Gatsby-48

このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。

取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。

ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。

(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)

 

前回まで……トムがウィルソン夫人に暴力を振るって怪我けがをさせた?ようでした……さしずめ?世界を征し?天下を取って?高笑いが止まらなかった?ヒロインが?信じていた恋人の手にかかって?一気に奈落の底にでも突き落とされた?凄まじい喜劇?いや悲劇?が繰り広げられ?舞台は幕を閉じようと?しているようです……続きをみていきましょう。

 

原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。

第48回の範囲は31ページ11行目途中から32ページ7行目まで(Taking my hat from 〜から、over cataracts of foam. まで)をみていきます。

まず、今回の考えるヒントを上げます。

  • 31ページ12-13行目 we groaned down in the elevator とはどういうことを言っているのか

 

なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。

主に使用する辞書

『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)

『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)

『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)

 

それでは今回の範囲をみていきましょう。

① Taking my hat from the chandelier, I followed.

「取って……「自分」のつばの付いた帽子を……どこからかというと、(リビングの)シャンデリアだ……「自分」は、後に従った……」

前回の最後に、マッキー氏がリビングから外へと出た?ようでした……で、「自分」もどうやらその後についていった?ようです……そのとき、「自分」はつばの付いた帽子をかぶってきていた?ようで、その帽子をどうも?(リビングの)シャンデリアから取った?と……なんでしょう……帽子をシャンデリアに?かけていた?のでしょうか?……酔っ払いのすること?だから?そんなもの?……「自分」も賢明?な判断?でしょうか?……この機を逃さず?失礼しようと?……マッキー氏をならって?……似た者同士は?自然に似た行動を取るもの?でしょうか?……やっと、耐えに耐えた?飲み会が終わる?と……おつかれさまでした?……。

 

② “Come to lunch some day," he suggested, as we groaned down in the elevator. / “Where?" / “Anywhere."

「『来てくれ……何しにかというと、昼食に……いつかの日に……』マッキー氏が提案した……あるときに……マッキー氏と「自分」が、苦悶くもんした・重み(重圧)に耐えかねたときだ……下の方向に移動して……何の中でかというと、エレベーターだ…… / 『どこで?』 / 『どこの場所でも……』」

he は、前回の最後に「自分」よりも先にリビングから外に出た?らしい、マッキー氏を指すのではないでしょうか?

今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。

we は、マッキー氏と「自分」の二人を指すのではないでしょうか?

マッキー氏がリビングを出た後、おそらく?すぐにその後で「自分」もリビングを出て?、で、エレベーターに一緒に乗った?のではないでしょうか?……で、そのエレベーターの中で、下の階へと降りながら?マッキー氏と「自分」が苦悶した・重み(重圧)に耐えかねた?と……直前まで、凄まじい惨劇さんげき?のあったリビングにいたわけで、その余韻よいん?というか影響?というか何か引きずられるもの?でもあったのでは?ないでしょうか?……加えて、マッキー氏と「自分」はこの晩が初対面だったはずで、そういう気まずさ?もあったのでしょうか?……だから、エレベーターの中で二人の間に流れる空気?みたいなものが重かった?のではないでしょうか?……で、そういう空気の中で?マッキー氏の方から?口を開いた?ようです……何と言ったか?――いつかの日に昼食に来てくれ、と……ご招待?ではないでしょうか?……きっとマッキー氏は「自分」に好感?を持っていた?のではないでしょうか?……だから、まあ、写真のためにという気持ちもあったのでしょうけど、「自分」と一度、差しで?食事をして親しくなっておくのもいいかな?とか思った?のかもしれない?でしょうか?……で、そのような招待を受けて、「自分」はどう答えたか?――どこでか?と……場所を尋ねた?ようです……そうですねえ……マッキー氏の自宅?だったら、トムとウィルソン夫人の二人の部屋の下の階ということになる?でしょうから、それは嫌だな?避けたいな?と思った?のでしょうか?……で、確認した?ということでしょうか?……ということは、マッキー氏と昼食を一緒にとってもいいけど?マッキー氏の自宅なら断ろう?ということ?でしょうか?……で、マッキー氏は「自分」に何と答えたか?――どこの場所でも、と……ということは、マッキー氏の自宅でもいいけど?マッキー氏の自宅以外がよければ、自宅以外でいいですよ?ということ?でしょうか?……「自分」に合わせますよ?という意思表示?にも取れる?でしょうか?……。

