Gatsby-63
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……まさか、この青年がギャッツビー?――その驚きがさめやらぬ「自分」は、ベイカー嬢を質問攻めにし?頭の中はギャッツビーのことでいっぱい?……そんな「自分」にベイカー嬢は冷めた目で?距離をおいて?自身の率直な思いを「自分」に吐露している?ようです……さて、宴の方はまだまだ終わる気配はなさそう?です……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第63回の範囲は、40ページ10行目から40ページ末尾から5行目まで(There was the boom of 〜から、with Gatsby’s head for one link. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 40ページ17行目 with jovial condescension とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① There was the boom of a bass drum, and the voice of the orchestra leader rang out suddenly above the echolalia of the garden.
「あるものがあった(そこにはあるものがあった)……ある状態だった……何があったかというと、ドカーンと鳴る音だ……何のかというと、バス[ベース]ドラムだ……それから・そして・その後……声が……誰のかというと、オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーだ……響きわたった……外で・辺りに広がる方向に……突然・いきなり……あるものよりも大きく……それは何かというと、反響言語だ……どこのかというと、ギャッツビーの邸宅の庭だ……」
the echolalia 反響言語というのは、オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーの声が響きわたって山びこのように反響して返ってくる音のことを指しているのではないでしょうか?
前回の最後にベイカー嬢がギャッツビーは大きな宴を催すところがありがたい?ようなことを言ったところで、ちょうどバス[ベース]ドラムがドカーンと鳴る音がした?ようです……そのおそらく大きな?バス[ベース]ドラムの音を鳴らして?宴に集まっている来客たちの注目でも集めた?のではないでしょうか?……それから、オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーの声が突然あたりに広がるように響きわたった?ようです……そのオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーの声は、ギャッツビーの邸宅の庭の反響言語よりも大きく響きわたった?ようです……オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーがおそらくギャッツビーの邸宅の庭に集まっている来客たちに向かって大きな声で?何か言った?のではないでしょうか?……その声が、辺りに響いて、なおかつ山びこのように反響して返ってくる音がしていた?のではないでしょうか?……そうやってオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーの声が、言葉を発する端から、おそらく次々反響して音が返ってくる中にも、次の言葉を発していくので、辺りに音が反響する中、大きな声で話し続ける声が響きわたり、さらにその声が反響して返ってくる?という状態だったのではないでしょうか?……ギャッツビーの邸宅の庭はロングアイランド海峡の海に向かって?開けて?続いて?いたようでしたが、海上で船の汽笛が響いたときのような感じに似ている?のでしょうか?……それに、このオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーは、マイクか拡声器でも使っていた?かもしれませんね……そうすると余計大きな音が響く?でしょうか?……さて、来客たちの注目を集めて?何を言ったのでしょうか?……何か特別な演奏か余興でも?始まるのでしょうか?……。
② “Ladies and gentlemen," he cried. “At the request of Mr. Gatsby we are going to play for you Mr. Vladimir Tostoff’s latest work, which attracted so much attention at Carnegie Hall last May.
「『淑女の方々……加えて……紳士の方々……』オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが……大声で言った……『ある原因で……それは、要求・要請だ……誰のかというと、ギャッツビー氏だ……私たち(オーケストラ・管弦楽団の全員)は……ある状態である……ある方向へと向かっている……それは何をする方向かというと、演奏することだ……誰のためにかというと、あなたたち(ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に集まっている来客たち)だ……ウラジミール・トストフ氏の……最近の・最も新しい……作品を……そのウラジミール・トストフ氏の最近の・最も新しい作品は……ひき寄せた・ひきつけた……とても……多くの……注意・注目を……どこでかというと、カーネギーホールだ……この前の……五月に……」
he は、①に出てきたthe orchestra leader を指すのではないでしょうか?
we は、the orchestra leader を含めて、the orchestra leader が代表として、the orchestra の全員を指しているのではないでしょうか?
you は、ギャッツビーの邸宅で開かれているこの宴に今集まっている来客たち(全員)を指しているのではないでしょうか?
Vladimir Tostoff というのは、架空の人物?のようです……なお、1925年当時、ロシア(生まれ)の有名な作曲家でストラヴィンスキーという人が世界的に活躍していた?ようです……この後④で曲名に JAZZ が出てきますが、この人がちょうど1920年前後?にジャズの要素を取り入れた音楽を作っていた?ようです……また、この時期、米国では(ロシア移民の親を持つ)ガーシュウィンという作曲家が活躍していた?ようです……ラプソディ・イン・ブルーが有名?なようです(現代日本なら、のだめ?でおなじみ?)……この曲もジャズの要素を取り入れたもの?のようです……しかも、ラプソディ・イン・ブルーが作曲・発表されたのは1924年?のようです……それも、現代音楽の実験、という新進気鋭の作曲家に?活躍の機会を与える場で?……とにかく当時の米国の景気の良さや国の勢い?みたいなものを反映していたのか?様々な音楽の活動がダイナミックに展開されていた?ようです……この物語にもそうした時代背景が映し出されている?のでしょうか?……ちなみに、ガーシュウィンとストラヴィンスキーは親交があった?ようです……。
which は、直前の Mr. Vladimir Tostoff’s latest work を指して言いかえているのではないでしょうか?
