Gatsby-66

このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。

取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。

ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。

(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)

 

前回まで……ギャッツビーの宴には、どういうわけか?妻を泣かして平気でいる夫と?そんな夫に歯がゆい思いをしている妻が?大勢?集まっている?ようです……さながら?不幸な女がかなしみにえきれず?もがき苦しむ場?にでもなっている?かのようです……さびしさや不満をまぎらわすどころか?かえってますます絶望感がつのり深まっている?のではないでしょうか?……ところで、話したいことがあるとギャッツビーに呼び出されたベイカー嬢は、あれからどうしたのでしょうねえ……続きをみていきましょう……。

 

原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。

第66回の範囲は、42ページ最初から42ページ末尾から11行目まで(The reluctance to go home 〜から、into her party at the door. まで)をみていきます。

まず、今回の考えるヒントを上げます。

  • 42ページ14行目 both wives were lifted, kicking, into the night とはどういうことを言っているのか

 

なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。

主に使用する辞書

『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)

『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)

『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)

 

それでは今回の範囲をみていきましょう。

① The reluctance to go home was not confined to wayward men.

「気が進まないこと・不本意ふほんい……何をするのがかというと、ギャッツビーの邸宅から離れる方向に移動することだ……どちらへ向かってかというと、自宅だ……ある状態だった……そうではない……それは、限られた・限定された……あるものに……それは、わがままな・気まぐれの……男性たちだ……」

前回は宴の場で?夫に泣かされている妻?が大勢いるようだ?とみましたが、この①では、どうもギャッツビーの邸宅をして?自宅に向かうことが気が進まず不本意なのが?わがままな気まぐれの男性たちに限られない・限定されない状態だった?と言っている?ようです……つまり?宴から帰ろうとしないのが?わがままで気まぐれな男性に限られなかった?ということ?のようです……他にもいた?と……ほうー……。

 

② The hall was at present occupied by two deplorably sober men and their highly indignant wives.

「玄関の広間・入り口の廊下は……ある状態だった……目下もっか・現今は……占領された・占拠せんきょされた……誰によってかというと、二人の……なげかわしいほどに……しらふの……男性たちだ……加えて……その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちの……大いに・きわめて……憤慨ふんがいした・おこった……妻たちだ……」

occupied は、ここでは物顔ものがおで大きなかおをしてまるで自宅のように他の来客たちに遠慮なくその場にいた様子を表しているのではないでしょうか?

their は、two deplorably sober men を指しているのではないでしょうか?

①で宴から帰りたがらない?者が他にもいたと説明があった上で?②から?その具体例が挙げられている?ようです……玄関の広間は目下、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちと、その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちの大いにきわめて憤慨して怒った妻たちが占領・占拠していた?と……ほうー……今度は?夫らしき男性二人は?嘆かわしいほどにしらふだった?ようです……一方?その男性二人の妻は?大いにきわめて憤慨して怒っていた?と……これまた?妻の方が一方的に?怒っている?ようですけれど……妻の方がしらふだったとは説明されていない?ようなので、もしかしたら?夫の方だけがしらふの状態で?もし妻の方は?酔っ払っている状態で?怒っている?のだとしたら?……それはなんだか……しかも、夫のしらふの状態について、deplorably 嘆かわしいほどに、という言葉が付け加えられているようです……ということは?しらふだったことが嘆かわしい?と言いたい?のではないでしょうか?……どうしてしらふだったら嘆かわしいのでしょうか?……こういうのって、よくある?……酔っ払ってる方はいい気なもんで?やりたい放題?だけど?しらふの方は?頭がまともに動く分?理性が働き?至極しごく常識的な言動を取る?……ということで?酔っ払いの無茶を?しらふでいる方が?ひたすら聞かざるを得ない?みたいな?……もしかしたら?妻が憤慨して怒っていること自体が?不当で?理不尽な?言いがかりだったり?するかもしれない?……つまり?宴から帰ろうとしないのは?わがままで気まぐれな男性に限られず?わがままで気まぐれな女性もいる?ってこと?でしょうか?……妻を泣かして平気でいる夫、ってのも確かにいるんだけど?、同時に妻の無茶に困ってる夫?ってのもいる?と言っている?のでしょうか?……。

 

③ The wives were sympathizing with each other in slightly raised voices.

「その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちの大いにきわめて憤慨して怒った妻たちは……ある状態だった……それは、同情している・同感している・共鳴きょうめいしている……誰とかというと、お互いだ……ある様子で……それは、少しばかり・わずかに……高くした・一段高い……声だ……」

The wives は、②で出てきた their highly indignant wives を指すのではないでしょうか?

②で出てきた、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちの大いにきわめて憤慨して怒った妻たちについて、③で詳しい説明を追加している?ようです……その妻二人は?お互いに同情して同感して共鳴していた?ようです……そのときの様子が、少しばかりわずかに高くした・一段高い声だった?ようです……この妻二人は怒っているから?声が少し?高くなっていた?のでしょうか?……で、怒ってはいるのだけれど?妻二人の間では?同じ気持ちを共有していた?ようではないでしょうか?……つまり?同じことで?怒ってでもいた?というのでしょうか?……まあでも、こういうのもよくある?……奥さん同志が妙に気が合っちゃって?たとえば夫とか子どもとか親戚とか?の愚痴ぐちで盛り上がる?みたいな?……言葉は悪いけど?同病どうびょう相憐あいあわれむ?みたいな?……夫がわかってくれない?子どもが聞いてくれない?親戚が合わない?みたいな?……妻、という同じ立場で?共感できたりわかり合える部分が多々ある?のでしょうか?……だけど、妻二人が盛り上がっちゃって?もしかしたら?大きな声で?言いたい放題言ってる?かもしれない?その隣りには?嘆かわしいほどにしらふの夫が……大丈夫?……酒の勢いで言っちゃってる?のかもしれない?けど、嘆かわしいほどにしらふの夫のことはいいの?……怒りを遠慮なく?ぶちまけている妻と?嘆かわしいほどにしらふで冷静?な夫……あんまり?そういう夫を困らせない方が?……どうなんでしょう?……。

 

④ “Whenever he sees I’m having a good time he wants to go home."

「『あることが起きたときにはいつでも……二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人が……わかる・さとる……私が(その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人の妻が)……ある状態でいる……それは、持っている・過ごしている……良い・幸福な・愉快ゆかいな・ここちよい……時間を……その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人が……あることをしたがる……それは、その場を離れる方向に移動し……自宅に向かうことだ……』」

he は(どちらも)、②で出てきた two deplorably sober men のうちの一人を指しているのではないでしょうか?

I は、その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人の妻を指すのではないでしょうか?

I’m は、I am を短く縮めた形ではないでしょうか?

