Gatsby-70
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……車の横転事故を起こしたらしい真犯人?が現れたのはいいけれど?事の重大さ?というより事故が起きたという事実そのものをわかってない?認めてない?受け入れてない?ようでまったく話が噛み合わず?まるで堂々巡り状態?……いったい着地点はどこに?……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第70回の範囲は、44ページ末尾から5行目から45ページ18行目まで(The caterwauling horns had 〜から、I let it blow quietly away. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 45ページ11行目 the Probity Trust とはどのようなものか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① The caterwauling horns had reached a crescendo and I turned away and cut across the lawn toward home.
「ギャーギャー鳴いている・がなり合っている……(車の)警笛が……ある状態だった……それは、到達した……クライマックスに……そして……「自分」は……向きを変えた……その場から離れる方向へ……その後……横切って近道した……(ギャッツビーの邸宅の敷地の)芝生を……どこに向かってかというと……自宅だ……」
caterwaul には、男が色欲にふける、という意味もあるようです……。
(The caterwauling) horns は、第69回(44ページ14-15行目)で出てきた (the incessant groaning of) the horns と同じものを指すのではないでしょうか?…… groaning の状態から caterwauling の状態に変わっている?ようです……。
前回の最後は、事故を起こした男が周囲の人たちに何と言われようとも車が動かないという現実を受け入れず?車を動かそうと悪あがき?していた?ようでした……そんなふうに言うことを聞こうとしないので?周りは苛つく?……いい加減にしろよ、てめえ?……みたいなガラの悪いのまで出てきたかどうかはともかく?そりゃあ気持ちとしては?喧々囂々?非難せずにはいられない?んじゃあないでしょうか?……それが?遠くから不満に思う気持ちを訴えようとしたら?車の警笛をやたら鳴らす?みたいな行為になって?現れた?のではないでしょうか?……その様子が?がなり合っている車の警笛がクライマックスに到達した状態だった?と……ものすごい台数の車が一斉に警笛鳴らしらしたんじゃあ?そりゃあ凄まじい?んじゃあないでしょうか?……もう耳を塞いでも?ワンワン音が鳴り響いているような?……ということは?事故を起こした男はやっぱり?車を動かそうと絶対に譲らなかった?ってこと?でしょうか?……だもんで?周囲は堪りかねて?せめて警笛鳴らすぐらいしかできなかった?……そんな中?「自分」は向きを変えてその場を離れた?ようです……そして?ギャッツビーの邸宅の敷地の芝生を横切って近道した?と……どこに向かったかというと、自宅だ?と……要は?帰宅した?ってこと?……そりゃあ、ねえ……もう第67回の最後にギャッツビーとの挨拶も済ませているし?ベイカー嬢とはその前に既に別れているし?もう本来?用はない?んじゃないでしょうか?……だから?事故騒ぎなんか放っといて?どう決着するかなんて知ったこっちゃない?ってことで?帰った?んじゃないでしょうか?……まあ、ねえ……普通の行動?でしょうか?……自身には関わりのないこと?ってことで……それにしても、事故の方はどう始末をつけたんでしょうねえ……やっぱり?主のギャッツビーが出てきて?いや、主自ら出てきたりはしない?……代わりに?執事あたりが出てきて?事を収める?ってところ?でしょうか?……ギャッツビーの邸宅の敷地内?かすぐそば?で起きた事故だし?ギャッツビーの邸宅で開かれた宴に集まった来客たちが無事に帰れるように取り計らう?のが筋?だし?……どうなんでしょう……もしかしたら?ギャッツビーは?事故った車とかまで?弁償?補償?とかしてたり?するんでしょうか?……似た対の黄色い衣服を身に着けた二人の女子のうちルシール?って娘は確か?引っかけて破けた?ドレスに代わる?高級なドレス?を贈られていた?ようではなかったでしょうか?……それと同じようなことが?車のような高額な品でも?あったりするのでしょうか?……う〜〜〜〜〜ん……もしそうなら凄いですねえ……なるほど……もしかしたら?その線で?すんなり収まる?のかもしれませんね……ギャッツビーが代わりに(高級)車を用意するから?それで引け?と事故った男を説得する?……ありえると思えませんか?……そういえば、事故ったクーペは新しかった?ような……だから?事故った男も未練がましかった?……でも?同じような新しい?上等な?車をやる?と言われれば?大人しく言うこと聞いて?帰ろうとする?のではないでしょうか?……なるほど……たぶん?そんな感じで?解決した?んじゃないでしょうか?……。
② I glanced back once. A wafer of a moon was shining over Gatsby’s house, making the night fine as before, and surviving the laughter and the sound of his still glowing garden.
「「自分」は……ちらっと見た……後方を……一度……薄い平たいもの……であるような……月が……ある状態だった……それは、光っている・輝いている……あるものの上で……それは、ギャッツビーの……邸宅だ……あるものをある状態にしている……それは、その夜・晩を……みごとな・すばらしい・申し分ない……あるものと同様に……それは、前(の状態)だ……そして・なおかつ・同時に……あるものに耐え抜いている……それは、笑い・笑い声だ……加えて……音だ……何のかというと、ギャッツビーの……まだ・なお・今でも……光っている・照り輝いている……庭だ……」
wafer は、ウエハースってお菓子がある?ようですけど?そんな感じの?薄っぺらーい?見た目の?月?だったんでしょうか?……もしかしたら?丸かった?……それなら?ほぼ?満月?状態?だったんでしょうか?……。
his は、Gatsby を指すのではないでしょうか?
