Gatsby-15
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……まだ幼い娘の話をしようとしていたデイジーの言葉を遮って割り込んできたトム――偉そうに「自分」に仕事のことを訊いていました。その話の流れから、何やら「自分」をだしにしてデイジーにあてつけるようにひとこと言い返したらしい?と思いきや、すかさずそのタイミングで唐突に声を上げたベイカー嬢――そこからベイカー嬢が場の流れを支配し決定づけていった?ようでした……さてデイジーに仕返しできるぞと?どうやらテンションが上がっていたらしいトムは、その流れをベイカー嬢に阻まれて?ご立腹?のようでした……一方、そんなトムとデイジーの不仲?よりも、「自分」はひたすらベイカー嬢に釘付け?のようです……そしていよいよベイカー嬢が「自分」とまともに言葉を交わしてくれる?……続きをみていきましょう。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第15回の範囲は11ページ末尾から11行目から12ページ9行目まで(I enjoyed looking at her. 〜から table in the diminished wind.まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 12ページ6行目 Slenderly, languidly, their hands set lightly on their hips とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① I enjoyed looking at her.
「自分は楽しんだ……何をかというと、見ることを……じゃあ、何を見ることかというと、ベイカー嬢を……」
her は前回の最後に出てきた Miss Baker を指します。前回、I looked at Miss Baker, 〜 という文で終わっていました。ベイカー嬢に目をやり、そしてそのままベイカー嬢を見ることを楽しんだと言っているようです……。
前回トムは、ベイカー嬢がいつでも何でも思いどおりにすると、(残念ながら)トムにはそれをどうしようもできないと、腹立ちまぎれに?ベイカー嬢にいらついた言葉をぶつけているようでした……その言葉を聞いた「自分」は、トムの思いよりも、そんなふうにトムをいらだたせているベイカー嬢がいったい何を思いどおりにしてきたのだろうかと、ほとんど尊敬の念に近い?眼差しを向けているようでした……で、この①の文です……きっと、じーっとベイカー嬢を見ていた……ほとんど見つめていた?のではないでしょうか……どんな娘なのだろう……観察せずにはいられないようです……。
② She was a slender, small-breasted girl, with an erect carriage, which she accentuated by throwing her body backward at the shoulders like a young cadet.
「ベイカー嬢は細身で、胸は小さい女子で、まっすぐな姿勢で、そのまっすぐな姿勢をベイカー嬢は強調していたのだけれど、どうやって強調していたかというと、ぐいっと(勢いよく)ベイカー嬢の身体(上半身)を後ろにそらすことによって強調していた……そのそらしていた位置は両肩のところで……その様子をたとえるなら年の若い士官候補生のようだった」
She は①と同じく Miss Baker を指します。他の she と her も同様です。
which は直前の an erect carriage を指して言いかえています。本来 accentuated の後に来るはずのものが前に引っ張られて出ています。
①でベイカー嬢をじーっと見るのを楽しんだと言っていたとおり、そうやって見て観察したところを説明しているようです……痩せ型でグラマーではないようです……とにかくとても姿勢が良さそうです……現代の日本でいうならば、自衛隊の幹部候補生を思わせるような姿勢でしょうか……今にも敬礼でもしそうな感じ?でしょうか……でも、見ていて身が引き締まるような感じ?…人によってはそうした姿を目にすると清々しいような気持ちの良いものを感じられる?でしょうか……。
③ Her gray sun-strained eyes looked back at me with polite reciprocal curiosity out of a wan, charming, discontented face.
