Gatsby-58
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……「自分」とベイカー嬢の二人が邸宅内や庭などギャッツビーがいないかとあちこち動き回っていたら、偶然?立派な読書室?らしきところを見つけた?ようです……そこには、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が一人、いたようです……なにやらハイテンションで?その読書室らしき所に置かれている本の話をせずにはいられない?ようです……もう少し、続きを聞いてみましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第58回の範囲は、37ページ10行目から37ページ末尾から9行目まで(Taking our scepticism 〜から、and went back outdoors. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 37ページ14行目 It fooled me とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① Taking our scepticism for granted, he rushed to the book-cases and returned with Volume One of the “Stoddard Lectures."
「思って・みなして・思い込んで……「自分」とベイカー嬢の……懐疑・疑念を……あるものとして……認められた・当然の・当たり前のものとして……そのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が……突進した・急いだ・急行した……どこにかというと、その本箱・本棚に……そして・それから・その後……(元の場所に)帰ってきた……あるものを持って……それは、巻・本・書物……一(番目)……何のかというと、『ストッダード(の)講演・講話』だ……」
our は、前回(36ページ末尾から11・9・2行目に)出てきた we と同じ人、つまり「自分」とベイカー嬢の二人を指すのではないでしょうか?
he は、前回(36ページ末尾から5行目に)出てきた、A stout, middle-aged man, with enormous owl-eyed spectacles と同じ人を指すのではないでしょうか?
the book-cases は、前回(37ページ2行目に)出てきた、the book-shelves と同じものを指すのではないでしょうか?
Stoddard は、19世紀末に活躍したニューヨーク文学界の重鎮のような人だったようです(CASIO電子辞書XD-Y20000に入っているリーダーズ・プラス辞典を参照)。
前回、ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室で会った、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性から、そこに置いてある本棚・蔵書の本が本物なんだ、頁も何もかも備わっているんだ、と何度も?聞かされた?ようでした……そうやって?くどくどと?説明しているから?でしょうか?……どうも?この中年の男性は「自分」とベイカー嬢の懐疑・疑念が当然で当たり前のものと思って・みなして・思い込んでいるな、と「自分」は思った?のではないでしょうか?……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性自身が(前回 37ページ 7-8行目で言っていたように)最初に偽物じゃないのかと疑ったから?「自分」やベイカー嬢も?同じように?疑うだろうと思った?のかもしれません……で、そのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、自らが言っていることが間違いなく事実なんだと示すため?でしょうか?……どうやら、本箱・本棚の方に急いで行って?そしてすぐにまた元いた場所に帰ってきた?ようです……そのとき、『ストッダード(の)講演・講話』という巻・本・書物の一番目を一冊?持ってきた?ようです……ということは?この『ストッダード(の)講演・講話』という本が、立派で珍しい素晴らしい本?だということでしょうか?……実在の人物に、ストッダードという名前のニューヨーク文学界の重鎮と言っていいような人がいたようなので、作者は、それくらいすごい本が置いてあるのだと読者に伝えるために?実在の人物の名前を使った?のでしょうか?……1925年当時、ストッダードと言えば、米国の人たちはみな?それはすごい、と思った?のかもしれません……で、おそらく?読書家で知性派・知識人寄り?かもしれない?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、テンション上がりっぱなしで?本物の本なんだ!すごいんだ!と騒がずにはいられない?らしい本が、軽くて軽薄でチャラい?来客ばっかり集まってくる軽くて軽薄でチャラい宴を催しているギャッツビーの邸宅に置いてある?と……やっぱり?誰でも読むような本ではない?誰にでも読める内容ではない?それなりのものを備えた人だけにしか読めない?理解できない?……そんなすごい本が、軽くて軽薄でチャラいとしか思えない?ギャッツビーの邸宅に置いてある?……そのギャップが大きすぎて?あまりに意外すぎて?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は思わず騒ぎ立ててしまった?のではないでしょうか?……軽くて軽薄でチャラいかと思われたギャッツビーには、実は文学界の重鎮が著した?らしい大層な?重々しい?難解で深遠な?本の内容が理解できる?……それどころか、そうした本に書かれるような文学(の世界)に対する造詣が深かったりする?かもしれない?……もしかしたら?そういう本って、値段も高かったり?するのでは?ないでしょうか?……だから、その本の中身がわからないような人がわざわざ買うというのは考えにくかったり?するのではないでしょうか?……それで?偉そうぶりたいような人だったり?すればまがい物の本を並べて体裁だけ取りつくろってごまかす?ということもよくあった?かもしれない?……だから?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、まず、疑った?……こんな軽くて軽薄でチャラい宴を催している主が、本当にこれほどすごい本の本物に手を出すのかねえ?と……どうせ背表紙だけじゃないのか?と……で、本棚から一冊抜いて?確かめた?……そしたら、おっと!本物じゃないか、と……頁も何もかも備わっているじゃないか、と……ギャッツビーってのは?なかなかに奥が深い人物だったりする?のでしょうか?……。
② “See!" he cried triumphantly. “It’s a bona-fide piece of printed matter. It fooled me. This fella’s a regular Belasco. It’s a triumph. What thoroughness! What realism! Knew when to stop, too — didn’t cut the pages.
