Gatsby-54
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……ギャッツビーの邸宅で催される宴に招かれた「自分」――一人行ってみたものの、誰も知った人もおらず?主のギャッツビーも見あたらず?いたたまれずたまらない思いをしていたら?そこに救いの神が?……ベイカー嬢の姿に気づき、すがるような思いで?声をかけたようです……やっと話し相手ができた?と思ったら、何やら同じような格好をした二人の女子がベイカー嬢にちょっかいを出してきた?ようです……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第54回の範囲は35ページ3行目から35ページ末尾から16行目まで("You don’t know who 〜から、keep it?" asked Jordan. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 35ページ7行目 premature moon とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① “You don’t know who we are," said one of the girls in yellow, “but we met you here about a month ago."
「『あなたは……あることをしていない……それは、知る・思い出せることだ……誰かを……私たちが……(誰)であるか……』と言った……一人が……何のかというと、その(似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた)二人の女子だ……あるものを着た状態で……それは黄色い衣服・服装だ……『私たちが誰であるかをあなたが知らないのだから、普通に考えるとこれから言うことはあったはずがないことだけど、実際には違って、私たちは……会った……あなたに……ここで(ギャッツビーの邸宅で)……およそ……一か月……今から前のことだ……』」
You (you) は(すべて)、前回(34ページ末尾から3行目に)出てきた、似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子が話しかけている相手の、ジョーダン・ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?
who は、本来 we are の後に来るはずが前に出ているのではないでしょうか?
we は、the girls つまり前回(34ページ末尾から3行目に)出てきた、two girls in twin yellow dresses を指すのではないでしょうか?
前回ベイカー嬢に話しかけた?らしい二人の女子が、続けて話している?ようです……ベイカー嬢が、この二人の女子が誰なのか知らない・思い出せない、と言っている?ようです……そして、あなたが知らなくても・思い出せなくても、私たちはおよそ一か月前にあなたにここで(ギャッツビーの邸宅で)会った、と言っている?ようです……なんでしょう……まるでけんか腰?にも取れる?……前回は、のっけから、気の毒に、勝てなかったわね、と…。そして今度は、あなた、私たちのこと知らない・思い出せないでしょ、でもね、一か月前に会ってるのよ、私たち、あなたに、と……なんでしょう……やっかみ?……ベイカー嬢は有名人?だから?……それにしても、どうしてわざわざそんなに突っかかってくるのでしょうか?……うーーーーん……ベイカー嬢がうらやましいとか?なんでしょうか?……ベイカー嬢がお高くとまって見える?とかなんでしょうか?……それで嫌味?をぶつけている?のでしょうか?……それとも、ベイカー嬢がどう反応するか、試していたり?するのでしょうか?……できることなら、怒らせたい?……怒ったところを見たい?のでしょうか?……なんにしても悪趣味?……性質悪い?……(ベイカー嬢が?)しらっと澄ました顔して平然としているように見えるのが気に入らない?……ベイカー嬢の問題というより、この二人の女子の方の問題?かもしれない?ような?……虫の居所が悪いとか?……誰かに当たりたいとか?……何かうまくいってないとか?……有名人も大変?……有名人だからこそ、こんなふうにいわれのないけんかでもふっかけられる?ようなことがある?……これじゃあ、前の週に勝てなかったことも、まるで腹の中で喜んでいるんじゃないか?とか勘ぐりたくもなるような?……なんだか、怖いですね……この二人の女子は、心が狭くて貧しい人の代表?みたいな感じで?作者はこの物語に登場させている?のでしょうか?……ギャッツビーの邸宅で催される贅沢な?宴に集まっていた来客の中には、こういうのもいた、とでも言いたい?のでしょうか?……みんな楽しく過ごしているはずなのに?こんなひねくれた?ゆがんだ?心でいる者もいた?とでも言いたい?のでしょうか?……それじゃあ、本当に楽しんでいると言える?……違わない?……楽しく過ごしているならみんな幸せ?かと思いそうなところだけれど、みんな楽しく過ごしていて幸せなはずの宴に、心が貧しくてとても幸せとは思えない?こういう来客もいた?と言いたい?のでしょうか?……なんでしょうねえ……こういう宴で飲んで騒いで楽しんで、というのは、いわゆる快楽?でしょうか?……で、もちろん、そういう快楽の幸せもある?……だけど、そういう快楽って、本物の?心の豊かさとか?心の幸せとか?そういうものとは別物じゃないのか?とでも作者はもしかしたら言いたい?のでしょうか?……快楽で、本当の本物の真の心の幸せは手に入らないよ?とでも言いたい?のでしょうか?……こういう宴に行けば幸せになれると思ってるなら?それは違うよ?と……一時的には楽しめるかもしれない?けど、それで幸せになれるわけではないよ?とでも言いたい?のでしょうか?……だって、この二人の女子、相当意地悪?じゃないでしょうか?……しかも、一か月前にギャッツビーの邸宅でベイカー嬢に会ったと言っている?ようです……じゃあ、ギャッツビーの邸宅での宴が初めてではない?ということではないでしょうか?……何度か?あるいは何度も?ギャッツビーの邸宅での宴に来ている?らしいこの二人の女子が、こんなにも意地の悪いことを?ベイカー嬢に話している?……何度も宴に来て?楽しんでいるはずなのに?幸せそうではない?……こういう宴で騒いで楽しむような快楽をいくら求めても、本当の本物の真の心の幸せは手に入らない?……幸せになりたくてこういう宴に出るのなら、それは見当違い?で的外れ?……こういう宴にどれだけ出ようとも、幸せにはなれない?……幸せとはそういうものではない?……ほら、この二人の女子を見ればわかるだろ?……もしかしたら?作者はそんなメッセージを?この二人の女子に込めている?かもしれない?……。
② “You’ve dyed your hair since then," remarked Jordan, and I started, but the girls had moved casually on and her remark was addressed to the premature moon, produced like the supper, no doubt, out of a caterer’s basket.