Carnegie は、やはりこの時代を代表する実業家?のようです……1900年頃から慈善活動に力を注いだ?ようです……。
オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが、ギャッツビーの邸宅で開かれている来客全員に向かって話している?ようです……ギャッツビー氏の要求・要請で、オーケストラ・管弦楽団の全員は、ギャッツビーの邸宅で開かれている来客全員のために、ウラジミール・トストフ氏の最近の・最も新しい作品を演奏する方向へと向かっている(つまり、これから演奏する)?と……そしてそのウラジミール・トストフ氏の最近の・最も新しい作品は、この前の五月にカーネギーホールで多くの注意・注目をひき寄せた・ひきつけた?と……カーネギーホールと言えば、現代でも有名な音楽の演奏会場でしょうか?……そのカーネギーホールで五月に行われた演奏会?でとても多くの注目をひき寄せた作品を、これから演奏する?と……この②では、音楽会や実業界などこの時代を象徴するような人物を彷彿とさせる仕掛けがいろいろ仕込まれている?ようではないでしょうか?……米国が繁栄を極めた感すらあった?時代を映したような宴がギャッツビーの邸宅で催されていた様子が描かれている?ようにも思われませんか?……今の時代で言えば?ネットやSNSでトレンド上位に入ってくるような?音楽を、宴の主催者であるギャッツビーの肝いり?で特別に聴かせるという洒落た趣向?みたいな感じ?なんでしょうか?……本当ならカーネギーホールでしか聴けない?ような音楽がギャッツビーの邸宅で開かれている宴で聞ける?と……すごいですね、やっぱり?……ギャッツビーの徹底した?おもてなしぶり?が窺われる?でしょうか?……さて、どんな音楽なんでしょうねえ……。
③ If you read the papers, you know there was a big sensation." He smiled with jovial condescension, and added: “Some sensation!" Whereupon everybody laughed.
「もし……あなた(たち)(ギャッツビーの邸宅の宴に集まっている来客たち)が……読んでいれば……新聞を……あなた(たち)(ギャッツビーの邸宅の宴に集まっている来客たち)は……知っている……あるものがあった(そこにあるものがあった)ことを……ある状態だった……それは、大きい・激しい……感動・興奮・大騒ぎ・大評判だ……』オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーは……笑った・笑顔になった……ある様子で……それは、陽気な・愉快な……身を落とすことだ……それから・その後……付け加えた……『相当な・かなりの・なかなかの・たいした・すごい……感覚[刺激]を引き起こすもの・官能的なものだ!……』オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが『相当な・かなりの・なかなかの・たいした・すごい……感覚[刺激]を引き起こすもの・官能的なものだ!……』と言ったとき……みんなが……笑った……」
you は、どちらも、オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが話している相手、つまりギャッツビーの邸宅の宴に集まっている来客たちを指すのではないでしょうか?
He は、②と同様に、オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーを指すのではないでしょうか?
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました……condescension は、身を落として卑しいことをするというような意味があるようです……ここでは、話しながら笑って笑顔になったようですが、その様子が、陽気で愉快なのだけど、同時に自ら身を落として卑しいことをするようだった?ようです……笑い方とかが確かに笑ってはいるけれど、卑しい?笑い方だった?のでしょうか?……そしてそんな卑しい笑い方をした後に、sensation という言葉を繰り返している?ようです……②でとても多くの注目を引き寄せた音楽作品をこれから演奏すると言っていた?ようでした……続いてこの③で、新聞を読んでいれば、大きい・激しい sensation 感動・興奮・大騒ぎ・大評判があったことを知っている(はずだ)と話してから、卑しい笑い方をして?、相当な・かなりの・なかなかの・たいした・すごい sensation だ!と付け加えた?ようです……最初の sensation は、世間で評判になったことを指しているのではないでしょうか?……そりゃあ、新聞で記事に取り上げられるくらいですから、相当すごかった?のではないでしょうか?……そして、次の sensation は、卑しい笑い方をした後に言っている?ようなので、実は後の⑨の様子なども加味して考えると、おそらく感覚[刺激]を引き起こす官能的なもの?という意味で使われている?のではないでしょうか?……ということは、smiled with jovial condescension は、要は卑猥な笑い方?をしたと言っている?のではないでしょうか?……最初の sensation は、普通に、その演奏が行われたときの感動や興奮とか世間で評判になったことだったりを指して使われている?のではないでしょうか?……ところが次の sensation は、卑猥な意味合いで?使われたのでは?ないでしょうか?……そして、だからこそ、Some sensation! とオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが言ったのを受けて、ギャッツビーの邸宅の宴に集まっている来客たちがみんな、その言葉に笑った?のではないでしょうか?……要は、下ネタ?みたいな感じ?に近い?のでしょうか?……だからまあ、来客たちの笑いも苦笑い?とか苦笑?に近かったり?したのでしょうか?……ああ、あれか…みたいな?……まあ、その手の話が好きな人とかも?いたのかもしれませんけど……。
Whereupon は、Where が直前の"Some sensation!" という言葉を指しているのではないでしょうか?
②でオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが話している言葉の続き?のようです……これから演奏する音楽について、ギャッツビーの邸宅の宴に集まっている来客たちが新聞を読んでいれば、大きい・激しい感動・興奮・大騒ぎ・大評判があったことを知っている(はずだ)と説明を追加している?ようです……そして話すのをやめて?卑猥な笑い方?をして?付け加えた言葉が、相当な・かなりの・なかなかの・たいした・すごい 感覚[刺激]を引き起こす官能的なものだ!と?……その最後に付け加えた言葉を聞いた、ギャッツビーの邸宅の宴に集まっていた来客たちはみんな笑った?ようです……ということは、ギャッツビーの邸宅の宴に集まっていた来客たちは、このオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが何を言わんとしているのかがわかった?ということではないでしょうか?……ああ、あの例の音楽だな、とわかった?のではないでしょうか?……世間のトレンドに乗った音楽をギャッツビーは自らの邸宅の宴で演奏させる?ということのようです……。
④ “The piece is known," he concluded lustily, “as Vladimir Tostoff’s JAZZ HISTORY OF THE WORLD."
「『その(一篇の)作品は……ある状態である……知られている……』オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが……締めくくった・語を結んだ……元気よく……『あるものとして……それは、ウラジミール・トストフの……ジャズの……歴史・過去の出来事・物語・変遷……何のかというと、この世・世間・憂き世・世俗だ……』」
The piece は、②に出てきた Mr. Vladimir Tostoff’s latest work(, which attracted so much attention at Carnegie Hall last May) を指すのではないでしょうか?
he は、②③と同じく、オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーを指すのではないでしょうか?
lustily には、性欲の旺盛な・好色な、という意味もあるようです。
jazz には、性交という意味もあるようです。
③でオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが匂わせた?らしいことを、ギャッツビーの邸宅の宴に集まっていた来客たちがどうやらわかった?らしいので?オーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーは、どうやら最後に作品名を紹介している?ようです……その作品は、ウラジミール・トストフ氏の『この世のジャズの歴史』として知られている?と、元気よく締めくくった・語を結んだ?ようです……言葉通り?というか言葉の表の意味?だけをみれば、その通りなのだろうと思われますが、この④では、lustily、JAZZ、(history、the world)には裏の意味?というか、別の卑猥な意味合いが込められている?のではないでしょうか?……ですから、これから演奏される音楽は、たしかに?ジャズの歴史とか変遷とかを思わせる作品なのでしょうが?同時に男女の性的な交わりを感じさせるような作品に?なっているのではないでしょうか?……国全体が景気が良くて?浮かれ騒ぐような風潮でもあった?のでしょうか?……そうしたうわついた?ような欲楽に溺れる?ような空気?が音楽や文化?ひいてはギャッツビーの邸宅で催される宴にまで反映されていた?のでしょうか?……おもてなしに徹する?らしいギャッツビーがこの音楽を選んだ?のは、ギャッツビーの邸宅で開いている宴に集まっている来客たちが、おそらくこの音楽を最も喜んで楽しむだろうと思った?からではないでしょうか?……ということは、この時代にウケていた?音楽だったりエンターテイメントというのは?こうした卑猥な色合いの濃い?欲楽に溺れるような?ものだった?ということでしょうか?……少なくとも作者の目には?そうした印象が強かった?のではないでしょうか?……なお、時代の空気は実際そうだったのかもしれませんが?、ガーシュウィンやストラヴィンスキーの音楽がそういうものだったかどうかはまた別の話ではないでしょうか?……もしかしたら?だからこそ?架空の作曲家を登場させている?のかもしれません……それに、作曲家が別の意図を持って作った音楽であっても、受けとめる側の一般大衆が作曲家の意図とは全く異なる受けとめ方や解釈をして自らの好みに合った楽しみ方だったり利用の仕方を選んでしまえば、元の音楽を歪めるとまでは言わないまでも、作曲家が本来意図した音楽とはまったく異なる別の音楽として世間に広まったりすることも?あるかもしれませんし……いずれにしろ、作者が②③④を通じて伝えたいのは、1925年当時の米国の風潮には、圧倒的大多数の一般大衆が、卑猥な色合いの濃い?欲楽に溺れるような?音楽やエンターテイメントを好む風潮が非常に強いものがあった?ということでは?ないでしょうか?……。
⑤ The nature of Mr. Tostoff’s composition eluded me, because just as it began my eyes fell on Gatsby, standing alone on the marble steps and looking from one group to another with approving eyes.
