Gatsby-105
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……着々と午後の茶会の準備が整って?いよいよ主役?も現れて?後は?お姫様?を待つだけ?……う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん?……お互いに?どんな顔して?会う?んでしょうねえ?……ずーっと?心中密かに?恋い焦がれてきた?王子様?が突然?目の前に?ってなったら?……ねえ?……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第105回の範囲は、65ページ末尾から12行目から66ページ8行目まで("Will they do?" I asked. 〜から、I went out into the yard. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 65ページ末尾から6行目 starting at the Finnish tread that shook the kidchen floor とはどういうことか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきます。
① “Will they do?" I asked. / “Of course, of course! They’re fine!" and he added hollowly, “… old sport."
「『その「自分」が購入してきた12のレモン(味)の生菓子・洋菓子は適する・役立つ・間に合う・十分であるだろうか?』と「自分」が尋ねた…… / 『当然・確かに……当然・確かに!……その「自分」が購入してきた12のレモン(味)の生菓子・洋菓子はみごとな・すばらしい・(実に)りっぱな・申し分ない・最高の仕上がりの・けっこうな・十分な・満足な状態である!』 それからギャッツビーは内容のない・空疎な・うわべだけの様子で付け加えた・言い足した・付言した……『……おい、きみ』」
they (They) は、前回の最後 65ページ末尾から14-13行目 the twelve lemon cakes from the delicatessen shop を指すのではないでしょうか?
They’re は、They are を短く縮めた形ではないでしょうか?
he は、ギャッツビーを指すのではないでしょうか?
… (old sport) は、無言の部分を表しているのではないでしょうか?
前回の最後にギャッツビーと一緒に「自分」が購入してきたレモン(味)の生菓子・洋菓子を細かに調べていた?ようでしたよねえ?……で?「自分」は今回の①でギャッツビーに?これらの「自分」が購入してきた12のレモン(味)の生菓子・洋菓子は適するだろうか?と確かめた?んじゃあないでしょうか?……そうしたら?ギャッツビーが?当然だ?と二度繰り返して答えた?と……続けて?その「自分」が購入してきたレモン(味)の生菓子・洋菓子は申し分ない?と「自分」に伝えた?と……そして?最後に?おい、きみ?と親しみを込めて呼びかける言葉?を付け加えた?と……ただ?その様子は?空疎?うわべだけ?って?……要は?半ば?機械的?無意識に?ってこと?じゃあないでしょうか?……ギャッツビー?デイジーとの運命の再会?を前にして?もう?緊張しまくってる?んじゃあないでしょうか?……だから?前回も?だったけど?やっぱり?頭が動いてない?働いてない?んじゃあないでしょうか?……気持ちが?思いが?ないわけじゃあない?んじゃないでしょうか?……「自分」に感謝してる?のも本当?なんじゃあないでしょうか?……なんだけど?緊張しすぎてて?行き届かない?ってこと?なんじゃあないでしょうか?……「自分」にしてみれば?な〜んだか?ギャッツビーが?ごちゃごちゃと?いちゃもん?つけてくる?(とは思わないまでも?)……なので?まあ?百聞は一見に如かず?……ってことで?現物を?ギャッツビーに?確認させた?……で?もし?不満があれば?ギャッツビーが用意すれば?……とまでは?まあ?思ってたかどうか?わかりませんけど?……まあ?主役が?納得してないと?ねえ?……後になって?もしデイジーと上手くいかなかったときに?あのときあのお菓子が台無しにした?とかって?言いがかり?つけられても?(とまでは思わないまでも?)ねえ?……まあ?ギャッツビー?ギリギリの?極限の?限界の?ところで?必死で?自らと?ボーッとしてる?頭ん中真っ白の?自身と?戦ってる?格闘しながら?「自分」にも?応じてる?のかもしれませんねえ?……きっと?最後の踏ん張りどころ?ゴール寸前の?追い込み?でなんとか失速せずに?このまま?勢いを落とさずに?駆け抜けたい?駆け抜けよう?駆け抜けるぞ?って?頑張ってる?のかもしれないですねえ?……なんでしょう?……頑張り屋さん?……褒められてもいい?……その頑張りを?他でも?真っ当に?活かしたら?……すごい?ことに?なる?……かもしれないですねえ?……ねえ?……良いとこある?好男子?……悪党やめたら?……ねえ?……。
② The rain cooled about half-past three to a damp mist, through which occasional thin drops swam like dew.
