはいつでも……それは、あるものがあった(そこにあるものがあった)……ある状態だった……それは何かというと、息つぎ・句切りだ……何のかというと……歌だ……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……満たした・埋めた……その歌を……何でかというと……あえぐこと・ゼイゼイ息をすること……(加えて)……断続的な……すすり泣き・むせぶような音だ……それから……その後……続けた・再び始めた……(その時歌っていた)歌詞を……もう一度……どんな様子でかというと……震えている……ソプラノ・女声の最高音域だ……」
the song は、②に出てきた song、そして③に出てきた her song を指しているのではないでしょうか?
she は、③と同じく、②で出てきた二人目の女性、a tall, red-haired young lady from a famous chorus を指すのではないでしょうか?
it は、a pause in the song を指すのではないでしょうか?
③で歌いながら泣いている?と説明した、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の様子について、さらに詳しい説明を追加している?ようです……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が歌っている歌に息つぎや句切りがあるときにはいつでも、その息つぎや句切りをあえぐこと・ゼイゼイ息をすることと断続的なすすり泣き・むせぶような音で満たした・埋めた?と……それからその後、その時歌っていた歌詞をもう一度続けた・再び始めた?と……そのときの様子が震えているソプラノ・女声の最高音域だ?と……当然?歌には合間がある?でしょうか?……で、その合間に?息つぎとか句切りに?あえいだり?ゼイゼイ息をしたり?断続的にすすり泣いたり?むせぶような音がした?のではないでしょうか?……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が歌いながら泣いていた?から……そして、そうやってあえいだり?ゼイゼイ息をしたり?断続的にすすり泣いたり?むせぶような音をさせながらも?歌うのをやめなかった?歌い続けた?のではないでしょうか?……で、その声は?ソプラノ・女声の最高音域だった?と……泣きながらでも歌う?と……歌いながら泣き?泣きながら歌い?……歌うこともやめないし?泣きやむこともない?……なんだか凄い?状態ですねえ……泣くのをやめてから歌おう、とはならないし?……歌い終えてから泣こう、ともならない?……どっちも手放せない?……歌いたいし?泣きたいし?どっちもやりたい?……何か?強い自己主張?みたいなもの?が感じられる?でしょうか?……もしかしたら?この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は、誰かに何か気づいてほしい?のでしょうか?……それで?目立つような?人の気を引くような?ことをあえて?やっている?のでしょうか?……普通に歌ってたんじゃあ、気づいてもらえない?……ただ泣いていたんじゃあ、かまってもらえない?……あたしはとってもみじめでたまらないの!……ねえ!お願いだから救けて!……こんなに声を張って訴えてるんだから気づいてよ!……こんなに泣いてるのよ!ほっとかないで!……あたしを救けて!……なんだかもう?悲痛な魂の叫び?……凄まじい?ですねえ……だけど?③の「自分」じゃないですけど、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が一人で芝居がかって悲劇のヒロインにでもなりきっている?ようにしか見られなければ?周りの人はただ遠巻きにちらっと目をやる程度で?基本無視?しておしまい?相手にしない?……一人で何、大騒ぎしてんだろ、ばっかみたい……みたいな?……しかも、これはお酒の席……ああいうのもいるよねえ……で、あっさり流される?……スルーされる?……まあ、ひとしきり歌って泣いたら?気持ちも落ち着いたりする?のでしょうか?……もしかしたら?あの似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうち、ピアノで伴奏?していた?らしい方は、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の気持ちに?共感するものでも?あったかも?しれない?……何もかもすべてがとてもとてもみじめで嘆かわしい?と……だから?自暴自棄な気持ちもあって?ベイカー嬢に八つ当たりしていた?のでしょうか?……ベイカー嬢は?そんな気持ちに?気づいていたり?したのでしょうか?……だから?どう考えても感じが悪いとしか思えなかった似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子に真摯に向き合ってあげていた?のでしょうか?……もしそうなら?ベイカー嬢って?めっちゃ器大きくない?ですか?……この娘、不幸みたいだから、力になってあげよう……とか?思った?んでしょうか?……なんでしょう……ベイカー嬢って、不幸な女子の味方?なの?……作者は、あの英国の有名な探偵を思わせるベイカー嬢に?不幸な女子の味方?という役割を担わせている?のでしょうか?……う〜〜〜〜〜ん……あの探偵は?単に謎解きが好きなだけじゃなくて?弱い者の味方?でしょうか?……権威など鼻にもひっかけず?かといって偽善的な正義を振りかざすわけでもなく?あくまでも?一人ひとり個別に?心に?思いに?寄り添い?力になる?……この物語の作者は、自らが不幸だと思っている女子には、あの探偵のような人物の力が必要だ、あの探偵のような人物がそばにいてあげるべきだ、そんなふうに思ったのでしょうか?……しかも、それが男性ではダメだ?と……あの探偵のような人物で、なおかつ女性でなければならない?と……う〜〜〜〜〜ん……たとえば「自分」のように、男性でも不幸な女子の味方になり力になれる?ように思えますが、③の「自分」のように、男性では、女性に共感しきれないものがある?とでも作者は思った?のでしょうか?……作者が、ベイカー嬢という登場人物に込めた思い、ベイカー嬢に託した思い、そこも意識しながら、読み進めていきたいと思います……。
⑤ The tears coursed down her cheeks — not freely, however, for when they came into contact with her heavily beaded eyelashes they assumed an inky color, and pursued the rest of their way in slow black rivulets.
「(歌いながら泣いていた)涙の滴が……とまることなく流れた……下方向に……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の……両ほおを――あるものではない……それは、自由に・遮るものがない状態だ……そうやって自由に遮るものがない状態ではないというのは、(歌いながら泣いていた)涙の滴がとまることなく流れたと言ったことに反するけれど……どうしてそうやって自由に遮るものがない状態ではないのかというと、その理由は……あることが起きたとき……それは、その(歌いながら泣いていた)涙の滴が……ある状態になった……それは、接触した状態だ……何とかというと、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の……こんもりと・多量に……玉になった……まつげだ……その(歌いながら泣いていた)涙の滴は……ある形態を取った・様相や外観を呈した・性質をおびた……それは、インクでよごれた・まっ黒な……色だ……それから・そして・その後……たどった……残りを……何のかというと、その(歌いながら泣いていた)涙の滴の……道筋だ……どのようなものかというと、おそい・ゆっくりした・緩慢な……黒ずんだ・黒い色の……細い流れだ……」
The tears は、③で出てきた weeping の涙の滴ではないでしょうか?
her は(すべて)、③④と同じく、②で出てきた二人目の女性、a tall, red-haired young lady from a famous chorus を指すのではないでしょうか?
however は、used to introduce a statement that contrasts with a previous one 直前に言ったことと矛盾することを言うときに使うようです……。
they (their) はすべて、The tears を指すのではないでしょうか?