「『あなた(たち)は……ある状態だ……それは、染めた・着色した・色を加えた……あなた(たち)の……髪の毛・毛髪・頭髪を……いつから・いつ以来・いつ以降かというと、そのとき(その似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子がベイカー嬢におよそ一か月前に会ったとき)だ……』と言った……ジョーダン・ベイカー嬢が……およそ一か月前に会ったときから・以来・以降あなた(たち)はあなた(たち)の髪の毛・毛髪・頭髪を染めた状態だ、とジョーダン・ベイカー嬢が言ったので、「自分」は、驚きではっとした……そうやってジョーダン・ベイカー嬢がおよそ一か月前に会ったときから・以来・以降あなた(たち)はあなた(たち)の髪の毛・毛髪・頭髪を染めた状態だと言ったのだから、普通に考えると、その似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子がジョーダン・ベイカー嬢が言ったその言葉・発言を聞いただろうと思うところだけど、実際には違って、その似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子は……ある状態になっていた……それは、移動した・動いた……何気なく・軽い気持ちで・ふと……前方へ・続けて……そうやってその似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子が何気なく・軽い気持ちで・ふと、前方へ続けて移動した・動いた状態になっていたので、ジョーダン・ベイカー嬢の言葉・発言は……ある状態だった……それは、あるものに向けて話された・話しかけられた状態だ……それは何かというと、早すぎる・早まった……月だ……作り出された……例えるならば……夕食だ……きっと・おそらく・さだめし……何から出てきたかというと、仕出し屋・配膳業者のかご・ざる・バスケットだ……」
You は、前回の最後からベイカー嬢に話しかけている?らしい、その似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子の一人(またはその両方)を指しているのではないでしょうか? your も同様ではないでしょうか?
You’veは、You have を短縮した形ではないでしょうか?
then は、①でその似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうち一人が言ったらしい言葉、we met you here about a month ago を指しているのではないでしょうか?
前回(34ページ末尾から14行目)、Jordan Baker とフルネームで出てから、ここで初めてJordan と下の名前でベイカー嬢を呼んでいる?ようです……Mrs. Baker ではなく、Jordan と呼ぶようになったというのは、実際に「自分」がベイカー嬢のことをそう呼ぶようになっていたのか?それとも単に、「自分」のベイカー嬢に対する心の距離が(一方的に)縮まったから「自分」の心の中ではベイカー嬢のことを Jordan と呼ぶようになったのか?わかりませんが、少なくとも、「自分」の心の中に占めるベイカー嬢の位置が?Mrs. Baker と名字で敬称をつけて呼ぶ関係から?Jordan と下の名前で呼ぶ関係に?変わった?ということではないでしょうか?……自分的には?ベイカー嬢に親しみを感じている?……そして、その心の距離が縮まった理由?きっかけ?に、もしかしたら、この②の冒頭の言葉が影響していたり?するかも?しれない?でしょうか?……この②の冒頭の言葉で?「自分」がベイカー嬢に対して感じる好感度が上がった?かもしれない?……だから、下の名前で呼ぶ気になった?とか?あるかも?しれない?でしょうか?……。
her は、Jordan を指しているのではないでしょうか?
前回の最後からずっと?似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子に、意地の悪い言葉?ばかり投げかけられている?らしいベイカー嬢が、②でこの二人の女子に何か応えた?ようです……それが、あなた(たち)は、およそ一か月前に会ったとき以降にあなた(たち)の髪の毛を染めた?と……これはどういうことでしょうか?……ベイカー嬢はこの二人の女子におよそ一か月前にギャッツビーの邸宅で開かれた宴で会ったことを覚えていて?そのときの髪の毛の色まで覚えていて?この夜会ったときの髪の毛の色がそのときとは違うことに気づいた?ということを表している?のではないでしょうか?……ということは、ベイカー嬢は、この二人の女子のことを覚えている・知っている・わかっている?ということではないでしょうか?……そのことを、ベイカー嬢は②の言葉を通して、この二人の女子に伝えようとした?のではないでしょうか?……大人の対応?……なんだか虫の居所でも悪いのか意地悪ばっかりしてくる?女子二人の挑発なんかには乗らない?……で、ベイカー嬢のその言葉・発言に、どうやら「自分」は驚きではっとした?ようです……ベイカー嬢のその言葉が意外だった?思いもよらなかった?のでしょうか?……それまで「自分」がベイカー嬢に対して持っていた印象・イメージと違っていた?からでしょうか?……ベイカー嬢が誰かそういう相手に歩み寄った発言をするとは思っていなかった?のでしょうか?……それで、驚きではっとした?のでしょうか?……で、「自分」はベイカー嬢の言葉を聞いていた?ようでしたが、どうやらベイカー嬢に話しかけた方の二人の女子は聞かなかった?のではないでしょうか?……一方的にしゃべって?それから何気なく・軽い気持ちで・ふと前方へ(次に行こうと思うところへ?)移動した・動いた?ようです……だから、ベイカー嬢のしゃべった言葉は、早すぎる・早まった月に向けて話された・話しかけられた状態だ?と……要は、ベイカー嬢の言葉を聞いていたのが、「自分」以外には、夜空の月?しかいなかった?と言っている?のではないでしょうか?……ベイカー嬢に話しかけた二人の女子がベイカー嬢の返答を聞かずに移動した?から……やっぱり、この二人の女子は、ベイカー嬢に意地悪を言いたかっただけ?……だから、一方的に意地悪を言ってベイカー嬢の返答は聞かずにすぐ逃げた?……まるでピンポンダッシュ?……ボール投げっぱなしで知らん顔?……そりゃあないんじゃないの?……