 

③ “Keep your hands off the lever," snapped the elevator boy. / “I beg your pardon," said Mr. McKee with dignity, “I didn’t know I was touching it."

「『ある状態を続けて……あなたの両手を……あるものから離した状態に……それは何かというと、(エレベーターの)操作レバーだ……』がみがみ・小言を言った……エレベーター係の少年・若者が…… / 『私は、頼む……あなたの許しを……』と言った……マッキー氏が……あるものを備えた状態で……それは、品位・高潔さ・落ち着きだ……『私は、あることをしなかった……それはわかっていることだ……私が、ある状態だったことを……触っている・触れている……その(エレベーターの)操作レバーに……』」

最初の your は、どうやらエレベーター係の少年・若者に話しかけられたらしい、マッキー氏を指しているのではないでしょうか?

次の your は、マッキー氏がエレベーター係の少年・若者に答えているようなので、エレベーター係の少年・若者を指しているのではないでしょうか?

I は(すべて)、マッキー氏のしゃべっている言葉のようなので、マッキー氏を指すのではないでしょうか?

it は、the lever を指すのではないでしょうか?

②でマッキー氏と「自分」がエレベーターの中で話していたら?いきなり?でしょうか?――エレベーター係の少年・若者が口を開いた?ようです……何と言ったのか?――あなたの両手を(エレベーターの)操作レバーから離した状態に保って維持してください?と……要は、(エレベーターの)操作レバーに触らないで・触れないでほしいと、まあ、注意した?ということ?でしょうか?……その言い方も、がみがみと小言を言うような?調子だった?ようです……まあ、エレベーター係の少年・若者にしてみれば、仕事をきちんとまっとうしなければならない?でしょうから、誰であれ?言うべきことは言うと?いうことでしょうか?……1925年頃の(米国の)エレベーターは、もしかしたらエレベーターの中でレバーを操作して動かしていた?のでしょうか?……だから、必ず?エレベーター係というものが必要だった?のでしょうか?……それにしても、午前零時は過ぎていた?かもしれない?時刻に?エレベーター係は少年?若者?だったと?……そういう時代だった?のか、そうした少年?若者?でもエレベーター係の仕事が大切な収入源だった?のか……で、どうやら、その(エレベーターの)操作レバーに触った・触れた状態だった?のがマッキー氏だった?ようです……それで、マッキー氏がすぐに?謝っている?ようです……それも、品位があり?高潔な物言いで?落ち着いた口調で?……そして一言、(エレベーターの)操作レバーに触っていた・触れていたことに気づいていなかったのだ、と付け加えた?ようです……きっと、どう考えても明らかに年下の子どもか青年に?まあエレベーター係という立場上とはいえ、露骨な命令口調で?がみがみ小言を言われるような?指摘のされ方をマッキー氏はした?わけではないでしょうか?……人によっては、失礼だと憤慨ふんがいすることがあっても?不思議じゃない?かもしれない?でしょうか?……それなのに、マッキー氏は決して気分を害したり怒ったり不快感をあらわにせず?冷静に落ち着いて?年下の子どもでも青年でも?きちんと丁寧に謝って、許しを乞うている?ようです……一言で言えば、大人?紳士?の対応?でしょうか?……これ、トムだったら、どうでしょう?……ねえ……まあ、エレベーター係の少年・若者も相手を見て物を言う?でしょうか?……。

 

④ “All right," I agreed, “I’ll be glad to."