どうやら?二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人の妻が?話している?愚痴ってる?のではないでしょうか?……この妻が良い・幸福な・愉快な・ここちよい時間を持っている・過ごしていると夫がわかる・悟るときにはいつでも?夫がその場を離れて自宅に向かいたがる?と言っている?ようです……妻が幸福な愉快な心地よい時間を過ごしていると夫が見抜みぬいたら?必ず?夫は帰りたがる?と……ほうー……ということは?妻が幸福な愉快な心地よい時間を過ごしているときに?いつも?夫が帰りたがる?のでしょうか?……で?たびたびそういうことが重なったから?妻の方は?妻が幸福な愉快な心地よい時間を過ごしているのが夫は気に入らないに違いない?とでも思っている?ようではないでしょうか?……だから?妻が幸福な愉快な心地よい時間を過ごしていると夫が帰りたがる?と思うようになった?のではないでしょうか?……これって?要は?妻は?夫に帰ろうよとせっつかれたりせずに?もっともっと好きなだけ幸福な愉快な心地よい時間を過ごしたい?という思いの表れ?じゃないでしょうか?……せっかく?妻が幸福で愉快な心地よい時間を過ごしているのに?夫が邪魔ばっかりする?……放っといてよ!…みたいな?……少なくとも妻は?そう感じている?のではないでしょうか?……さて、酔っ払った?状態で?もっと遊ばせて!と要求する妻に対して?嘆かわしいほどにしらふの夫の言い分はどうなんでしょうか?……果たして?妻の要求は?妥当だとうなのでしょうか?……嘆かわしいほどにしらふの夫に非があるのでしょうか?……。

 

⑤ “Never heard anything so selfish in my life."

「『決してない……聞いたことが……何をかというと、どのようなことも……それほどまでに……利己的りこてきな・自分本位の・わがままなこと……いつのあいだにかというと、私の(二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちのもう一人の方の妻の)人生・生涯しょうがいだ……』」

Never heard の前には、I’ve や I have が省略されているのではないでしょうか?

my は、この言葉を話している、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちのもう一人の方の妻を指しているのではないでしょうか?

④で、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人の妻が、幸福な愉快な心地よい時間を過ごしているときに必ず夫が帰りたがる、と愚痴をこぼした?のに対して、⑤では、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちのもう一人の妻が、④の妻の愚痴に調子を合わせて?気の毒がっている?ようです……この二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちのもう一人の妻の人生・生涯で、それほどまでに利己的な自分本位のわがままなどのような言葉・話も決して聞いたことがない?と……要は?妻が幸福な愉快な心地よい時間を過ごしているときに帰りたがるなんて、あまりに利己的で自分本位でわがままな行いだ?と……それほどまでに利己的で自分本位でわがままな行いはどのようなものであろうとも他にはこれまでの人生で一度も聞いたことがない?と……④の妻の愚痴に対して?最大限の共感を示している?のではないでしょうか?……ということは?きっと⑤の妻も?幸福な愉快な心地よい時間を過ごしているときに夫に帰ろうと言われたくない?邪魔じゃまされたくない?放っといてほしい?のではないでしょうか?……④の妻と同じく?もっと遊ばせて!ってところ?でしょうか?……言葉は悪いけど?二人できずめあってる?ようにも?……いやいや、夫も子どもも他には誰もわかってくれないの?だからね?こうやって?同じ立場にある?同じ思いを共有している?同性にしか?話せないの?…… Never とか anything とか life とか、普通は?どう考えても?大げさすぎるんじゃないか?って言葉ばかり?並べられている?ようだけど?でもこの妻二人にしてみたら?これくらいでちょうどいい?……これぐらい強烈きょうれつに?共感してもらいたい?あたしは悪くない?って確信が欲しい?……その思いまで?お互いによく理解し合っている?……その上での?この大げさな⑤の返答?……女性の間でこういう会話が始まると?男性はもう怖くて逃げちゃう?んじゃないでしょうか?……もう戦々恐々せんせんきょうきょう?って感じ?……しかも?この場合?嘆かわしいほどしらふ?のようですから……さわらぬ神にたたりなし?……本当に気の毒なのは?いったいどっちなんでしょう?……酒に酔って?怒りをぶちまけてる妻?それとも?嘆かわしいほどしらふの夫?……前回とは?打って変わって?一言に夫婦と言っても?いろいろ?……結局?妻とか夫とか立場の問題じゃなくて?男か女かっていう性別の問題じゃなくて?究極きゅうきょくは?人としてどうなのか?ってこと?でしょうか?……。

 

⑥ “We’re always the first ones to leave." / “So are we."

「『二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人とその妻は……ある状態である……必ず・常に……最初・一番の……人びとだ……何をするのがかというと、離れる・去ることだ……』 / 『同じことが当てはまる……ある状態である……二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちのもう一人とその妻が……』」

最初の We は、④で話した妻と、その妻の夫、つまり二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人、を指すのではないでしょうか?

We’re は、We are を短く縮めた形ではないでしょうか?

ones は、人を表し、ここでは二人の人を表すので、one ではなく、ones となっているのではないでしょうか?

最後の we は、⑤で話した妻と、その妻の夫、つまり二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちのもう一人、を指すのではないでしょうか?

④の愚痴に対して、⑤で最大限の?共感を示してもらえて?ますます気分が乗って?⑥の前半で、④で話した妻が、自らの夫と二人が、常に・必ず離れる・去る最初の人びとだ?と訴えている?ようです……で、それに対して、⑤で共感の気持ちを示した?らしいもう一人の妻が、またもや?④の妻に対して、全面的な共感を示している?ようです……その⑤の妻と、その夫の二人も、同じことが当てはまる状態だ?と……つまり?⑤の妻と、その夫の二人も、常に・必ず最初に帰る?と調子を合わせている?のではないでしょうか?……④で愚痴った?妻は?宴に居残りたい?帰りたくない?もっと飲みたい?もっと騒ぎたい?……それなのに?その④の妻と?その夫は?必ず?最初に帰るのだ?と……で、⑤の妻と?その夫も?同様だ?と……⑤の妻と?その夫も?やっぱり?必ず?最初に帰るのだ?と……どうしてそんなことになるのか?……それは、どちらも?夫が?帰りたがるからだ?と言っている?のではないでしょうか?……だからやっぱり?④の妻も?⑤の妻も?夫に邪魔されずに?とことん?本人たちが満足するまで?遊びたい?遊ばせて?ってことじゃあないでしょうか?……だけど?夫の方は?今だって嘆かわしいほどにしらふでいるくらいだから?節度せつどをわきまえている?のか?ほどほどで?帰るべきだ?とか?思ってる?かもしれない?……際限さいげんのない?欲に飲まれて?踊らされている?妻と?自制心で?自らをきちんとりっしている?らしい夫?……④⑤⑥と妻二人が言いたい放題?で盛り上がってる?中、その夫二人は?どうやら?黙って聞いたまま?なのでしょうか?……やっぱり?酔っ払って好き放題やりたがってる?妻は下手へたに刺激しない方がいい?っていう判断?なのでしょうか?……夫二人の心中しんちゅうやいかに?……同情されてる読者の方も?もしかしたら?いらっしゃる?でしょうか?……。

 

⑦ “Well, we’re almost the last to-night," said one of the men sheepishly. “The orchestra left half an hour ago."

「『いやあ・というか……二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちとその妻二人は……ある状態である……ほとんど・ほぼ……最後のもの・人だ……今宵こよい・今晩……』と言った……一人が……誰のかというと、その二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちだ……ひつじのように・非常に内気うちきな・気の弱い・おどおどした様子で……『オーケストラ・管弦楽団は……離れた・去った……半分……何のかというと、一時間だ……今よりも前に……』」

we は、⑦の言葉がどうやら、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちのうちの一人が話しているようなので、ここでは、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちとその妻二人の四人を指しているのではないでしょうか?

we’re は、we are を短く縮めた形ではないでしょうか?

the men は、②で出てきた two deplorably sober men を指すのではないでしょうか?