「性質は……何のかというと、トストフ氏の音楽作品だ……のがれた・理解されなかった……「自分」を・「自分」に……なぜなら・理由は……ちょうど・まさしく……あることが起きたとき……それは、そのトストフ氏の音楽作品が……始まったときだ……「自分」の……両目は……落ちた……何(の上)にかというと、ギャッツビーだ……立っていた……ひとりで……どこ(の上)にかというと、大理石の階段だ……そして・なおかつ・同時に……目を向けていた……あるところから……それは、とある集団だ……あるところへ……それは、別のとある集団だ……どんな様子でかいうと、承認する・認めるような目だ……」
it は、Mr. Tostoff’s composition を指すのではないでしょうか?
another の後には、group が省略されているのではないでしょうか?
④でオーケストラ・管弦楽団の指揮者・リーダーが演奏する作品名を紹介して、どうやら演奏が始まった?のではないでしょうか?……ところが、そのトストフ氏の音楽作品の性質は「自分」をのがれた?「自分」に理解されなかった?と……要は、「自分」はその音楽のことを覚えていない?ということではないでしょうか?……好みでもなかったし?興味も湧かなかった?のもあったかもしれない?けれども、「自分」は特に他の理由をわざわざ挙げている?ようです……その理由が、トストフ氏の音楽の演奏が始まったときにちょうど、「自分」の目がギャッツビーに落ちた?と……要は、ギャッツビーを見つけた?と言っている?のではないでしょうか?……ギャッツビーを見つけたから、音楽よりもギャッツビーのことの方が気になった?ということでは?ないでしょうか?……そりゃ無理もない?……だって、あれだけ前回、ギャッツビーのことをいろいろ想像して考えていたのだから?……さて、そのギャッツビー――大理石の階段の上に一人で立っていた?ようです……そうやって立った状態で?とある集団からまた別のとある集団へと目線を動かしていた?ようです……その様子が、承認する・認めるような目だった?と……なんでしょうねえ……自身が演奏させた曲に、宴に集まっている来客たちがどんな反応を示すのか見ている?のでしょうか?……まあ、宴を催す主としては別に不思議でもない?でしょうか?……来客たちが楽しんだり満足しているようなら、おもてなしは成功?ということになる?でしょうか?……この⑤では、ギャッツビーよりむしろ、「自分」の方が不自然?な気がしないでも?ないような?……音楽そっちのけでギャッツビーばっかり見てる?ってことじゃ?ないでしょうか?……それって、見方によっては?失礼だったりする?かもしれない?ような?……でも、気になりますよねえ……「自分」としては、ギャッツビーの謎を解く鍵を見つけられないか?という思いで?もしかしたら穴があくほど?凝視していた?かもしれない?……だけど、案外ギャッツビーはこういうのに慣れていたりして?……これまでにも?何人も?いや数え切れないほどの人たちが?そうやってギャッツビーの謎に取り憑かれてきた?だろうから?……わかりませんけど、もしかしたら?ギャッツビーは人の注目を浴びるのに慣れていた?かもしれないし?……第61回の最後にシカゴから電話がかかってきたと取り次ぎを受けて席を外した後、たぶん?電話の用事が済んだ後に、このトストフ氏の音楽を演奏させるように指図した?のでしょうね……この宴を催している主として、邸宅に集まっている来客たちを楽しませようと工夫を凝らした?というところ?でしょうか?……もしかしたら?洒落た趣向?で来客たちもきっと?喜んでいた?のではないでしょうか?……やっぱり?ギャッツビー、こういうところも?素敵じゃないですか?……みんなが喜ぶことをしてくれてる?……みんなを楽しませようと心を尽くしてくれている?……ギャッツビーの素敵な姿しか浮かんでこない?ような……「自分」の方が変に?詮索ばっかりして?みっともない?ようにも?思えなくもない?ような?……。
⑥ His tanned skin was drawn attractively tight on his face and his short hair looked as though it were trimmed every day.
「ギャッツビーの……日に焼けた・褐色の……皮膚は……ある状態だった……ピンと張った……魅力的に……かたく・しっかりと・ピーンと……どこ(の上)かというと、ギャッツビーの顔だ……そして・なおかつ・同時に……ギャッツビーの……短い……髪の毛は……ある様子に見えた……それは、まるである状態のようだった……そのギャッツビーの短い髪の毛が……ある状態だった……刈り込んできれいにされた・整えられた……ことごとく・一つ残らずの……一日に……」
His (his) はすべて、⑤に出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
it は、his short hair を指すのではないでしょうか?