「『承知した・けっこう……』「自分」は、同意した……『「自分」は、こういう気持ちでいる……それは、ある状態だ……それは、喜んでいる……何をするかというと、いつかの日に昼食に来ることだ……』」

二つ目の I は、「自分」の話している言葉のようなので、「自分」を指すのではないでしょうか?

to の後には、②の最初にマッキー氏が言った言葉である、Come to lunch some day が省略されているのではないでしょうか?

②でマッキー氏と「自分」が話していたらしい昼食に来るかどうかの話が、③で中断して、④で「自分」が、②の最後にマッキー氏が、どこの場所でも、と答えたのに対して、承知した・けっこう、と答えている?ようです……マッキー氏のご招待に応じると同意した?ということ?ではないでしょうか?……そして、「自分」は喜んでいつかの日に昼食に来る、と付け加えた?ようです……④で「自分」がマッキー氏に答える前に、③が間に入ったわけですが、その③でのエレベータ係の少年・若者とマッキー氏のやり取りを、特に失礼とも取られかねないようなエレベーター係の少年・若者の言い方に対して取ったマッキー氏の対応・態度を「自分」は見たはずで?そのマッキー氏の姿も踏まえた上で?もしかしたら?「自分」はマッキー氏の招待に応じようという気持ちに?なったのでは?ないでしょうか?……これがもし、たとえば、マッキー氏がエレベーター係の少年・若者に対して、露骨に不機嫌な顔をするとか腹を立てるとか邪険にあしらうとかそういうことをしていたら、「自分」の答えは違っていたかもしれない?のではないでしょうか?……まあ、「自分」としては、トムの同類だったら関わらないようにしよう?みたいな?ことを考えたとしても?不思議はない?でしょうか?……だって、あの流血沙汰ざたの後ですものねえ……女に怪我させるなんて……しかも血がダラダラで……それも女性の顔ですよ……ねえ……仮に、ウィルソン夫人が、いいの、あたしはいいの、かまわないわ、という気持ちでいたとしても?、「自分」はトムみたいなのと関わるのはごめんだ?と思うのでは?ないでしょうか?……いやいや、「自分」だけじゃない?誰だってそう?でしょうか?……もしかしたら?マッキー氏はその辺りの「自分」の思いに気づいていた?んだ上で?「自分」と話をしていた?可能性もある?かもしれない?でしょうか?……ただ、トムの客として招かれた時点で、その客の誰もがお互いに?トムの同類かどうか相手を疑いの目で見てしまう?ところがあったかも?しれない?でしょうか?……そうだったとしても無理もない?……トムって、まるでお金持ってる以外にがない?みたい?(……お金持ってることが取り柄なのだとしたら、ですけど……)……いやいや、言い過ぎ?……だけど、はた迷惑な嫌な奴だと思ってる人の方がきっと多くない?でしょうか?……それもこれも、"自己中(心)"が原因では?……。

 

⑤ … I was standing beside his bed and he was sitting up between the sheets, clad in his underwear, with a great portfolio in his hands. / “Beauty and the Beast … Loneliness … Old Grocery Horse … Brook’n Bridge …."

「・・・「自分」は、ある状態だった……それは、立っていて……どこのそばにかというと、マッキー氏のベッドで……そうやって「自分」はマッキー氏のベッドのそばに立っていた状態で、なおかつ、マッキー氏は、ある状態だった……それは、座っていて……起きた状態で……あるものの間にいて……それは、(マッキー氏のベッドの)敷布で……着た状態で……何をかというと、マッキー氏の肌着(類)だ……あるものを持って……それは、大判の代表作選集で……どこにかというと、マッキー氏の両手に…… / 『美人・麗人れいじんけだもの……孤立・寂しさ……昔の・古い・年老いた食料雑貨販売の馬……ブルックリンの橋……』」

最初の … は、④までのマッキー氏と「自分」のエレベーターでのやり取りから時間が経過したことを表しているのではないでしょうか?

his は(すべて)、④まで「自分」が一緒にいた、マッキー氏を指しているのではないでしょうか? he も同様ではないでしょうか?

the sheets は、後に of his bed が省略されているのではないでしょうか?