さて、the premature moon ですが、どうやらギャッツビーの邸宅で開かれていた宴で出されていた夕食?に例えられている?ようです……その夕食は、きっと・おそらく・さだめし仕出し屋・配膳業者のかご・ざる・バスケットから出てきたもの?だと……その夕食と同じように作り出されたものが the premature moon だ?と言っている?ようです……仕出し屋・配膳業者の夕食って、要は、出来合い?ってこと?でしょうか?……作ってあるものを持ってきて出しただけ?だと言いたい?のでしょうか?……で、その夕食と同じように、作り出すのに時間がかからなさすぎ?早すぎる?月だ?と言っている?のでしょうか?……その月を見たときに受ける印象や感じが、作ってあるものを持ってきて出しただけの夕食を見た時に受ける印象や感じと似ている?と言いたい?のでしょうか?……だから?premature 早すぎる・早まった月?だと……この premature には、ベイカー嬢に話しかけた二人の女子がベイカー嬢の言葉を聞かずに移動した?ことを早すぎる・早まった行為だと言っている?意味合いも含まれている?のではないでしょうか?……そして同時に、もしかしたら、ニューヨーク(都市圏)の一流どころ?の仕出し屋や配膳業者?かもしれないけれど、それでも夕食に出されたものは単に作ってあるものを持ってきて出しただけとしか思えないものだということも伝えようとしている?のでしょうか?……似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子を通して?言動が軽い?薄っぺらい?というか?人と人との関わり方も軽いし?薄っぺらい?この宴にまつわる何もかもが軽くて?薄っぺらい?上っ面だけ良く見せて?中身がない?空っぽ?みたいなことも暗示している?のでしょうか?……よく考えないで思いつきで誰にでも声をかけ?よく考えないで思いつきで何でも言いたいことを口にし?よく考えないで思いつきでやりたいことをやる?……っていうか、そもそもこの宴に来ること自体が?よく考えないで思いつきで来ちゃってる?来客が大勢いたりする?ような……もしかしたら?ギャッツビーの邸宅で催される宴にまつわる何もかもが?この the premature moon と表現された(夜空の)月を見て「自分」が受けた印象である premature ――(早すぎたり早まっては偽物どまりで本物にはならない?)軽すぎる?軽薄だ?という言葉に集約されていたりする?かもしれない?……そして、宴の主催者?と言っていい?主のギャッツビーも?軽すぎる?軽薄な?男?かもしれない?……(軽薄な宴を真面目な男が催すことなど考えられるでしょうか?)……そんなことも?もしかしたら?暗示していたり?するかもしれない?でしょうか?……う〜〜〜〜ん……サンタクロースで道化で神レベルで神並み?の一面も持ちながら?軽すぎる軽薄な男?……う〜〜〜〜ん……どう思われますか?……。
③ With Jordan’s slender golden arm resting in mine, we descended the steps and sauntered about the garden.
「ある状態で……ジョーダン・ベイカー嬢の……ほっそりした・すらりとした……やまぶき色の……腕が……ある・位置を占める・かかっている状態で……どこの中にかというと、「自分」の腕だ……「自分」とジョーダン・ベイカー嬢の二人は……下った・降りた……階段を……そして・その後……散歩した・ぶらぶら歩いた……ある辺りを……それは、(ギャッツビーの邸宅の)庭だ……」
mine は、my arm を指すのではないでしょうか?
we は、「自分」とJordan(ベイカー嬢)の二人を指すのではないでしょうか? 前回の最後で(34ページ末尾から5-4行目)ベイカー嬢は「自分」の手をつかんで持った?ようでした……①②の会話は、その状態のままで進んでいた?のではないでしょうか?……。
②でベイカー嬢がしゃべった言葉が、似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子が聞かなかったために、宙に浮いたような状態になった?ようでしたが、どうやら、③でベイカー嬢の、ほっそりした・すらりとした山吹色の腕が「自分」の腕の中にある・位置を占める・かかっている状態で、「自分」とベイカー嬢の二人は、階段を降りて、(ギャッツビーの邸宅の)庭の辺りを散歩した・ぶらぶら歩いた?ようです……②のベイカー嬢の言葉に驚いた?らしい「自分」――おそらく?いや、きっと?ベイカー嬢に対する印象は良い方に変わった?いや、ますます良くなった?のではないでしょうか?……そりゃ、二人の女子の方から話しかけておきながら、ベイカー嬢はせっかくちゃんと応えたのに無視された格好?のようですから、その点でも「自分」の気持ちはベイカー嬢に同情する方に傾く?のではないでしょうか?……それに!もともと?「自分」はベイカー嬢に興味津々?の様子では?なかった?でしょうか?(Chapter 1 で)……今度だって第53回でベイカー嬢の姿を見つけて本当に?嬉しそうだった?ような?……まあ、一人で心細かったというのもあった?かもしれませんけど、それでもやっぱり?あれだけベイカー嬢に心を惹かれていた?ようですから?……そして、この③でも、いやにベイカー嬢の表現が、細かい?というか念がいってる?というか……どんな腕なのか細かく?説明して、その腕が「自分」の腕の中に resting 収まっている?ということに、何やら?誇り?に思うような気持ちさえ?感じられなくも?ないような?……続けて、we と……"二人"で、という言葉にも?何か「自分」の嬉しそうな?ウキウキ感?みたいなもの?が感じられなくも?ないような?…… rest には、頼るとか依存するとか休む・休息するという意味もあるので、ここの resting は、そうした意味合いも含めて使われていたり?するのでは?ないでしょうか?……つまり、「自分」の気持ち?的には、ベイカー嬢が「自分」にベイカー嬢の腕を取らせてくれる?取らせてもらえる?ことに、何かやったぞ?とかどうだいいだろう?(別に誰もうらやましいとか思わなくても)とかそういう誇らしいというか鼻高々?みたいな?気持ちが?あったりするのでは?ないでしょうか?……ベイカー嬢が「自分」を信頼して?「自分」にベイカー嬢の腕を任せてくれた?みたいな?……Chapter 1 で初めてベイカー嬢に出会ったときから?「自分」はベイカー嬢のことをすごいなと思うというか?一目置く?と同時にベイカー嬢のことを知りたくてたまらなそうな?感じだった?ような?……だから、再会できて嬉しい?もあったかもしれないし?……っていうか、もしかしたら?「自分」は、ギャッツビーの邸宅の宴に行けば、あのときのベイカー嬢にまた会えるかもしれない?という期待もあったりして?それでこの宴に一人でもじーっと座って帰ろうとしなかった?とかするのでしょうか?……ベイカー嬢に会えないかなあ、なーんて思いながら一人でじーっと辛抱して?座っていたら、おお!あそこに見えるのは!あの恋い焦がれた?(という自覚や思いまではなかったかもしれませんが)あの常に上から目線で人を見くだしたような表情でいるベイカー嬢!待ち続けた女性!ではないか!……と思ったかどうかわかりませんが、「自分」が意識しているかどうかに関わらず、「自分」はベイカー嬢に引き寄せられている?ような印象を受けませんか?……。
④ A tray of cocktails floated at us through the twilight, and we sat down at a table with the two girls in yellow and three men, each one introduced to us as Mr. Mumble.