①で自宅に向かって歩き出した?「自分」が、一度後方をちらっと見た?ようです……そうしたら?薄い平たいものであるような月がギャッツビーの邸宅の上で光って輝いている状態だった?ようです……月が薄い平たいものに見えた?のではないでしょうか?……その月がその夜・晩を(その時刻よりも)前の状態と同様にみごとなすばらしい申し分ない状態にしていた?と……美しい月のおかげで?すばらしい夜・晩になっていた?ということじゃないでしょうか?……そしてなおかつ同時に?その月は?ギャッツビーのまだなお今でも光っている照り輝いている庭の笑い声と音に耐え抜いている?と……ギャッツビーの邸宅の庭はまだ明るい?……そしてその明るい庭から聞こえる?笑い声やいろんな音?の影響をその月は受けないでいた?んじゃないでしょうか?……月はいわば?超然としている?……ギャッツビーの邸宅で開かれているような軽くて軽薄でチャラい幼稚な宴などには加わらない?……まあ、月の位置も?当然だけど?宴とは距離がある?遠く離れてる?……ただ?薄くて平たい?ってところに?ギャッツビーの邸宅で開かれている軽くて軽薄でチャラい幼稚な宴を思わせなくもないような?……一方?宴は終わってなかった?……だけど?「自分」の宴モードは終わった?……だから?ギャッツビーの邸宅から離れて?距離ができて?遠くから眺めると?月が目に入った?……宴の一部でいた間は?月に気づきもしなかった?……②には「自分」が宴モードから抜けている?過程?様子?が描かれている?のではないでしょうか?……そして、その夜・晩がすばらしいものだ?と「自分」には思えた?ということは?宴の最中も?そして宴の後も?「自分」はご機嫌だった?ってことじゃないでしょうか?……Chapter 3 で初めて!「自分」が機嫌よく過ごせた半日?になった?ようです……やっぱり?人間?相手や周りに合わせて辛抱ばかりしてると?自身の気持ちは後回し?になりがち?なのかも?……このChapter 3 では「自分」は他の人の気持ちよりも自らの気持ちを優先してる?ってところがあちこち見られた?ようではなかったでしょうか?……それだと?「自分」的には?満足?のようでは?……たまには?「自分」にも?こういう時間がなくっちゃ?必要?……このChapter 3 の「自分」の姿を通しても?やっぱり?トムみたいなのとは関わらない方がいい?ってことがよくわかる?ような?……トムってのは?周りの人をみ〜んな?不幸にしてる?ような?……一方?「自分」も?ベイカー嬢も?そしてギャッツビーも?周りの人をそれなりに?幸せにしてる?ような?……人を不幸にする人間ってのは?気の毒だけども?関わらないのが賢明?……逆に言えば?人から相手にされたければ?人を幸せにしなくっちゃダメなんじゃない?ってこと?……それも?押し付けとかじゃなくて?……そうするとやっぱり?「自分」流が?正解?なんでしょうか?……あくまでも?相手を否定せず?ありのままを?受け入れる?みたいなの?……ギャッツビーなんて?神対応に?神の笑顔?……いきなり梯子外される感はあるけど?それでも?トムなんかと比べたら?断然マシ?良かったり?しない?……ギャッツビーみたいなのは?ベイカー嬢じゃないけれども?付き合い方を選びさえすれば?なんていうか?ありがたい?悪くない?ってところも?ある?……そこいくと?トムは?終わってる?付き合うメリットゼロ?どころか?マイナスだらけ?……トムの一番の不幸はきっと?おそらく?トム自身が?自らのことも?そして周りの人たちのことも?何もわかってない?ってこと?かもしれない?……一応人間なんだけど?一応人間のはずなんだけど?人間ならわかっても良くない?っていう人の気持ちとかが?わからない?……まるで?動物?ただ本能の赴くままに?言いたいこと言って?やりたいことやって?周囲の人達を巻き込んで?掻き乱す?……見た目は人間で?一応人間と同じ言葉を使ってるんだけど?頭の中は?人間じゃない?のかと疑いたくなるくらい?普通の人が考えたり気づきそうなことを考えも気づきもしてない?……人間らしい思考?みたいなものが欠けていて?だから?周りの人を不幸にする?のでしょうか?……もし?本当にそうなら?人であって人でない?……つまり?人でなし?ってこと?……見たところ他の人たちと変わらない人間の姿に見えていても?中身は人間じゃないのだとしたら?それって人であって人でない?人でなし?ってことだから?人でなしを人並みに見なしたり考えたりすること自体が?そもそも間違い?ってことに?なる?のでしょうか?……だとしたら?トムみたいな人でなし?には人並みではなく?それ相応の?人でなし対応?みたいなものでも?必要になってくる?のでしょうか?……それって?動物扱い?とか?猛獣扱い?みたいな?ってこと?……酷なようだけれど?そんな扱いも必要なら?致し方ない?……動物や猛獣?ってことになると?もう飼い馴らす?ってレベル?になる?……場合によっては?檻に入れる?……もしかしたら?トムみたいな夫に泣かされてるデイジーみたいな妻なら?できるものなら檻に入れて飼い殺しにでもしてやりたい?ぐらいの気持ちに?なったことだって?あるかもしれない?……人間だと思うから腹の立つことも?動物や猛獣なら仕方ない?とあきらめて?済ませることも?出てくるかも?しれない……でも?動物・猛獣と一緒なんだ?と思うことで?心静かに?心穏やかに?過ごせるようになるのなら?それも一つの?賢明な対処法?かもしれない?……デイジーはトムに翻弄され?振り回されてばかりいた?ようでしたけど?動物・猛獣相手に?怒っても仕方がない?と見方?考え方?を変えることで?自らを楽にする?……前回の事故を起こした酔っ払いもだけど?話が通じない相手には?話したところで?平行線のまま?噛み合わない?どうしようもない?……だったら?もう話すこと自体を放棄して?あきらめて?それぞれに?それぞれの?幸せを?求めていく?しかない?……それって?デイジーは?トムを見捨てる?ってこと?なんでしょうか?……デイジーが嫉妬してるみたいだからって?俺様から離れるわけがない?な〜んて?思い上がったりしてたら?痛い目に遭ったり?しないでしょうか?……気づいたら?デイジーがいなくなってた?みたいな?……Chapter 3 ではChapter 1 や Chapter 2 と違って?「自分」は?素晴らしい夜だった?と思うほど?幸せな時間を?過ごせた?ようでしたけれど?今度は?デイジーも?幸せに?なっても?いいのでは?と思いませんか?……。
③ A sudden emptiness seemed to flow now from the windows and the great doors, endowing with complete isolation the figure of the host, who stood on the porch, his hand up in a formal gesture of farewell.
「突然の……空虚が……あるものに思われた……それは何かというと、流れるようになめらかな動きを示すことだ……その時……どこからかというと……(ギャッツビーの邸宅の)すべての窓だ……加えて……(ギャッツビーの邸宅の)すべての大きいドア・戸だ……(どこへ向かってかというと、ギャッツビーの邸宅の中だ)……賦与している・授けている……何をかというと……完璧な・完全な・徹底的な……孤立だ……何にかというと、人の姿・人影・人物だ……誰のかというと、主・主催者だ……その主・主催者は……立っていた……どこの上にかというと、張出し玄関・入口だ……その主・主催者の……片手が……上がっている(状態で)……どのような様子・状態でかというと……正式の・礼式の・礼儀にかなった……身振りだ……何のかというと、いとまごい・別れの挨拶だ……」
endowing with complete isolation the figure of the host は、本来 endowing the figure of the host with complete isolation という語順になるところが、the figure of the host を後にまわしてあるのではないでしょうか?
who は、直前の the host を指して言いかえているのではないでしょうか?
his は、the host を指すのではないでしょうか?