「『見てくれ!』そのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が……大声で言った……勝ち誇った・大得意の様子で……『(この)『ストッダード(の)講演・講話』は……ある状態である……真正な……一篇の作品だ……何のかというと、印刷物だ……(この)『ストッダード講演・講話』は……かついだ・だました……そのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を……この人・男は……ある状態である……本当の・本物の・真の……ベラスコだ……(この)『ストッダード(の)講演・講話』は……ある状態である……勝利・顕著な成功・大手柄・功績だ……何という・何たる……完全な状態・完璧な状態・抜かりない周到な状態・綿密で細心で詳細な状態だ……何という・何たる……本物らしさ……わかっていた・区別ができていた……いつ・場合……何をするときかというと、やめる・終える・終わる……完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細な状態であり、なおかつ本物らしさを備えていると同時に――あることをしていなかった……それは、削除・短縮することだ……(すべての)頁を……」
he は、①と同じく、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
It’s は、It is を短く縮めた形と思われます。また、It は(すべて)、①で出てきた the “Stoddard Lectures" を指しているのではないでしょうか?
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。
me は、このセリフを話しているらしい he つまり、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?……この中年の男性が持ってきた本である『ストッダード(の)講演・講話』が、この中年の男性をかついだ・だました、と言っている?ようです……本棚に置いてあった状態では、この中年の男性の方が、一方的に勝手に?偽物だろ?と疑っていた?ようでした……だけど、実際に本棚に置かれていた本の中身を調べてみたら、本物だとわかった?ようでした……そのことを指して、この中年の男性目線では、かつがれた?だまされた?と言っている?のではないでしょうか?……別にこの本が誰であれかついだりだましたりしたはずがなく?ましてやこの邸宅の主のギャッツビーにしても、別に誰かをかついだりだましたりする意図を持ってこの本をゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いていたはずもない?のではないでしょうか?……あくまでもこの中年の男性の意識や思いを中心に考えたときに、この中年の男性が感じたところを、この本がこの中年の男性をかついでだました、という言い方で表しているだけでは?ないでしょうか?……。
This fella’s は、This fella is を短く縮めた形ではないでしょうか?…… fella は、fellow のくだけた言い方のようです……そして、This fella は、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が持ってきた本の書名にも出ている Stoddard という人を指しているのではないでしょうか?……。
a regular Belasco の a は、Belasco という人の名前の前につけると、(regular Belasco)のような人という意味を表すようです……ここでは、Stoddard という人が、本当の・本物の・真の Belasco だと言っている?ようです……。
Belasco は、1925年当時健在だった演劇界の重鎮のような人だったようです(CASIO電子辞書XD-Y20000に入っているリーダーズ・プラス辞典などを参照)……Stoddard という人は、20世紀初めにはこの世にいなかったようなので、約二十年前に他界した人を1925年当時健在だった人に例えて、どれほどすごい人なのかを当時の読者にわかりやすく説明しようとした?のではないでしょうか?……。
What thoroughness の後には、the books are が省略されているのではないでしょうか?……その前までは『ストッダード(の)講演・講話』という本が本物だし、ストッダードという人がどれほどすごい人なのか、そのストッダードのその本は勝利・顕著な成功・大手柄・功績だ、という話をしている?ようでしたが、ここの What thoroughness は、その『ストッダード(の)講演・講話』だけを指すのではなく、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置かれた本棚・蔵書の本全部?が、何という・何たる完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細な状態なんだ!と感動している?気持ちを表している?のではないでしょうか?……本に欠けた頁があったりすることもないとは言えないかもしれませんが、ここでたった一冊の本だけが完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細な状態だから感動していると考えるのは少し無理がある?不自然?なような気も?するような?……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が持ってきたこの『ストッダード(の)講演・講話』という本は、あくまでも、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本全部がいかにすごいかということを示すために選ばれた?一例にすぎない?のではないでしょうか?……。