「トレーが……何のかというと、カクテルだ……浮かんでいた・軽やかに動いていた・自由に動きまわっていた……ある場所で……それは、「自分」とジョーダン・ベイカー嬢のいる所だ……あるものを通り抜けて……それは、薄暮・たそがれ・ほの暗さだ……それから・その後……「自分」とベイカー嬢は、座った・腰を下ろした……どこにかというと、料理の置いてあるとある卓・テーブルだ……(その卓・テーブルには)あるものがあった・いた……それは、あの二人の女子だ……身に着けていたのが、黄色い衣服・服装の……加えて……三人の男性・男子だ……(その三人の男性・男子の)それぞれ一人一人が……自己紹介した……誰に向かってかというと、「自分」とジョーダン・ベイカー嬢の二人だ……あるものとして・あるものだと……それは、マンブル氏だ……」
us は(すべて)、③と同じく、「自分」と Jordan(ベイカー嬢)の二人を指すのではないでしょうか? we も同様ではないでしょうか?
the two girls in yellow は、前回の最後と①でベイカー嬢に話しかけた、two girls in twin yellow dresses を指すのではないでしょうか?
③でベイカー嬢と腕を組んで散歩?気分でごきげん?な「自分」?……そこへ、辺りが暗くなっていく中、庭で配られている?らしいカクテルのトレーが?まるで?ぬぼーっと?浮かんでいるような具合にでも見えていた?のでしょうか?……そのカクテルのトレーが、ベイカー嬢と「自分」の二人の前で止まった?のでしょうか?……そしておそらく?カクテルをどうぞ、と勧められた?のではないでしょうか?……で、二人はそろって腰を下ろした?ようです……その腰を下ろした料理の置いてある卓・テーブルには、①でベイカー嬢に話しかけた似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子がいた?ようです……で、その卓・テーブルには、他にも三人の男性・男子がいた?ようです……で、その三人がそれぞれ、マンブル氏(名字がマンブル)と自己紹介した?ようです……三人とも同じ名字?ということ?のようです……う〜〜〜ん……たまたま、あの似た対の黄色い衣服・服装の二人の女子がいる卓・テーブルに座ったのか?それとも、たとえばベイカー嬢があの似た対の黄色い衣服・服装の二人の女子と同席するつもりで?その卓・テーブルに座るように「自分」を誘導していったのか?……わかりませんが、まだ、あの似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子と話を続ける?ようです……何を好き好んで?そんなこと?わざわざ?……とも思えなくも?ないような?……ですが、ベイカー嬢に?何か考えでも?あるのでしょうか?……。
⑤ “Do you come to these parties often?" inquired Jordan of the girl beside her.
「『あることをするのか?……あなた(たち)は……それは、来ることだ……何にかというと、これらの・こうした……宴・どんちゃん騒ぎだ……たびたび・頻繁に……』と尋ねた・問うた……ジョーダン・ベイカー嬢が……誰にかというと、女子だ……ある人のそばの・ある人と並んだ……それは、ジョーダン・ベイカー嬢だ……」
you は、the girl beside her つまり④で料理の置いてある卓・テーブルで同席したあの似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうちの一人で、ジョーダン・ベイカー嬢のそばに・並んで座った方を指すのではないでしょうか?
these は、ギャッツビーの邸宅で催される宴のことを指しているのではないでしょうか?
her は、Jordan(ベイカー嬢)を指すのではないでしょうか?