③④に続き、歌いながら泣いている長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の様子を説明している?ようです……泣いているので?当然?目から涙の滴が落ちてくる?……涙の滴が落ちてくれば?ほおを流れる?……で、そうやって流れているのだけれど?どうやら?下まつげ?で引っかかる?のでしょうか?……涙の滴が?こんもりと・多量に玉になったまつげに接触して?インクでよごれた・まっ黒な色の様相を呈した?と……で、そうやってまっ黒な色になってから?涙の滴の道筋の残りをたどった?と……おそい・ゆっくりした・緩慢な黒ずんだ細い流れの状態で?と……たぶん?アイメイクの色が?涙の滴に移った?のではないでしょうか?……で、涙の色が?本来の透明なものではなく?黒ずんだものに変わっていた?のではないでしょうか?……だから、目から下のほおに、黒ずんだ涙の滴の道筋ができていた?のではないでしょうか?……要は、左右の両目からまっすぐに下に向かって二本?いや何本もの?黒い線が描かれている?ように見えた?のではないでしょうか?……それって、きれいに化粧してきたはずのきれいな顔が台無し?ってこと?じゃない?でしょうか?……本当は泣いてる場合じゃない?ような?……だけど?この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は?泣いたがために自身の顔がどんな状態になっているのかわかっているのかいないのか?……わかってても泣いているのか?わからずにただ感情に溺れて泣き続けているのか?……う〜〜〜〜ん……だけどこれ、相当親しい間柄の人であっても?声かけづらい?んじゃない?でしょうか?……親しければ?なおさら?難しい?かもしれない?……だって、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の気持ちを考えると?ねえ……別にその程度の?化粧崩れより?泣きたいだけ泣かせてあげた方が?思いやりがあったりする?……いやいや、大勢の来客が集まっている宴の場なんだから、早く言ったげた方がいいよ?という意見もある?でしょうか?……この場合の正解って、その当の泣いている本人次第で変わる?でしょうか?……早く教えてあげた方がいい人もいるかもしれないし?教えないでそのまま好きにさせてあげた方がいい人もいるかもしれない?……こんなときは、ただただ祈る?のが一番?というより?祈るしかない?でしょうか?……人によっても正解が変わるのはもちろん?同じ人でもその日の状態や状況、気持ち次第でいくらでも正解が変わりうる?かもしれない?……そうなったら?もう手の打ちようがない?……祈るのが一番?……歌って、泣いて、顔はぐしょぐしょ?……まるで小さい子どもか?……そんな声も?聞こえてくる?かもしれません……お酒飲んで酔っ払うと?心が子どもに戻るんでしょうか?……本能のままに?心のままに?……そのときは?もしかしたら?多少でも?楽になったりする?のかもしれませんけど?酔いが醒めた後ってどうなんでしょうか?……根本的な解決にはなってない?ような?……それでも?酔うことに?救いを求めずにはいられない?……酔わないと?とても正気ではいられないから?……お酒じゃ解決しない、って言うけど、じゃあ、どうしたらいいのよ、っていう声も?聞こえてくる?かもしれません……そうですよねえ……トムも?他の娘たちも?み〜んな、満たされない?つらい?思いを抱えながら?どうしたら解決するのかわからなくて?悶々としながら?やむなく?妻を泣かせて鬱憤晴らしとか?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に来たりしている?かもしれない?……本当に……作者は、どうしたらいいと考えているのでしょうねえ……お酒飲んで騒いでも無駄?としか思っていない?ような印象を受けませんか?……前に、作者は、「自分」を例に上げて辛抱強さというものは心がけ次第で身につけられるものだから、みんな誰もが、辛抱強さを身につければよい?と訴えようとしているのではないか?とみましたけれども、トムなどは極端な例としても?もう少し?自らに恵まれているものに目を向けてみてもいい?のかもしれない?のでしょうか?……トムなんて、お金にも伴侶にも家庭にも仕事にも?とにかくほぼ何もかもに?恵まれている?ようにしか見えないのに?本人が一人で心に不満を抱えて?妻のデイジーに当てつけるようなことして?見方によっては?だだっ子?みたい?……もしかしたら?歌いながら泣いていた長身の赤い髪の毛の年の若い女の人にしても?③で「自分」がばかげている?と言ったように?本当はそんなに悲劇のヒロインぶって?泣くほどのことでもないのに?視点を変えれば?トムと同じように?恵まれたものがいろいろあるかもしれないのに?トムみたく?当てつけるように歌いながら泣いているだけ?だったりする?かもしれない?……意識して?自らの恵まれているものに目を向けると?満たされない思いでいっぱいだったものが?もしかしたら?変わったり?するかも?しれない?……トムなんか、別に外に情婦作らなくっても、デイジーみたいな素敵な奥さんがいて、可愛い盛りの幼い娘もいて、お金もたっぷりあるし、毎日ポロ競技やって遊んで暮らしてればいいんだし、不満を持つ方がおかしい?……っていう見方も?できる?んじゃない?でしょうか?……そうすると?不満を持ってるトムこそおかしい?ってことに?なるんじゃない?でしょうか?……もしかしたら?作者は、不満を持ってる人たちが可哀想だったり気の毒とは限らない?と思っていたりする?のではないでしょうか?……それだけ恵まれてて何が不満なんだよ、と?……何もかもすべてパーフェクトにそろって満たされるなんてことはありえない?のが普通?……欠けたものがあって当たり前?……欠けていても気にしなくていい?……そもそも不満なんか持つなよ、と?……そんなの不満に思うほどのことじゃないよ、と?……だとしたら?作者流でいけば?最初から不満を持たなければ?そもそも問題など存在しない?お酒に逃げる必要もない?……欠けたものではなくて?、これがあって幸せ、あれもあって幸せ、それもできて幸せ、みたいな調子で?恵まれたものだけに意識を向けていると?不満が生じる余地がない?……幸せしかない?……辛抱強くあれ?……そもそも不満を持つな?……この物語の作者って……。
⑥ A humorous suggestion was made that she sing the notes on her face, whereupon she threw up her hands, sank into a chair, and went off into a deep vinous sleep.