The orchestra は、第63回でも派手に?演奏していた?らしいオーケストラ・管弦楽団のことを指しているのではないでしょうか?

ずっと黙って聞いていた?らしい、二人の嘆かわしいほどにしらふの夫二人のうちの一人が?とうとう口を開いた?ようです……いやあ・というか、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちとその妻二人の四人は、今晩はほとんど・ほぼ最後のもの・人だ?と……そう言った様子は、羊のように非常に内気な気の弱いおどどした様子だった?ようです……そして続けて、オーケストラ・管弦楽団は、今よりも半時間前に離れた・去った?と……要は?やっぱり?酔っ払って?言いたい放題の?妻二人の愚痴は?単なる言いがかり?にすぎなかった?ってことじゃないでしょうか?……宴から最初に帰るどころか?今晩はもうほとんど最後じゃないか?とするどい?ツッコミ?指摘してき?をしている?のではないでしょうか?……加えて、派手な?演奏をしていたらしい?オーケストラ・管弦楽団も?半時間前に帰った?と……だから?もう宴は終わってるんじゃないか?とかさねて?指摘している?のではないでしょうか?……それなら?今帰っても?ちっとも早くなんかない?むしろ?もうとっくに?帰っていてもいいくらい?じゃないか?ってことじゃないでしょうか?……さすが?嘆かわしいほどにしらふ?……言うことがまとている?……じゃあ、的を得ていたら?無茶言う妻たちもすんなり言うことを聞くかといったら?そうは問屋とんやおろさない?……むしろ?的を得ていれば得ているほど?妻たちの怒りはますますひどくなる?のではないでしょうか?……無理やり無茶を通そうとしている人に正論せいろんいても、耳を傾けるどころか?ますます意固地いこじになって?尚更なおさら?何がなんでも?無茶を通そうと必死になるばかり?だったりするんじゃないでしょうか?……これだから?酔っ払いは?自己中(心)は?困る?手に負えない?……なんとしてもわがままを通そうとする幼いだだっ子と一緒?……それにしても、この二人の嘆かわしいほどにしらふの夫は、ものすごーく!妻の顔色をうかがっている?ようではないでしょうか?……面倒なもめごとは絶対にごめんこうむりたい?……なんとか穏便おんびんに済ませて?とにかく早く無事に家に帰れさえすればそれでいい?……だけど?律儀りちぎに?必ず夫婦そろって帰るんですねえ……そうしてみると?良い夫?じゃないですか?……奥さんのわがまま?聞いてあげてるようなもんじゃないでしょうか?……もっとも?妻にしてみれば?夫が先に帰って?自身は好きなだけ宴に残ってはねばせる方がいいのでしょうか?……それとも?夫が妻を残して先に帰ったら帰ったで?あたしのこと待ってくれないとか?冷たいとか?また文句を言う?のでしょうか?……こういう奥さんだと夫は大変?苦労する?……じゃあ、どうしたらいいんだよ……どうすれば満足なんだよ……みたいな?……もしかしたら?奥さんは夫のせいみたいに言ってるけど?本当は?夫が悪いわけじゃない?夫に非は何もない?……ただ、誰かに当たりたいだけ?誰かのせいにしたいだけ?……奥さんに不満がある?満たされないものがあるのは間違いない?だけど?その不満をどうしたら解消できるのか?わからない?……それで?その不満を自身の中におさんでかかえきれない心の弱い?奥さんは?表向き?口では?夫のせいにして?夫を悪者わるものにして?とりあえず?溜飲りゅういんげたような気分を味わっている?だけかも?しれない?……それじゃあ、旦那だんなさんが気の毒なような……まあ、うつわの大きい心のしんの強い旦那さんなんかは?そんなどうしようもない?不出来ふできな?奥さんでも寛大な心で?許して受けとめてあげている?のでしょうか?……口ではおどどした様子で話していたとしても?その夫が妻のしりかれてる弱くてなさけない夫だなんてことにはならない?……むしろ逆?かもしれない?……強気つよきに出て?声張り上げて?声高こわだかに主張している方こそ?本当は心の弱さを露呈ろていしていて?一見弱気よわきに見えて?あんまりものも言わないし?だまーって相手に合わせてばかりいる方こそ?実は芯が強くて?どうじていなかったりする?……そんなところが?酔っ払わずにはいられない妻の方と?自制心がちゃんと働いて?嘆かわしいほどにしらふの状態でいる夫に?ちゃんと?表れていたりする?でしょうか?……さて、なんでもいいから?とにかく愚痴りたくてたまらない?妻二人、夫の一人にズバリ指摘されて?どういう反応を示したのでしょうか?……。

 

⑧ In spite of the wives’ agreement that such malevolence was beyond credibility, the dispute ended in a short struggle, and both wives were lifted, kicking, into the night.

「あることにもかかわらず・あることがあるにしても……それは、二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちの妻たちの……意見の一致いっちだ……どのような意見の一致かというと、そのような……悪意あくいちた行為は……ある状態だった……それは、あるものの範囲はんいを越えて……何をかというと、信じうること・信じられることだ……二人の嘆かわしいほどにしらふの男性たちとその妻たちの口論こうろん・けんかは……終わった……ある状態で……それは、短い……戦闘せんとう・戦いだ……その後で・そうした経緯けいいて……両方の・どちらも……妻たちは……ある状態だった……気分が高揚こうようした……元気である……ある状態に入って……それは、夜間やかん夜分やぶんだ……」

the wives は、②で出てきた their highly indignant wives を指しているのではないでしょうか?

that は、「これから文が続く」ことを表し、ここでは agreement の内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?

such は、④の言葉を指しているのではないでしょうか?

the dispute は、④⑤⑥の妻二人のやりとりに対して⑦で夫の一人が妻二人に真っ向から対立する鋭い指摘をした状態?を指すのではないでしょうか?

今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。lifted は、気分が高揚した状態を表し、kicking は、元気である様子を表すようです……夫との言い争いがエスカレートして?気が高ぶった?のでしょうか?……で?ますます?戦闘態勢にでもなった?のでしょうか?……まあ!言い返してくるのね!それなら受けて立とうじゃないの!みたいな?……こうなると?もう?日頃の不満がぜ〜んぶ?ブワーッと?吹き出してくる?感じ?でしょうか?……なまじ?妻二人は酔っ払った状態で?夫二人はしらふだから?その辺でも?(妙な言い方ですが)妻側が有利?……理性を失って怒ったもん勝ち?……正しいのは私よ!言いがかりつけてこないで!みたいな?……無茶苦茶も?平気で?押し通せる?……だけど、後で大丈夫なんでしょうか?……そもそも?こういう状態で夫にぶつけた言葉、ちゃんとおぼえているんでしょうか?……夫の方はしらふだから?多分?いや、きっと?覚えてますよねえ……寛大な夫であったとしても?なんか?負い目みたいなの?できないですか?……まあ、喧嘩けんかとかになると?途端とたんに元気になる?いきおいづく?人とか?いたりしますかねえ?……そんな感じ?でしょうか?……。