④であの似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子がいる料理の置いてある卓・テーブルに(「自分」と一緒に)座った?らしいベイカー嬢が、さっそくその二人の女子のうち、ベイカー嬢のそばに・並んで座っている方に話しかけた?ようです……ギャッツビーの邸宅で催されるこれらの・こうした宴・どんちゃん騒ぎにたびたび・頻繁に来るのか?と……これはきっと、①でおよそ一か月前にここで会ったのだと言われたから、ベイカー嬢は逆に、ギャッツビーの邸宅で開かれる宴に頻繁に来ているのか?と聞き返した?のではないでしょうか?……ということは、②でこの二人の女子に無視された?らしい仕打ち?にもめげずに?ベイカー嬢は、この二人の女子を追いかけてまで?ちゃんと話をしようとした?ということ?でしょうか?……別に無視されたんだし?無視して流して忘れて他の卓・テーブルとかで他の人と楽しんでもいいような?……なんでしょう……ベイカー嬢はどうしてわざわざそこまでしてこの二人の女子と話をしようとするのでしょうねえ……有名人だから?評判を気にして?ベイカー嬢に対して何やら不満なのか?やっかみなのか?ネガティブな思いを持っているらしいから?それをそのままにはせず?解消しようと?良好な印象に変えようとか?良好な関係に修正しておこうとか?そんな考えでも?あるのでしょうか?……だけど、ベイカー嬢って、そんな世間の評判とか気にしたり気に病んだりしますかねえ?……そもそもそんな誰であれ人の顔色伺うようなタイプではなさそうな?……それなら?自らの評判を気にしてこの二人の女子と話をしておこうというわけではない?ような?……なんでしょう……ベイカー嬢は確かに上から目線で偉そうかもしれないけど?その上から目線は、もしかしたら?ベイカー嬢よりも恵まれてない?とベイカー嬢が思った人には?不満や不服があるならその気持ちが解消されるようにベイカー嬢が力になってみようとか?そういう形で?もしかしたら?表れたり?するのでしょうか?……つまり、なんだかよくわからないけど、一方的に理不尽な不満をぶつけてきた?らしい二人の女子に対して、なんでそんなこと言われなきゃいけないのよ、とか怒ったりするのではなくて、この二人、なんだか勝手に一方的にひがんでるみたいだから、その気持ちが変わるように話してみようとか?思ったり?した?のでしょうか?……ベイカー嬢の方が恵まれているから?恵まれない人のために?恵まれている方が?力になってあげる?ということ?だったり?するのでしょうか?……もしかしたら、その気持ち?そういう器の大きさ?そういう本物の?心の強さと優しさ?みたいなところに?「自分」は惹かれた?のでしょうか?……ベイカー嬢、すごい?……やっぱり?さすがは?雑誌に写真が沢山載るくらいの(プロ?)ゴルフ競技の選手?……それだけの器?みたいなものを?感じさせる?……それとも、別にそこまでの意味は何もない?……単に話しかけられたから?もう少し話してみようと思っただけとか?……別に他に話す人もいないし?話したい人もいないし?ここ(この宴)にいても他にやることもやりたいこともないし?かといって帰るわけにもいかず?帰ることもできないから?まあ、どうせ暇つぶしだし?別にいっか?みたいな?……だから、そんな深い意味はない?……どうなんでしょうか?……でも、不愉快な言葉を言ってくるような人と、わざわざ話しますかねえ?……。
⑥ “The last one was the one I met you at," answered the girl, in an alert confident voice.
「『最後の……宴・どんちゃん騒ぎが……ある状態だった……それは、宴・どんちゃん騒ぎだ……私が……会った……あなたに……どこでかというと(宴・どんちゃん騒ぎだ)……』と答えた……そのジョーダン・ベイカー嬢のそばに並んで座っていた女子が……どんな様子でかというと、油断なく警戒して・注意怠りない……自信に満ちた・自信をもって・大胆な・うぬぼれの強い・独断的な……声だ……」
one は(どちらも)、⑤で出てきた parties を言いかえて party を指しているのではないでしょうか?
the one は、本来 I met you at の後に来るはずなのが、前に出ているのではないでしょうか?
I は、⑤で出てきた the girl beside her[Jordan] つまり似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうちベイカー嬢のそばに並んで座っていた方を指しているのではないでしょうか?
you は、⑤で話しかけた側の Jordan(ベイカー嬢)を指しているのではないでしょうか?
⑤でベイカー嬢にたびたび頻繁にこの宴・どんちゃん騒ぎに来るのかと問われた女子が、最後の宴・どんちゃん騒ぎが、その女子がベイカー嬢に会った宴・どんちゃん騒ぎだったと答えている?ようです……そのときの声の様子が、油断なく警戒して・注意怠りない、自信に満ちて独断的だった?と……①でおよそ一か月前にベイカー嬢に会ったと言っていた?ようでしたが、そのおよそ一か月前にベイカー嬢に会ったときの宴・どんちゃん騒ぎが、この女子が最後に来た宴・どんちゃん騒ぎだと答えている?ようです……そう答えたときに、(自信があるということは?)しっかりとした声だった?けど、⑤の質問をしてきたベイカー嬢を警戒していた?と……なんでしょう……この女子、前回の最後でも①でもベイカー嬢に故意に?意地悪ばっかり?言ってるから、逆に声をかけてきたベイカー嬢を無駄に?警戒している?のでしょうか?……本人が意地の悪い気持ちで向かっていったりするから、相手から来られたときに余計なことを勘ぐらなきゃいけなくなる?のでは?ないでしょうか?……で、尋ねられても本当は答えたくない?と……だから、無難な?答えでやり過ごそうとした?……およそ一か月前にベイカー嬢に会った、ということはもう言ってしまっているわけですから、そこを繰り返すにとどめた?というところ?でしょうか?……おもしろいもの?です……意地の悪い悪意を持って向かっていった方が、結局、自ら悪意を向けたばっかりに、相手の悪意を疑ってかかり疑心暗鬼にならざるをえないのですから……人を呪わば穴二つとか、天に唾すれば自らに降りかかってくるとかって、そういうこと?なのでしょうか?……逆にベイカー嬢の方は、なんの悪意も持ってないから、平然と普通に話ができる?……先に話しかけてきたのはこの女子の方なのですから、ベイカー嬢が追いかけてきて?質問してきたとしても?無下にはできないし?……わかりませんけど、もしかしたら?ベイカー嬢は、似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子が悪意を持って話しかけてきたということに気づいてなかったり?する可能性も?あったり?する?でしょうか?……声をかけられて言われたことに、ただまともに答えただけ?……なんにしても、ベイカー嬢の対応はなにか清々しい気持ちよさがあったり?しないでしょうか?……なんでしょう……悪意をぶつけられたのに?善意で返した?みたいな?……どす黒い汚れた心に?真っ白いまっさらなきれいな心が?正面から向き合っている?ような?……こういうところに「自分」は惹かれたところも?あったりする?かもしれない?……上から目線で偉そうなようでいて?実はお高くとまっているわけではなく?むしろその逆で?誰にでも?どんな人にでも?同じ目線に立って?誠実に向き合う?……それが本当のベイカー嬢の姿?だったりする?でしょうか?……あれ?あの英国の有名な探偵に?やっぱり似てる?……そういえば、巨悪には容赦なく厳しい姿勢で臨むところも?……トムには目の上のたんこぶどころか?トムの視界を完全にふさぐ?トムの行く手を完全にはばむ?トムの天敵?みたいな存在だった?ような?……(まあ、トムが本当に巨悪と言えるかどうかは別にして……でも、トムが性質が悪いのは紛れもなく事実では?……)……う〜〜〜ん……なんだか、ベイカー嬢が出てくると楽しくないですか?……ついでに?トムのことも?こてんぱんにやっつけてくれたら?スカッとするのに?……でも、トムは懲りない奴だから?……救いがたい?……。
⑦ She turned to her companion: “Wasn’t it for you, Lucille?" / It was for Lucille, too.