Old は、Old Grocery の可能性と、Old Horse の可能性の二つが考えられないでしょうか?

Brook’n は、Brooklyn のことを指すのではないでしょうか?……くだけた言い方にしてあるのでしょうか?……。

どうやら、エレベーターでマッキー氏と「自分」は、マッキー氏の部屋の階で?下りた?のでしょうか?……「自分」は、マッキー氏のベッドのそばに立っていた?と言っているようです……そして、マッキー氏は、おそらくそのベッド?ではないでしょうか?……敷布の間に入って?起きて?座っていた?ようです……着ていたものはマッキー氏の肌着(類)だった?ようです……要は、もう着替えた?ベッドでいつでも寝られる状態?でしょうか?……そして、マッキー氏の両手に、大判の代表作選集を持っていた?ようです……誰の代表作?でしょうか?……きっとマッキー氏?じゃないでしょうか?……続けて、誰かがしゃべっているらしい言葉が続いている?ようですが……誰が?しゃべっているのでしょうか?……それは、マッキー氏?じゃないでしょうか?……何をしゃべっているのでしょうか?……どうやら、マッキー氏の?写真の?作品の?名前?じゃないでしょうか?……いろいろある?ようですね……具体的にどんな写真か想像がつくものもあれば?何やら抽象的で?どんな写真か想像がつかないものも?ある?でしょうか?……で、「自分」は、マッキー氏のお宅にお邪魔し?マッキー氏の寝室まで招き入れられて?マッキー氏のベッドのかたわらに立ち?マッキー氏が手に持って見せてくれる?マッキー氏の写真代表作選集?をマッキー氏の説明を聞きながら?見ていた?のでしょうか?……なんともまあ……馬が合った?のか……でも、けっこういいコンビ?だったりする?でしょうか?……二人とも穏やかそうだし?……もしかしたら、「自分」がロングアイランド島の家まで帰れる電車が?午前零時を過ぎた時点で?もうなかった?のかもしれませんね……それで……たしか、お住まいはロングアイランド島で?……はい……お帰りはどうなさるんで?……電車で……最終がまだあるので?……それは、どうか……では、始発に?……そうですね……それまでどうされるので?……そうですね……よければ、寄っていかれませんか?……いや、それは……いや、遠慮なさらずに……いや、でも……いやいや、お困りでしょ……いやあ……いやいや、ぜひぜひ、どうぞ、こちらです……ってな具合で?マッキー氏のお宅に寄っていったり?なんかしてたりして?……本当に謙虚で律儀な「自分」だから?座らない?立ったまま?遠慮して?……初対面で他人様ひとさまのお宅に、しかも夜中にお邪魔するなんて、「自分」としては、ただそれだけでも心苦しい限り?でしょうか?……でも、夜中にすぐ帰る足がないし?他に行く当てもないし?始発までいさせていただければこんな有り難いことはない?……だから、マッキー氏のご厚意に甘えることにした?といったところ?でしょうか?……で、夜中にいさせていただくのだから、マッキー氏の写真の話くらいいくらでも?マッキー氏の気が済むまで?うかがわせていただこう?とか思ってたかも?しれない?でしょうか?……マッキー氏はもしかしたら?「自分」に同情していたかもしれない?でしょうか?……もう、トムの無茶苦茶もウィルソン夫人の身勝手さもよくよくご存知で?「自分」もマッキー氏と同じ?いわば犠牲者?被害者?みたいなものだ?とわかっていた?かもしれない?でしょうか?……だから?それもあって?「自分」の力になってあげようと?思ったのかもしれない?でしょうか?……で、自宅に上がらせてあげてみたら、「自分」は絶対に?座ろうともしない?……やっぱり?よくできた青年だ?と思った?かもしれない?のではないでしょうか?……人のあり方は本人次第で決まるもの?……悪い仲間に流されず、本人が自らのあるべき姿を貫けば、ちゃんと見る人は見ていて、それに応じた評価がついてくる?……そんなことも、作者は言おうとしている?かもしれない?……。

 

⑥ Then I was lying half asleep in the cold lower level of the Pennsylvania Stationn, staring at the morning TRIBUNE, and waiting for the four o’clock train.