④⑤⑥の妻二人のやりとりでは、妻が幸福な愉快な心地よい時間を過ごしていると夫が帰りたがるという、そのような悪意に満ちた行いは、信じられる範囲を超えているということで妻二人の意見が一致した?にもかかわらず、そうやって妻二人の意見が一致したという事実があるにしても、それでも、妻二人と夫二人?の間で対立する意見のやりとり?つまり口論があり?その口論は結局短い戦闘・戦いの状態で終わった?と……つまり?異なる意見の言い合いの状態から?小競こぜい?みたいになった?のでしょうか?……で、そんな経緯を経た後、両方の妻たちはどちらも?夜間・夜分に入って気分が高揚したなおかつ元気な状態だった?と……口論があって?小競り合いになって?疲れてうんざりとかなるか?と思いきや?それところか?気分が高揚して?元気な状態だった?と……酔った勢い?みたいなのもあるのでしょうか?……喧嘩でますます勢いづいた?なんてことも?ないとは言えない?……パワフルな?奥さん?……旦那さん、大変?……男女を問わず?こういうりない人?を相手にいくら正論を説いても?教える側が?無駄に疲弊ひへいするだけ?……相手は聞きっこない?……聞きたいことしか聞かない?のだから?……しかも妻二人は?私たちこそ正しい?ってことですっかり意気投合いきとうごうして?がっちりスクラム組んで?夫の正論にこうから反撃する?ばかり?……もっと遊びたいあたしたちを遊ばせないあの人こそおかしいわ……あたしたちの邪魔ばっかりして……みたいな?……前回は、妻のもうとしない夫が描かれていた?ようでしたけど、今回は、夫をかいさない妻?の姿が描かれている?でしょうか?……要は?男でも女でもわがままな自己中(心)には困ったものだ?ってこと?……男にも女にもこういう自分勝手なのがいるのはどうかと思う?……と作者は言いたい?のでしょうか?……だから?辛抱強くなって?不満を持つな?って?……この物語おはなしって?人としてのあり方がテーマなの?……。

 

⑨ As I waited for my hat in the hall the door of the library opened and Jordan Baker and Gatsby came out together.

「あることをしていたとき……それは、「自分」が……待っていた……何をかというと、「自分」の……(ふちのある)帽子を……どこでかというと、玄関の広間・入り口の廊下だ……扉・戸が……何のかというと、図書室・書庫・読書室だ……開いた……そして……ジョーダン・ベイカー嬢が……加えて……ギャッツビーが……「自分」のいるところに近づく方向に移動してきた……その図書室・書庫・読者室の外側の方向に……一緒に……」

the library は、第57回(36ページ末尾から9行目以降)に出てきた a high Gothic library, panelled with carved English oak, and probably transported complete from some ruin overseas を指すのではないでしょうか?

さて、⑧までいろんな夫婦や男女の姿を見ていた?らしい「自分」は、玄関の広間で?「自分」の(縁のある)帽子を(受け取ろうと)待っていた?と……そうやって?待っていたら?あの?例の?図書室・書庫・読書室の扉・戸が開いて?ベイカー嬢とギャッツビーが一緒にその外にあらわれた?ようです……ということは?あの図書室・書庫・読書室で?ベイカー嬢とギャッツビーは二人だけで?ずっと話をしていた?ということ?でしょうか?……う〜〜〜〜〜ん……何の話をしていたのでしょうねえ……ベイカー嬢が大好き?恋しくてたまらない?「自分」、気にならないのでしょうか?……気持ちがざわついたりしないのでしょうか?……ギャッツビーじゃなくても?ベイカー嬢が他の男子と二人だけで話していて平気でいられるのでしょうか?……何も思わないのでしょうか?……ところで、玄関の広間にいて?「自分」の(縁のある)帽子を受け取ろうと待っていた?ということは?「自分」は帰るつもりでいた?ということ?でしょうか?……まあ、④〜⑦の夫婦のやりとりからすると?そろそろ来客の帰りどき?ってこと?だったのでしょうか?……だから?「自分」も?他の来客たちにならって?帰ろうか?ということ?でしょうか?……で、帰る態勢に?入っていたところへ?ベイカー嬢がまた現れた?ってこと?でしょうか?……ベイカー嬢がギャッツビーとずっと二人きりでいた?ということにも思いがいたらなかったわけではない?かもしれないけれど?それよりも?もしかしたら?帰る前にもう一度?ベイカー嬢と再会できた?ことの方が嬉しかった?かもしれない?のでしょうか?……もう一度ベイカー嬢の顔が見られただけでも嬉しかった?とか?……会えないままあきらめて帰るか?とでも思っていた?ところへ?思いがけず会えたのだとしたら?……ベイカー嬢が他の男子とずっと二人だけで話をしていた?という事実よりも?「自分」がまたベイカー嬢の姿を目にできた?だけで嬉しい?……まあ、この夜の宴では?ずっと?ベイカー嬢に面倒見てもらっていたようなもの?なので?一言お礼を言っておいても?良いかもしれない?でしょうか?……で?お礼を口実こうじつに?またベイカー嬢としゃべれる?みたいな?なのでしょうか?……。

 

⑩ He was saying some last word to her, but the eagerness in his manner tightened abrubtly into formality as several people approached him to say good-bye.

「ギャッツビーは……ある状態だった……言っている……何か……最後の……言葉を……誰にかというと、ジョーダン・ベイカー嬢だ……そうやってギャッツビーが図書室・書庫・読書室の中でずっとベイカー嬢に話していた調子のまま話し続けるのだろうなと、普通に考えると、思いそうなところだけれど、実際には違って、熱心な熱意ねついあふれる様子が……何のかというと、ギャッツビーの……態度・様子だ……こわばった・厳重げんじゅうになった……不意ふいに・急に……ある状態に変わった……それは、堅苦かたくるしさ・形式にかなっていること・儀礼的ぎれいてき行為だ……あることが起きたとき……それは、数名の……人びとが……接近せっきんしてきた……ギャッツビーに……何をしにかというと、言うことだ……さよならを……」

He (his, him) は(すべて)、⑨に出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?

her は、⑨に出てきた Jordan Baker を指すのではないでしょうか?