「その日降っていた降雨がだいたい3時を過ぎて半時間が経ったときに冷えて・熱が冷めて・やめて・鎭まって湿気のある・湿っぽい・じめじめした薄霧・もやになった・変化した……その湿気のある・湿っぽい・じめじめした薄霧・もや・かすみの間を……たまの・時々の薄い・まばらな滴・したたり・急降下(したもの)が浮かんだ・浮遊した・進んだ・なめらかに動いた……つゆ・滴のように……」
The rain は、その日ずっと降っていた?降雨を指すのではないでしょうか?
cool は、第103回 65ページ4行目 pouring rain とあった降雨の激しさが?弱くなった様子を表すのに使われている?のではないでしょうか?
half-past の間にある -(ハイフン)は、past three と half をつなげている?のではないでしょうか?
which は、a damp mist を指すのではないでしょうか?……また、本来 through which は、swam の後か like dew の後に来るはずなのが、前に出ているのではないでしょうか?……。
前回ギャッツビーの邸宅から温室1つ分の花?が「自分」の住居に届いた?のが2時?そしてギャッツビーが「自分」の住居に来たのが?その1時間後の3時?……そして?今回の②で?だいたい3時30分くらいに?激しく降っていた?降雨が弱まった?……で?湿気のある薄霧?もや?になった?と……完全に上がったわけではないけど?でも?天気が好転してきた?ってことのよう?ですねえ?……そして?その薄霧?もや?の間を?時々?水の玉?がつゆ?のように?なめからに動いた?と……これって?降雨が上がった?後の様子?でしょうねえ?……草とか葉?の上を?水の玉が時々?できては?動いてる?のが「自分」の住居の中から見える?のでしょうか?……なんでしょう?……晴れてほしい?ってギャッツビーの思い?が天に?通じた?んでしょうか?……ねえ?……これで?デイジーが登場する?準備が?舞台が?整った?……デイジーが?来やすくなった?……。
③ Gatsby looked with vacant eyes through a copy of Clay’s ECONOMICS, starting at the Finnish tread that shook the kitchen floor, and peering toward the bleared windows from time to time as if a series of invisible but alarming happenings were taking place outside.
「ギャッツビーは空虚な・ぽかんとした目でクレイの『経済学』の書物1冊をざっと読んだ・見た……(驚き・恐怖などで)びくっ(はっ、ぎくっ)としながら……何が原因で・何にかというと……あのフィンランド人のキッチンの床板を揺るがしたひと踏み・足取り・踏む音・足音だ……加えて・なおかつ……時々(ギャッツビーのいる場所から見える)かすんだ・(輪郭など)ぼんやりした状態の窓ガラスの方を凝視しながら・熟視しながら……その様子は例えるなら……一連の隠れた・それとわからない・はっきりしないのに警戒心(恐怖・不安)をいだかせるできごと・偶発事件・おもしろい(興味深い・異例の)できごとが戸外で起こっているという様子だ……」