「ベイカー嬢の灰色の太陽の光で痛めた両目が、視線を向けた……逆戻りして(お返しに)自分の方に……どのようにかというと、失礼にならないような相互的な好奇心をもって……そして、その両目があり、なおかつそのような好奇心が見られた場所はというと、色が青白く疲れたような印象で笑顔に無理があるけれど、魅力的な、不満そうな顔だった」
Her は①と同様に Miss Baker を指します。
②ではまず全体の見た目や姿勢の説明をしていたようです……そして③では顔に視点を置いているようです……まず両目に、「自分」の注意が向かったようです……目の色はグレーのようです……太陽の光で痛めているように見えたようです……そして、おやおや?その目を、ベイカー嬢は「自分」に向けてくれたようです……つまり、「自分」がじーっと見つめるものだから、ベイカー嬢もそれに応えた?ということでしょうか……そうやって「自分」を見返した目からうかがわれたのは……「自分」がベイカー嬢に興味を持って見てくるものだから、ベイカー嬢もそれに応じて、おそらく「自分」の興味の程度に合わせて、「自分」に失礼にならないように、「自分」を見返したのではないでしょうか?……そうやって「自分」を見つめ返してくれる目のある顔はどんな印象かというと、顔色が良くない?疲れてる?無理してる?…でもかわいいな…だけど何か気に入らない?……あくまでも「自分」の目に映ったベイカー嬢の顔は、そういう印象だったようです……。まあ、ずーっと寝てばっかりいたようなので、もしかしたら体調が良くない?のかもしれません……カクテルも一滴も飲まなかった?ようですし……。
④ It occurred to me now that I had seen her, or a picture of her, somewhere before.
「あることがふと浮かんだ……自分の頭に……たった今……それは何かというと、自分が見たことがあると……何を見たことがあるかというと、ベイカー嬢(の顔)を、いやあるいは写真を……誰の写真かというと、ベイカー嬢の(顔の)写ったもので……ベイカー嬢(の顔)そのものにしろ、その写真にしろ、それを見たのはどこかで(つまりどこだったか具体的にはっきりとはわからない)……じゃあ、いつ見たのかというと、これまたとにかく以前に(つまり具体的にいつだったかはわからない)」
It は that I had seen her, or a picture of her, somewhere before を指します。
that は「これから文が続く」ことを示しています。It の内容を説明しています。
her はどちらも、①同様に Miss Baker を指します。
③でベイカー嬢の顔をまじまじと見ているうちに、「自分」はふと何か気づいたようです……あれ、見たことないか?この顔……いや、会ったことがあれば覚えていそうなものだ……だったら、写真か?……どこだろな?……いつだったかな?……そうやっていろんな思いを巡らせているように思えませんか?……
⑤ “You live in West Egg," she remarked contemptuously. “I know somebody there."
「『あなたは西島に住んでいる』とベイカー嬢が言葉を発した……人を馬鹿にしたような言い方で……『私は知っている……誰かを……西島の』」
she は①同様 Miss Baker を指します。そして⑤のセリフはベイカー嬢の言葉ですから、You は話し相手、つまり「自分」を指すのではないでしょうか?
I は、Miss Baker を指します。
there は West Egg を指すのではないでしょうか?
④で「自分」がベイカー嬢の顔を見たことあるような気がするなあ……と思いながらおそらくベイカー嬢の顔をじっと見続ける中、ベイカー嬢の方はそんな「自分」の思いに気づいているのかいないのかわかりませんが、とにかくいきなり「あなた、西島に住んでるんだって?」と偉そうに?上から目線で?ものを言ったようです……何なんでしょう、いったい……トムに続いて、何様のつもり?……そして続けてもうひと言、「私は西島に知っている人がいる」と告げているようです……要は、「自分」が西島から来たことを知っていて、「自分」に話を合わせているつもり?でしょうか……それにしても、どうやらデイジーから?「自分」(ニック)の話を事前に、少なくとも少しは知らされていたのではないでしょうか?……それならなおさら、ずーっと寝っぱなしのあの態度は何?……そんな気持ちになりませんか?……でも、なぜか初めて会ったときに圧倒されてからずっとベイカー嬢に好意的な「自分」は、まあ馬鹿にしたような物言いには引っかかっていたかもしれませんけど、さほど不愉快にはならなかった?のでしょうか……。
⑥ “I don’t know a single —-“
「『自分は知らない……(たった)一人の――』」
single の後に何か言いかけているようです……⑤でベイカー嬢が I know somebody there と言ったのに対して、I don’t know a single (person) など、一人も知り合いはいないと応じようとしている?のではないでしょうか?