⑨で図書室・書庫・読書室の外に現れた?ギャッツビーは、ずっと一緒にいた?ベイカー嬢にまだ?話していた?ようです……で、何を言っているのかは「自分」のいるところからはわからなかった?ようです……何を言っているのかはわからないけれども?でもなんだかギャッツビーの態度・様子は熱心な熱意あふれるものだった?ようです……ところが?そのベイカー嬢に話しているときの熱心な熱意あふれる様子が?不意に・急にある状態に変わった?ようです……それはどんなものか――堅苦しくて?形式にかなっている?儀礼的行為?のようです……どうしてそのように態度・様子が堅苦しい形式にかなった儀礼的なものに変わった?のでしょうか?……それは、数名の人びとがギャッツビーに接近してきた?からのようです……何しに接近してきたのか?といったら、ギャッツビーに?さよならを言うためだ?と……要は?ベイカー嬢に話をしていたときのギャッツビーは?いわば?プライベートモード?だった?のでしょうか?……おそらく?個人的な話を?ベイカー嬢にしていた?のではないでしょうか?……で、一般の来客の人たちがギャッツビーに帰る前に挨拶あいさつをしようとギャッツビーのところにやってきた?のではないでしょうか?……で、その一般の来客の人たちに対しては?ギャッツビーはプライベートモードではなく?宴を催したあるじとして?礼儀正しく?模範的もはんてきな?いわば外向けの?パブリックモード?みたいな感じで?応対おうたいした?ということではないでしょうか?……そんなふうにギャッツビーの態度や様子が変わっていくさまを?「自分」は遠くからじっと見ていた?のではないでしょうか?……う〜〜〜〜〜ん……逆に言えば?ギャッツビーはベイカー嬢には?完全に?姿すがたをさらけ出していた?ということでしょうか?……しかも!熱心に熱意あふれる様子で?ギャッツビーの方がベイカー嬢に一方的に?話し続けていた?ようではないでしょうか?……あらまあ……何なんでしょう……気になりますねえ……気になりませんか?……「自分」も気にならないんでしょうか?……いいの?他の男にそんなふうにベイカー嬢と話をさせておいて?……いや、今この場では?ベイカー嬢にまた会えただけで十分?ラッキー?嬉しい?……だから?かまわない?……というより?そこまで頭が?気が?まわってない?のかもしれません……こういうのって?その場では何も思わなくても?意識して感じてないようでも?後になってからジワーッと来たりする?……そういえば、あのとき……みたいな?……時間が?日にちが?ってから?心の?意識の?奥底から?なんだかモヤモヤーッとしたものが?いてきて?ずーっと引きずったりする?……それにしてもギャッツビー、いったいベイカー嬢に何の用だったのでしょうねえ……ベイカー嬢の方はギャッツビーを信用できない?ようでしたけど?間違いなく?ギャッツビーの方は?ベイカー嬢に対する信頼しんらいあつい?のではないでしょうか?……自らの出身大学の話もすでにしていたようだし?その上この宴では?二人きりで?素の姿をさらけ出して?プライベートモードで話すくらいなのだから?……ギャッツビーの方は?ベイカー嬢に気を許している?と言ってもいい?くらいなのではないでしょうか?……う〜〜〜〜ん……ベイカー嬢、すごくない?……不幸な女子の味方で?なおかつ男子の「自分」にもギャッツビーにも?頼られてる?当てにされてる?……男子にも女子にも人気?がある?ような?……(まあ、トムみたいなクズのダメ男でゲス野郎には嫌われてる?ようだけど?でもそれも?トムのわがままが通らなくなるから?だし?)……かっこいい?ですねえ……やっぱり?必殺仕事人の?中村主水もんど?……そしてもちろん?あの有名な英国の探偵?……。

 

⑪ Jordan’s party were calling impatiently to her from the porch, but she lingered for a moment to shake hands.

「ジョーダン(ベイカー嬢)の……一行・仲間が……ある状態だった……呼びかけている……性急せいきゅうに・いらいらして……誰に向かってかというと、ジョーダン(ベイカー嬢)だ……どこからかというと、車寄くるまよせ・玄関ポーチだ……そうやってジョーダン(ベイカー嬢)の一行・仲間が性急に・いらいらしてジョーダン(ベイカー嬢)に向かって呼びかけているのだから、普通に考えると、ジョーダン(ベイカー嬢)は性急ないらいらした呼びかけに応じて素早く迅速じんそくに対応したのだろうと思いそうなところだけれど、実際には違って、ジョーダン(ベイカー嬢)は……のろのろした・手間取てまどった・時間をかけた……どれくらいのあいだかというと、しばらく・ちょっと・少しの間だ……何をしにかというと、人と(挨拶の)握手あくしゅをすることだ……」

party は、ここでは、一行・仲間をまとめて全員指すと同時に、その一行・仲間の一人一人にも目を向けて、その一人一人全員がベイカー嬢に向けて呼びかけていたことを、複数の人がどういう状態でいたのかを示す were を使うことで表しているのではないでしょうか?

her (she) は(すべて)、Jordan を指しているのではないでしょうか?

⑨でギャッツビーとベイカー嬢が一緒に図書室・書庫・読書室から姿を表した後、ギャッツビーは?もしかしたら?ベイカー嬢とまだまだ話し足りなかった?かもしれない?けれど?ギャッツビーのところに一般の来客たちが集まってきたので?ベイカー嬢とはもう話ができなくなり?で?そこへ?ベイカー嬢が一緒にギャッツビーの宴にやってきた一行・仲間が?おそらくもう帰るつもりで?車寄せ・玄関ポーチにいて?で?一緒に来た?ベイカー嬢と一緒に帰ろうと?待っていた?……で?ベイカー嬢の姿を見つけて?呼びかけた?と……性急にいらいらした様子で?……早く帰ろう?ってことじゃあないでしょうか?……で、そうやって呼びかけられたベイカー嬢はどうしたのかというと?なんと!いそがない?……少しの間?人と挨拶の握手をしようと?手間取って時間をかけた?ようです……ベイカー嬢、マイペース?ですねえ……待たせる?と……なんでしょうねえ……こういう宴というのは?必ず?一緒に来た人たちで帰るものなんでしょうか?……見あたらないからとかグズグズしてるからとかいう理由で先に放っといて帰る?なんてことはしない?ようですねえ……足?がなくて?困るから?なのでしょうか?……たしか第64回(41ページ9行目)で午前二時頃?だと言っていた?ようでした……その時間じゃあ?自家用車がマスト?……それにしても?誰が運転するのでしょうねえ……みんな飲んでるんじゃないの?……大丈夫?……まあ、現代の日本とは?車事情とか?飲酒運転のルールとか?違ったりしたのでしょうか?……わかりませんけれど……怖いですねえ……もしかしたら?ベイカー嬢が挨拶の握手をしようとしていたのは?それまでずっと話をしていた?というより一方的に話を聞かされていた?相手であるこの宴の主ギャッツビー?だったのかもしれませんねえ……それなら?無下むげにはしなくて当たり前?……時間を取って?挨拶の握手をするのが当然?……それにしても、やっぱり?いったいギャッツビーは何の話をベイカー嬢にしたのでしょうねえ……やっぱり?そこが?気になる?……知りたいですねえ……ベイカー嬢の方は?ギャッツビーに話すことはなさそう?だったようですけれど?……う〜〜〜〜〜ん……先に進みましょうか?……。

 

⑫ “I’ve just heard the most amazing thing," she whispered. “How long were we in there?"

「『私は……ある状態だ……今あることをしたばかりだ……それは、聞いたことだ……何をかというと、最も・一番……驚くべき・びっくりするような……こと・事柄ことがら・情報・事項だ……』ベイカー嬢が……こっそり話した・ひそひそ話をした……『どれくらいの……長さ・時間……ある状態だった……ベイカー嬢ととギャッツビーは……内側うちがわにいる……そこに(図書室・書庫・読書室に)……』」

I は、この言葉を話しているらしい、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

I’ve は、I have を短く縮めた形ではないでしょうか?

she は、⑪の Jordan を指すのではないでしょうか?

we は、⑨で図書室・書庫・読書室から外に一緒に現れたらしい、ベイカー嬢とギャッツビーの二人を指しているのではないでしょうか?

there は、⑨で出てきた the library を指すのではないでしょうか?