⑤で「自分」が見つけた?ギャッツビーの姿を詳しく?説明している?ようです……まず、日に焼けた肌だった?……その肌がピンと堅く張っていた?……その顔の様子は魅力的に見えた?ようです……それから髪は短かった?ようです……一日たりとも怠ることなく?刈り込んできれいに整えられている?かのように見えた?ようです……要は、見た目の印象で、顔と髪が良く手入れされていた?ということでは?ないでしょうか?……だらしなくない?ビシッと決まっている?という感じ?でしょうか?……日に焼けた肌ということは、活動的?なのでしょうか?……まあ、水中翼船に乗る?とか言っていた?ようなので、アウトドアのスポーツなど?も日頃から積極的に楽しむ?のでしょうか?……魅力的に見えた?というのは、イケメン?寄り?なのでしょうか?……少なくとも?ださくはない?むしろ?かっこいい?くらい?でしょうか?……イケメンで?スポーツマン?で、大邸宅の主で大金持ちで?とりあえず?人柄も別にそんなに悪くもなさそう?だとしたら、普通に考えたら、めちゃくちゃ女子ウケ良さそうじゃないですか?……だけど、少なくとも?ベイカー嬢とウィルソン夫人の妹キャサリンと似た対の黄色い衣服を身に着けた二人の女子には不信感と警戒心を持たせている?ようです……調子が良すぎるとか軽すぎるとかそういうこともなさそう?なのに……やっぱり?第60回と第61回で「自分」を欺いたような?ところがあったようでしたけれど、そうしたところが原因?でしょうか?……一見ポジティブなようでいて?信頼させて安心させたところで?足元をすくわれたような思いを味あわせる?ようなところがあるから?どこか何かが信用できない?という思いにさせてしまう?のでしょうか?……ただ、「自分」の感覚としては?最初の出会いはそうだったけど?それだけなら?単なる誤解?とか行き違い?みたいなことで片付けて終わり?にもなりうる?でしょうか?……もし、欺かれた感?とか裏切られた感?みたいなものが度重なっていくと?不信感や警戒心?にまで至る?のでしょうか?……この⑥では、「自分」が先入観を持たずに?まっさらな心で?ギャッツビーを観察した印象を説明している?のではないでしょうか?……そして、第61回でみたように、話し言葉に気を配っているだけでなく、身なりにも気をつけているギャッツビーの様子が覗われる?でしょうか?……。
⑦ I could see nothing sinister about him.
「「自分」は……あることができなかった……それは、見つける・見抜くことだ……何もない……悪意のある・邪悪な・邪険なものは……あるものに関して・まつわって……それは、ギャッツビーだ……」
him は、⑥と同じく、⑤に出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
⑤でギャッツビーを見つけて⑥で観察したところから、「自分」が思ったところを説明している?ようです……ギャッツビーに関して・まつわって、何も悪意のある・邪悪な・邪険なものは見つける・見抜くことができなかった?と……どうして sinister なんでしょう……ギャッツビーの悪口ばっかり聞かされてきたから?そんなにギャッツビーって悪い奴なのかな?みたいな疑いの気持ちで?見ていたから?でしょうか?……で、そんな疑いの目で見たけれど?別にそんな悪そうでもないんじゃないか?という印象を「自分」は持った?のではないでしょうか?……それで?この⑦の言葉が出てきた?のではないでしょうか?……第60回や第61回のやりとりでは、まるで?登りかけた梯子を外されたような?感覚さえ?あったかも?しれないけれど?、でもそれはお酒の席ではあるし?勘違いでも済む話?……たしかに?第61回で見せた余裕のある対応や神?クラスの笑顔とか、注意深く?気を配った?話し方?とか、⑥で見た行き届いた?身なり?とか、どれを取っても?悪い印象にはならない?のではないでしょうか?……素直に受け取れば?ギャッツビーは良くできた好青年?と思う方が自然?ではないでしょうか?……ギャッツビーに対して不信感を持たずにはいられない一部の?女子を除けば?ギャッツビーには好印象を持つ方が普通の反応?のように思われませんか?……この⑦の言葉は、もしかしたら?ギャッツビーに対して良い印象を持っていない女子たちの考えも加味して?ストレートに好印象だとは言わず?、別に特に何も悪そうな印象は受けないけどなあ、ぐらいのトーンで収めておいた?のかもしれません……全方向に?配慮が行き届いた?「自分」の姿も?浮かび上がってくる?でしょうか?……こういうところが?「自分」が a perfect rose と言われるゆえん?でしょうか?……。
⑧ I wondered if the fact that he was not drinking helped to set him off from his guests, for it seemed to me that he grew more correct as the fraternal hilarity increased.
「「自分」は……あることなのだろうかと思った……それは、あることなのかどうかということだ……何がかというと、ある事実だ……具体的にどんな事実かというと、ギャッツビーが……ある状態だった……あることをしていない……それは、お酒を飲むことだ……そうやってギャッツビーがお酒を飲むことをしていない状態だったという事実が、役に立った……何のかというと、ある状態にすることだ……ギャッツビーを……離れた状態に……誰からかというと、ギャッツビーの宴に集まっている来客たちだ……というのも・その理由は……後から説明する事柄が……当てはまるように思われた……誰にとってかというと、「自分」だ……その事柄を具体的に説明すると……ギャッツビーが……ある状態に変わっていった……時が経つに連れて前よりももっと・いっそう……品行方正な・礼儀正しい……ある状態に比例して……それは、友愛の・兄弟らしい(馴れ合う)……浮かれ騒ぎ・はしゃぎが……一段と進んだ・強まった……」
that は、「これから文が続く」ことを表し、直前の the fact の具体的な内容を説明しているのではないでしょうか?
he、him、his はすべて、⑥⑦と同じく、⑤で出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
it は、後から出てくる that he grew more correct as the fraternal hilarity increased を指しているのではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、it の具体的な内容を説明しているのではないでしょうか?