⑤で上から目線で言われたのに、しかも⑤の発言内容を考えれば、それ以前の失礼な態度に疑問を感じても、不愉快になっても不思議ではないのに、なんて「自分」は人がいいのでしょう……ベイカー嬢にまともに受け答えしています……しかも、そのまともな受け答えすらも、なぜか途中で遮られて、最後まで言わせてもらえてないような……本当に「自分」ほどの好青年はなかなかいない?ような……。
⑦ “You must know Gatsby."
「『あなたは間違いなく知っているはずだ……ギャッツビーを』」
⑥の「自分」のセリフを遮ってまで発言したのは、⑤で I know somebody there と言ったベイカー嬢ではないでしょうか?
You は話し相手の「自分」を指しているのではないでしょうか?
ベイカー嬢は、⑥で「一人も知り合いはいない」と言おうとした「自分」に最後まで言わせずに、たたみかけるように「絶対知ってるはずよ、ギャッツビーを」と「自分」に向かって言い切っている……もしかしたら言い聞かせている?ぐらいの押し付けがましさが?感じられる?……ベイカー嬢もトムと似たりよったり?の人間なんでしょうか……なんとなく、そんな人間ばっかり?のような感じが……。
ところで⑤で「西島に知り合いがいる」と言った上で、⑦で西島に住んでるならギャッツビーを知ってるだろうと、ベイカー嬢は「自分」に話しているようです……ということは、ベイカー嬢はおそらく西島のギャッツビーを知っている……。
⑧ “Gatsby?" demanded Daisy. “What Gatsby?"
「『ギャッツビー?』と有無を言わせぬ強い口調で尋ねた……デイジーが……『ど(こ)のギャッツビー?』」
ずっと「自分」とベイカー嬢のやりとりが続いてきたところへ、いきなりデイジーが食いついてきた?ようです……そのタイミングが、⑦でベイカー嬢が「ギャッツビー」の名前を口にした途端に……。⑦でベイカー嬢はギャッツビーを知っているようだとみました……そして⑧の言葉からすると、デイジーもギャッツビーを知っているのでしょうか?……しかも、デイジーの反応を見る限り、聞き捨てならないというか、聞き流すわけにはいかないというか、確かめずにはいられないというか……。それにしても、おそらくこの物語のキーマン?になるであろう人物「ギャッツビー」の名前が、ベイカー嬢とデイジーの口から出てきました……そして、ベイカー嬢はどうもギャッツビーを知っているという状態が現在進行形らしい……一方、デイジーの方は……どうなんでしょうか?……少なくとも、ベイカー嬢が知っているというギャッツビーと、デイジーが知っているギャッツビーが同一人物なのかどうか、まずはそこから確かめる必要があるように聞こえませんか?……またベイカー嬢とデイジーは親しい間柄のはずですが、その二人にまだ互いに知らないことがあった?ようにも聞こえませんか?……さて、ギャッツビーがどんなふうに関わってくるのか……どんなふうにお話が展開していくのか……。
⑨ Before I could reply that he was my neighbor dinner was announced; wedging his tense arm imperatively under mine, Tom Buchanan compelled me from the room as though he were moving a checker to another square.
「自分が返答することができたときよりも前に……何と返答し(ようとし)たかというと、ギャッツビーは自分の隣家の人だと……夕食の準備ができたことが告げられた……(くさびを打つように)無理に押し込んだものがあるのだけど、それはトム・ブキャナンの(筋肉で)堅くなった腕で、どんなふうにかというと、いやおうなしに……どこにかというと、自分の腕の下に……そしてトム・ブキャナンは無理に従わせた……自分を……どのようにかというと、その(バラ色の)空間から離れる方向にと……その様子はまるでトムが動かしているようだった……チェスのゲームのコマを……別のマス目に……」
he は⑦と⑧で出てきた、そのとき話題になっている Gatsby を指しています。ベイカー嬢にデイジーにと次々にギャッツビーの名を口にしたので、それなら隣家の紳士?じゃないかと、「自分」は思ったのではないでしょうか?……それを説明しようとしたようです……ところが、説明しようと口を開きかけたところで?夕食の準備ができたと知らせがあったようです……で、結局、おそらく「自分」のギャッツビーの話はしないままで終わってしまった?のではないでしょうか……。
次の his を指すものは、その前の部分ではなく、その後にあります……Tom Buchanan を指しているのではないでしょうか? 流れとしては、「自分」がギャッツビーの説明をしかけたところへちょうど、「夕食の準備ができました」と知らせがあり、そのためギャッツビーの話はできないままで終わってしまい、「自分」が黙っているところへ、自分の腕の下にトムが無理矢理、腕を差し入れてきて、もしかしたら差し入れた腕で自分を持ち上げるようにでもしたのでしょうか?……そのときいたバラ色の空間から、おそらく夕食が整えられている部屋かどこかへ無理矢理、連れて行こうとしたのではないでしょうか?