「似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子のうちベイカー嬢のそばに並んで座っていた方が……向きを変えた……どちらの方にかというと、そのベイカー嬢のそばに並んで座っていた女子の……仲間・友人だ……『ある状態ではなかったか?……そのベイカー嬢が尋ねたたびたび頻繁にこうした宴・どんちゃん騒ぎに来るのかという質問が……誰かに向けられた……それは、あなただ……ルシール……』 / そのベイカー嬢が尋ねたたびたび頻繁にこうした宴・どんちゃん騒ぎに来るのかという質問が……ある状態だった……誰かに向けられた……それは、ルシールだ……そのベイカー嬢が尋ねたたびたび頻繁にこうした宴・どんちゃん騒ぎに来るのかという質問が、ルシールではない方の、ルシールに話しかけたらしい、ベイカー嬢のそばに並んで座っていた方の女子に問いかけられたのと同じように……」
She は、⑥で出てきた the girl、そして⑤で出てきた the girl beside her を指すのではないでしょうか? her も同様ではないでしょうか?
it (It) は(すべて)、⑤で出てきた “Do you come to these parties often?" という質問を指すのではないでしょうか?
⑤でベイカー嬢に問いかけられて⑥で答えた?らしい女子が、⑦では同じ?似た対の黄色い衣服・服装を身に着けたもう一人の仲間・友人の女子に向かって?⑤でベイカー嬢が問いかけた質問が、そのもう一人の仲間?友人?の女子に向かって問いかけられたものだったんじゃないか?と振っている?ようです……要は、⑤でベイカー嬢に問いかけられて⑥で嫌々?答えたらしい女子が、ベイカー嬢の相手をしたくなくて?もう一人の仲間・友人の女子にベイカー嬢の相手を押しつけた?のではないでしょうか?……で、⑤のベイカー嬢の質問は、もう一人の仲間・友人の女子にも向けられた(ものだった)?と言っている?のではないでしょうか?……まあ、別に自然?でしょうか?……だって、①でおよそ一か月前にベイカー嬢に会ったと言ってきたのは、この二人の女子なわけですから、ベイカー嬢にしてみれば、二人に同じこと聞くのが当然?でしょうか?……だけど、まあ勝手な?……意地悪い言いたいから言って?後は知らん顔で通したい?……でも、人ってこんなもの?……ところで、この二人の女子のうち、一人の名前はルシールという?ようです……さて、そのルシールの反応は?……。
⑧ “I like to come," Lucille said. “I never care what I do, so I always have a good time.
「『私は……好む・欲する・したい……何をかいうと、(こういう宴・どんちゃん騒ぎに)来ることだ……』とルシールが……言った……『私は……決してしない……何をかというと、気にする・かまうことだ……何を……私が……するのか……それゆえ……私は……いつも……持っている……幸福な・愉快な・ここちよい……時間を……』」
I は(すべて)、Lucille のセリフのようなので、Lucille を指しているのではないでしょうか?
what は、本来 I do の後に来るはずなのが、前に出ているのではないでしょうか?
⑦でたびたび頻繁に(ギャッツビーの邸宅の)こうした宴・どんちゃん騒ぎに来ているのか?と問いかけられて、ルシールという女子は、こういう宴・どんちゃん騒ぎに来ることを好む・欲する・したい?と答えたようです……ということは、ベイカー嬢の質問には厳密には答えていない?……たびたび頻繁に来ているのかどうかは答えていない?ようではないでしょうか?……ただ、こうした宴・どんちゃん騒ぎに来るのが好きだ、と答えているということは、たびたび頻繁に来ると答えたも同然?でしょうか?……で、続けて、このルシールという女子は、自らが何をするのかを決して気にしない?と……それゆえ、このルシールという女子はいつも幸福な・愉快な・ここちよい時間を持っている?と……自らが何をしてもかまわないから、いつでも幸福な愉快なここちよい時間を過ごせる?と……なんでしょう……こだわりがないから?何をしても気にならないし?何をしても幸福で愉快に過ごせる?と……そういうことなんでしょうか?……このギャッツビーの邸宅で開かれる宴・どんちゃん騒ぎって、何でもあり?の自由な?空気?雰囲気?のようでした……ということは、逆に?何でもOKじゃないと?この宴・どんちゃん騒ぎでは幸福を感じて愉快に過ごすことはできない?ということ?でしょうか?……で、このルシールという女子は、どうやら何でもOK?なので?この宴・どんちゃん騒ぎで幸福に愉快に心地よく過ごせる?と……なんでしょうねえ……ベイカー嬢はただ単に?およそ一か月前に会ったと言われたから、たびたび頻繁に来るのかと尋ねただけ?なのではないでしょうか?……だけど、このルシールという女子から返ってきた言葉は、たびたび頻繁にこの宴・どんちゃん騒ぎに来る言い訳?でもしているようにも?聞こえなくもないような?……でも、このルシールの返答から、ギャッツビーの邸宅で催される宴・どんちゃん騒ぎの意外な実態?が見えてきた?でしょうか?……誰でも来られて何でもありの自由というのは、逆に言えば何でもOKでどんなことでも受け入れられる何も気にしない人でなければ無理?ということ?なのでしょうか?……制約が何もないというのは、逆にそこに入っていく者にも何ものをも否定も拒否もせず何でも受け入れることが求められる?ということ?でしょうか?……誰でも何でも受け入れてくれる場所には、何の制約もなくどんな人でもどんなものでもありの自由な世界が広がるわけで、そこに入っていくということは、その世界に入ってきているどんな人もどんなものも受け入れざるをえない?ということ?でしょうか?……逆にこういう人は受け入れられないとか、こういうことはちょっと勘弁してほしいとか、そういう人には無理な世界?ということ?……何でもありの自由な場所では、何もかもすべてをそのままありのまま受け入れることができなければ、不愉快なこととか嫌な人とか出てきてしまう?ということ?でしょうか?……で、このルシールという女子は、あたしって、こだわりないの、何も気にしないから、いつも幸せー、みたいな?感じ?のようです……まさしく神レベル?神並み?のギャッツビーが開く宴・どんちゃん騒ぎには?神の下に集まる下々の民にありとあらゆるいろんな人が混じっているのと同じように?ありとあらゆるいろんな有象無象が集まってる?……神だからこそ?どんな有象無象も受け入れる?……そして、その神の下に集まる者も、同じように集まってきているそうした有象無象を受け入れなければその神の下にはいられない?のでしょうか?……で、このルシールという女子は、それができるから、この宴・どんちゃん騒ぎにたびたび頻繁に来られるのだと?言っている?のではないでしょうか?……。
⑨ When I was here last I tore my gown on a chair, and he asked me my name and address — inside of a week I got a package from Croirier’s with a new evening gown in it."