What realism の後にも、the books are が省略されているのではないでしょうか?……この realism は、偽物ではなく本物であることを real という言葉を使って表そうとしている?のではないでしょうか?……ギャッツビーの邸宅内にあるゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置かれた本棚・蔵書の本が全部、完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細である上に、本物であることに感動している?気持ちを表している?のではないでしょうか?……。
Knew の前には、Gatsby つまりこのゴシックの様式の図書室・書庫・読書室を造らせた?であろうこの邸宅の主が省略されているのではないでしょうか?……いつ、どんな場合に、やめる・終える・終わるかということも(完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細である上に、本物であると同時に)わかっていた・区別ができていた?と言っているようです……要は、完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細である上に本物なんだけれど、際限なく何でもかんでもやたらめったら集めまくっているかというとそうではなくて?本当に必要なものだけ?集めるべきものだけを集めている?と言っている?のではないでしょうか?……だから、どこまで集めるべきか、そのやめどき?みたいなものを?ちゃんとわかっている?ということでは?ないでしょうか?……。
didn’t は、did not を短く縮めた形と思われます……この didn’t の前にも、やはり Gatsby が省略されているのではないでしょうか?……(すべての)頁を削除・短縮していなかった?と……つまり、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、またもや最初に戻って?頁や何もかも中身がちゃんと備わった本物の本だという説明に戻っている?のではないでしょうか?……どうやら?よほど本が本物で嬉しかった?のではないでしょうか?……その感動から?いやもう、頁も何もかも備わっていてさあ……というこの中年の男性が一番感動した?ポイントが頭から離れない?……そこで堂々巡り?みたいな状態?なのではないでしょうか?……きっと、まったく期待してなかった分?良い意味で予想を裏切られた?みたいな感じ?でしょうか?……嬉しい誤算?……。
①で、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本が(どれも)本物だということを示そうとして持ってきた『ストッダード(の)講演・講話』という本を、どうやら「自分」とベイカー嬢に見せて、また説明を始めた?ようです……その様子が、triumphantly 勝ち誇った・大得意だった?ようで……よほど?嬉しかった?のではないでしょうか?……その持ってきた本が、とにかく真正な本物なんだと……最初に見たときは?だまされた?……偽物だろ?と思った?と……だけど、違った?……ストッダードという人物は、本当に真の本物のベラスコのような人なんだ?と……本当にベラスコのようにすごい人なんだ?と言っているのではないでしょうか?……そして、また、triumph と言っています……その『ストッダード(の)講演・講話』が、勝利・顕著な成功・大手柄・功績なんだ?と……つまり、とにかくすごい?すばらしい?本なんだ?と言っている?のではないでしょうか?……そして続けて、今度は、その『ストッダード(の)講演・講話』という一冊の本で示してわかってもらえた?ように、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本はどれも?その『ストッダード(の)講演・講話』という本と同じように?すごいし?すばらしい?と……その有り様が?完全で完璧で抜かりなく周到で綿密・細心・詳細である上に本物であると同時に、そこに集められている本が本当に必要な?集めるべき本だけを集めてある?と……つまり、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室を造らせたこの邸宅の主(つまりギャッツビー)は、そういう本当に必要な部分とそうでない部分の区別がつく?そういう識別をする力がある?と……中身を内容を理解できない者にそのような区別などつくはずもなく?ギャッツビーにはそれだけの知識とか教養とか造詣の深さとかが備わっている?ということを表している?のではないでしょうか?