「滑稽な・おどけた……暗示・ほのめかしが……ある状態だった……行われた……どんな滑稽なおどけた暗示・ほのめかしかを具体的に説明すると……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が……歌っている……音符・調べ・旋律を……どこの上にあるかというと……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の……顔面だ……そうやってその長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の顔面の上にある音符・調べ・旋律を、歌っていると、滑稽なおどけた暗示・ほのめかしが行われたときに……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……絶望して手を上げた……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の……両手を……(そして)……沈んだ……あるものの中に……それは、椅子だ……そして・その後……今の状態から離れて・寝入った……ある状態に変わって……それは、深い……ワインの酔いによる……眠り・眠った状態だ……」
that は、「これから文が続く」ことを表し、A humorous suggestion の内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?
she (her) はすべて、③④⑤と同じく、②で出てきた二人目の女性、a tall, red-haired young lady from a famous chorus を指すのではないでしょうか?
the notes on her face は、⑤に出てきた The tears が流れて in slow black rivulets の状態になったものを指しているのではないでしょうか?
whererupon の where は、直前の全部 A humorous suggestion was made that she sing the notes on her face を指しているのではないでしょうか?
③④⑤と長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の様子が説明されてきた?ようでしたが、今度は、その長身の赤い髪の毛の女の人と周囲とのやり取りが?描かれている?ようです……誰かが何か遠回しに言った?ようです……それが、滑稽な・おどけたものだった?と……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の顔面にある音符・調べ・旋律を歌っている?と……どういうことでしょうか?……⑤で説明のあった、黒ずんだ涙の滴の道筋?のことを?顔面にある音符・調べ・旋律?と例えている?のではないでしょうか?……おそらく?この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が歌いながら泣いている姿を見ていた誰かが?顔面の音符を歌っている?と滑稽におどけて?遠回しにアイメイクの色が涙の滴に移って流れている?と教えようとした?のではないでしょうか?……で、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は、こんなふうに遠回しに黒ずんだ涙の滴の道筋のことを言われて?絶望して手を上げた?ようです……そして、椅子の中に沈んで?ワインの酔いによる深い眠った状態に変わった?ようです……なんでしょうねえ……この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人にしてみたら?もう必死で?泣くほどつらい思いを?歌っている?のでしょうか?……それなのに?その歌でも?泣くほどつらい思いでもなく?顔面にできた黒ずんだ涙の滴の道筋のことを遠回しであっても指摘されて?絶望して手を上げた?のでしょうか?……歌の内容に?自らのつらい思いに?気づいてほしいのに?聞いてほしいのに?肝心なことを気づいてくれなくて?どうでもいい?顔面の黒ずんだ涙の滴の道筋のことを?言われるなんてがっかりだ?ということ?でしょうか?……しかも、その教え方が?滑稽なおどけた?言い方?……何それ?……そこじゃないの!……違うでしょ!……どうしてそうなるの!……どうしてあたしのこの気持ち、わかってくれないの!……みたいな?感じだった?かもしれない?でしょうか?……だけど?その姿を見ている方からしたら?③の「自分」のように?ばかげた姿に映った?のではないでしょうか?……だから?気づかせてやろうと?おそらく?意図的に?滑稽なおどけた言い方をした?のではないでしょうか?……一人で自らを憐れむ?感情に溺れてしまって?自らに向けられる周囲の空気や気配・印象に思いが至らない女性と?そんな女性を一人で芝居がかって変な奴、おかしいんじゃないか、とバカにしている周囲の人たち?という光景が?浮かび上がってくる?でしょうか?……この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人にしてみれば、本人としてはもう本当に辛くて辛くてたまらない?のでしょうけれど、その辛さに共感できない人たちの目には?ばかげた姿にしか見えない?ようです……なんでしょう……もしかしたら?この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人も?理解を求める相手を間違えている?かもしれない?でしょうか?……歌いながら泣く姿を見てばかげているとしか思わないような相手に理解を求めても無駄では?……人それぞれ感じ方や考え方はいろいろ?なので、相容れないものはもうどうしようもない?でしょうか?……だけど、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人、そりゃあがっかりした?でしょうねえ……本人は必死?だったわけですから……それが、化粧崩れのことを軽く当てこすられてしまうんじゃあ、ねえ……この⑥で声をかけてきた人、おそらく?きっと?男じゃないでしょうか?……同じ女性がそんな言葉をかけるとはちょっと考えにくい?のではないでしょうか?……なんでしょうねえ……なんだか、作者は?もしかしたら?ここで?女性と男性には相容れないものがある?とでも言いたい?のでしょうか?……男には共感できない?女の辛さ?みたいなものがある?と……そうすると?女の方にも?共感できていない?男の辛さ?みたいなものとか?ある?のでしょうか?……う〜〜〜〜ん……だから?ベイカー嬢に?不幸な女子の味方?という重責を?担わせている?のでしょうか?……女性と男性には決して理解し合えない決定的な違いがあって?それは性別が違う以上どうしようもできないものだから?そういうものとして?あきらめるしかない?とでも作者は言いたい?のでしょうか?……。
⑦ “She had a fight with a man who says he’s her husband," explained a girl at my elbow.
「『長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は……あることをした……それは、言い争いだ……誰とかというと……ある男だ……その男は……言っている……その男が……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の……夫だと……』と説明した……ある女子が……「自分」のすぐかたわらにいた……」
She (her) はすべて、③④⑤⑥と同じく、②で出てきた二人目の女性、a tall, red-haired young lady from a famous chorus を指すのではないでしょうか?
who は、直前の a man を指して言いかえているのではないでしょうか?
he は、a man を指しているのではないでしょうか?