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。the Finnish tread は、第104回 65ページ7行目 my Finn と65ページ末尾から14行目 the Finn つまり「自分」の雇っている家政婦さん?のフィンランド人?のひと踏み・足取り・踏む音・足音を指すのではないでしょうか?……that は、the Finnish tread を指して言いかえているのではないでしょうか?……「自分」の雇っている家政婦さん?きっと?午後の茶会の準備?をしている?のでしょうねえ?……で?まあ?忙しい?……あっちへ行ったり?こっちへ戻ったり?……そうやって?歩き回ってる?……で?もしかしたら?ときに?湯を沸かしたヤカン?とか?重かったりすることがある?のでしょうか?……そうすると?グッと?お腹に?力を入れて?片手?いや?両手?で持ち上げたりする?ときに?足でも踏ん張ったり?する?んでしょうか?……そんな感じで?そうこうしてると?そんな動きが?キッチンの床板が沈むような?(いや?それは?ない?)一瞬でも?たわむ?ような?足の?下半身の?動き?になったりする?のでしょうか?……も〜しかしたら?この午後の茶会?の準備?はこの家政婦さん?にとっては?少なくとも?「自分」の住居では?初めての?いつもと?定例業務と違う?特別な?作業?仕事?なんじゃあないでしょうか?……ってことで?も〜しかしたら?この日ばかりは?この時ばかりは?いつもの?大好きな?母国の金言?名言?は封印して?一生懸命?頑張ってた?かもしれない?ですねえ?……ところが!その頑張りが?ギャッツビーには?仇?になってた?……(前回の最後で)ギャッツビーが不満に思ってた?家政婦さん?が立てるいろんな?物音?なんかに?ギャッツビーは?結局?ビクッ?とかって?一々?怯える?ことになった?……家政婦さんは?たぶん?おそらく?きっと?どこまでも?善意?で頑張ってる?……まあ?雇い主の?ご主人様?である?「自分」が?わざわざ?車で?その家政婦さんの自宅まで?呼びに来て?頼んだ?くらい?大事な?大切な?お仕事?のようだから?ご主人様?のためにも?気合い入れて?誠心誠意?全身全霊?全力で?(も〜しかしたら?)張り切ってる?かもしれない?ですねえ?……まっ?この家政婦さんは?ギャッツビーの?特別な事情?な〜んて?な〜んにも?知らない?でしょうから?ねえ?……ギャッツビー?本当は?この?家政婦さんにも?感謝してもいい?いや?感謝したほうがいい?感謝すべき?なんじゃあないでしょうか?……だって?きっと?休んでるところを?出勤し直して?対応してくれてる?んだから?……ねえ?……まあ?作者の意図としては?この家政婦さんにキッチンの床板が揺れるほど大きな足音?なんかをさせて?その程度のことでギャッツビーがビクッと?反応するほど普通の状態ではなかった?意識が飛んだような状態だったんだ?ってことを読者に伝えようとしている?のではないでしょうか?……ただ?その?ギャッツビーをビクッとさせる相手?にギャッツビーが不満に思った相手?を選ぶところが?なんとも?ねえ?……どうですか?……ねえ?……まあ?情況としては?ギャッツビーの極限まで来てる?緊張感?で張り詰めた空気?が満ちる?「自分」の自宅内に?事情を知らない家政婦さん?を置くことで?少し違う空気?も入れてる?のでしょうか?……この家政婦さん?本当のところを何も知らないだけに?まあ?能天気とまでは言わないまでも?まあ?ギャッツビーのことを思えば?ギャッツビーと対比させて見れば?気楽なもん?……そんな?気楽な空気?をフッと入れることで?この物語を読んでいる読者の方々の緊張感?も少し和らぐ?和らげられる?……もしかしたら?そんな効果?も狙ってる?んじゃあないでしょうか?……ギャッツビーと家政婦さんの対比?ちょっと?コントか?みたいな?やり取り?でユーモアが生まれる?みたいな?……悶々と緊張一色?のギャッツビー?だけじゃあ?この物語?場面?の空気が重くなりすぎる?重苦しすぎる?……そしたら?読む方も?疲れる?ついていくのがしんどくなる?んじゃあないでしょうか?……なので?その辺に配慮した?工夫?でしょうか?……。
the bleared windows は、(その時)ギャッツビーのいる場所から見える窓ガラスを指しているのではないでしょうか?