……で、最後に、またもや最初に戻って?いや、頁が削除も短縮もされていないんだ?と……頁も何もかも全部備わっているんだ?と言っている?ようです……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、お酒に酔ってはいても、自身の感動をなんとか伝えようと必死で?言葉を尽くしている?のではないでしょうか?……ギャッツビーの邸宅内にあるゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置かれた本棚・蔵書の本は、よほど珍しいし?その内容を理解できること自体がよほど稀なこと?なのかもしれない?……だから?ここまで?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、そのすごさにテンションが上がってしまう?のではないでしょうか?……ということは、ギャッツビーがよっぽどすごい人物だ?ということになる?のではないでしょうか?……少なくとも、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性には、この邸宅の主は本当にすごいぞ、これはすごい、いや素晴らしすぎる、ただ者じゃないぞ……とまあ、手放しで褒めちぎる?ぐらいの評価をしている?のではないでしょうか?……軽くて軽薄でチャラい?……とんでもない!大間違いだ!絶対に違う!これだけの本を読める御仁はそうはいない、いや、これはすごい、この人物は本当にすごいぞ、絶対間違いない、いやいや、こんなところにこんなすごい人物がいようとは……とか思ってたり?するかも?しれない?でしょうか?……きっと、それだけの人物にはなかなか出会えないから?だからそこまでハイテンションになるほど嬉しかった?のではないでしょうか?……金の卵というか?隠れた名宝というか?……能ある鷹は爪隠す、などと言うけれど、隠しすぎだろ?みたいな?……どうしてそこまで軽くて軽薄でチャラい外見?見た目?看板?でごまかす?隠す?のか、と意外な驚きと不思議に思う気持ちも?もしかしたら?持ったかも?しれない?……ただ、ギャッツビーが隠していたのかどうかはわからないし、ギャッツビーが自然にやっていたことが、たまたま軽くて軽薄でチャラい宴になり?たまたまゴシックの様式の図書室・書庫・読書室を造らせて?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性がすごいぞと唸るような?本ばかりを集めて置かせた?のかもしれない?……とにかく、ギャッツビーの意図や思いはどうあれ、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性だけは?ギャッツビーの真の凄さを見抜いた?かもしれない?のではないでしょうか?……そして、そのギャッツビーの真の凄さが見抜けたのは、そのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、その真の凄さを見抜くだけの器量とか器とか知識・教養・造詣の深さだったりを持っていたからで?、それだけの器量に器、知識・教養・造詣の深さがない?大多数の一般人?凡人?軽くて軽薄でチャラい来客には?ギャッツビーの真の凄さはわからない?……そして、お酒をご馳走してもらいながら言いたい放題であらぬ噂話に盛り上がるばっかり?……恩知らずな上に人を見る目もない?……と、作者は言っている?ように感じられませんか?……ここでも、辛辣ですねえ……浮かれ騒ぐだけならまだしも?悪口で盛り上がって恩に仇で返すような愚かな有り様を描いて示すことで、それってどうなの?考えた方がいいんじゃないの?とでも疑問を投げかけている?かもしれない?……だけど、見方を変えれば、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性だけは、たった一人であっても、ちゃんとギャッツビーの真の凄さに気づいている?ようです……ということは、本当にすごい本物の価値には、必ず誰か一人は気づいてくれる、と読者に伝えている?ようにも思われませんか?……大勢の本物の価値の分からない連中の評価なんて気にしなくていい?……たった一人であっても、本物の価値を見きわめる目を持った本物に、その価値に気づいてもらえ?と……あせるな、必ず気づいてくれる人は現れる……だから、それまで待て?と……(どうでもいい連中に)どう評価されるかよりも、まずは自らが本物になる努力をしろ……時が来れば、必ず気づいてもらえる……気づいてくれる人に出会える……だから、人の評価にこだわるより?、まずは本物になれ?と……本物になるのが先だ?と……この物語の作者は、どうも?偽物がよっぽど嫌い?ものすごく強い嫌悪感を持っている?かもしれない?……本物かどうかに対するこだわりがとても強い?ように感じられませんか?……なんでしょう……もしかしたら?1925年当時の米国で、好景気に沸く中?有象無象の偽物も大勢?大手を振って大きな顔してのさばってた?のでしょうか?……で、そうした輩に苦々しい思いでも持っていた?のでしょうか?……それで?こんなにも?偽物に手厳しい?のでしょうか?……そういえば?トムも偽物扱い?だった?ような?……。
③ But what do you want? What do you expect?"