どうやら?ベイカー嬢の言葉のようです……⑪でギャッツビーに挨拶をした後で?ベイカー嬢が誰かに話している?ようです……誰に話しているのでしょうか?……可能性としては?「自分」?が考えられそう?でしょうか?……ベイカー嬢がギャッツビーと二人で話をする前までずっと一緒に過ごしていたのは「自分」だった?はずですから……で、そうやってベイカー嬢が「自分」に?話す様子が、大っぴらではなく?こっそり?ひそひそ?だったようです……つまり?他の人には聞かせられない?ということ?でしょうか?……で、そうやってこっそりひそひそと話した言葉が?最も驚くべき情報を今聞いたばかりだ?と……そしてそれから?ギャッツビーとベイカー嬢の二人がどれくらいの間あの図書室・書庫・読書室にいたか?と尋ねたようです……ということは?時間の経過を感じないくらい?話し込んでいた?のでしょうか?……といっても?ベイカー嬢が話していたわけではなく?ギャッツビーが話すのを?夢中むちゅうで聞いていて?時間の経過を感じなくなっていた?というのでしょうか?……で、こっそりひそひそと話したのが、ベイカー嬢が今しがた最も驚くべき情報を聞いたばかりだ?と……その最も驚くべき情報、というのが、大きな声では言えない話?なのでしょうねえ……何でしょう……最も驚くべき情報って……なお、何の中で最も驚くべき情報なのか?といったら、おそらく?ベイカー嬢がこれまでに聞いたことのある情報・話の中で?最も驚くべき情報・話?なのではないでしょうか?……つまり?ベイカー嬢が聞いたことのある話の中で?その話以上に驚いた話は他にない?ってことじゃあないでしょうか?……それくらい?めちゃくちゃ?驚くような話を?ギャッツビーから?聞かされた?ってことじゃないでしょうか?……ギャッツビーは、ベイカー嬢がこっそりひそひそと話してしまうような?驚くべき話を?ベイカー嬢に話した?ということのようです……誰にでもしないような驚くべき話を?ベイカー嬢にはした?と……う〜〜〜〜〜ん……何の話かももちろん気になる?ところですが?どうしてベイカー嬢にはそのような話をしたのか?というところも?気になりませんか?……たしかに?ギャッツビーのベイカー嬢に対する信頼は厚い?ようですけれど?ただそれだけでは?何かしっくりこない?ような?……もう一つ?何か?決定打けっていだ?みたいな理由?根拠こんきょ?でも欲しい?ような?……ギャッツビーが来客たちの中で誰よりも信頼している相手が?ベイカー嬢?だから?なのでしょうか?……でもそれでは弱い?ような?……信頼できる相手なら?他にもいてもいい?いるかもしれない?……その最も驚くべき話を聞かせる相手がベイカー嬢でなければならなかった理由?根拠?が何かあるんじゃないか?……とは思えませんか?……ギャッツビーがわざわざベイカー嬢を名指なざしで呼び出して?ベイカー嬢に最も驚くべき話と言わせるような話を?ギャッツビーはベイカー嬢に聞かせた?わけです……ここには?ベイカー嬢でなければならない理由が?何かあるのではないでしょうか?……さて、その理由とは?……何なんでしょうねえ……最も驚くべき話の内容も気になるし?同時に?その話をベイカー嬢に話さなければならなかった理由?も知りたいところ?ですねえ……ギャッツビーよ、作者よ、次から次へと謎掛なぞかけばかりで?いったいどこまで引っ張るの?……息つくひまもない?気がけない?……そして?種明たねあかしが楽しみで楽しみで仕方しかたない?……先へ進みましょう……。

 

⑬ “Why, about an hour."

「『えーっと・さあ……およそ……一時間だ……』」

⑫でベイカー嬢にどれくらいの時間ギャッツビーとベイカー嬢の二人が図書室・書庫・読書室にいたか?とかれて?「自分」が答えている?のではないでしょうか?……それが、およそ一時間だ?と……結構けっこうな?長時間?じゃないでしょうか?……一時間も?相手の話を聞き続けていた?なんて?……それに?一時間も?いったい何をそんなに話すことがある?のでしょうか?……よほど?った話?なんでしょうか?……そして?「自分」は?ベイカー嬢がいなくなってから?一時間も?一人で?過ごしていた?と……で、⑨でそろそろ帰ろうとしていた?と……そこへ?タイミング良く?ベイカー嬢がまた現れた?……で、こうして?最後に話ができた?ということ?ではないでしょうか?……きっと?「自分」も?ベイカー嬢ともう一度話をしてから帰ることができて良かった?と思っている?のではないでしょうか?……。

 

【One More Library の原書データでは、⑬の後で段落が変わっていませんが、Scribner の書籍によれば、段落が変わるのが正しいようなので、訂正しておきます。】
⑭ “It was — simply amazing," she repeated abstractedly. “But I swore I wouldn’t tell it and here I am tantalizing you."

「『それ(ベイカー嬢が今聞いたばかりの最も驚くべき情報)は……ある状態だった――単純に・本当に・実に……驚くべき・びっくりするようなものだ……』ベイカー嬢が……繰り返した……ぼんやりと……『そうやってベイカー嬢が今聞いたばかりの最も驚くべき情報は本当に・実に驚くべき・びっくりするようなものだったと言っているのなら、その驚くべき情報の具体的な内容をそのまま話すのだろうと、普通に考えると、思われそうなところだが、実際には違って……私(ベイカー嬢)は……ちかって約束した……私(ベイカー嬢)は……あることをしないと……それは、話すことだ……そのベイカー嬢が今聞いたばかりの最も驚くべき情報を……それなのに・にもかかわらず……ここで……私(ベイカー嬢)は……ある状態である……それは、じらしている・気を持たせている……あなたを……』」

It (it) は(すべて)、⑫でベイカー嬢が話している、the most amazing thing (that I’ve just heard) を指しているのではないでしょうか?

–(ダッシュ)は、It was と言いかけたベイカー嬢が言葉に詰まり?他に言葉が見つからない状態?を表しているのではないでしょうか?……で、結局?他に言葉が見つからないので? simply amazing と同じことを繰り返し言っている?のではないでしょうか?……。

she は、⑫と同じく、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

I はすべて、この言葉を話しているらしい、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

you は、ベイカー嬢がこの言葉を話している相手、おそらく「自分」を指すのではないでしょうか?