「その後、「自分」は、ある状態だった……それは、横たわっている……半分・半ば……眠って……どこでかというと、冷えた下の方の階で……どこのかというと、ペンシルヴェニア駅だ……じっと見て……何をかというと、朝のトリビューン紙(新聞)だ……そして・なおかつ……待っていた……何をかというと、(午前)四時の電車だ……」

the (cold) lower level は、the higher level 上の階に対する、下の階を表すのではないでしょうか?

⑤では、「自分」はマッキー氏の自宅のマッキー氏の寝室にいた?ようでした……そして今度は、ペンシルヴェニア駅の冷えた下の方の階にいた?ようです……半分・半ば眠って横たわっていた?ようです……そうしながら、朝のトリビューン紙(新聞)を見ていた?ようです……そうやって半分・半ば眠って横たわりながら朝のトリビューン紙(新聞)を見て、(午前)四時の電車を待っていた?ようです……始発の時間を見計みはからって?マッキー氏の自宅を辞した?のではないでしょうか?……で、マッキー氏の自宅では決して?座ることすらしなかった?ようですが、駅のホーム?でしょうか?……横たわって?できたてほやほやの?新聞?を見て?始発の電車が来るのを待った?ということでしょうか?……トムって本っ当!勝手!……「自分」を引きずりまわして?連れてくるだけ連れてきて?後は知らん顔?……ねえ……だから、ここでもやっぱり、トムみたいなのとは関わらない方がいい……っていう結論にしかならない?ような?……"自己中(心)"の身勝手なやからがいかにはた迷惑な存在か、それも訴えたくて?作者はこれでもかこれでもかと?みっともないトムのざまを読者の前に見せている?のでしょうか?……よっぽどトムみたいな人間に対する、もうほとんど怒り?みたいなものすら感じたりする?でしょうか?……そして作者は、一人でも多くの読者の人たちに、トムみたいな人間は嫌だな、あんな人間にはならないようにしよう、と思ってほしくて?こんなにもくどくどとトムの姿を描いている?かもしれなかったりする?でしょうか?……でも今回は、ほぼ「自分」とマッキー氏だけしか出てこなくて、なんだかさわやかな風でも吹き抜けていったような?そんな清々すがすがしさを感じたりしませんか?……ときどきこういう空気の入れ替え?みたいな部分もないと、読んでてしんどくなったり?するかも?しれません……さて、そういえば!これで Chapter 2 が終わるわけですが、ギャッツビーは結局出てこなかったも同然?で、Chapter 3 に入るようです……でも、第41回でウィルソンの妹キャサリンからギャッツビーに関する重要な情報を?「自分」は手に入れたようでした……そのことをも頭においた上で、続きを読み進めていきたいと思います……。

 

これで、Chapter 2 は終了です。続いて、Chapter 3 に入ります。

⑦ There was music from my neighbor’s house through the summer nights.

「あるものがあった(そこにはあるものがあった)……それは、快い音・調べ・楽曲だ……どこからかというと、「自分」の隣人の家・やしきだ……あるものを通り抜けて・あるものの間を……それは、その夏の晩だ……」

Chapter 3 から場面は変わって、ロードアイランド島の西島にある「自分」の家からお話が始まる?ようです……季節は夏で、晩になると、隣人の家・邸から快い音・調べ・楽曲が聞こえてくる?ようです……隣人といえば?ギャッツビー?でしょうか?……お城みたいな?ホテルみたいな?大邸宅?でしたっけ?……「自分」が家でくつろいでいると?夕食を作って食べたりしていると?何か鼻歌でも?歌いたくなるような?そんな楽しげな?快い音・調べ・楽曲が「自分」の家まで聞こえてくる?のでしょうか?……ということは、隣家はずいぶんにぎやか?でしょうか?……それも、昼間の暑さがやわらいで?涼しくなった晩になってから?……何かお楽しみでも始まる?のでしょうか?……。

 

⑧ In his blue gardens men and girls came and went like moths among the whisperings and the champagne and the stars.