「あることが起こったとき……それは、私が……いたとき……どこにかというと、ここ(ギャッツビーの邸宅(の宴))に……最後に・前回に……私は、裂いた・ちぎった……私の正装用のガウンを……あるものの上で・あるものに接触して・あるもので……それは、椅子だ……そうやって私が私の正装用のガウンを椅子の上で・椅子に接触して・椅子で裂いた・ちぎった後で……彼が……尋ねた……私に……私の氏名と住所を――ある期間のうちに・以内に……何のかというと、一週間だ……私は……手にした……小包・包みを……どこからかというと、 クロワーリエール(のお店)だ……ある状態で……それは、新しい……(ゆるやかで長い)夜会服が……あるものの中に入った……それは、その小包・包みだ……』」
I は(すべて)、⑧に続いて Lucille がしゃべっている言葉のようなので、Lucille を指すのではないでしょうか? me と my も同様ではないでしょうか?
he は、誰を指すのでしょうか?……どうもここからだけでは、わからない?ような?……またもや?イニシャルトーク?的な?……名前を伏せたい?のでしょうか?……それとも?名前を具体的に出さなくても、この場の人たちには誰のことなのかわかるのでしょうか?……ただ、読んでいる側にはわからない?ような?……ということは?作者は読者に、誰の話なんだろう?と思わせたい?のでしょうか?……he って誰のことよ?……わかんないじゃん……みたいな?……。
Croirer’s は、後に house などの語が省略されているのではないでしょうか?……何か洋服の?メーカー?ブランド?とかでしょうか?……実在はせず、この物語の架空のもの?のようです……。
it は、a package from Croirer’s を指すのではないでしょうか?
どうやらルシールは、このギャッツビーの邸宅で催された宴に最後に・前回来たときの話をしている?ようです……正装用のガウンを椅子で裂いた・ちぎったら?ルシールは自らの氏名と住所をある男に尋ねられた?ようです……そして(それから)一週間以内に洋服のメーカー?ブランド?から小包・包みを受け取った?ようです……そしてその小包・包みの中には新しい(ゆるやかで長い)夜会服が入った状態だった?ようです……ということは?おそらく?ルシールの氏名と住所を尋ねた男が?新しい(ゆるやかで長い)夜会服をルシールに送った?ということ?でしょうか?……どうしてそんなことをしたのか?……おそらく?ルシールがギャッツビーの邸宅で催された宴に着て来ていた正装用のガウンを椅子で裂いた・ちぎったから?ではないでしょうか?……ほう……誰がそんなことをしたのでしょうねえ……別にその男のせいでルシールの正装用のガウンが裂けた・ちぎれたわけではないのでは?ないでしょうか?……⑨のルシールの説明では、I tore と言っていますから、ルシール自身に裂けた・ちぎれた原因?責任?があるのではないでしょうか?……にもかかわらず、その男はルシールの裂けた・ちぎれた正装用のガウンの代わり?になるような?新しい(ゆるやかで長い)夜会服を送った?ようです……それも、そのルシールの正装用のガウンが裂けた・ちぎれた宴から一週間以内に?……なんでしょう……ベイカー嬢は単に、ギャッツビーの邸宅で催される宴にたびたび頻繁に来るのか?と尋ねただけなのに、ルシールの方からべらべらと?思いがけない?予想もしなかった?話が出てきた?でしょうか?……⑦でルシールに話を振った?もう一人の女子は⑥で警戒して?しゃべりたくなさそう?なようでしたが、ルシールの方には、そういう警戒心は感じられない?でしょうか?……単に気にしてないだけなのか?それともあれでもお酒の飲み過ぎで気持ちも口も緩んでいたりする?のでしょうか?……だけど、この話には別に他意はなさそう?ではないでしょうか?……ベイカー嬢の質問に対して、ルシールの心に?頭に?浮かんだ答えをそのまま口にしている?ように感じられませんか?……しょっちゅう来るのかと問われれば、そういえばね、前に来たときはね、こんなことがあったのよ、それでね……みたいな?思いついたことを普通に話してる?感じ?でしょうか?……ただ、そうやってごく普通に?話す中でも、he が誰なのかわからないように話しているのか?具体的な名前を挙げなくてもその場の人たちにはわかるはずだから he で済ませているのか? he だけは he としか言っていない?ようです……さて、he が誰なのか――こういうときは、作者が明かしてくれるまで待つしかない?先を読み進めるしかない?でしょうか?……。
⑩ “Did you keep it?" asked Jordan.