③④⑤⑥と描かれてきた長身の赤い髪の毛の年の若い女の人のことを、どうやら誰かが説明している?ようです……その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は、どうやら?言い争いをした?らしいと……その相手は、その長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の夫だと自ら言っている男の人?らしいと……で、そのことを説明したのは、「自分」のすぐかたわらにいた?らしいある女子だった?と……「自分」が①で大きな部屋に行ってから?目に入ったものをずっと説明してきた?ようでしたが、そうやって「自分」が観察している間、どうやら?すぐかたわらにも人がいた?ようです……そして、その「自分」のすぐかたわらにいた人も?「自分」と同じように?長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が歌いながら泣く③④⑤⑥の一部始終を?全部見ていた?ようです……で、その「自分」のすぐかたわらにいた?らしい女子が、かばったつもり?だった?のでしょうか?……長身の赤い髪の毛の年の若い女の人は、夫と言い争いをしたから、あんなふうに歌いながら泣いて最後には心ない?言葉を浴びせられて?打ち沈み?酔いにまかせて寝入った?のだと、「自分」に説明した?ようです……この「自分」のすぐかたわらにいたらしい女子、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の様子を見ていられなかった?のではないでしょうか?……どうしてあそこまで泣いているのか、どうしてあんな状態になってしまったのか、その理由をちゃんと説明してあげたい?そんな気持ちになった?のではないでしょうか?……なんだか?笑いものにされたままでは?あまりに可哀想?とか思った?のかもしれない?……それにしても、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人、夫らしき男と言い争いをした?と……それも、自ら夫だと言っている男がそう話した?らしいと……その夫とかいう男も、あんなに泣かすまでにはどうにかしたらいいのに?……人前で?見せつけるように?とてもとてもみじめで嘆かわしいという歌を?泣きながら?訴えさせておく?……なんでしょうねえ……ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に夫婦で?来た?のでしょうか?……で?お酒も入って?本音で話し出しでもした?のでしょうか?……それで?とうとう?言い争いにまで?なってしまった?のでしょうか?……で?もう?手がつけられない?状態にまで?追い込んでしまった?のでしょうか?……普段から?何か鬱屈した?不満でも?溜まってた?のでしょうか?……だけど?夫の方は?もしかしたら?案外?冷静そう?だったりする?でしょうか?……どうなんでしょう……とかく?女性の方が?独りよがりになりがち?勝手に思い込みがち?だったりする?のでしょうか?……男の方は大して気にしてないことでも?女性の方は大げさに騒いだりとか?しがち?なのでしょうか?……いやいや、そんな性別の違いなんてない?……女性の方が感情的で?男性は理性的だ?なんてのは誤った固定観念?……そんなの当てはまらない?……男の嫉妬だってすごい?し見苦しい?……男も女も変わらない?一緒?……昭和の夫婦像?なんかだと?必殺仕事人の中村主水とか?どんなに女性に一方的にいわれのない言いがかりをつけられようとも?黙って笑って流す?理性と余裕のかたまり?みたいな男性像?がけっこう世間一般の夫の姿を?反映していた?かもしれない?……そういう夫婦像だと?女性は感情のままに言いたい放題?で男性は理性で感情をコントロールして?黙って笑って流しておしまい?……妻の喜びが夫の喜び?家族が喜んでくれれば夫はそれで満足?まさに?男の鑑?……だけど、この長身の赤い髪の毛の年の若い女の人みたいに、泣かしちゃあ、ねえ……妻を笑顔にしてこそ?中村主水?男の鑑?……だけど?この物語では?どうやら?女子を笑顔にするのは?ベイカー嬢?……男の鑑?中村主水?はベイカー嬢?……なんでしょうねえ……作者の目には?1925年当時の米国では?夫が妻を泣かす?姿がやたら目についた?のでしょうか?……そして作者の見解では?1925年当時の米国の状況を見る限りでは?夫に妻を幸せにはできない?とでもいうのでしょうか?……女性である妻を幸せにできるのは?その女性の辛さを理解し共感できる?同じ女性しかいない?という結論にでも至った?のでしょうか?……う〜〜〜〜ん……実際には?いろんな男性がいたでしょうし?そこまで極端な考えを作者が本当に持っていた?というわけではない?のでしょうが?、ただ、この物語の中では?その部分を特にピックアップして?妻を不幸にする夫に焦点を?スポットライトを?当てて?何か訴えたい?のではないでしょうか?……そう言えば?トムも、妻のデイジーを不幸にしていた?ようでした……女を泣かして不幸にする男、というのが、この物語で何か一つのテーマ?というか、女を泣かして不幸にする男、に関して作者は何か訴えたいことがある?のではないでしょうか?……なお、念のため、この物語の作者は、男性のようです……確かなことはわかりませんが、「自分」が一番?作者に近い?人物?でしょうか?……「自分」を通してこの物語を語らせている?ようですし……女性の作者が、女を泣かして不幸にする男、をテーマにした物語を書いているのではなく、男性の作者が、女を泣かして不幸にする男、をテーマに取り上げこの物語を描き、そして女を泣かして不幸にする男、について、何か読者に訴えたいことがある?ようです……作者がこの物語を描くことで、誰に対して、何を言いたいのか、何を訴えたいのか、誰のために、何をしたかったのか、いろんなことが考えられる?かと思われますが、この物語の展開や筋を追っていきながら、そうしたことも考えていきたいと思います……。
⑧ I looked around. Most of the remaining women were now having fights with men said to be their husbands.
「「自分」は……目を向けた……周囲に……大部分・ほとんどが……何のかというと、残りの・取り残されている・残留している……女性だ……ある状態だった……そのとき……あることをしている……それは、言い争いだ……誰とかというと……男性だ……あるものと言われている……それは何かというと、ある状態である……その残りの・取り残されている・残留している女性の大部分・ほとんどの……配偶者だ……」
the remaining women は、③④⑤⑥とその様子が描かれてきた長身の赤い髪の毛の年の若い女の人以外の女性?とも解釈できそうですし、またギャッツビーの邸宅で開かれている宴でその大きな部屋に残留している女性?とも言えそうですし、また⑦の説明と⑧の内容からすると、取り残されている女性?という捉え方もできそうではないでしょうか?
their は、Most of the remaining women を指しているのではないでしょうか?