「あるところで……それは、「自分」の隣人のの青い・こん色の庭で(いくつもある)……男たちと女子たちが……「自分」の隣人の青い・紺色の庭に近づく方向に移動して……そして・なおかつ……「自分」の隣人の青い・紺色の庭から離れる方向に移動した……その様子はたとえるなら、昆虫のガのようだ……あるものの間を……それは、ささやくような声・ひそひそ話とシャンパンと(夜空の)星々だ……」

his は、⑦で出てきた my neighbor を指すのではないでしょうか?

⑦ではまず、「自分」の家に聞こえてきた音の情報について説明していた?ようでした……続いて⑧では、「自分」の隣人の家・邸の庭の様子について、目で見た?らしい情報を伝えている?ようです……まず、大邸宅の庭は、一つではなく?いくつもあった?ようです……その庭がどれも?青い・紺色だった?と……たぶん、暗くなってから見た様子?だからでしょうか?……次に、男たちと女子たちの姿が何人も?見えた?ようです……それらの大邸宅の庭にやって来たり?去って行ったり?していたのでしょうか?……その様子は、昆虫のガのように見えた?と……で、そうやって、やって来たり去って行ったりするのは、あるものの間の中でだったと……それは、ささやくような声・ひそひそ話とシャンパンと(夜空の)星々だ?と……なんでしょう……何人もの?男たちと女子たちが「自分」の隣人の大邸宅の庭にやって来たり去って行ったりするのだけど、その間、ささやくような声やひそひそ話が聞こえたり?シャンパンを飲んでいる?らしいのが見えたり?そういう出入りとかしているうちに時間の経過で日が沈んだ後のまだ明るい青?からすっかり暗くなって黒くなった夜空に星々が見えるほど夜が更けていく?様子を説明している?のでしょうか?……それにしても、やって来たり去って行ったりする男たちと女子たちを昆虫のガに例えるとは……ガは、夜に活動する?でしょうか?……それも明るい街灯に?集まったりする?でしょうか?……そういう意味で?使われている?のでしょうか?……なんでしょう……おしゃべりをして?お酒を飲んで?星を見て?過ごす?のでしょうか?……で、①で聞こえてきた快い音・調べ・楽曲?は、さしずめ BGM といったところ?でしょうか?……ということは?お客様を招いてのうたげ?でしょうか?……優雅ゆうが?な印象?でしょうか?……でも、昆虫のガに例えるのは、どうなんでしょうねえ……う〜〜〜ん……あんまり、良い印象でもない?ような?……どうでしょうねえ……。

 

⑨ At high tide in the afternoon I watched his guests diving from the tower of his raft, or taking the sun on the hot sand of his beach while his two motor-boats slit the waters of the Sound, drawing aquaplanes over cataracts of foam.

「あるときに……それはいつかというと、満潮・高潮で……いつのかというと、午後だ……「自分」は、見た・目撃した……「自分」の隣人の来客・招待客が……ダイブするのを……どこからかというと、塔・やぐらから……何のかというと、「自分」の隣人のいかだ・浮き台だ……あるいは(別の目撃したものは)……(「自分」の隣人の来客・招待客が……)あたる・受けるのを……太陽の光に……どこの上でかというと、温かい砂だ……どこのかというと、「自分」の隣人のビーチ・海浜・砂浜だ……その一方で・同時に……「自分」の隣人の二つの原動機・エンジンで動くボートが……細長く裂いた・切った・切断した……海・水面を……何のかというと、ロングアイランド海峡だ……引っぱって・牽引けんいんして……アクアプレーン・波乗り板を……あるものの上を越えて……それは、大滝・奔流ほんりゅうだ……何のかというと、泡・あぶく・泡沫ほうまつだ……」

his は(すべて)、⑧と同じく、⑦で出てきた my neighbor を指すのではないでしょうか?