⑦で、別に何も悪そうには見えない、と言った上で?、⑧では「自分」が気づいたところ?を説明している?ようです……ギャッツビーがお酒を飲んでいなかったことが、ギャッツビーの宴に集まっている来客たちからギャッツビーを離れた状態にするのに役に立っている?のだろうか、と「自分」は思った?ようです……どうしてそんなことを思ったのか?……その理由は、(ギャッツビーの宴に集まっている来客たちの間の)友愛の・兄弟のように馴れ合った浮かれ騒ぎ・はしゃぎぶりが一段と進んで強まっている状態に比例して、ギャッツビーは前よりももっと品行方正な・礼儀正しい状態に変わっていったからだ?と……どうやら?ギャッツビーは、自らの宴に集まっている来客たちから離れた状態だった?浮かれ騒いではしゃぐ一方の?来客たちから浮いていた?のでしょうか?……少なくとも?「自分」の目にはそう見えた?ようです……で、どうしてそんなことになったのかといったら、それはギャッツビーがお酒を飲んでいなかったから?だろうか、と「自分」は思った?ようです……そして「自分」の目には、来客たちが互いに前よりも馴れ合って?じゃれあって?浮かれ騒いではしゃげばはしゃぐほど?、ギャッツビーはますます品行方正で?礼儀正しくなっていった?ように見えた?ようです……ギャッツビーは、ずっとしらふだった?ようです……酔っ払いの中にしらふが一人混じっていて?浮いていた?ような感じ?だったのでしょうか?……まあ、そういう姿はかえって?目立つ?でしょうか?……ただ、しらふでも?他の人たちが騒ぐ中に混じって楽しむという方法もあるはず?ではないでしょうか?……ところが、ギャッツビーは、そうしたはしゃいで騒ぐ来客たちから外れて?浮いていた?ようです……しかも?周りの来客たちの騒ぎっぷりがひどくなるほど?ギャッツビーは一人ますます?静かに過ごすようになっていった?のでしょうか?……それは目立つ?でしょうねえ……でも、奇妙ですねえ……この宴を催している当の主は、宴が盛り上がるほどに?一人静かに過ごす?のでしょうか?……いや、宴を催す主としてギャッツビーは宴を盛り上げるべく②③でみたような趣向を凝らしている?ようです……だから、あくまでも来客たちには盛り上がって楽しんでもらう?というスタンス?……ただ、そこに自らも混じって一緒に楽しむかといったら?それはしない?……う〜〜〜〜ん……こういう宴の主催者というのもいるもの?なんでしょうか?……なんか、ちょっと?不自然な?違和感がある?ような?……どんちゃん騒ぎの宴を催す人って、その当人もそういうどんちゃん騒ぎが好きな人かなあ?みたいな印象ってありませんか?……だけど、ギャッツビーの場合は当てはまらない?ような……本人は騒がないし盛り上がっている輪の中には入らない?……だけど、集まってきた来客たちには騒がせてあげて大いに盛り上がってもらうべく手を尽くし力を尽くす?ようです……なんだか、不思議じゃないですか?……こういうところも?神?を思わせる?……偉〜い神様は下々に混じって浮かれ騒いではしゃぐようなはしたない真似?はしない?でしょうか?……ギャッツビーも?そういうこと?なんでしょうか?……こういうところにも?ギャッツビーが他の圧倒的大多数の一般大衆とは違う?特別感?みたいなものが感じられる?でしょうか?……そして?こういう他の人たちとは違うところが?「自分」も?そして他の人たちも?気になってしまう?……だから?ギャッツビーのことを考えてしまうし?でっち上げの噂でも?あれこれ言わずには収まらなくなる?のでしょうか?……そして読者の方々も?もしかしたら?その例外ではない?かもしれない?……「自分」や他の人たちと同じように?ギャッツビーに嵌っていたりする?方々もいらっしゃる?かもしれません……。
⑨ When JAZZ HISTORY OF THE WORLD was over, girls were putting their heads on men’s shoulders in a puppyish, convivial way, girls were swooning backward playfully into men’s arms, even into groups, knowing that some one would arrest their falls — but no one swooned backward on Gatsby, and no French bob touched Gatsby’s shoulder, and no singing quartets were formed with Gatsby’s head for one link.