③では長身の赤い髪の毛の年の若い女の人が、何もかもすべてがとてもとてもみじめで嘆かわしいと?歌いながら泣く姿を見て?ばかげている?というような見方をしていた?らしい「自分」が、⑦でその長身の赤い髪の毛の年の若い女の人がどうしてそんな歌を歌って泣いているのかという説明を受けて?、⑧で周囲に目を向けて?気づいたところを説明している?ようです……その大きな部屋にいる?女性の大部分・ほとんどが?そのとき男性と言い争いをしている状態だった?ようです……で、その男性は、そうした女性の大部分・ほとんどの配偶者だと言われている?と……要は、大きな部屋のあっちでもこっちでも夫婦が言い争ってる?状態?ってことじゃないでしょうか?……それも、「自分」の目には、あくまでも?女性の方が?主体的に?夫と言い争っている姿に映った?のではないでしょうか?……つまり、妻が夫に不満があって?その不満を言葉にして夫にぶつけている?って感じ?じゃないでしょうか?……夫の方が積極的に言い争っているのではなく?あくまでも夫は不満をぶつけられる側?って感じ?じゃないでしょうか?……で、それが、一組や二組の夫婦どころではない?……何組もの?もしかしたら?十数組?いやいや何十組?もの夫婦がもめてたりする?のでしょうか?……なんだか異様な光景?じゃないですか?……あっちでもこっちでも大勢の女子が?自らの配偶者相手に言い争いを繰り広げている?と……こういうのって?感染る?のでしょうか?……一人誰か女子が不満を自身の夫に言いだしたら?他の女子もつられて自身の夫に不満を言いだしたりする?のでしょうか?……そしたらそれがどんどん広がっていって?しまいには部屋中の女子がみんな?それぞれの夫に不満をぶつけてる状態になっちゃった?なんてあるのでしょうか?……なんだか不思議な気もするような?……だけど?みんなお酒が入って?完全に酔いがまわっているし?言い出したら止まらない?のでしょうか?……だけど、凄まじい光景?ですねえ……楽しい宴とは大違い?……こんな宴、男子も女子もどっちも?ちっとも楽しくない?のではないでしょうか?……なんでしょうねえ……妻の方にしたら?普段夫に言えない?のでしょうか?……それで?溜まりに溜まったものが?こういう機会に爆発したり?するのでしょうか?……あるいは?家で一人では言えないんだけど?他にも女子がいて?同性の味方がいっぱいいる中で?勇気百倍?って感じで?思い切って?遠慮なく?いつもは言えないことでも?直接面と向かって?夫にぶちまけられる?のでしょうか?……他の女子もみんな言ってんだし?あたしも言ってもいいわよね?みたいな?……う〜〜〜〜ん……ここでも、不満?ですねえ……作者の目には?1925年当時の米国社会全体が?好景気に沸いて経済的に恵まれているはずなのに?誰も彼もが(些細な)不満を言いたい放題愚痴りまくってる?ように見えた?のでしょうか?……その姿を?この物語の中に反映させている?のでしょうか?……少なくとも?作者は?問題視していた?……そんなに不満ばっかり持つんじゃなくって?恵まれてることいっぱいあるよね?みたいな?……だけど?妻には?女子には?抑えきれない?言わずにいられない?聞いてほしくてたまらない?不満や要求が?(沢山)ある?……ところで、男性の方はどうなんでしょうねえ……そういえば?トムの場合は?デイジーが必死で訴えていた?ようでしたけど?トムがそのデイジーの訴えを真剣に受けとめているようにはとても見えなかった?ようではないでしょうか?……妻のデイジーはトムに情婦がいることで苦しんでいた?からその辛い思いを汲んで欲しかった?(まあ、当然でしょうねえ……普通に考えると?トムが悪い?としかならない?ような?)……だけどトムの方はまるで無視?して情婦のウィルソン夫人とよろしくやっていた?ようでしたよねえ……⑥で歌いながら泣いている長身の赤い髪の毛の年の若い女の人に対して、化粧崩れを揶揄するような心ない言葉が向けられましたよねえ?……そんな言葉を発した(おそらく)男も?苦しんでいる長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の気持ちなどまるで興味がない?わからない?ようでした……もしかして?女の気持ち、特に女子の辛い思いが理解できない?共感できない?わからない?男性と、女性の溝?わかりあえない男女のズレ?みたいなものが?ここでは描かれている?でしょうか?……女の方は真剣そのもの?必死で辛さを訴えているのに?男の方は無視?スルー?右から左へ聞き流す?……そんな愚痴や不平不満なんかまともに相手にしてられない?……勘弁してくれよ、冗談じゃない?……作者には、そんな男女の?夫婦の?すれ違い?が目についた?のでしょうか?……そして?わざわざ?この物語の中で?その姿を取り上げた?……それも、(トムとデイジーという)一組の夫婦だけではなく?他のいろんな夫婦(男女)も?……そんなふうに?女が不幸で?その女を不幸なまま放ったらかしにしている(薄情な)男?の姿をことさらに読者の目の前に突きつけている?ようにも思われませんか?……もしそうなら?作者はどうしてそんなことをしているのでしょうねえ……読者に何が言いたいのでしょうねえ……。
⑨ Even Jordan’s party, the quartet from East Egg, were rent asunder by dissension.
「あるものですら・あるものでさえ……それは、ジョーダン(ベイカー嬢)の……一行・仲間だ……(あの)四人組が……どこのかというと、東島だ……ある状態だった……引き裂かれた・分離した・分裂した……離れて・離ればなれに・ばらばらに……あるものが原因で……それは、意見の相違・衝突・不和・軋轢だ……」
the quartet from East Egg は、直前の Jordan’s party を言いかえて詳しく説明しているのではないでしょうか?
⑧で女子の大部分がそれぞれの配偶者らしき男と言い争いをしていた?という説明に加えて、第56回(36ページ13-24行目あたり)で出てきた?ベイカー嬢が一緒に来た?らしい東島の夫婦(三組)の様子も説明している?ようです……たしか、この人たちはギャッツビーの邸宅で開かれている宴に集まっている軽くて軽薄でチャラい?来客たちに染まりたくなさそう?でしたよねえ?……だからか?他の来客たちに混じったりしようとしていなかった?ようでしたよねえ?……で、その夫婦のうち、おそらく二組の夫婦?ですら?意見の相違・衝突・不和・軋轢が原因で?ばらばらに引き裂かれた・分裂した?状態だった?と……要は?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に集まっている軽くて軽薄でチャラい来客たちには交わっていない?らしい、ベイカー嬢が一緒に来た?らしい東島の夫婦ですらも?仲違いの状態になっていた?ということでは?ないでしょうか?……つまり?軽くて軽薄でチャラくなくても?軽くて軽薄でチャラい連中と?同じことをしていた?同じ状態になっていた?ということでは?ないでしょうか?……それって?結局?どっちも同じ?一緒?ってこと?……う〜〜〜〜ん……なんでしょうねえ……どんな階級?階層?とかは関係なく?男女の間には?埋めがたい溝がある?とでも?作者は言いたい?のでしょうか?……極端なことを言えば?豪奢で立派なお城に住む王族の夫婦でも?