①で?デイジーを迎える準備はできた?とギャッツビーも満足?納得?した?んでしょうねえ?……それで?ギャッツビーも大人しく待つ体制に入った?……その様子?をこの③で説明している?のではないでしょうか?……なんだか難しそうな本?でも読んでる?見てる?ようですねえ?……だけど?目が空虚?ぽかんとしてる?……まあ?本を読める状態ではない?んでしょうねえ?……実際には?読んでない?も同然?……まあ?手持ち無沙汰?なので?「自分」の住居にあった書物?をなんとな〜く?開いてみただけ?って感じ?なんでしょうねえ?……まあ?頭ん中は?やっぱり?デイジー?デイジー?デイジー?……のオンパレード?……もう?ほとんど?意識が飛んでる?に近い?状態?だったり?してた?かもしれない?ですねえ?……そんなだから?「自分」の雇っている家政婦さん?がキッチンで家事?をやってて?床板を揺るがしたり?なんかすると?その振動音?でしょうか?それに?びくっ?はっ?ぎくっ?とした?……なんでしょう?……頭の中寝てるのに?そういう足音?で起こされる?目が覚める?現実に引き戻される?って感じ?でしょうか?……それも?あの?ギャッツビーが不満に思った?家政婦さんに?……で?そういうこともありながら?ギャッツビーは時々窓ガラスの方を凝視?熟視?していた?と……まあ?一つには?その窓ガラスが?かすんで?ぼんやりして?目を凝らさないと?戸外の様子がわからなかった?んじゃあないでしょうか?……でも?それだけでもない?ような?……戸外の様子を知りたい?戸外が気になる?その理由?って?ねえ?……一つしかない?ですよねえ?……デイジー?と……今にも?デイジーの姿が見えないか?と文字通り?待ち焦がれてる?んでしょうねえ?……で?そうやって?ギャッツビーが戸外の様子に一生懸命?全神経を集中している?様子が?戸外で何か異例の?不安な?出来事?でも起こっている?のを知ろうとしている?かのようだ?と……しかも?その出来事?ってのが何かは?さっぱりわからない?つかみどころがない?……そんな出来事が?次から次へと起こっている?……とでもいうように?凝視?熟視?している?と……なんでしょうねえ?……デイジーは来る?必ず来る?とは思ってない?ようではないでしょうか?……そういう希望?を持って待ってる?っていうよりは?来てくれなかったらどうしよう?来てくれないんじゃないか?来るわけないんじゃないか?っていうか?もし?来てくれても?望み通り?上手くいくだろうか?……とかって?もう?不安でいっぱい?なんじゃあないでしょうか?……その思い?不安?がギャッツビーの外面?様子?に表れている?ようではないでしょうか?……だから?やっぱり?前夜?から?なんでしょうか?(それとも?もっと前から?かわかりませんけど?)悶々の悪循環?ドツボ?の継続中?って感じ?なんじゃあないでしょうか?……なんでしょうねえ?……見方によっては?情けない?……何を?しっかりしろよ?って?……この"時"のために?何年も辛抱して?頑張ってきたんじゃないの?……ここでそんな弱気になってどうすんのよ?……ねえ?……ほらっ?シャキッとして?……とかって?……ねえ?……だけど?ギャッツビーは?なぜか?自信を喪失してる?ようですねえ?……あれですかねえ?……やっぱり?デイジーがギャッツビーを待たずに?(待てずに?)トムと結婚した?って事実?が効いてる?堪えてる?んですかねえ?……まあねえ?……どうして待ってくれなかったんだ?どうして他の男と結婚したんだ?どうして?……とかって?当然考えたことある?でしょうねえ?……まあ?その?どうして?よりも?何よりも?デイジーは?ギャッツビーではない男?と結婚した?って事実が?もう?ねえ?……たぶん?そこ?なんじゃあないでしょうか?……ただ?それでも?ギャッツビーは?デイジーが良い?んですよね?……だから?ここまでしてる?んですよね?……だったら?頑張れよ?ギャッツビー?……ここで怯むな?……怖気づいてないで?大丈夫だ?デイジーは来る?必ず来る?とかって?自らに言い聞かせる?方が良かったりしない?……えっ?そんなことできればしてるよ?って?……そうですねえ?……どうしたもんですかねえ?……ねえ?……。
④ Finally he got up and informed me, in an uncertain voice, that he was going home.
「ついに・結局ギャッツビーは起き上がった……そして・それから「自分」に告げた・知らせた……はっきり(判然と)しない・自信がない声音で……何をかというと、ギャッツビーが自宅に向かっている状態だと……」
he は(どちらも)、ギャッツビーを指すのではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、informed me の内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?