①で自宅に向かい②で少しギャッツビーの邸宅の方を見て月が綺麗で気分も上々?らしかった「自分」……今度③では、いったい何を思った?感じた?のでしょうか?……その時、突然の空虚がギャッツビーの邸宅のすべての窓とすべての大きなドア・戸から流れるようになめらかな動きでギャッツビーの邸宅の中へ向かって移動していった?ように思われた?ようです……そして、その突然の空虚がギャッツビーの邸宅の主でありその夜・晩の宴の主催者である人物・人影・人の姿に完璧で完全な徹底的な孤立を賦与して授けている?と……そのように?突然の空虚が完璧で完全な徹底的な孤立を賦与して授けた相手であるその夜・晩の宴の主催者は張出し玄関・入口に立っていた?と……その時その片手が上がっている状態でいとまごい・別れの挨拶の正式の礼式の礼儀にかなった身振りの様子・状態だった?と……「自分」は?宴が終わりかけた?ギャッツビーの邸宅?を見て?突然空虚なものでも感じた?のでしょうか?……それも?「自分」は?あくまでも?上機嫌?なんだけど?ギャッツビーの邸宅だけ?その主であるギャッツビーだけ?空虚なものを?感じた?ようではないでしょうか?……その空虚は?徹底的な孤立を?ギャッツビーにもたらしていた?と……そしてそのギャッツビーは?張出し玄関・入口に立って?いとまごい・別れの挨拶を表す身振りを片手で作っていた?と……それも?正式な礼式の礼儀にかなった身振りだった?と……なんでしょう……宴が終わって?来客が全員帰れば?主のギャッツビーが一人?大邸宅に残る?ことになる?からでしょうか?……だから?空虚とか孤立とか?っていう空気?雰囲気?でも「自分」には感じられた?のでしょうか?……う〜〜〜〜ん……でも?「自分」だって?自宅に帰るのも?自宅に帰っても?一人じゃない?……宴の後ってのも?一緒じゃない?……だったら?「自分」も空虚?だったり孤立?って感じ?になる?のでしょうか?……だけど?この③では?あくまでも?空虚も孤立も?ギャッツビーに限定?されていないでしょうか?……「自分」の感じたところでは?あくまでも?ギャッツビーだけに?空虚と孤立が訪れた?みたいな?……なんでしょう……大金持ちの大邸宅だから?なんでしょうか?……それとも?今まで大勢の人がいたのに?それが潮が引くように?いなくなって?一人きりになってしまうから?なのでしょうか?……ただ?あくまでも?これは?「自分」がそう感じた?というだけの話であって?ギャッツビー本人は?まったくそんな風には感じてない?かもしれない?のではないでしょうか?……夜中でもあちこちから電話がかかってきたりして忙しそうだったし?大金持ちの大邸宅の主ってのは?やることも考えることも?庶民には思い至らないようなことが?いーっぱい?あったりするのかも?しれないし?……それなら?空虚とか孤立とか感じてる暇なんかないかもしれないし?……でも?庶民の?「自分」には?大金持ちで大邸宅の主であるギャッツビーに?空虚とか孤立っていうものを感じた?ようです……作者はこの③の文章を通して何が言いたいのでしょうねえ……大金持ちだからって?心が満たされてるとは限らない?……幸せってわけでもないかもしれない?……大勢の人が集まって?人気がある?人気者?のようにすら見えたりしたかもしれないけれど?本当にそうなのかなあ?って?……そうとは限らないんじゃない?って?……周りに大勢人が集まってれば孤立してない?ってことになるわけでもないんじゃない?って?……まあねえ……たしかに?ギャッツビーあんなに大盤振る舞いなのに?その恩恵を受けているはずの来客たちに?悪口言われ放題だった?ような?……それって?孤立?って見方も?できるかも?しれない?ような?……少なくとも?味方とは言えない?ような?……宴の中身?有り様?も到底?充実?とか実のある?交流?みたいなものには程遠い?……軽くて軽薄でチャラくて幼稚?っていうんじゃあ?空虚?って言葉が?ぴったり?きたりする?でしょうか?……だから?そういう意味では?「自分」の見立て?感じたところ?は正しかったり?するかも?しれない?……そういうことなんですかねえ……それなのに?「自分」にこんな見方しかされてない?ギャッツビーはというと?どうやら?(「自分」との)別れの最後の最後まで?最大限?できる限り?の誠意を尽くし?敬意を示している?ようではないでしょうか?……なんだか?可哀相?なような?痛ましい?ような?……作者はいったい?ギャッツビーにどんな役目を負わせているのでしょうねえ……。
④ Reading over what I have written so far, I see I have given the impression that the events of three nights several weeks apart were all that absorbed me.
「綿密に読んでいて……あるものを……それは、「自分」が……ある状態だった……それは、著してきた……ここまで・これまで……「自分」は……わかる……「自分」が……ある状態であることを……それは、与えていることだ……印象を……具体的にどのようなものかというと……(偶発)事件が……何のかというと、三つの……夜だ……いくつかの・数個の……週が……互いに時間を隔てて……ある状態だった……それは、すべて・全部だ……そのすべて・全部が……夢中にした……「自分」を……」
what は、その直後で詳しく説明する「もの」を指すのではないでしょうか?……ここでは、「自分」がここまで・これまで著してきた状態だったもの、ではないでしょうか?……。
最初の that は、「これから文が続く」ことを表し、the impression の具体的な内容を説明しているのではないでしょうか?
次の that は、直前の all を指して言いかえているのではないでしょうか?