田舎の粗末な掘っ立て小屋みたいな貧相なところで極貧生活を送るような夫婦でも?妻と夫の間には?決して埋まらない?溝がある?……夫婦は?男女は?みな一緒?……お金持ってても持ってなくても?どんな立場であろうとも?どの男女間にも?同じ溝がある?……作者にはそんなふうに思えた?のでしょうか?……溝を埋めるには?お互いに歩み寄るしかない?でしょうか?……ただ、一方的に?ガンガン?不満をぶつけられても?それをまともに受けとめてくれる男はまずいない?……逃げるばっかり?歩み寄るにはほど遠い?……言い方?伝え方?なんでしょうか?……歩み寄ってもらえるようなやり方?……それってどんな?……ねえ……不満が溜まって鬱屈してるのに?冷静に?やり方を考えろ?工夫しろ?とか言われても?……ねえ……これだから?男女の仲は難しい?……いやいや?そういうことじゃない?……もしかしたら?作者が、不幸な女子の味方という重責を?ベイカー嬢に担わせたのは?、作者にはそんな男女の溝を埋める方法など見当もつかない?わからない?お手上げだ?という思いが反映されてのこと?なのでしょうか?……聞いてほしい女に、聞こうとしない男……この溝?すれ違い?は、聞いてほしい女と、聞こうとしない男、の二人の間では解決できない?という結論を?作者はもしかしたら?出した?のでしょうか?……「自分」ですら、③では、長身の赤い髪の毛の年の若い女の人の姿を見て?ばかげている?と思った?ようでしたから、a (super-super-)perfect rose の「自分」ですら?女子の辛い思いに共感していけない?のであれば?もうお手上げ?他の男になど?わかるはずもない?……だから?デイジーには?ピッタリと?ベイカー嬢が?付き従っている?……全面的に味方して?トムをやっつけて?懲らしめる?……で?トムはベイカー嬢が気に入らない?おもしろくない?天敵?状態?……トムも、ベイカー嬢を追っ払いたいなら?デイジーの意を汲んであげればいいのに?……そうすれば?デイジーが幸せになれば?デイジーを幸福にしてあげさえすれば?ベイカー嬢は要らなくなるのに?……でも?トムはそうしない?……デイジーが不幸になろうがおかまいなし?で俺様は決して譲らない?……作者は、こういう男に対して、どうしていったらいいと、どんな手立てがあると、考えているのでしょうねえ……それとも?そんな手立てなどない?……だから、ベイカー嬢をこの物語に登場させた?のでしょうか?……それにしても、女を不幸にする男、が一つのテーマの物語だなんて、読んでもちっとも?楽しくない?ような?……そんな物語をどうして、作者はわざわざ書いたのでしょうねえ?……そこには必ず?何か理由がある?ように思われる?のですが?……その理由も、考えていけたらと思います……。
⑩ One of the men was talking with curious intensity to a young actress, and his wife, after attempting to laugh at the situation in a dignified and indifferent way, broke down entirely and resorted to flank attacks — at intervals she appeared suddenly at his side like an angry diamond, and hissed: “You promised!" into his ear.
「一人が……誰のかというと、その大きな部屋にいる女性(たち)の配偶者だと言われている男性(たち)だ……ある状態だった……話している……どんな様態でかというと……好奇心の強い・興味ありげな……強さ・強烈・猛烈な様子だ……誰にかというと、年の若い……女子の俳優だ……そして・なおかつ……その大きな部屋にいる女性(たち)の配偶者だと言われている男性(たち)の一人の(男性の)……妻が……あることをした後で……それは、試みた・やろうとしたことだ……何をかというと、笑う・おもしろがることだ……何をかというと、その状況・事態だ……どんな様子でかというと、気品のある・品位のある……なおかつ……無関心な・無頓着な・こだわらない……様子だ……くずれた・取り乱した・精神的に参った……完全に・すっかり……そして……ある手段に訴えた……どんな手段かというと、側面・わきの……攻撃・襲撃・非難・攻めだ――時々・折々・とびとびに……その大きな部屋にいる女性(たち)の配偶者だと言われている男性(たち)の一人の(男性の)妻は……現れた・出現した……突然・にわかに・突如として……どこにかというと、その大きな部屋にいる女性(たち)の配偶者だと言われている男性(たち)の一人の(男性)の……かたわらだ……あるもののように……それは、怒った・荒れ狂った……ダイヤモンドだ……そして……怒りや非難をこめたささやき声で言った……『あなたは……断言した・請け合った……』あるものの中に(向かって)……それは、その大きな部屋にいる女性(たち)の配偶者だと言われている男性(たち)の一人の(男性の)……耳だ……」
the men は、⑧で出てきた men said to be their husbands を指しているのではないでしょうか?
his は(すべて)、One of the men を指しているのではないでしょうか?
she は、his wife を指しているのではないでしょうか?
さて、今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。an angry diamond とは、she が appeared する様子を例えているようなので、his wife を指しているのではないでしょうか?…… his wife つまり、そのとき大きな部屋にいる女性(たち)の配偶者だと言われている男性(たち)の一人の(男性の)妻が、angry 怒った荒れ狂った状態で、なおかつ diamond ダイヤモンドだ?と……この⑩で説明されている状況は、簡単に言えば?妻のいる男性が?妻以外の女性に?好奇心の強い・興味ありげな強烈な猛烈な?様子で話をしている?のではないでしょうか?……そうやって妻のいる男性が妻以外の女性に強烈な?猛烈な?好奇心を露骨に出して?話しかけている様子に?妻は?一度は?気品や品位のある無関心な無頓着なこだわらない様子で笑っておもしろがろうとした?ようです……だけど?結局?完全にすっかりくずれて取り乱して精神的に参った?と……そして、側面・わきからの?攻撃・襲撃・非難・攻めという手段に訴えた?と……では、その攻撃?とは具体的にどんなものだったのか?というと、時々夫のかたわらに突如として現れて?、あなたは断言した・請け合った、と夫の耳に向かって?怒りや非難をこめたささやき声で言った?ようです……で、そうやって夫に攻撃するときに夫のかたわらに突如として現れたときの様子が、an angry diamond だった?と……まず、怒って荒れ狂っている?のは間違いない?でしょうか?……そりゃ当然?……夫の方もまたなんでそんな……妻を怒らせて当然?じゃないでしょうか?……どうしてそんなことするのでしょうねえ……まるっきり?トムと一緒?……トムの同類?……ってことはクズでダメ男でゲス野郎?……と、それはともかく?さて、diamond の方ですが……ダイヤモンドといえば、言わずと知れた?高価な宝石?