「今までギャッツビーの邸宅にあるゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本がいかにすごいかという話をしてきたので、普通に考えるとその話に関連した話が続きそうに思われそうなところだけど、実際には違って、全然違うことを言い出すけれど……何を……あることをするのか?……あなた(たち)は……それは、欲しい・必要とすることだ……何を……あることをするのか?……あなた(たち)は……それは、期待する・求めることだ……』」
you は(どちらも)、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が話している相手と思われる、「自分」とベイカー嬢の二人を指すのではないでしょうか?
②までは、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、自身の言いたいことを一方的に言っていた?ようでしたが、ここで「自分」とベイカー嬢に、何か用事があるのか?と、どうしてこのゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に来たのか?と問いかけている?のではないでしょうか?……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、ギャッツビーの邸宅と庭で催されているはずの宴から抜け出して?わざわざ?一人になって?このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室にこもって?でもいる?ようです……で、普通なら、どの来客も、その宴の方を楽しむのが通常のあり方なんじゃないか?と、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は思った?のではないでしょうか?……ところが、一人で本を見て過ごしているところへ?「自分」とベイカー嬢の二人がゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に入ってきた?……宴を楽しみたい来客が来るはずのない場所?であるゴシックの様式の図書室・書庫・読書室にやって来た?「自分」とベイカー嬢の二人は、何か(特別な)用事でも?あるにちがいない?と思った?のではないでしょうか?……特に用事もないのに、本しかない?図書室・書庫・読書室に人が来るわけがない?……それまで一人でべらべらとしゃべりまくっていた?けれど、そのことに思い至った?のではないでしょうか?……その結果、出てきたらしいのが、この③の言葉ではないでしょうか?……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性、お酒に酔っているようでいて?なかなかに冷静な部分もあったりする?でしょうか?……相手の思い?とか立場?とかに思いを馳せている?……"自己中(心)"ではない?人物像が?浮かび上がってくる?でしょうか?……まあ、普通の常識的な?社会人?って感じ?でしょうか?……この物語の中では、なかなかに珍しい?タイプ?でしょうか?……"自己中(心)"ばっかり?って感じ?でしたから……「自分」に近い?感じ?でしょうか?……実際、こうやって、「自分」が初めて来たギャッツビーの邸宅で開かれた宴で、「自分」と顔を合わせて話をしたのも、「自分」もよく本を読んで勉強熱心だからこそ?図書室・書庫・読書室で偶然?顔を合わせて話まですることになったのは、やっぱり?「自分」とこのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が似たような人間?だから?……類は友を呼ぶ?の理?……同じような人間が同じような人と自然に集まる?……のかもしれません……。
④ He snatched the book from me amd replaced it hastily on its shelf, muttering that if one brick was removed the whole library was liable to collapse.
「メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は……ひったくった・ひっつかんだ……その『ストッダード(の)講演・講話』という本を……誰からかと言うと、「自分」だ……そして・それから・その後……もとの所に置いた……その『ストッダード(の)講演・講話』という本を……そそくさと・あわだたしく・あわてて……どこ(の上)にかというと、その『ストッダード(の)講演・講話』という本の(置いてあった)棚だ……つぶやいて・ぼやいて……何と言ったかというと、もし・仮に・ある場合に……それは、一つのレンガ・積み木が……ある状態になったとしたら……それは、取り除かれる・取り去られることだ……全部の・全体の……文庫・書庫が……ある状態になる……それは、あることをしがちな・とかくあることをしやすい状態だ……それは何かというと、つぶれる・倒れる・倒壊することだ……」
He は、②で出てきた he と同じ、つまり、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
the book は、①で出てきた the “Stoddard Lectures" を指すのではないでしょうか?
it は、the book を指すのではないでしょうか? its も同様ではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、muttering した内容を具体的に説明しているのではないでしょうか?