この④で「自分」は?どうやら?Chapter 1 からずーっと書いてきた文章を?綿密に読んでみた?のではないでしょうか?……で?そうやって?「自分」が書いてきた文章を綿密に読んでみたら?わかることが何かあった?ようです……それが、「自分」がある印象を(読む人・読者に)与えている状態であることだ?と……じゃあ、どんな印象か?というと……いくつかの週が互いに時間を隔てている三つの夜の(偶発)事件が「自分」を夢中にしたすべて・全部の状態だったという印象だ?と……三つの夜の(偶発)事件?って何でしょう?……それは?Chapter 1 と Chapter 2 と Chapter 3 でそれぞれ物語ってきた?事じゃないでしょうか?……一つは?デイジーとトムの邸宅で起きた事?……二つ目は?トムとその情婦であるウィルソン夫人と一緒に過ごした時の事?……三つ目は?ギャッツビーの邸宅で開かれた宴に初めて訪れた時の事?……この三つの事件らしきもの?は一つ目があってから何週間か経ってから?二つ目があって?そしてまた何週間か経ってから?三つ目があった?のでしょうか?……一か月か一か月半か二ヶ月かわかりませんけれど?その間の三日間の夜?に起きた三つの事件らしきもの?が「自分」を夢中にしたすべて・全部?だったという印象を与えているなあ?とわかる?と……読者に知ってほしい?のはこの三日間の夜に起きた三つの事件らしきもの?だからこそ?その三つの事件らしきもの?をそれぞれ一章分使って?著して説明してきた?……そしたら?実際に書きあらわして?それからその書きあらわしたものを読んでみたら?その三つの事件らしきもの?だけが「自分」を夢中にしていたすべて・全部?という印象を与えていることがわかるなあ?と……当然?要らないもの?あってもなくてもいいもの?なんてのは書かない?盛り込まない?入れない?でしょうか?……だから?読者に伝えたいことだけを言葉にし?文章にしたためた?……ところが?そうやって書きあらわした文章をいざ読んでみると?その三つの事件らしきものだけが?「自分」の頭を占領していた?気になっていた?ように勘違い?されそうだなあ?と思った?のではないでしょうか?……肝心なことだけ?関係や関わりのあることだけ?伝えていかなければ?何が言いたいのかわからなくなってしまう?のではないでしょうか?……だから?必要なことだけを物語っていったら?意図しなかった?勘違いを?されそうだ?ということに気づいた?と言いたい?のではないでしょうか?……それで?一言?勘違いされないように?添える?のでしょうか?……では?「自分」は?どんな勘違いを?恐れている?というのでしょうか?……先をみていきましょう……。
⑤ On the contrary, they were merely casual events in a crowded summer, and, until much later, they absorbed me infinitely less than my personal affairs.
「ある状態で……それは、反対の・逆の……そのいくつかの週が互いに時間を隔てている三つの夜の(偶発)事件は……ある状態だった……それは、単にあるものにすぎない……さりげない・軽い……(偶発)事件だ……いつのかというと……多事な……夏だ……そして・なおかつ……あるときが来るまで……それは、ずっと・大いに・よほど……あとで・のちほど……そのいくつかの週が互いに時間を隔てている三つの夜の(偶発)事件は……夢中にした……「自分」を……無限に・際限なく・大いに・非常に……より少なく……何と比べてかというと……「自分」の……個人の・私的な……事柄だ……」
they は(どちらも)、④に出てきた the events of three nights several weeks apart を指しているのではないでしょうか?
less は、infinitely の程度が they つまり the events of three nights several weeks apart の方が my personal affairs よりも小さい・低いと言っているのではないでしょうか?
④で勘違いされそうだなあ?と伝えた上で?⑤で勘違いされないように?説明を付け足している?のではないでしょうか?……書いてきたものをあらためて最初から?読んでみると?三日間の夜に起きた事件らしきもの?だけが「自分」の頭を占領していた?ような印象を与えているなあとわかるけれど?実際には?それどころか?逆の状態で?その三日間の夜に起きた事件らしきものは?単に多事な夏のさりげない軽い(偶発)事件に過ぎない状態だった?と……そしてなおかつ?ずっと後ほどまで?その三日間の夜に起きた事件らしきものは?「自分」の個人の私的な事柄に比べたら?「自分」を無限に・際限なく・大いに・非常に夢中にした程度がより少なかった?と……まず?「自分」は?故郷の米国中西部から?米国東部に出てきてすぐの夏が?多事?つまり忙しかった?と……そして?この物語でわざわざ読者に語り伝えてきた三つの事件らしきものは?その多事な夏に起きたさりげない軽い事件らしきもの?に過ぎなかった?と……なおかつ?その三つの事件らしきものが?「自分」を無限に際限なく大いに非常に夢中にした程度は?「自分」の個人の私的な事柄に比べたらより少なかった?と……つまり?「自分」の個人の私的な事柄の方が?「自分」を無限に際限なく大いに非常に夢中にした?ということではないでしょうか?……要は?この物語に書きあらわしてきた三つの事件らしきものが?「自分」の頭を占領していたわけではなかった?と言いたいのではないでしょうか?……その三つの事件らしきものは?そのこと自体が起こったときには?「自分」には大したことではなかった?と言いたいのではないでしょうか?……ただ?それも?ずっと後ほどになるまでは?という条件付き?……わざわざこの物語を書きあらわして読者に伝えようとするくらいだから?ずっと後ほどになってからは?その三つの事件らしきものが?大したこと?大事?重要?になったりする?のではないでしょうか?……つまり?後々になると?重要になるんだけれども?その事件らしきものが起きた時点では?重要ではなかった?と……物語で描くのは大事なことだけ?……そうでなければ?読者に伝えたいことがぼやけてしまう?……だから?必要不可欠なことだけを描くけれど?だからといって?その事件らしきものが起きたときに「自分」の頭をその事件らしきものだけが占めていたと思われるのは困る?……なぜなら?それは事実ではないから?……要は?なんでもない?と軽く受けとめていた?こととかが?後になって?軽く流すなどとんでもない?大事?一大事?重大事?みたいにでもなった?と言っている?のではないでしょうか?……Chapter 1、Chapter 2、Chapter 3と描かれてきた三つの事件らしきものは?「自分」の個人の私的な事柄というほどのことではない?些細なことに過ぎなかった?と言いたい?のでしょうか?……で?たしかに?「自分」の個人の私的な事柄というほどのことではないのだけれども?後々になって?だからといって?軽くあしらえない?重大な事態にでもなった?のではないでしょうか?……だからこそ?わざわざ?