③で不安に苛まれながら?待っていたギャッツビーが?④で?動いた?ようです……どうしたのか?と思えば?……「自分」のいるところに来た?ようではないでしょうか?……で?自信がない声音で?まあ?不安ダダ漏れ?の状態で?なんでしょうねえ?……ギャッツビーは自宅に向かっている?と「自分」に伝えた?と……これって?「自分」の住居を辞する挨拶?のつもり?でしょうか?……要は?もう?待てない?待ってられない?待つのに耐えられない?ってこと?なんじゃあないでしょうか?……何を?……情けない?……何年も何年も待ってきて?ここに来て?ここまで来て?数分?数十分?(数時間?)待てないわけ?……待ったら?ねえ?……でも?ギャッツビーは?もう?不安不安で?その不安しかない状態?にこれ以上耐えられない?……で?待たなきゃいいんだ?……待つから?待ってるから?つらいんだ?……なら?待つの止めよ?……とかって?……プッツン来た?んでしょうかねえ?……もう?限界?本当に?……だけど?ねえ?……まだ?ねえ?……なんとしても?待つ?以外の選択肢はない?んじゃあないでしょうか?……ねえ?……それだけデイジーへの想い?が強いからこそ?不安も強くなる?んですかねえ?……で?挙句の果てに?逃げるの?……それじゃあねえ?……ねえ?……もうちょっと辛抱してみたら?……ねえ?……デイジー?降雨?悪天候?のせいで?来るのが?着くのが?遅くなってる?だけかもよ?……もう?そこまで?来てるかも?しれないじゃん?……ねえ?……もうちょっと?頑張ってみたら?……ねえ?……。
⑤ “Why’s that?" / “Nobody’s coming to tea. It’s too late!" He looked at his watch as if there was some pressing demand on his time elsewhere. “I can’t wait all day." / “Don’t be silly; it’s just two minutes to four."
「『なぜギャッツビーが自宅に向かっている状態であるのか?』 / 『ひとりも午後の茶会に来ている状態ではない……午後の茶会があまりに遅れた状態である』 ギャッツビーがギャッツビーの懐中時計に目をやった……まるでどこかよそで・ほかの場所でギャッツビーの時間・ひまに対して何かの差し迫った・緊急の・火急の要求・緊急の要求・差し迫った必要があるという様子で……『私(ギャッツビー)は一日中待つことはできない』 / 『愚かな・思慮のない・ばかげた状態になるな……(今の)時刻はちょうど4時まで2分である』」
Why’s は、Why is を短く縮めた形ではないでしょうか?
that は、④に出てきた he was going home を指しているのではないでしょうか?
Nobody’s は、Nobody is を短く縮めた形ではないでしょうか?
It’s は、It is を短く縮めた形ではないでしょうか?……また、It は、tea?を指している?のではないでしょうか?……。
He (his) は(すべて)、ギャッツビーを指すのではないでしょうか?
I は、ギャッツビーの話している言葉のようなので、ギャッツビーを指しているのではないでしょうか?
can’t は、can not を短く縮めた形ではないでしょうか?
Don’t は、Do not を短く縮めた形ではないでしょうか?
;(セミコロン)は、その前に言った言葉の根拠?理由?を説明している?という関わりを表している?のではないでしょうか?
it’s は、it is を短く縮めた形ではないでしょうか?……また、it は、漠然と時刻を表しているのではないでしょうか?……。
④でギャッツビーがなんと?自邸に戻る?などと言い出した?ので?「自分」は⑤でまず?理由を訊いた?のでしょうか?……まあ?本当に理由を聞こうとしたっていうよりは?何を言ってるんだ?どういうことか?と問い詰めてる?とかっていう感じ?なんじゃあないでしょうか?……そりゃそうですよねえ?……そしたら?ギャッツビーは?何と答えたか?……午後の茶会に一人も来ていない……午後の茶会を開くにはもう時間が遅すぎる?と……そう言って?自らの懐中時計に目をやった?と……他に差し迫った火急の必要?用件?でもある?というように?……そんな用事?あるのでしょうか?……んなわけない?ですよねえ?……だって?大事な大事な?何年もじーっと待ち続けてやーっと?こぎつけた?デイジーとの運命の再会?ですよ?……もう?それ以外の用件なんて?入れるわけない?んじゃあないでしょうか?……でも?ギャッツビーは?一日中待ってられない?と……っていうか?全然?一日中待ってないじゃん?……ねえ?……もうちょっと?待てるでしょ?……ねえ?……で?「自分」が?バカなことを言うな?と……なぜか?……今の時刻は?4時2分前だ?と……つまり?