……英語の diamond には、光輝ある・貴重な・すばらしいもの、という意味があるようです……とにかく?キラッキラに光っている?でしょうか?……とにかく?目立つ?どこにいても目につく?気づく?わかる?……思いっきりその存在を主張している?……私はここにいるのよ!…みたいな?……それに?とにかく美しい?のは間違いない?……この an angry diamond という表現は、「自分」の目にはそのように映った?ということではないでしょうか?……そうすると、怒って荒れ狂っている?と同時に、「自分」の目には、目立っている?という印象が強く残り?、そして、美しい?という印象も強く残った?のではないでしょうか?……これって、何が言いたいのでしょうねえ……夫は、当然?おそらく毎日顔を見飽きるほど見ているかもしれない?妻?が当たり前の存在になっている?新鮮味がなくなっている?……一方?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴でおそらく?初めて?会った?かもしれない妻以外の女が?とても新鮮に感じられる?……で?強烈な?猛烈な?好奇心むき出しで?妻もいるのに?妻の気持ちなどお構いなしで?妻以外の女に話しかけている?……で、この様子を見ている?らしい「自分」はというと?おそらく?この妻の立場にある女性も?そして妻以外の女で夫の方が好奇心むき出しで話しているらしい相手の女性も?どちらも見慣れてない?つまりどちらもおそらく?客観的に見られる?……ということは?第三者的な?公平な?冷静な?目で見て?まあ、優劣とか?評価や判断ができる?でしょうか?……で?そうした目で見て?夫はわかってない?忘れてる?気づいてない?けど、妻である女性と、妻以外の女である女性と、この二人を見比べたときに、妻である女性の方が、妻以外の女である女性と比較して、劣っているようには見えなかった?のではないでしょうか?……むしろ、妻の方が優れていたり?したかもしれない?のではないでしょうか?……それが、diamond という表現に込められていたり?しないでしょうか?……つまり、夫は妻の存在が当たり前になりすぎて?妻の本来の魅力を忘れてしまっている?見過ごしてしまっている?……失って初めてわかる○○○のありがたみ、な〜んて言ったりもする?ようですが、この夫は、素晴らしい妻がいるのに?その妻の魅力に気づいていない?わかっていない?いや、昔はわかっていたのに?今は忘れている?……そんなことが?もしかしたら?言いたい?のではないでしょうか?……別に?妻以外の女である女性に魅力がないとかいうことではなくて?ただ、要は?この男はバカだ、わかってない、ってことが言いたい?のでは?ないでしょうか?……もうすでに十分恵まれているのに?見たことないからもの珍しくて?目移りしてるだけだ?ってことを?遠回しに?指摘している?のではないでしょうか?……もちろん?妻の方にしても?夫に対して自らの魅力をアピールしたい?主張したい?っていう気持ちがあった?かもしれません……その気持ちが? diamond という言葉で表現されている?ところもあるかもしれません……妻の私がいるじゃない!……どうしてよそ見するの!……妻の私だけを見て!……みたいな?……当然?でしょうねえ?……だけど、ここの diamond という言葉には、その妻の思い以上に?「自分」の目線を通して?作者は?素晴らしい妻がいるのに?その妻を蔑ろにする?愚かな男どもを?揶揄している?のではないでしょうか?……なんでしょう……まるで?⑥で歌いながら泣いている長身の赤い髪の毛の年の若い女の人に向かって化粧崩れを揶揄する心ない言葉を浴びせた?男を始めとする?愚かな男どもに?言い返してくれた?やり返してくれた?……お前らの方こそ肝心なことがわかってないんだよ?……お前らに辛くて泣かずにはいられないところまで追い詰められた女性を笑う資格なんてないんだ?……お前らの方こそバカなんだ?……笑われるべきはお前らの方なんだ?……なんでしょう……まるで?苦しくて辛くてたまらないのに?ただ泣く以外に為す術もない?不幸な女子(たち)に代わって?意趣返しでも?してくれた?ような感じ?でしょうか?……もしかしたら?作者も?「自分」同様に?不幸な女性の辛さや苦しみが理解しきれないところがある?にはあるのだけど?それでも?だからといって?そんな女性を笑いものにする?こけにする?男どもの同類になる気はない?あくまでも?理解できなくても?それでも?不幸な女性に寄り添おうとする?気持ちだけは?持っているし?その気持ちを?この物語を通して?示していく?……そういう思いが? diamond という言葉に?表れていたり?しないでしょうか?……。
⑧⑨とあちこちで?仲違いしている?らしい夫婦がいる?と説明した上で、⑩では、その中の一組を取り上げて?具体的にどんなふうにすれ違っているのか?妻の方がいったいどんな不満を持っているのか?明らかにしている?ようです……要は、夫の浮気?ってこと?でしょうか?……別にしゃべるぐらいいいじゃん?って?……でも、妻の方は?嫌なよう?です……まあ、ねえ……露骨だと?妻の立場がない?のではないでしょうか?……それも? You promised! と、あなたは断言した・請け合ったじゃないか!と?妻が夫を責めている?ようです……だけど? at intervals とあるので?一度や二度じゃない?何度も?夫のかたわらに突如として出現しては?あなたは断言した・請け合ったじゃないか!と夫の耳元でささやき声で言った?ようです……ということは?夫の方は?妻の思いなど我関せず?で?夫が強烈な好奇心を持った?妻以外の女性に?話し続けている?のではないでしょうか?……それも?凄い?光景?じゃない?ですか?……妻が嫌がってるのに?妻の嫌がってることを?あくまでも?やり続けるの?……なんだか、凄まじい?ですねえ……そりゃ、夫が悪い?となる?ような?……⑧⑨の仲違いしている何組もの夫婦の典型的な?例として⑩の夫婦の様子が説明されている?のであれば?妻の夫に対する不満って?要は浮気?ってこと?……夫の心変わり?こそ?妻の不満?……それも?宴に集まっている女性の大部分が?同じような不満を抱えてるの?……っていうか?そういう夫婦ばっかり?つまり夫が妻以外の女に目を向けるような男女ばかりが?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴には?集まってきているの?……なんでしょうねえ……類は友を呼ぶ、と言うよう?ですが、こういう類?もある?……要は、揃いも揃って?妻以外の女とよろしくやりたい?みたいな男ばっかりが?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に大勢?集まっているの?……そして、そんな夫に苦しめられている妻が大勢?そんな夫だけを宴に行かせるわけにはいかず?やむなく?一緒に来ているの?でしょうか?……なんにしても?どうやら?1925年当時の米国社会では?この作者がこうしてこの物語の中でわざわざその姿を描くほど?大勢の男女がこんな状態だった?のでしょうか?……そんなにも?妻以外の女と遊びたい?みたいな男が大勢?のさばってた?時代だった?のでしょうか?……そして、作者は?そんな状況を?見過ごせなかった?捨て置けなかった?一言触れずにはいられなかった?のでしょうか?……なんだか、そんなのが本当に現実だった?