⑦⑧は夜の様子?のようでしたが、⑨では昼間の様子?が説明されている?ようです……まだ明るい?午後の満潮・高潮の時間に?「自分」は見た・目撃した?と……何をかというと、「自分」の隣人の来客・招待客が、「自分」の隣人の(おそらく海の上にある)いかだ・浮き台の塔・やぐらからダイブするのを……あるいは(別の目撃したものは)、「自分」の隣人の来客・招待客が、「自分」の隣人のビーチ・海浜・砂浜の温かい砂の上で太陽の光にあたる・受けるのを……その一方で・同時に、「自分」の隣人の二つの原動機・エンジンで動くボートが、ロングアイランド海峡の海・水面を細長く裂いた・切った・切断したと……それも、アクアプレーン・波乗り板を、泡・あぶく・泡沫の大滝・奔流の上を越えて引っぱって・牽引して、と……ロングアイランド海峡が満潮の時の話?のようです……どうやら昼間も、「自分」の隣人の大邸宅には、来客・招待客がいた?ようです……で、そうした来客・招待客は、要は海で遊んでいると?いうことではないでしょうか?……「自分」の隣人の大邸宅の前にある海でしょうか?……その海にいかだ・浮き台を作って?そこに塔・やぐらを立てて?その塔・やぐらから海にダイブできるようにしてあった?ようです……そして、その海の手前にあるであろうビーチ・海浜・砂浜では、温かい砂の上で太陽の光にあたり・受けていた?と……他にも、「自分」の隣人の大邸宅で所有している?らしい原動機・エンジンで動くボートが二つあって?その二つがどちらも海に出て?ロングアイランド海峡の海・水面を細長く裂いて・切って・切断したように?スピードを出して?動いていた?進んでいた?のでしょうか?……で、その二つのボートはただ動いているのではなくて?アクアプレーン・波乗り板を引っぱって牽引していた?と……で、そうやってアクアプレーン・波乗り板を引っぱって牽引してスピードを出して進んでいった直後?すぐ後ろ?には泡・あぶく・泡沫の大滝・奔流があった?と……その泡・あぶく・泡沫の大滝・奔流の上を越えてアプアプレーン・波乗り板が乗っている?走っている?ように見えた?と言っている?のではないでしょうか?……現代の日本でも同じ?似たような?海の遊びがある?でしょうか?……もちろん、おそらく、そのアクアプレーン・波乗り板の上には人が乗っていた?のではないでしょうか?……なんでしょう……ブーンと猛スピードで走れるボートで引っぱってもらうサーフィン?みたいな感じ?でしょうか?……どうなんでしょう?……お金持ちの贅沢な遊び?だったのでしょうか?……それとも、それなりに誰でも手軽に楽しめる遊び?だったのでしょうか?……だけど、それなりの高さのある?塔・やぐらから?ダイブする?となると、それなりにけっこうな深さのある海でないと危なくないでしょうか?……満潮のときに限る?ような話?でしたけど、満潮ならけっこう深くなるのでしょうか?……それにしても、まるで海水浴場?……でも、これが個人宅?……なんだか、すごい規模?でしょうか?……めちゃくちゃお金持ち?と思ってしまう?でしょうか?……これが、ギャッツビーの邸宅?……へえ〜……それで?……この続きは、また次回からみていきたいと思います……。

 

おつかれさまでした。どうでしたか?