こうして?物語に書きあらわすような?面倒な手間をかけている?……そんな手間をかけてまでも?なんとしても?読者に伝えたい?訴えたい?ことがある?ということではないでしょうか?……そして?その読者に伝えたい?訴えたい?ことを伝えて?訴える?ためには?Chapter 1、Chapter 2、Chapterf 3 とそれぞれ一章を割いてその三つの事件らしきものを読者に伝える必要があった?のではないでしょうか?……そうすると?④と⑤の二つの文は?「自分」が心配になった勘違いを避けたいという思いもあるのだろうけれど?もしかしたら?それよりも?Chapter 1、Chapter 2、Chapter 3 で伝えてきた三つの事件らしきものが?なんだか?そんなの別に大した話じゃないじゃん?とか読者に思わせてしまっているかもしれないけれど?その三つの事件らしきものが?大したことないじゃん?どころじゃない?大事?一大事?重大な事件?にでも発展する?からね?と予告している?ような役割でも果たしている?のではないでしょうか?……ここまでなんでもないような?平凡な?ありがちな?話をしてきたように思われてるかもしれないけれど?言っとくけどね?この物語はね?そんな単純な?なんてことない?軽い?話じゃないからね?みたいな?……これからすごい展開が待ってるからね?……この程度の話で終わらないからね?みたいな?……なんでしょう……作者のものすごい自信?が感じられる?ような?……わざわざ?作者自ら?思いっきり?ハードル上げてる?ような?……これからが本領発揮だからね?って?……こっからギア上げてくよ?みたいな?……すごいですねえ……でも?Chapter 1、Chapter 2、Chapter 3 の話って?そんな軽い?大したことない?ものでしょうか?……けっこう?ぶっ飛んでない?……だとすると?それだけでも相当じゃないか?って話を?作者は?いや大した話じゃなくてさ?悪かったね?退屈させたりしてたら?悪いね?今までのは?軽い挨拶代わり程度で?こっからが本番だから?こっから魅せるよ?読ませるよ?覚悟してね?気抜かないで?しっかりついてきてね?みたいな?……う〜〜〜〜〜ん……この作者って?よほどの?自信家?……というより?強い信念?絶対に正しいと?自負する?信じてやまない?確固たる?考え?信じるもの?でもあって?だから?ここまで自信を持って?この物語を書けている?のでしょうか?……道徳の訓えでも?説いているかのような?ところもあるし?……Chapter 1 の最初の方で?この世の中の人たちがみんな?倫理道徳を守って?正しいあるべき社会規範の枠の中で?生きてほしい?生きるべきだ?みたいなことを?言っていた?ような?……そして?そう思うようになった理由?きっかけ?をこの物語の中で描こうとしていた?ような?……その理由?きっかけ?が作者がこれから?アクセル踏み込んで?スピード上げて?伝えていこうとしている?一大事?大事件?……Chapter 3 でやっと?ギャッツビーがまともに登場して?いよいよ?本格的に?物語が展開していく?……そういう予感を持たせる?というより?作者が?そう予告している?ようなもの?……作者がそこまで大きく出るなら?読者としても?大いに期待して?先をみていきたいと思います……。
⑥ Most of the time I worked. In the early morning the sun threw my shadow westward as I hurried down the white chasms of lower New York to the Probity Trust.
「大部分・ほとんど……何のかというと、その時期・時間だ……「自分」は……仕事をした……いつの間かというと、早い……午前だ……太陽が……投げかけた・投げた……「自分」の……人影を……西方へ……あることが起きたとき……それは、「自分」が……急いだ……(街路に)沿って……白色の……(地面の)深い割れ目・隙間……何のかというと、下の方の・下部の……ニューヨーク……どこへかというと、高潔・廉潔(な)……信頼・委託・信託だ……」
the time は、「自分」が故郷の米国中西部から米国東部に出てきて間もない時期、夏頃?の時期を指しているのではないでしょうか?……その頃、「自分」が大部分・ほとんどの時間をどのように過ごしていたのか、説明しているのではないでしょうか?……。
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。
Probity Trust は、どちらも大文字で始まっていて、おそらく「自分」が勤めていた?会社の名前?ではないでしょうか?……たしか「自分」は債券を扱う仕事?に就こうとして?米国東部に来た?のではなかったでしょうか?……現代日本でいえば?証券業?でしょうか?……その債券を扱う仕事をやる会社の名前が Probity Trust と…… probity は、高潔とか廉潔という意味があり、trust には、信頼・委託・信託という意味があるようです……そうすると、この会社の名前には、高潔で廉潔な社風?という意味合いと、信頼を大事にする?などといった意味合いが?込められている?のではないでしょうか?……なおかつ、trust の方は、現代日本の証券業で考えれば?大勢の顧客から資金を預かって?そして株式とか債券とか?を買って利益を上げる?のが仕事?でしょうか?……そうすると?顧客から委託?とか信託?とかを受けて?営業する会社?といった意味合いも?あるでしょうか?……債券を扱う会社?のイメージが湧くような?社名?にしてある?のではないでしょうか?……良心と良識のかたまりで?律儀で誠実な「自分」にぴったり?の会社?って感じ?にしてある?のでしょうか?……いかにも「自分」の就職先に相応しい?と思わせるような社名?でしょうか?……加えて the が付いているのは、probity な trust 委託や信託を引き受ける高潔で廉潔な会社と言えば唯一 Probity Trust という名前のこの会社だけだ、という強い思い?主張?みたいなもの?が込められている?のではないでしょうか?……何よりも probity を重視していて?そして probity にかけては他のどの trust 業務を行う会社にも絶対負けない?みたいな?誇り?矜持?が the に込められている?ようにも?感じられないでしょうか?……「自分」が入社した?会社は?どうやら?そうした気概あふれる?会社?のようです……Chapter 1 でみたように?やる気に満ちあふれた?「自分」にぴったり?のイメージ?でしょうか?……。