午後の茶会ができる時間?してもいい時間?だと言っている?のではないでしょうか?……そりゃあ?まあ?遅れてはいる?のかもしれない?けれど?でも?だからって?ここまで来て?この期に及んで?ここで?止める?ってのはない?んじゃあないでしょうか?……これくらいなら?待てばいい?と……まだ待つべきだ?って?……そうですよねえ?……デイジーが来てない?来ない?って決めつけるのはまだまだ早い?んじゃあないでしょうか?……あっ!そっか!……ギャッツビーは?ニューヨークで?あの冬の日?第一次世界大戦で欧州に向かったとき?デイジーが見送りに来てくれるものと期待してた?待ってた?あの時?結局?デイジーには会えずじまい?でそのままになり?そして?それから?数年?経って?休戦した後も?デイジーには会えず?しかも?デイジーは?ギャッツビーを待たずに?(待てずに?)他の男と結婚までした?……だから?その?トラウマ?……どうせ?また?来てもらえない?……待っても無駄だ?…どうせ?また?デイジーは?ギャッツビーを裏切る?に決まってる?って?……ギャッツビー?らしくない?のか?らしい?のか?わかりませんが?この?ネガティブ思考?には?ちゃ〜んと?理由?根拠?原因?があった?……ギャッツビーは?あの時の?二の舞い?を何より?恐れてる?んじゃあないでしょうか?……それで?自ら?待つのを止めれば?二の舞いにはならない?……な〜るほど?……う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……気持ちはわからないでもないけれど?でも?ねえ?……それでは?ねえ?……なんのためにずーっと?何年も辛抱強く?頑張ってきたのか?……ねえ?……まあ?第一次大戦時の?デイジーがニューヨークに来てくれなかった?その時のことが?よほどショック?……まあねえ?……そりゃそう?でしょうねえ?……だけど?ねえ?……他でもない?ギャッツビー自身が?自ら?それでもデイジーを?って思った?決めた?んですよねえ?……だったら?ねえ?……本当に?ここが?最後の?踏ん張りどころ?……もうちょっと?頑張ったら?……ねえ?……。
⑥ He sat down miserably, as if I had pushed him, and simultaneously there was the sound of a motor turning into my lane.
「ギャッツビーはみじめに・悲惨なほどの様子で腰をおろした・着席した・我慢した・耐えた・感受した・あきらめた・しりもちをついた……まるで「自分」がギャッツビーを押した・突いた状態であったかのように……それから・すると……同時に……「自分」の(住居の)小道・細路の中にドライブして入ってくる一つの自動車の音響・響きがあった」
He (him) は、ギャッツビーを指しているのではないでしょうか?
自邸に戻ると言い出した?ギャッツビーが⑤で「自分」に諌められて?諭されて?⑥で「自分」の言うこと聞いた?ようではないでしょうか?……みじめな?悲惨な?様子で?また?待ちの姿勢に戻った?ようではないでしょうか?……なんでしょう?……ギャッツビーの気持ちとしては?もう?逃げ出したくてたまらない?のかもしれませんねえ?……う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……で?そうやってギャッツビーが「自分」に言われた通り元に戻った?様子が?まるで「自分」がギャッツビーを押して?突いて?その勢いで?ギャッツビーが腰を下ろした?着席した?ような具合だった?と言っている?のではないでしょうか?……もちろん?「自分」にそんなつもりはないし?そんなことは実際してないだろうし?……それなのに?ギャッツビーの様子だけ見てると?そんな具合に見えた?んじゃあないでしょうか?……な〜んか?今のギャッツビーって?戦場とは大違い?なんじゃあないでしょうか?……めちゃ弱?……もうこれ以上ないくらい?弱りまくってる?……ああ?もう限界?もう無理?……神様?助けて?……って祈ったのかどうか?わかりませんが?このタイミングで?「自分」の住居の敷地内?の小道・細路で?近づいてくる?自動車の音響・響き?があった?した?と……なんというタイミング……もう?これぞ?フィクション?……絶妙?……ねえ?……この?自動車って?……ねえ?……じゃないですか?……ねえ?……それしかない?でしょ?……ねえ?……ギャッツビー!良かったじゃん!……来た来た?……ほら?来たじゃん?……ほら?良かった良かった?……早く?出迎えなくていいの?……ねえ?……ほら?……ねえ?……死ぬほど待ちかねた?…なんでしょ?……ねっ?……ほらっ?……。
⑦ We both jumped up, and, a little harrowed myself, I went out into the yard.