午前零時を過ぎるほど?終電にも間に合わないほど?付き合わされた?らしい「自分」……マッキー氏がいてくれて良かった?ですね……どうなんでしょうねえ……マッキー氏とマッキー夫人の年齢は?……「自分」やトムと同じくらいなのか?それともかなり上なのか?……わかりませんが、まあ、トムとウィルソン夫人に比べたら、明らかに?マッキー氏とマッキー夫人の方が大人?の部分がある?でしょうか?……まあ、そもそも?トムとウィルソン夫人が子どもか ⁉ と思わず突っ込みたくなるような?感じがあったり?するでしょうか?……「自分」に至っては、もう年齢を超えて?とにかく人間がよくできてる?と言ってもいい?のではないでしょうか?……なんでしょう……Chapter 1 の最初の方で、「自分」は父親の教えを守ろうと努めていたら、辛抱強くなった、と言っていた?ようでした……もしかしたら?作者は、誰でも「自分」と同じように努めてみれば、同じように辛抱や忍耐が養われる?と(読者に?)呼びかけている?のでしょうか?……いやいや、それはハードル高くない?……この作者、すごくない?……本気?……どう思われますか?……。

今回の考えるヒントに上げたお題 「31ページ12-13行目 we groaned down in the elevator とはどういうことを言っているのか」 ですが……②で説明したとおりです。マッキー氏と「自分」も気まずかった?でしょうけど、後にリビングに残ったウィルソン夫人、それにウィルソン夫人の妹キャサリンとマッキー夫人は、「自分」とマッキー氏の比ではなかった?のではないでしょうか?……もう、ひっちゃかめっちゃか?みたいな?感じ?だったんじゃないでしょうか?……ウィルソン夫人の妹キャサリンはもちろん、マッキー夫人だって、自身が殴られたわけではなくても、相当ショックだった?のではないでしょうか?……同席した女性ひとが殴られて出血し続けるような怪我を負わされるなんて、決していい気持ちであるわけがありません……この飲み会が前半から中盤にかけてもはたして楽しかったと言えるものだったかどうか怪しいもの?ですが、それでも、あの最終盤の暴力・流血沙汰はいくらなんでもないんじゃないか、そこまでひど悲惨ひさんな事態になろうとは、誰も思いもしていなかった?でしょうし、台無だいなしどころの話ではなく?、ウィルソン夫人はもちろん、ウィルソン夫人の妹キャサリンも、他人のマッキー夫人でさえ、もしかしたら?トラウマになって心に重く残るほどの?後々まで尾を引くほどの?悲劇?と言ってもいい大事件?大事故?だったかも?しれない?でしょうか?……アメフトというのは相当激しくぶつかり合うスポーツ競技のようですが、血が出るくらいのことはアメフト選手なら日常茶飯事だった?としても、それはあくまでアメフト選手などごく限られた特殊な人にのみ当てはまる?話で、そうしたスポーツ競技をやらない普通の一般人、特に女性は、たたかれるということ自体が滅多にない?のではないでしょうか?……だから、目の前で他の女性が叩かれたり殴られたりするのを見るだけでも、驚いたり相当気持ちが動揺したりするのではないでしょうか?……それに、ウィルソン夫人はきっと、今の夫に手を挙げられたことなど一度もなかった?のではないでしょうか?……だから、その驚きはもうちょっと言葉にならなかった?かもしれない?でしょうか?……作者は、あえて?これほど強烈なストーリー展開にすることで、トムのクズ・ダメ男・ゲス野郎ぶりを強調している?かもしれない?……その意図はいったい何なのか――この物語おはなしの筋を追いながら、そのことも考えていきたいと思います……。

次回は、様々な角度からどれほど豪勢な宴?がもよおされているのか、説明されているようです……ぜひまた一緒に読んでみてください。

 

第49回の範囲は32ページ8行目から32ページ末尾から4行目まで(On week-ends his Rolls-Royce 〜から、know one from another. まで)をみていきます。

次回の考えるヒントは……

  • 32ページ末尾から8行目 harlequin designs とはどういうことを言っているのか

次回は、美味しそうな?食べ物がたくさん出てくる?……ぜひまた一緒に味わって?ください。

 

最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。

Point

・どうして作者はその言葉を使用したのか

・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか

・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか

 

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今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。

Posted by preciousgraceful-hm