⑤の最後に my personal affairs と出ていた?ようですが、⑥ではその「自分」の個人の私的な部分?に焦点が当てられている?のではないでしょうか?……まず最初に書かれているのが?その時期・時間の大部分「自分」は仕事をしていた?と……Chapter 1、Chapter 2、Chapter 3 をみていると?まるで?「自分」が遊んでばかり?みたいな印象すら持たれそう?ではないでしょうか?……だから?そこのところを?はっきりとまず否定した?かのようではないでしょうか?……いやいや、そんなあっちへ顔を出しこっちでどんちゃん騒ぎとかって遊んでばかりいたかと言ったらとんでもない?と……本当は?実際には?仕事ばかりしていたのだ?と……そして続いて?その様子を具体的に説明している?ようです……どんなふうに仕事していたのか?というと、午前の早い時間帯に太陽が西の方へと「自分」の人影を投げていた?と……それって?東から上った?ばかりの太陽が?「自分」の人影を?西の方へと?映し出した?ってこと?じゃないでしょうか?……で、それはどんなときだったかというと?「自分」がニューヨークの下の方にある白色の地面の深い割れ目や隙間に沿って「自分」の会社に?急いでいたときだ?と……要は?太陽が東から上る頃には?会社に向かっていた?ってこと?……ほーっ……太陽が東から上る頃に自宅の寝床で起きたんじゃなくて?その頃にはもう?既に?ニューヨークにいて?会社の近くでも?通っていた?ってこと?……それって?ロングアイランド島?にある?「自分」の自宅では?いったい?何時頃?っていうより?太陽が東から上るよりもどれくらい前に?寝床から起きていたのでしょうねえ……きっと?真っ暗?……まだ?真っ暗闇?みたいな時刻に?起きて?ニューヨークに?行っていた?と……すごいですねえ……めちゃくちゃ早起き?……お父さんが聞いたら?立派じゃないか?とかって?褒められそう?……「自分」本当に?張り切ってた?んですねえ……めちゃくちゃ頑張ってない?でしょうか?……そういえば?ニューヨークには?ウォール街?とかっていう?金融の街?があった?ような?……もしかしたら? lower New York というのは?その辺りを指している?のでしょうか?……で?その辺りの道?は白色で?深い割れ目や隙間があった?のでしょうか?……西洋とかって?一般に?道が石造り?のイメージ?印象?がある?でしょうか?……そんな感じ?なのでしょうか?……そういう道を?急いで通っていた?……う〜〜〜〜ん……模範?社員?……優等生?……それくらい仕事に精を出していた?ということでしょうか?……それなら?Chapter 1、Chapter 2、Chapter 3 に描いてきた三つの事件らしきものは大したことじゃない?ってことになる?……なるほど……「自分」にとって何より大事で?大切だった?のは米国東部に出てきた目的である債券を扱う仕事だ?と……そう言いたい?のでしょうか?……遊びなんかで頭が一杯になってたなんて思われたくない?ってこと?かもしれません……勤めてた?会社の名前も?立派そうだし?……「自分」の名誉のためにも?そこんとこ?一つ釘を刺しておきたい?ってなこともある?のかもしれない?でしょうか?……土曜とか日曜はトムとかギャッツビーと絡んだりすることもあったけど?基本?月―金は?太陽が出てくるずっと前に起きて?太陽が東から上る頃にはもう会社の近くまで来ていた?ような日常を送っていた?と言いたい?のではないでしょうか?……そういう生活なら?倫理道徳規範に反するような事件?など関わり合いになりそうもない?ような?……本来なら?そのはずなのに?平日以外?土日だけ?の事件?がきっかけで?この物語を書きあらわすことに?なった?……ということは?この物語で重要になってくる?重大事件?は「自分」の仕事にも?会社にも?平日の人間関係にも?まったく絡んでこない?関係ない?関わってこない?……もっぱら?平日以外?土日の?事件?で人間関係?ってこと?……たしかに?「自分」の債券を扱う仕事に関わる人物などは一切出てきていない?ようでした……ということは?あくまでも?「自分」のプライベート?に関わる話?だということ?ではないでしょうか?……それに?どうも?おそらく?「自分」自身のトラブルではない?ような?……何か事件があったのは間違いない?けれど?その事件は別に「自分」個人に関わるものではなかった?のではないでしょうか?……あくまでも?何か事件が起こって?その事件の顛末を知ることになり?それが「自分」の価値観?とか考え?とかにまで影響するようなものだった?ということ?のようでは?ないでしょうか?……そうしたことも?④⑤のくだりも含めて?伝えようとしている?ように思われないでしょうか?……「自分」はあくまでも?事件の当事者ではなく?ただ目撃して?知っただけ?だと?……第68回と第69回でみた車の事故のように?何らかの事件が起こる有り様を見た?と……そしてその事故、いや事件の残したものも?……ではどんな事件を見たのか?そして後には何が残ったのか?……それをこれから説明していく?ということなのではないでしょうか?……。
⑦ I knew the other clerks and young bond-salesmen by their first names, and lunched with them in dark, crowded restaurants on little pig sausages and mashed potatoes and coffee.
「「自分」は……知っていた・知り合いだった・懇意であった……他の(すべての)……事務職員・(銀行の)行員を……加えて……年の若い・青年の……債券の…販売係・(販売の)外交員・営業員を……ある手段・方法で……それは、それらの他の(すべての)事務職員・(銀行の)行員と年の若い・青年の債券の販売係・(販売の)外交員・営業員の……(下の)名前だ……そして・なおかつ……昼食を食べた……誰と一緒にかというと、それらの他の(すべての)事務職員・(銀行の)行員と年の若い・青年の債券の販売係・(販売の)外交員・営業員だ……どこでかというと、暗い・陰鬱な……込み合った・満員の……レストラン・料理店・飲食店だ……あるものによって……それは、小さい・若い・年少の……豚(の)……腸詰めだ……加えて……つきつぶされた・ぐしゃぐしゃにつぶされた……ジャガイモ・サツマイモだ……加えて……珈琲だ……」
their (them) は(すべて)、the other clerks and young bond-salesmen を指すのではないでしょうか?
⑥では「自分」が平日の朝?会社?に向かうまで?が描かれていた?ようでした……続いて⑦では今度はその会社での様子?仕事場の日常?が描かれている?ようです……まず説明しているのが?おそらく会社?仕事場?の他の社員を?全員?知っていた?知り合いだった?懇意だった?ようです……それも?それらの他の社員全員の?(下の)名前で?と……(下の)名前で知っていた?知り合いだった?懇意だった?というのは?「自分」がそれらの他の社員全員と?仲良くしていた?ってことでは?ないでしょうか?……まあ、「自分」ならさもありなん?……むしろ?仲悪いとか?うまくいってなかった?みたいな人がいる方が不自然に思えるくらい?じゃないでしょうか?……そして続けて?それらの他の社員全員と?昼食を食べた?と……やっぱり?それくらい?仲良くしていた?ってことじゃあないでしょうか?……で?どんなところで食べたのか?というと、暗い陰鬱な込み合った満員のレストラン・料理店・飲食店だった?と……で?(具体的に)何を食べたのか?というと、小さい・若い・年少の豚の腸詰めにつきつぶされたぐしゃぐしゃにつぶされたジャガイモ・サツマイモに珈琲だ?と……これって?