のであれば、凄まじい?ですねえ……そりゃあ、女性にしてみれば?やってられない?……それにしても?どうしてそんなに妻以外の女と遊びたかったのでしょうねえ……それが男の性?……そうなんでしょうか?本当に?……たとえ男の性?だったとしても?作者はそんな有り様を許せない?許さない?とでも言いたい?ような思いを?感じませんか?……繰り返しになりますが、この物語の作者は、男性のようです……ということは、すべての男性が、そんなクズのダメ男でゲス野郎?というわけではない?ということにならないでしょうか?……「自分」のような男性もいて、そして作者のような男性もいる、ということじゃないでしょうか?……たとえ女性と同じように女性の気持ちが100%理解できるわけではないとしても、それでも、女性に寄り添う気持ちを持った男性はいるのだ、と作者が伝えようとしている?ようにも思えませんか?……それも、作者は、わざわざ手間ひまかけて?大変な労力を要して?心を尽くし?頭を捻って?この物語を書いてまで、作者には不幸な女性の辛さに寄り添おうとする気持ちがあるのだ、ということを伝えようとしていないでしょうか?…… a super-super-perfect rose ?……デイジーだったらきっと?そして他の不幸な女性たちもみんな?口を揃えてそう言ってる?んじゃない?でしょうか?……そして?もしかしたら?ありがとう、って?……その気持ちが嬉しい、って?……どう思われますか?……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
最後の “You promised!" って言葉――察するに?きっと?毎度のこと?だった?のではないでしょうか?……もう?そういう性癖の?男?ってこと?でしょうか?……だけど?妻にしてみれば?もしかしたら?心のどこかで?不毛な闘いだと?わかっていても?それでも?夫に訴えかける以外に?為す術がない?……どうしていいかわからない?だけど?何もしないわけにもいかない?だから?無駄でも?夫に直に訴えるしかない?……そんな妻の思いを汲んでやれよ、と思ってる人も、きっといる?……それも、女性じゃなくて、男性に?……その作者の考えを遠回しに伝えているのが? diamond って言葉?じゃないでしょうか?……なんでしょうねえ……夫選びを間違えた?とも言えるかもしれないし?もし可能であれば?一度は夫選びで間違えても?じゃあ次は?今度は?そういうクズのダメ男でゲス野郎?じゃない素敵な?男性を選べばいい?……現代の日本なら?それもあり?……1925年頃の米国社会では?どうなんでしょうねえ……そんなに簡単に?離婚したり再婚したり?できたんでしょうか?……それに?お金や生活?場合によっては子供のこととか?いろいろあるかもしれないし?……だからこそ?余計に?女性のストレスが過剰に溜まっていた?かもしれない?……いつの時代も?女性の方が?泣き寝入りとか?割を食うとか?って感じが?しないでもない?……いやいや、女性ばっかりってのは違う?……男だっていろいろある?……いずれにしろ?誰もが幸せになれれば?すべて丸く収まる?のに?……でも?現実は?なかなか?……ねえ……不完全な人間に、不完全な世の中で、みんなそれぞれ精一杯やる以外にない?……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「41ページ末尾から2行目 an angry diamond とはどういうことを言っているのか」 ですが……⑩で説明したとおりです。diamond と表現してくれるなんて?とっても?粋でお洒落?な感じが?しませんか?……最大限?最高?の褒め言葉?かもしれない?でしょうか?……この言葉で?「自分」は?作者は?自らは男性だけど?女性の気持ちが分からなくても?それでも女性に寄り添おうという気持ちでいるよ?と伝えようとしている?のではないでしょうか?……そしてその気持ちを伝えようとしている相手は?(世の)女性だけではない?のではないでしょうか?……男性にも?とりわけ?不幸な女性を軽んじて放ったらかしにしている?クズでダメ男でゲス野郎?の男連中にも?自らは男であっても?お前らみたいなのは支持できない?賛成できない?どうかと思う?お前らみたいなのと一緒にされたくない?自らはお前らとは違うから?といわば?宣言している?かもしれない?……自らは?あくまでも?女性の味方であり?女性に寄り添う?という姿勢を?鮮明に?示している?かもしれない?……女性なら?もらって嬉しい?ダイヤモンド?……そのダイヤモンドに?自らが例えられたら?女性はどんな気持ちになるでしょうねえ……怒っていても?美しい?輝いている?……貴女は?どんな顔をしようとも?どんな姿であろうとも?いつも?ダイヤモンドのように?光り輝いていて?美しい?……怒ったくらいじゃあ?その輝きが曇ったりなどしない?……貴女は?いつも?いつでも?ダイヤモンドのように?素敵だ?……それなのに?見る目のない?男たちだ?……貴女に非はない?……貴女の罪ではない?……悪いのは男の方だ?……肝心なものが見えてない?愚かな男どもの方にこそ?非がある?……だから?貴女は?そんな男なんかに?振り回されることはない?……貴女は?何も?気に病むことはない?……貴女は?そのままで?十分美しい?素敵だ?いや、素敵すぎるくらいだ?……だから?ダイヤモンドのように?堂々と?そのまま?光り輝いているだけでいい?……「自分」なりの?作者なりの?せいいっぱいの?励まし?勇気づけ?力になろうとする?応援の言葉?だったりする?かもしれない?……世間には?こういう男性もいる?ようです……女性の皆さん、どう思われますか?……そして、男性の皆さん、女を泣かして不幸にする男の姿と、女性の気持ちを理解しきれなくてもあくまでも女性に寄り添おうとする男子の姿と、二種類の姿を見せられて、どんなふうに思われますか?……作者の真意は?もしかしたら?そこにある?のではないでしょうか?……作者と同じ男性の方々に、この二種類の男の姿を見せ、そしてその二種類の男のあり方について考えさせたい?考えてもらいたい?のではないでしょうか?……もし本当にそうなら、じゃあ、どうして作者はそうまでして、作者と同じ男性の人たちに、女を泣かして不幸にする男の姿を目の前に突きつけ、そして同時にあくまでも女性に寄り添おうとする男子の姿を示して、男としてのあり方を考えさせようとするのでしょうか?……そこも、この物語を読み進めながら考えていきたいと思います……。
次回は、大好きなあの人に?また再会?……ぜひまた一緒にみていってください。
第66回の範囲は、42ページ最初から42ページ末尾から11行目まで(The reluctance to go home 〜から、into her party at the door. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 42ページ14行目 both wives were lifted, kicking, into the night とはどういうことを言っているのか
次回は、男も女もいろいろ?って姿が見られる?……ぜひまた一緒に読んでみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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