「「自分」とギャッツビーの二人はどちらも急に立ち上がった……そして・それから・その後……(「自分」は)少し「自分」自身を(精神的に)苦しめた・さいなんだ状態で……「自分」は戸外に行って「自分」の住居の庭(地)の中に入った」
We は、「自分」とギャッツビーの二人を指すのではないでしょうか?
the yard は、「自分」の住居の庭(地)を指すのではないでしょうか?
⑥で自動車が「自分」の住居の方に?近づいてきた?らしかった?ので?⑦で?その気配?音響?響き?に「自分」もギャッツビーもどちらもドキッと?ビクッと?した?んじゃあないでしょうか?……で?思わず?反射的に?なんでしょうか?……「自分」もギャッツビーもどちらも急に立ち上がった?と……その後?「自分」は戸外に出て様子を見ようとした?んじゃあないでしょうか?……で?どうして「自分」がそうしたのか?って言ったら?「自分」自身を少し苦しめた・さいなんだ状態でいたからだ?と……どういうことでしょうか?……もう?ノイローゼにでもなりそうか?ってなくらい?限界まで来てた?ギャッツビー?だけじゃなくて?どうやら?「自分」も?ギャッツビーの凄まじい緊張ぶり?が感染ってた?んじゃあないでしょうか?……「自分」は何も緊張などする必要はない?ですよねえ?……だけど?「自分」までも?デイジーが今来るか?もう来るか?どうだろうか?な〜んて?ギャッツビーと同じように?緊張していた?んじゃあないでしょうか?……その状態を?自ら自身を苦しめてるようなものだ?と言っている?のではないでしょうか?……「自分」も?そんな緊張から一刻も早く解放されたかった?んじゃあないでしょうか?……だから?デイジーなのかどうかを早く確かめようと思って?すぐに戸外に出た?んじゃあないでしょうか?……その様子がこの⑦で説明されている?のではないでしょうか?……デイジーが来たのなら?ギャッツビーも安心する?できる?だろうし?……ねえ?……そうしたら?「自分」も?ひと安心?……少なくとも?ベイカー嬢との約束は果たしたことになる?んじゃあないでしょうか?……「自分」としては?自宅をギャッツビーがデイジーに再会できるように使わせた?ってところまでやっておけば?まあ?役目は果たした?ってことなんじゃあないでしょうか?……なので?まあ?「自分」にとっても?デイジーが来ることが?大切?大事?……それもあっての?ギャッツビーほどではなくても?でも?ギャッツビーと一緒になっての?(ど)緊張?状態?……それが?自動車=デイジー=ひと安心?って思考回路が働いた?んじゃあないでしょうか?……もしかしたら?ギャッツビーだけじゃなくて?「自分」も?デイジー早く来い?とかって?心の中で?呼びかけてた?祈ってた?かもしれない?ですねえ?……で?ギャッツビーの祈りも?「自分」の願い?思い?も通じた?んですかねえ?……まあ?なんにしても?ようやく?ねえ?……良かったじゃないですか?……ねえ?……やれやれ?……ねえ?……良かった良かった?……ねえ?……本当に……後は?デイジーの心一つ?で決まる?……そこばっかりは?もう?デイジー次第?……ねえ?……さて?デイジーがどんな顔をするのか?……ねえ?……フフフ?……楽しみ?……ねえ?……ねえ?……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
な〜かなか?デイジーが出てこない?ですねえ?……またもや?作者は?引っ張りますねえ?……もう?イジイジ?イライラ?してる?方も?いらっしゃる?でしょうか?……そうですよねえ?……早くデイジーをギャッツビーに会わせろよ?って?……本当に?ねえ?……「自分」も同じ気持ち?なんじゃあないでしょうか?……そこは?作者の意図?に反して?……ねえ?……まあ?後になるほど?楽しみ?喜び?も大きくなる?……本当に?……そう?……でも早い方がいい?……そうですよねえ?……ねえ?……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「65ページ末尾から6行目 starting at the Finnish tread that shook the kidchen floor とはどういうことか」ですが……③で説明した通りです。このフィンランド人の家政婦さん?「自分」は一体どんな経緯で「自分」の自宅に来てもらうことになったのでしょうねえ?……誰かの紹介?なんでしょうか?……な〜んか?ちょ〜っと?