何を伝えようとしているのでしょうか?……高級レストランではなさそう?……どっちかっていうと?庶民?のお店?って感じ?でしょうか?……で?食べた物も?高級料理ではない?……庶民的な食べ物?って感じ?じゃないでしょうか?……つまり?そんなふうに?庶民の生活をしていた?と言いたい?のではないでしょうか?……⑥で仕事ばかりしていた?と伝えた上で?今度は⑦で食べる物も?食べに行ったお店も?庶民レベルだった?と……トムとデイジーの邸宅で過ごした夕食の時間だったり?トムとウィルソン夫人の二人の部屋で食べた上等な?食べ物だったり?ギャッツビーの邸宅で開かれた宴で振る舞われた贅沢なご馳走だったり?なんてのは?あくまでも?非日常だった?「自分」が日常的に口にしていたものではなかった?ってことが言いたい?のではないでしょうか?……Chapter 1 と Chapter 2 と Chapter 3 の話だけ聞いてると?まるで?「自分」が?いつも?高級料理ばっかり?食べてたように?勘違いされそうだけど?実際にはそうではなくて?「自分」の日常の食事は?ありふれた?簡素な?庶民の?食事だった?と……それも?「自分」一人だけじゃないよ?と……同じ会社の人たちはみんな?同じように?庶民の食生活だったよ?って?……まあ?仕事で忙しくて?のんびり食事をする暇も余裕もなかった?ようにも思われないでしょうか?……手早く?かきこめる?ような?手軽な?食事?みたいな?……そうすると?「自分」の働いていた会社は?まあ繁盛してた?ってこと?でしょうか?……みんな?いそいそと?仕事に励んでいた?のかもしれません……トムとかデイジーとかギャッツビーは?庶民ではない?……少なくとも?庶民の生活をしているようには思われない?……ベイカー嬢も?ごく一般的な庶民?って感じではなさそう?なような?……そういう人たちばかりがこれまで登場してきたので?「自分」まで庶民の生活じゃなかったように勘違いされてるかもしれないけれど?「自分」はトムやデイジー、ギャッツビーやベイカー嬢のような?いわば?セレブ?生活ではなくて?あくまでも?庶民の生活だった?ってことを伝えようとしている?のではないでしょうか?……なんでしょう……なんだか?今回の範囲では?やたら「自分」が?トムとかデイジーとかギャッツビーのような?大金持ちと?「自分」は?住む世界が違う?人間の種類でも違う?と一線を引きたがっている?境界線を引いている?ようにも?思えなくも?ないような?……「自分」は?トムやデイジーやギャッツビーの同類ではない?と主張している?ようにも?感じられませんか?……「自分」は?働く庶民の一人だ?と……「自分」の本当の姿は?庶民なんだ?と読者に?アピールしている?ような?……そこんとこ?間違えないでほしい?と釘でも刺している?ような?……これって?「自分」は?大多数の?読者の方々と?同じ種類の人間なんだ?と訴えている?のでしょうか?……「自分」は?大多数の読者の方々の?仲間だから?って?……その?大多数の読者の方々と同じ立場の?「自分」が?目や耳?五感を通して知った?大金持ちの世界とか?実態とか?これから伝えていくからね?とか言ってる?のでしょうか?……だから?一緒にみていってね?知ってね?と呼びかけている?のでしょうか?……作者は?ずいぶん?今後の展開に注目を集めようと?読者を煽っている?ようにも?感じられなくも?ないような?……やっぱり?余程?自信がある?……それに?なんとしても?読者にみてほしい?知ってほしい?伝えたい?訴えたい?ことは?どうやら?これから物語る?事件にこそある?……だから?絶対に?読んでほしい?……テレビなら?チャンネルはそのままで!ってな感じ?でしょうか?……う〜〜〜〜ん……すごいですねえ……ぜひ読者の方々に作者の強い思いに応えてしっかりと先を見届けていただけたらと思います……。
⑧ I even had a short affair with a girl who lived in Jersey City and worked in the accounting department, but her brother began throwing mean looks in my direction, so when she went on her vacation in July I let it blow quietly away.
「「自分」は……あることすらも・あることまでも(した)……それは、あることをやった・経験した……(期間が)短い……情事・男女の関係だ……誰とかというと、(未婚の)若い女・未婚女性だ……その(未婚の)若い女・未婚女性は……住んでいた……どこにかというと、ジャージーシティだ……そして・なおかつ……働いていた・仕事をしていた……どこでかというと、会計(の)……部門・課だ……そうやってそのジャージーシティに住んでいて会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性と(期間が)短い情事・男女の関係すらも・までもやった・経験したと説明したら、普通なら、その情事・男女の関係がどのように発展していったのかと考えそうなところだけれど、実際にはそのように発展することはなくて、じゃあどうなったのかというと……そのジャージーシティに住んでいて会計の部門・課で働いて仕事していた(未婚の)若い女・未婚女性の……兄(弟)が……あることをやり始めた・し出した……それは、投げかける・投げることだ……何をかというと、意地の悪い・いやな・不快な……見ること・目つき・顔つきだ……どこにかというと、「自分」の……方向だ……それで・だから……あることが起きたとき……それは、そのジャージーシティに住んでいて会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性が……行った・向かった……何に従事してかというと、そのジャージーシティに住んでいて会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性の……休暇・休みだ……いつかというと、七月だ……「自分」は……(ある状態に)しておいた・させた……そのジャージーシティに住んでいて会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性との(期間が)短い情事・男女の関係を……(急に・ひそかに)立ち去る……静かに・そっと・ひそかに……直ちに・すぐ……」
who は、直前の a girl を指して言いかえているのではないでしょうか?
Jersey City は、ニューヨーク中心街のあるマンハッタン島とハドソン川を挟んだ反対側の対岸にある地域のようです。
her (she) は(すべて)、a girl who lived in Jersey City and worked in the accounting department を指しているのではないでしょうか?
it は、a short affair with a girl who lived in Jersey City and worked in the accounting department を指しているのではないでしょうか?