⑫でベイカー嬢が今しがた驚くべき話を聞いた、と「自分」に伝えてから?また再度この⑭で、そのベイカー嬢が今聞いたばかりの驚くべき話がとにかく本当に驚くべきびっくりするようなものだ、と同じことを繰り返し言っている?ようです……で、そう言っているベイカー嬢の様子は?ぼんやりしていた?と……驚きすぎて?呆然ぼうぜんとしている?って感じ?なのでしょうか?……それから、また口を開いて?それだけ驚くべきびっくりするような話を聞いたと何度も言っておきながら?どうやらベイカー嬢はその驚くべき話を話さない?つまり他言たごんしない?と(神様に)誓って約束した?ようです……それなら?他言しないと誓って約束したのに?驚くべき話を聞いたんだと何度も「自分」に聞かせたりしたら?それは「自分」をじらしている・「自分」に気を持たせているのと同じだ?と言っている?ようです……他言できないなら?そもそも驚くべき話を聞いたということ自体じたいを伝えないでおくのが?思いやり?というものじゃないか?ということじゃないでしょうか?……ところが?ベイカー嬢はその思いやり?に反する行いを今「自分」にしている?と自ら言っている?のではないでしょうか?……つまり?ベイカー嬢は?「自分」に驚くべき話を聞いたと言うべきではないのに?自らがあまりに驚きすぎて?その驚いた気持ちを誰かに言わずにはいられない?……それで?思わず?「自分」に伝えてしまっている?……まあ、それは?それだけ?ベイカー嬢の方も「自分」に気を許している?気安きやすくなっている?ということじゃないでしょうか?……だけど?その驚くべき話の具体的な内容は言えない?と……だったら、こんなに驚いた驚いたと「自分」に聞かせるべきではない?……そんなに驚いた話なら聞かせてくれよ、みたいになるから?……それなのに、驚いた驚いたと「自分」に聞かせて?しかもその内容は言えないのだから?それは「自分」をらして?気を持たせて?申し訳ない?という気持ちでいる?のではないでしょうか?……まあ、「自分」も気にならなくはないでしょうけど?もしかしたら?ベイカー嬢ともう一度話せた、ただそれだけで?案外あんがい満足して?喜んでたりする?かもしれない?……時間が経ち?日にちが経つにつれて?あのときギャッツビーはいったい一時間ものあいだベイカー嬢と二人だけで何を話していたっていうんだよ、みたいな?思いがモヤモヤ―っと?いてきたりするかもしれないけれど?とりあえず今の段階では?またベイカー嬢に会えた!またベイカー嬢の声が聞けた!またベイカー嬢に話してもらえた!ってだけで?嬉しくて?他には何も思ってない?かもしれない?……立場上も?ギャッツビーは宴を催したあるじだし?「自分」はこの夜初めてギャッツビーに招待されて宴に出席した来客にすぎないし?それにベイカー嬢とギャッツビーはどうやら?前々まえまえから出身大学の話までするほど親しい?仲のようでもあるし?まあ、そうした立ち位置とか?関係性とか?を考えても?ベイカー嬢に「自分」に話せないことがあったとしてもいたかたない?という思いも?あったかも?しれない?でしょうか?……少なくともとりあえずこの時だけは?……それに?「自分」は?なんといっても? a (super-super-)perfect rose だし?……なんで「自分」が教えてもらえないんだ、とか?なんで「自分」に話してくれないんだ、とか?そんな図々しい厚かましさとは無縁むえん?ではないでしょうか?……謙虚けんきょひかえめ、しかもむしろ?他人の秘密は知りたくない?ほうのようではなかったでしょうか?……だから?「自分」には?ベイカー嬢がらして気を持たせている?らしいことを責める気持ちなどつゆほども?持っていなかった?のではないでしょうか?……それにしても?人から信頼されて他言しないと約束させられるような話を聞かされるなんて、ベイカー嬢と「自分」は似てませんか?……それも?どちらも自ら進んで聞きたがったわけではない?のではないでしょうか?……二人とも望みもしないのに?向こうの方から他言しないでほしい秘密を一方的に聞かせてきた?ようではないでしょうか?……ましてやベイカー嬢なんて?ギャッツビーに不信感と嫌悪感を持っている?らしいのに……こういうところ、ベイカー嬢と「自分」って?似た者同士?に思えないでしょうか?……ベイカー嬢にいたっては?「自分」すらも(ベイカー嬢を)頼りにして?当てにしている?ようだし?……そういえば?ベイカー嬢はもちろん?「自分」も?デイジーの味方り?のようではなかったでしょうか?……(阿呆あほな?トムはそのことに気づいていなかった?ようでしたけど)……デイジー、トムにこだわらずに?トムに見切みきりをつけて?デイジーを大事に思ってくれるベイカー嬢とか「自分」とか?そういう人だけに努めて意識いしきを向けて?新しい人生とか?新しい人間関係とか?作っていけたら?もしかしたら?いいかもしれない?……その方が?無駄に神経すり減らして消耗しょうもう疲弊ひへいせずに済む?……トムのせいで不幸になっている?デイジーが、幸せになるにはどうしたらいいのでしょうねえ……。

 

⑮ She yawned gracefully in my face. “Please come and see me…. Phone book…. Under the name of Mrs. Sigourney Howard…. My aunt…."

【One More Library の原書データでは、face:(コロン)となっているようですが、Scribner の書籍によれば、face.(ピリオド)が正しいようなので、訂正しておきます。】

「ベイカー嬢は……あくびをしながら言った……優雅に・しとやかに・いさぎよく……どこの中にかというと、「自分」の……顔だ……『どうぞ・お願い……訪ねて来て・会いに来て……私に……電話帳を……ある人の名で・名義めいぎで……既婚女性である……シグルニー・ハワードだ……私の……おばだ……』」

She は、⑭の she と同じく、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

セリフの中の me (My) は、この言葉を話しているらしい、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

⑫⑭と驚くべき話を聞いたけど他言できないと伝えた上で?ベイカー嬢はどうやら?「自分」に次に会う約束をした?連絡先を教えた?住所を伝えた?のではないでしょうか?……ただ、もう午前二時をまわっているし?もしかしたら?午前三時近くになっていた?かもしれない?……で?もう?ヘトヘト?一時間もジーッと驚くべき話を聞かされ続けて?つかてて?ねむい?……だから?「自分」の顔の中に向かって?あくびをしているような感じだった?のでしょうか?……ただ?そのあくびをする様子すらも?「自分」には? gracefully だ?と……ベイカー嬢があくびをしながら「自分」に伝えたのは?まず!ベイカー嬢に会いに来てほしい?と……で?連絡先を伝えるから?「自分」の電話帳?を渡してほしい?と言った?のではないでしょうか?……やったじゃない!「自分」?……「自分」の方から訊かなくても?ベイカー嬢が自ら連絡先教えてくれるなんて!……しかも!ベイカー嬢の方から会いに来てほしい、と?……内心ないしん「自分」、どんな気持ちだったでしょうねえ……もう、犬なら尻尾しっぽ振りまくり?状態?……ルンルン?……やったー!万歳三唱ばんざいさんしょう?……いやいや、そこまでは?……そうですか?そうでしょうか?……どうやら?ベイカー嬢は?おばさんの家に居候いそうろうでもしている?のでしょうか?……だけど!大前進 ⁉ ……「自分」からさそわなくても?ベイカー嬢の方から会えるようにしてくれた?のですから?……これも?こういうのも?「自分」の人徳じんとく人柄ひとがらゆえ?……情けは人のためならず?……結局当人にかえってくる?……良かったですねえ、「自分」……じーっと辛抱しんぼうしてると?良いことある?……てば海路かいろ日和ひよりあり?……だから?辛抱強くあれ?……そして?不満を持つな?……って?……う〜〜〜〜〜〜ん……。

 

⑯ She was hurrying off as she talked — her brown hand waved a jaunty salute as she melted into her party at the door.