「あることが起きたとき……それは、ジャズの……歴史・過去の出来事・物語・変遷が……何のかというと、この世・世間・憂き世・世俗だ……ある状態だったとき……それは、終わって・済んで……女子たちが……ある状態だった……それは、置いていた……その女子たちの……頭を……何の上にかというと、男性たちの……肩だ……どのような様子でかというと、子犬のような……宴会の・懇親的な・にぎやかな……状態・具合だ……(それから・他にも)女子たちは……ある状態だった……卒倒する・気絶する・恍惚となる・うっとりしている……後ろの方向に・後ろ向きに……戯れの・おどけた・陽気な様子で……どこの中にかというと、男性たちの……腕だ……(さらには)あることまでも……それは、あるところの中に……どこにかというと集団・(人の)集まりだ……わかった上で……何をかというと、だれか……人が……あることをするであろうと……それは、とらえる・つかまえる……その女子たちの……落下を――そうやって『この世のジャズの歴史』の演奏が終わったときに女子たちがその女子たちの頭を男性たちの肩の上に子犬のような懇親的な状態で置いていた状態だったり、女子たちが戯れのおどけた陽気な様子で男性たちの腕の中に後ろ向きに卒倒していった状態だったり、さらには男性たちの集団・集まりの中にまでもそのように卒倒していった状態だったりしたのだから、普通に考えれば、ギャッツビーもそうした男性たちと同様に女子たちがギャッツビーの肩の上にその女子たちの頭を子犬のような懇親的な状態で置いていた状態だったり、戯れのおどけた陽気な様子でギャッツビーの腕の中に後ろ向きに卒倒していった状態だったりしたのだろうと思いそうなところだけれど、それが実際には違って、じゃあどうだったのかというと……一人もいない……人が…………卒倒する・気絶する・恍惚となる・うっとりしている……後ろの方向に・後ろ向きに……誰の上にかというと、ギャッツビーだ……なおかつ……一人もいない……フランスの・フランス風の……ショートヘア・おかっぱが……触った・当たった……ギャッツビーの……肩に……なおかつ……一つもいない……歌っている……四重唱団・カルテットが……ある状態だった……形成された……ああるものを伴って……それは、ギャッツビーの……頭が……あるもののために……それは、一つの……つながり・仲間だ……」
their は、その前にある girls を指しているのではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、knowing の具体的な内容を説明しているのではないでしょうか?
次の their は、二つ目の girls を指しているのではないでしょうか?
⑧でギャッツビーが、浮かれ騒ぐ来客たちの仲間には加わらず?一人で浮いている?様子が説明されていた?ようでした……その浮いた様子が?具体的にどんなふうだったのかを、この⑨で詳しく?説明している?ようです……まず、その様子が覗われた?のは、『この世のジャズの歴史』という卑猥な?意味合いも込められた?世間でトレンドの?音楽の演奏が?終わったとき?のようです……その音楽の演奏が終わったら、なぜか?女子たちは、男性たちの肩に頭を置いたり?男性たちの腕の中に後ろ向きに卒倒していったり?したようです……それも、子犬のように馴れ馴れしく?だったり、戯れにおどけた陽気な様子?だったりした?ようです……しかも、時には?一人の男性の腕の中に卒倒していくのではなく?複数の男性が集団で集まっている中に卒倒していくこともあった?ようです……それも、そうやって卒倒して落下していくのを誰かがとらえてつかまえるだろうとわかった上で?卒倒して落下していた?ようです……で、ほぼすべての?来客たちは?そんな状態だった?ようなのですが、どうもギャッツビーだけは?その様子が違った?ようです……じゃあ、どう違ったのか?……それは、ギャッツビーの上に後ろ向きに卒倒した人(女子)は一人もいなかった?ようです……フランス風のショートヘア・おかっぱ(の女子)でギャッツビーの肩に触ったり当たったりする人は一人もいなかった?ようです……さらに、歌っている四重唱団で、一つのつながり・仲間にギャッツビーを伴って形成されたものは一つもなかった?ようです……つまり、卑猥な?意味合いや色合いのある?音楽の演奏が?宴の来客たちに?卑猥な?影響を?与えた?のでしょうか?……それで?女子たちの様子が?なんだか卑猥な?方向に?変わった?のでしょうか?……それが男性の肩に頭を置くとか?男性の腕の中に卒倒するように身を投げたりとか?といった行為になって表れた?のでしょうか?……で、ほぼすべての?来客たちはそんな卑猥な方向に?変わっていった?ようですが、ギャッツビーだけには誰も?卒倒するように身を投げないし?ギャッツビーの肩に触ったり当たったりもしないし?歌っている四重唱団の一人にもギャッツビーは入っていない?ようです……要は、完全に?はみ出した状態?といってもいいのでは?ないでしょうか?……ギャッツビー一人だけが孤立している?と言ってもいいような?……しかも、おそらく?女子はギャッツビーだけを避けていた?ようにも思われますから?ギャッツビーがそういう事を許さない?させない?ような?女子に近づくなというオーラでも?出していた?のか、過去にそういうことを拒否したり?嫌がったり?したことでもあった?のか、とにかくギャッツビーにそうした接し方はご法度?みたいな?暗黙の了解?でもあった?ようではないでしょうか?……ギャッツビーは自らが飲んで騒ぎたくはなかった?ようですねえ……あくまでも来客を大勢集めて?