⑦で会社の社員との関係などを説明した後?今度は⑧でその会社の社員とのプライベートであった関係?などを説明している?ようです……⑦で会社の社員全員?と仲良くしていた?ようなことを言っていた?ようでしたが?その仲が良すぎて?男女の関係にまでなった相手がいた?ということのようではないでしょうか?……その相手というのが?ジャージーシティに住んでいて?同じ会社の?会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性だった?と……ただ?その関係も?期間が短かった?と……どうやら?その理由?らしいのが?そのジャージーシティに住んでいて同じ会社の会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性の兄だか弟だかが?「自分」の方向に?意地の悪い嫌な不快な目つきを?投げかけていた?と……それで?だから?そのジャージーシティに住んでいて同じ会社の会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性が七月に休暇で行った・向かったときに、そのジャージーシティに住んでいて同じ会社の会計の部門・課で働いて仕事をしていた(未婚の)若い女・未婚女性との男女の関係を?静かにそっとひそかに直ちにすぐ立ち去る状態にしておいた・させた?と……要は?男女の関係にまでなった相手がいたのだけど?その兄弟?に露骨に嫌がられた?のに耐えかねて?その相手が休暇でいなくなったときに?その相手との関係をひそかにすぐに消えるにまかせた?ということではないでしょうか?……はっきり別れのけじめをつけたりはしないで?なんとな〜く疎遠になって終わらせた?って感じ?でしょうか?……腰を据えて本気でステディな関係?とかになる前に?相手の身内の横槍でも入って?「自分」は及び腰になって?逃げた?って感じ?でしょうか?……まあ?その程度の相手?関係?だった?ってこと?でしょうか?……う〜〜〜〜〜ん……それって?ベイカー嬢と会う前?それとも?会った後?……どっちなんでしょうか?……なんだか「自分」、ものすごーく?ベイカー嬢のこと?好きそうに思えた?気がしませんでしたか?……だけど?同時に?(なんでしょうか?)他にも?成り行きとかで?いろいろ?あったり?した?のでしょうか?……なんだか?良識と良心のかたまり?とか律儀で誠実?とかって印象?が強すぎて?ちょっとこういう?女性関係は色々あり?みたいなのが?意外?しっくりこなかったり?しませんか?……だけど?「自分」もこんなもんだった?ってこと?でしょうか?……これが?この時代の?好景気に沸く米国社会の?一般的な風潮?って感じ?だったのでしょうか?……こうなってくると?なんだか?トムの軽さが?意外でもなくなったり?する?かもしれない?ような?……まあ?トムの方は不貞行為?なわけですけど……「自分」ですら?けっこう?異性関係が軽そう?だったりすると?トムみたいなのなんか?軽くても全然不思議じゃない?みたいに?なりそうな?……でもねえ……トムは既婚者?ですよねえ……「自分」は独身?なわけで?しかも?決して?複数の女性を同時に天秤にかけて弄ぶようなことはしてなさそう?じゃないでしょうか?……そこいくと?やっぱり?トムのは重症?大問題?……まあ?妻のデイジーの苦しみようは?本当に深刻そう?だった?ような?……だからこそ?トムの罪は?重い?……まあ?この⑧では?「自分」が1925年当時の米国で一般的な?若い男性の私生活にありがちな一面?を描いていて?ごく普通の?青年と同じように?異性との関係を持ったりしていた?様子を?読者に?見せている?でしょうか?……「自分」って?一般人の一人でしょ?って?……全然?特別じゃないでしょ?って?……やっぱり?「自分」が?社会を構成する圧倒的大多数の庶民?であるってことを?強調している?ように思われませんか?……大多数の読者の人たちと同じでしょ?って?……親近感が湧くでしょ?って?……読者の方々の目線で?この物語を描いていきますからね?……だから?「自分」についてきてくださいね?って?……作者の?そんな声が?聞こえてきそうだったり?しませんか?……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
今回は?「自分」がギャッツビーと距離を置き?そしてはっきりそうとは書かれていないようですが?同時にトムやデイジーとも距離を置いている?印象を受けなかったでしょうか?……きっぱりと?「自分」はお金持ちの仲間ではない?と宣言?でもしている?ような?……世間の?圧倒的大多数の?大衆?に区分される?庶民?の一人?勤勉な?一市民?なのだ?と……まあ?ギャッツビーにご馳走してもらう側?でしたしねえ……地味で地道な?庶民生活?を送っていた「自分」が?時折?垣間見た?お金持ちの世界?で起きた?らしい事件?を仲間である?庶民?のみんなに?伝えるからね?見せるからね?ってことでしょうか?……で?その事件?を通して?「自分」?つまり作者?は読者に?伝えたい?訴えたい?ことがある?ようです……"事件"をしっかりと見ていくと同時に、その作者の思いも受けとめていきたいと思います……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「45ページ11行目 the Probity Trust とはどのようなものか」 ですが……⑥で説明したとおりです。1925年頃の米国は好景気に沸いていた?ようですが?そうすると?経済全体に?お金が有り余っていた?ような状態だった?のでしょうか?……お金が余れば?投資に回る?のでしょうか?……それで?株式や債券が売れる?……そうした売買が活発になる?……すると?現代日本でいう?証券業が?盛んになる?……盛んになれば?そうした業務?事業?を営む会社が増える?……金が金を生む?まるで錬金術のような?金融業が活発になる?……で?誰も彼も?猫も杓子も?こぞって?流行りの?花形の?イケてるっぽい?金融絡みの仕事に?会社に?就きたがる?……そんな時代の流れ?に「自分」も?なんとなく?乗っていた?……もしかしたら?お給料とかも?良かったんでしょうか?……景気も良さそうで?輝かしい未来が待ってそうな?職業?だった?のかもしれません……ただ?Chapter 1 の「自分」の様子からすると?それなりに?相当な?勉強?とか必要そう?だった?ような?……職業として?投資に従事する?というのは?専門職?みたいな?感じだった?のでしょうか?……楽して儲ける?って感じではなさそうな?……案外?大変そう?…… probity 高潔・廉潔が売りなら?規律とかも?結構?厳しそう?……高い?職業倫理?とか求められる?……でも?「自分」なら?うってつけ?かもしれない?でしょうか?……もしかしたら?作者は?いかにも「自分」が勤めそうな?「自分」のイメージにしっくり来る?社名ってどんなのがいいかなあ?な〜んて?考えた結果?よし!probity にしよう!な〜んて?思ったり?したのかも?しれない?とか思いませんか?……人でも会社でも?名前は大事?……特にこの物語の作者は?名前も?他のいろんなものにも?(裏の)意味を持たせてたり?している?……一言一句たりとも?無駄なものは入っていない?不要なものは入っていない?……そして一言一句たりとも?疎かにしていない?……すべての言葉に意味があり?そしてすべての言葉の順序にも?どの登場人物がどんな順番で現れているのか?何を先に説明して?何を後々まで隠し通すのか?その何もかもすべてに?意味がある?……その言葉でなければならない理由?その順序でなければならない必然性?どうして読者にその秘密を明かすのか?なぜその場面を想像させるだけで物語の中で言葉にして描かないのか?そのすべてに?意味がある?……たまたま偶然書いてる成り行きでそうなっただけ?みたいな棚からぼた餅的?偶発的?なものは何一つこの物語には存在しない?……すべてに?作者の?意図や?計算が?ある?……作者は?これから本気出して?ぶっ飛ばしていく?ようですから?一言一句たりとも?作者の意図や思いを?逃さず?受けとめていけたら?と思います……。
次回は、「自分」も"男"?(当たり前だけど?)ってな一面?が見える?……ぜひまた一緒に確かめてみてください。
第71回の範囲は、45ページ19行目から45ページ最後まで(I took dinner usually at 〜から、moments of night and life. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 45ページ末尾から2-1行目 the most poignant moments of night and life とはどういうことを言っているのか
次回は、華やかな大都会の"陰"?に焦点が?……ぜひまた一緒にみていってください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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