面白そう?じゃないですか?……フィンランド自体は古くからスウェーデンとロシアの間に挟まれて両国の支配を受けながら?1917年のロシア革命でようやく独立を果たした?国のようです……その後1918年に国内で内戦があったりした?ようです……もしかしたら?そうした国情から米国に逃げてきた?フィンランドの人たちがいた?のでしょうか?……なんでしょうねえ?……もしかしたら?フィンランド人の家政婦さんを雇っている?ってところで?「自分」の立場を?フィンランドの国の立場?に例えていたり?暗示していたり?する?のでしょうか?……まず? Chapter 1 では?(Chapter 2 でも?)トムが「自分」を味方につけよう?と支配?しようとしてた?ような?……でも?「自分」は?そんな気は毛頭なさそうだった?ような?……まあ?支配下に入ったわけでもなく?「自分」のマイペース?で「自分」を通してた?ような?……そんな「自分」のペース?価値観?でデイジーとも?(ベイカー嬢とも?)向き合っていた?ような?……そして?まあ?別に?支配ではないけど?今度は?「自分」はギャッツビーの要求?お願い?に応じてる?……なんでしょう?……取り合ってるとかではない?のだろうけど?でも?な〜んか?微妙な立場?っていうか?トムとギャッツビー?とかトムとデイジー?の間に立ってる?ような?……まあ?「自分」は?是々非々?で応じてる?だけ?の話?……特にトムが勝手に?ねえ?……な〜んか?所有物か?ってな?扱い?……ギャッツビーの場合は?それとは全然違うけど?……だけど?「自分」がギャッツビーの要求?お願い?に応じれば?それは?トムを裏切ってる?のと同じ?ですよねえ?……まあ?元々「自分」はトムの味方じゃないけど?……あれ?……そういえば?Chapter 4 でウルフシームの昔話?にロシア系?の高級ホテル? The old Metropole(55ページ6行目以降)?って出てきてましたよね?……その Metropole で?実際に?現実に?残虐な銃撃?暗殺?事件?が起きたようでしたよね?……黒幕?首謀者?は警察の人間?……それが?ユダヤ人?のチンピラ?みたいなの?を使って?正しい行い?をしよう?貫こう?とした Rosenthal って人を殺した?ようでしたよね?……なんでしょうねえ?……ギャッツビーは?フランスのノルマンディー?アルゴンヌ?(それにスウェーデン?)に例えられてる?暗示されてる?……「自分」はフィンランド?……じゃあ?もしかして?トムは?ロシア?……作者は?トムに?ロシア?を連想させてる?連想させたい?のでしょうか?……そういえば?作者の?この物語での?ユダヤ人?の扱い?もどうも?ねえ?……なんでしょう?……な〜んか?この物語の中で?ロシアとユダヤ人?ってあんまり?良いイメージで使われてない?ような?……ねえ?……それに?米国で実際にあった野球賭博の詐欺?……それも?実在する一人の男が背後で操ってた?仕組んでた?ような?……その事件をそのまま連想させる話をユダヤ人という設定のウルフシームという男の仕業にしてる?…… (Chapter 2 では?マッキー夫人が結婚する気にならなかった男というのをユダヤ人という設定にしてありましたよねえ?)……な〜んか?この作者なら?きっと?何か意図があって?そういう事件をこの物語の中で使ってる?んじゃあないでしょうか?……作者は?そうした事件を連想させることで?何かを伝えたい?知らせたい?わからせたい?んじゃあないでしょうか?……何が言いたいんでしょうねえ?……そこも答えを出していければと思っています……。
次回は、クラクラくる?……ぜひまた一緒にみていってください。
第106回の範囲は、66ページ9行目から66ページ末尾から13行目まで(Under the dripping bare 〜から、said innocently. “Why?" まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 66ページ末尾から14行目 “Does the gasoline affect his nose?" とはどういうこと(何が言いたいの)か?
次回は、クゥーーーーッ?……ぜひまた一緒に読んでみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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