mine は my arm を指しているのではないでしょうか?
the room は、第11回(9ページ12-13行目)で足を踏み入れてからずっととどまっていた a bright rosy-colored space を指しているのではないでしょうか?
そして最後の he は Tom Buchanan を指しているのではないでしょうか?
⑦⑧とギャッツビーの名前が出て、人のいい「自分」はこれまたまともに受け答えしようとしたようです……ところがあろうことか、まあタイミングが悪かったのでしょうか(それでも聞いてあげればいいようにも思いませんか?)……夕食ができたと呼びに来たので、何も言えないままにトムにまたもや腕をからめとられた?ような格好で無理矢理そのバラ色の空間から連れ出されたのではないでしょうか?……で、その様子が、まるでチェスのコマでも動かすような具合だったと、説明しているのではないでしょうか?……言いたいことを言うばっかり、やりたいことをやるばっかり、他人でも遠慮なく強引に思いどおりに動かそうとして平気なやから……「自分」以外のこの三人って、本当にどうなんでしょう?……みんな、自分のことしかない? "自己中(心)"?……よく「自分」は黙って従って?ますねえ……やっぱり、本当に辛抱強い?……。
⑩ Slenderly, languidly, their hands set lightly on their hips, the two young women preceded us out onto a rosy-colored porch, open toward the sunset, where four candles flickered on the table in the diminished wind.
「細身で、ものうげで、二人の若い女性の手は、ある位置にあった……軽く添えるように……二人の若い女性の腰まわりに当たる辺りの位置に……二人の若い女性は先に立って歩いた……自分とトムの前に……(バラ色の空間から)外に出て、今度はバラ色のベランダに出て行った……屋外に開けた空間で、日の沈む方角に向いていた……そのバラ色のベランダでは、四本のろうそくの火がちらちらと揺れていた……テーブルの上で……弱まった風の吹く中で」
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。
⑨でトムがこれまた無理矢理「自分」の腕を引きずり回して?それまでいたバラ色の空間から連れ出そうとしていました。それに続く場面です……夕食の準備ができたと知らせがあったわけですから、きっと四人全員が夕食が用意された場所に移動するはずです……どうやらその移動時の様子を説明しているようです……。
Slenderly で languidly って、誰のことでしょうか?……"細身でものうげ"という描写からも、トムはありえないし、ずーっと寝てばっかりいた二人の女子(デイジーとベイカー嬢)ではないか?と推測がつきます……事実②と③のベイカー嬢の描写に当てはまるところがあります……。そして次の their は誰を指すのか?……きっと、後に出てくる the two young women ではないでしょうか?……その次の their も同様ではないでしょうか?
細身でものうげな様子の二人の若い女子つまりデイジーとベイカー嬢が(この場には四人しかいなくて、後はトムと「自分」の男子二人ですから、消去法でいってもこの二人デイジーとベイカー嬢しかいません……)、二人とも手がある位置にあったようです……おそらく各自の腰まわり辺りの位置で、その手が各自の腰まわりに当たったりしていたのではないでしょうか?……それも、勢いよく当たっているのではなく、軽くかする?ような感じでしょうか?……二人ともずーっと寝ていたところを「自分」が来て、夕食をともにするために、まあ「自分」に合わせて?(といっても、「自分」は決して押しかけたわけではありませんから、招いた側が合わせるのは当然で、そもそも招いておきながら寝てばっかりという、その応対こそおかしいはずでは?)、起きたくないけど?起きる気分じゃないけど?でも起きるしかないので?……とまあやむなく起きているらしい?ので、languidly なのでは?……そして、仕方なく起きて歩き出したと……そのとき二人の手の様子が腰まわりの辺り、つまり手をだらんと伸ばした状態にしたら、ちょうどその位置に手が来ないでしょうか?……要は脱力した状態で手にまったく神経が行き届いていないから、だらんと伸ばした手が歩くたびに腰まわりに当たったりかすったりしていたのではないでしょうか?