「ベイカー嬢は……ある状態だった……急いでいる・あわてている……今いるところから離れる方向に……あることをしながら……それは、ベイカー嬢が……話していた――ベイカー嬢の……茶色い……手が……手を振って挨拶をした……快活かいかつな・元気のよい・きびきびした……挨拶を……あることをしながら……それは、ベイカー嬢が……んだ……何の中にかというと……ベイカー嬢の……一行・仲間だ……どこにいるかというと……扉・戸口だ……」

She (she, her) はすべて、⑮のShe と同じく、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

–(ダッシュ)は、ここでは時間の経過・を表しているのではないでしょうか?……ベイカー嬢が話しながら今いるところから離れる方向へと急いであわてている状態だったときと、その後ベイカー嬢が茶色い手を振って快活な・元気のよい・きびきびした挨拶をしながら、同時に扉・戸口のところにいるベイカー嬢の一緒に来た一行・仲間の中に溶け込んだときと、その二つの状態の時間の合間あいまを表しているのではないでしょうか?……。

⑪でベイカー嬢と一緒に帰ろうと?一緒に来たらしいベイカー嬢の一行・仲間がベイカー嬢に呼びかけて?せかしていた?ようだったし?⑮で「自分」とまた会えるように段取だんどりはつけたし?後はもう?帰るだけ?で?一緒に来た一行・仲間を待たせてはいるし?急いであわてていた?……そうやって急いで慌てながらも?「自分」と最後の言葉?挨拶?を交わしていたのでしょうか?……そして?おそらく?ベイカー嬢は「自分」のそばから離れて?ベイカー嬢と一緒に来た一行・仲間の待つ扉・戸口?のところへ向かった?のではないでしょうか?……で、そうやってベイカー嬢は一緒に帰る一行・仲間のところへもどりながらも?「自分」に向かって?茶色い手を振って挨拶していた?と……これって?結構?親しい感じ?……ベイカー嬢の気持ちとしては?また必ず会いましょうね?みたいな?……で?手を振っていた?……茶色というのは?ゴルフ競技のプロ選手だし?日焼けしてるから?でしょうかね?……疲れてるし?もちろん帰るんだけど?でも?「自分」と別れるのが?名残惜なごりおしかったりする?のかもしれない?……なんでしょうねえ……なんだか?良い感じ?……「自分」も?これなら?超ご機嫌きげんだったり?しないでしょうか?……絶対?ルンルン?……♪ベイカー嬢に♪また会える♪……♫いつ会いに行くかな♫ベイカー嬢♫……「自分」はきっと?気持ちよく?家に帰れた?のではないでしょうか?(といってもすぐ隣り?)……午後七時過ぎに来てから午前三時近く?まで続いた宴の?長〜〜〜〜い夜が?ようやく終わる?ようです……。

 

おつかれさまでした。どうでしたか?

なんと!ギャッツビーとベイカー嬢は!あの!図書室・書庫・読書室で!二人だけで話をしていた?と……当然?めちゃくちゃ静か?……他に人が来る心配もほぼ皆無かいむ?……そして?何より大事なことは?他の人に聞かれないこと?……う〜〜〜〜〜ん……ところで、その図書室・書庫・読書室で「自分」とベイカー嬢が顔を合わせた、メガネをかけてフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、ギャッツビーとベイカー嬢が図書室・書庫・読書室に行ったときには、もういなかったのでしょうか?……あのメガネをかけてフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、随分ずいぶん?ギャッツビーのことを高く評価し?好感こうかんを持って?気に入っていた?ようでしたけど、ギャッツビーには会わなかった?会えなかった?のでしょうか?……もし会えなかった?のであれば、人のえんというのは本当にタイミング?一つ?……ほんの少しずれるだけで?ぜひ会いたいと思っていても?会えなかったりする?……メガネをかけてフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性にとっても残念で?不幸なこと?なのでしょうけど、同時にギャッツビーにとっても?不幸なこと?じゃないでしょうか?……自らの真の価値をちゃんと見抜いて評価してくれてる人に?会えたかもしれないのに?ほんのわずかなタイミングのずれで?そのチャンスをのがした?かもしれない?のではないでしょうか?……でも!もしかしたら?作者はここでは書いていないようだけど?書いていないだけで?あのメガネをかけてフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は?ギャッツビーに出会って?話までしているかも?しれない?……いや、あれだけの本をそろえるなんてすごいねえ…素晴らしいの一言だよ…今度ゆっくり話を聞かせてもらえないかい…ぜひぜひ…こっちはいつでもかまわないよ…いつでも連絡してくれ…楽しみにしてるよ…な〜んて?……もしそうなっていたら!ギャッツビーのまったく意外な一面が明らかになり?読んでいるこっちまでウキウキ楽しくなってくるような?愉快な物語が生まれてくるかもしれない?……どうやら?ベイカー嬢や「自分」には?そういう展開は期待できそうにない?ので……あのメガネをかけてフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の話、もっと聞きたくないですか?……。

今回の考えるヒントに上げたお題 「42ページ14行目 both wives were lifted, kicking, into the night とはどういうことを言っているのか」 ですが……⑧で説明したとおりです。もしかしたら?奥さんたちは?いつもは家で過ごすことが多い?のでしょうか?……で?夜間に外出して楽しむ機会など滅多めったにない?……だから?気持ちのタガが外れたような?ところもあった?のでしょうか?……それが?こんな形で?出たのでしょうか?……旦那さんの方も?困ったなーと思いながらも?でもたまにだしな、とか思ってたり?してたかも?しれない?……奥さんの「いつも好きに遊ばせてくれない」って言葉を聞きながら?言葉通りには受けとめてない?……大げさに「いつも」って言いたいぐらい鬱憤うっぷんとかまってんのかな、とか思って?聞き流して?くれてたり?したかも?しれない?……こういう理解ある旦那さんだと?一見?奥さんは幸せそうに?思える?……わがまま放題に?させてもらえて?……だけど、それって本当に奥さん自身のためになっているかというと、どうなんでしょうねえ……本当に幸せなのは?心の幸せを感じていられるのは?そうやって寛大に奥さんを許して受け入れてあげている?旦那さんの方かもしれない?……夫を責めて自らの思いを通している妻って?結局?幸せを感じられない?……なんでしょう……ここでも?作者は?やっぱり?辛抱強く?そして不満を持たない方が?結局自らのためになる?と言いたい?のでしょうか?……辛抱せず不満を他にぶつける人の姿を描くことで?実はそんなふうに辛抱せず不満を他にぶつけているからこそ幸せを感じられないんだ?と読者の目の前に示そうとしている?のでしょうか?……実際?「自分」は長〜〜〜い辛抱の甲斐かいあって?な〜〜〜んにも訊いてないのにベイカー嬢から連絡先教えてもらえて?ベイカー嬢の方から会いに来てほしいと言ってもらえて?良いことだらけ?じゃないですか?……すんごい良いことって?やっぱり?それなりにじーっと辛抱してこそ?初めて向こうからやってくる?のかもしれません……。

次回は、またもや?ギャッツビーが?やってくれる?……ぜひまた一緒にたしかめてみてください。

 

第67回の範囲は、42ページ末尾から10行目から43ページ12行目途中まで(Rather ashamed that on my 〜から、and tumultuous scene. まで)をみていきます。

次回の考えるヒントは……

  • 43ページ6-7行目 There seemed to be a pleasant significance in having been among the last to go とはどういうことを言っているのか

次回は、またもや?律儀で誠実な?「自分」の人柄の良さがうかがわれる?……ぜひまた一緒にみていってください。

 

最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。

Point

・どうして作者はその言葉を使用したのか

・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか

・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか

 

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今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。

Posted by preciousgraceful-hm