その来客たちをとことん楽しませるだけ?なのでしょうか?……それにしても、なんだかずいぶん卑猥なくだけ方の宴?なのでしょうか?……上品とはとても言い難い?……こういう宴では、既婚女性は来ない?というより来られない?かもしれません……まあ、軽くて軽薄でチャラい宴そのもの?でしょうか?……この物語はあくまでもフィクション・想像の産物のはずですが、1925年当時の米国で実際にこんな様子の宴が開かれていたりしたのでしょうか?……それとも、あくまでも作者がそういう世界観で作り上げた架空の宴にすぎないのでしょうか?……確かなことはわかりませんが、ただ、1925年当時の好景気に沸く米国の社会状況を踏まえたときに、小説の中でこういう宴が開かれているという設定にしても、1925年当時の読者の人たちが何も違和感を覚えなかった可能性が高いのではないでしょうか?……たぶん?大半の読者には無理なく現実にありそうだとかリアリティを持って受けとめられるものだったのではないでしょうか?……だとすれば、1925年当時の米国の社会には、この物語で描かれているような宴が開かれても不思議ではないような空気感が流れていた?と考えてもよいのではないでしょうか?……そして作者は、そうした社会の空気や時代の風潮を取り上げて、そこから何か言いたい?訴えたい?ことがある?のではないでしょうか?……さて、それが何なのかは、この物語の展開を追いながら考えていきたいと思います……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
ギャッツビーが出てくるまではあれだけまだかまだかと待っていたけれど?、いざ出てきてみたらなんだかよくわからない荒れ狂う奔流?にでも巻き込まれたような?なんだかふわふわと浮足立っちゃって?落ち着かない居心地の悪さ?みたいなものがつきまとっているような?そんな気持ちになったり?していないですか?……両極端な善と悪?の匂い?がするような?ところも?余計に不安な気持ちを煽られたり?していないですか?……こういう人物はどう転んだとしても?トラブルの元になりそうな?……少なくとも?平々凡々とした穏やかな日常には程遠そうな?……現実の世界では関わらない方がいいかもしれない?……だけど?こういう人に限って?言葉で説明できない魅力にあふれていたりする?……で、吸い寄せられて?近づいて?気づいたら?傷を負わされていた?みたいな?ことも?……う〜〜〜〜〜ん……さて、この物語はどんな風に展開していくのか……ギャッツビーはどんな役割を担ってこの物語に登場しているのか?……一緒に物語の筋を追っていきながら、考えていってみてください……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「40ページ17行目 with jovial condescension とはどういうことを言っているのか」 ですが……③で説明したとおりです。JAZZ HISTORY OF THE WORLD という音楽は、要は女子を(そして男子も?)その気にさせる?その手の?類いの?ということでしょうか?……来客たちが喜ぶ?からといって、そういう音楽を演奏させる宴の主ギャッツビーってのもどうなんだろう?と思われる方もいらっしゃるかも?しれません……それじゃあ、やっぱり?軽くて軽薄でチャラいじゃないか、と思われてしまうのも当然?かもしれません……第60回と第61回でみてきたギャッツビーの印象は悪くない?むしろ好ましい?くらいだったとしても、そういう音楽を演奏させるんじゃあ、ギャッツビーの品位?みたいなものが疑われる?かもしれません……なんだ、やっぱり?そういう奴か……みたいな?……なんでしょうねえ……ギャッツビーは、いったい何がやりたいのでしょうねえ……何が目的なんでしょうか?……何かこう、ギャッツビーの人格?みたいなものが支離滅裂?な印象でも?受けませんか?……矛盾だらけ?というか……よくわからない……やっぱり?謎だらけ……で、詮索を受け?憶測を招き?言われたい放題の悪循環に戻る?……来客たちには低俗な風を推奨しながら?ギャッツビー自身は一人孤高を保ち?清く正しく美しく?というモットーでも貫いている?ような……不思議ですねえ……本物の神様なら、人々に低俗を薦めるはずがありませんから?、ギャッツビーはやっぱり?どこかうさんくさい?エセ神様?という印象を持たれてしまう?のかもしれない?でしょうか?……一見矛盾だらけのギャッツビーの行動にも、何か筋の通った?理由?だったりあるはず?でしょうか?……その理由を、早く知りたいですねえ……そして、作者はどうしてギャッツビーにそんな行動を取らせているのか?……そこも先を読み進めながら考えていきたいと思います……。
次回は、意外な展開が待っている?かもしれません……ぜひまた一緒にみていってください。
第64回の範囲は、40ページ末尾から4行目から41ページ14行目まで("I beg your pardon." 〜から、join him, I went inside. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……いつもとは少し趣向を変えて、
- 「自分」がベイカー嬢の好きなところが描かれている箇所はどこでしょうか?
次回は、少し一息つける?かもしれません……ぜひまた一緒に読んでみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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