「『あることをしたのか?……あなたは……それは、持ち続ける・保持する・自らのものにすることだ……その新しい(ゆるやかで長い)夜会服を……』と尋ねた……ジョーダン・ベイカー嬢が……」
you は、⑧⑨でしゃべったらしい Lucille を指すのではないでしょうか?
it は、⑨で出てきた a new evening gown in it[a package from Croirier’s] を指すのではないでしょうか?
⑨のルシールの話を聞いて、ベイカー嬢がまた質問した?ようです……ルシールが、その新しい(ゆるやかで長い)夜会服を持ち続け・保持し・自らのものにしたのか?と……要は、⑨で説明のあったように、ある男から送られてきたらしい新しい(ゆるやかで長い)夜会服を受け取ったのか?と、つまりその男の好意を受け取ったのか?と尋ねた?のではないでしょうか?……どんな男なのかまだわかりませんが?そういうものを送られる筋合いのない者から送られていれば受け取るわけにはいかない?でしょうか?……ベイカー嬢はその辺りのことでも?確かめたかった?のでしょうか?……ルシールが送られた新しい(ゆるやかで長い)夜会服をどうしたのか?ということをベイカー嬢は知りたかった?ようです……やっぱり?ベイカー嬢は⑨で出てきた he が誰なのかわかっている?知っている?のでしょうか?……だから、新しい(ゆるやかで長い)夜会服を送った男のことよりも、その送られた夜会服をルシールがどうしたのか、ということの方を尋ねた?のでしょうか?……読者としては?ええっ ⁉ そこーっ?いや、he の方が気になるんだけど……みたいな?ちょっといらついたり?しないでしょうか?……だけどそれも?作者の作戦?だったりする?のでしょうか?……さて、⑨の he が気になるところですが、今回はここまでです…… he って誰?ということを頭に置きながら、次回先を読み進めていきたいと思います……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
ベイカー嬢、素敵じゃないですか?……「自分」が出てくると、心が和む?……ベイカー嬢が出てくると、スカッと爽やかな気分になる?……この物語になくてはならない、大事な二人じゃないでしょうか?……ときどきこの二人が出てこないと、他の登場人物はもうなんか腹立つとか不安になるとか読んでて気持ちが荒れたりしませんか?……まさに?この物語の救いの神?……「自分」がベイカー嬢に惹かれるのも無理ない?……その辺りも楽しみ?でしょうか?……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「35ページ7行目 premature moon とはどういうことを言っているのか」 ですが……②で説明したとおりです。②で casually とか the premature moon とか the supper, no doubt, out of a caterer’s basket といった表現で暗示されていた?らしい軽さ?というのは、チャラいというイメージかも?しれない?……誰でも来られて?何でもありの?ギャッツビーの邸宅で開かれる宴には?制約とか規制とか基準とかなくて?敷居がないも同然?だから、他の宴なら行けないような?受け入れてもらえないような?者まで大勢混じってしまう?……格式のある重厚なそれなりの地位とか立場とか家柄とかマナーだったり身なりだったりある程度それなりの水準とかに達した人しか行けないような宴の真逆?みたいな?……極端なことを言えば?無一文でも住む家がないような人でもギャッツビーの邸宅で催される宴には行けてしまう?のではないでしょうか?……だけど、普通は、そういう人が行けるような宴なんてなかったりするのでは?ないでしょうか?……だから、誰でも気軽に来られてしまう?というのは、ある面?ある意味?どうしても軽薄な?軽さ?ひいてはチャラさ?みたいなものにつながっていく?のでしょうか?……自由で何でもOKっていうのは、こんなのしてみたんだけど?…えっ、いいじゃん、別に……ああいうの選んでみたんだけど?…えっ、いいじゃん、別に……そういう感じどうかな?…えっ、いいじゃん、別に……と、何でもかんでも、いいじゃん、別に……で即、終わる?……こういうところが、軽い?軽薄?チャラい?となってしまう?のではないでしょうか?……で、そういう軽さを体現?しているらしいのが、似た対の黄色い衣服・服装を身に着けた二人の女子、とりわけルシール?ではないでしょうか?……それがよくわかるのが、⑧と⑨のルシールの言葉ではないでしょうか?……⑧で、こだわりないから、気にしないのー、と言った上で、⑨で、服、裂いちゃったー、でも気にしなーい、と言っている?ような?……これって、軽くないですか?……このルシールの言葉や、ベイカー嬢に一方的にしゃべって逃げてったルシールともう一人の女子の行動が、この宴全体の軽い軽薄なチャラい空気感?雰囲気?を象徴的に表している?のでは?ないでしょうか?……そして、もしかしたら?「自分」がベイカー嬢を見つけるまでの間一人でお酒を飲んでいたときにも?そうした空気をなんとなく?「自分」は感じていたかも?しれない?のではないでしょうか?……ただ、一人でいる心細さの方が勝っていた?からそれほど意識はしていなかった?かもしれないけれど?ベイカー嬢という強くて頼りがいのある救いの神?を見つけて心の落ち着きを取り戻し?本来の「自分」に戻って冷静に?いろんなことを感じたり考えられるようになったら?その宴の料理だったり夜空の月だったりを見たときに?なんとなく宴全体の雰囲気から感じるところをはっきりと意識するようになったり?したのでしょうか?……そして?誰でも何でもあり?だから必然的に軽くて軽薄でチャラい?に行きついてしまう?ギャッツビーの邸宅の宴の本質?を見抜いた?というところ?でしょうか?……。
次回は、he の話で盛り上がる?……ぜひまた一緒に読んでみてください。
第55回の範囲は35ページ末尾から15行目から36ページ8行目途中まで("Sure I did. I was going 〜から、and shivered. Lucille shivered. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 35ページ末尾から12-11 行目 There’s something funny about a fellow that’ll do a thing like that とはどういうことを言っているのか
次回は、みんなの心が一つになる?――いや、それは違う?――ぜひまた一緒に確かめてみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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