で、そうした様子をなぜ説明できるのか?……それは、デイジーとベイカー嬢の二人が、「自分」とトムの前を先に立って歩いていたから、ではないでしょうか?……そのことを今回の考えるヒントに上げた箇所の続きで説明しているようです……。
ということで、us は「自分」とトムの二人(つまりデイジーとベイガー嬢以外の二人)を指します。
where は、a rosy-colored porch を指します。
寝起きでしんどい?夕食を楽しむとかそんな気分じゃない?かどうかわかりませんが、デイジーとベイカー嬢の二人は「自分」の目にはものうげな様子で、手をだらんと伸ばした状態で、夕食の席へと向かって行った……その夕食の席が設けられていたのは、屋内ではなく屋外のベランダで、そのベランダは日の沈む方角つまり西の方に向いていた……そのベランダには夕食の用意されたテーブルがあり、ろうそく(というよりキャンドル?)が四本置かれていて、もう火がつけられていたようです……風が弱くなっていたから、火をつけても多少は揺れたけど大丈夫だった?ということでしょうか……それにしても、最初に案内され通されたバラ色の空間から、今度は屋外でもこれまたバラ色のベランダで、夕日の沈むのが見え、キャンドルの明かりで照らされる中、ディナー?を楽しむという趣向?なのでしょうか……なんだか、ちょっとオシャレ?粋な?感じ?でしょうか……この辺りは、というか邸宅の印象なども、トムよりデイジーの方がぴったりくる?ような気がしませんか?……トムは優雅とかロマンチックには程遠い?ような気が……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
今回も、「自分」以外の"自己中(心)"三人がひどい?……マイペースのぶつかり合い?……そういう中で人のいい好青年の「自分」がよくまあ……。
それにしても、「ギャッツビー」の名前に、デイジーが食いついていました……どんな関わりがあるのでしょうか?……気になります……が、残念ながらその話はそこで終わっていました……。
さて、今回の考えるヒントに上げたお題 「12ページ6行目 Slenderly, languidly, their hands set lightly on their hips とはどういうことを言っているのか」 ですが……⑩で説明したとおりです。
次回は、夕食の席を四人で囲み、どんな会話が繰り広げられるのでしょうか? まあ、"自己中(心)"三人に、しかもトムとデイジーの夫婦仲がどうもよろしくないらしいので、これまでの成り行きや展開からしても、やっぱり「自分」が気の毒なような、大丈夫なのだろうかと心配な気もしますが……。どう展開していくのか、ぜひ一緒にみていってください。
第16回の範囲は12ページ10行目から12ページ末尾から12行目まで("Why CANDLES?" objected Daisy, 〜から、"Hulking," insisted Daisy.まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 12ページ末尾から18行目 You did it とはどういうことを言っているのか
次回はどうもデイジーのペース?で進む?……なんだかこの夫婦、ずっとやりあってばかりのようにも思えますが……それにしても、作者はこの夫婦を通じて、いったい何を読者に伝えたいのでしょうか……そのあたりも少し、頭において、このお話をぜひ一緒に読み進めてみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
このコンテンツはこのサイトでのみ公開いたします。
このコンテンツの著作権はすべて著作者が保有いたします。
このコンテンツは閲覧以外の利用をすべて禁止いたします。
【お願い】
このコンテンツは無料で閲覧いただけますが、このページ末尾にある"お心付け"ボタンからぜひお心付けをいただけませんでしょうか。100円からお願いしております。ご検討いただけましたらありがたく存じます。
なお、今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。この連載はだいたい250回くらいになる予定なので、毎回訳文を購読いただいた場合には30回で2万円を超え、トータルでは18万円近くになることをご承知おきください。またいかなる場合も返金には応じられません。また購読いただいた訳文にご満足いただけるとは限らないことをあらかじめご承知おきください。なお、問い合わせなどはご遠慮ください。お断りいたします。