one brick は、例えとして使われているのではないでしょうか?……本をレンガや積み木に例えて、一つでも取り除いて取り去ったら、並んでいる本全体が?つぶれて倒れて倒壊する?危険が高くなる?と言っている?ようです……。
②で、今いるゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本の話をやめた?らしいメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、もう本の話をしなくなったから?ではないでしょうか?……おそらく「自分」に持たせていたらしい本をひったくってひっつかんで?そそくさとあわただしくあわてて?その本が置いてあったらしいもとの所・棚に置いた?ようです……そのとき、何かつぶやいてぼやいた?ようです……もし一つのレンガ・積み木が取り除かれて取り去られたら、全部の全体の文庫・書庫がつぶれて倒れて倒壊することをしがちな・しやすい状態になる?と言っているようです……一冊だけ本を取り出したくらいで、そんな本全体?本全部?がつぶれて倒れて倒壊するだろうか?と思えなくもない?ような……だけど、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、大事な?大切な?貴重な?珍しい?立派な?本物の?本が、一冊でも本棚に置かれていない状態になれば、他の本全体・本全部に影響して?一冊分の隙間が?できただけでも?全部の全体がつぶれて倒れて倒壊する?と言いたい?ようです……要は、本来のあるべき場所に置いておきたい?という気持ちの表れ?でしょうか?……さっと?ぱっと?「自分」が手に持っていた?らしい本をひっつかんで?あわてて元の所に持っていって元通りに置いた?……そうしながら?一つでも抜けた状態じゃあ、レンガや積み木が一つでも抜けていると全体がつぶれるように?本だって全部がつぶれて倒れてしまうだろうから?とぶつぶつ?言っていた?のではないでしょうか?……そんなことになっちゃあ大変だ?……せっかくの大事な?大切な?貴重な?珍しい?立派な?本物の?本が台無しになるじゃないか?……みたいな?気持ち?でしょうか?……よっぽど?このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室で見つけた本が気に入った?……ものすごい名宝?でも見つけたよう?じゃないでしょうか?……大切に大切にしまっておかないとな……何かあっちゃあ大変だ……そんなことは絶対にあってはならない……みたいな?……そして、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本に対する思いは、そのままその持ち主であるはずのギャッツビーに対する思いにつながっていく?のではないでしょうか?……そりゃあ、これだけの本を持っているこの邸宅の主は、どれだけすごい人物なんだろう?ぜひともお見知りおき願いたい?みたいな?気持ちに?なっていた?んじゃないでしょうか?……これだけの本の中身をちゃんと理解してるとは、さぞかしすごい人物にちがいない……なんとしても直接あって話をするなりお近づきになっておきたいものだ……みたいな?……本の中身について、訊きたいことも話したいことも山ほどあっただろうし?……それにこれだけの人物なら、その本の話からまた別の興味深い話に広がっていくかもしれない?……と期待は高まる一方?だったかも?しれない?……そんな思いが?この④に表れている?でしょうか?……もしかしたら?このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、もうすっかり?ギャッツビーに心を奪われていた?ギャッツビーの虜になっていた?かもしれない?……それと、「自分」の反応がいまいちだった?かもしれない?……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の感動やテンションの高さに対して、「自分」にはそんな様子は見られなかった?……『ストッダード(の)講演・講話』という本を見せられても、無反応?に近かった?……少なくとも?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が期待したような?反応ではなかった?……それもあって?の行動?でしょうか?……「自分」は金融?の勉強には熱心?だったようですが、文学とかはどうだったんでしょうか?……Chapter 1 の話では、債券の仕事以外でもいろんな本を読もうと意欲的だった?ようですが、ここで見せられたような本の類いには興味がなかったか?あまり知らない分野?内容?だった?のでしょうか?……そうすると、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性とは違って、「自分」も他の大多数の軽くて軽薄でチャラい来客たちと同じく?、ギャッツビーの真の凄さや本物の価値を見抜いて気づくことはできない?理解できない?わからない?ということになる?でしょうか?……ギャッツビーの真の凄さや本物の価値を見抜いて気づいて理解しわかるのは、唯一、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性だけ?ということ?のようです……。
⑤ “Who brought you?" he demanded. “Or did you just come? I was brought. Most people were brought."
「『誰が……連れて来た……あなた(たち)を……』メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が……尋ねた……『それとも・そうでなければ……あることをしたのか?……あなた(たち)は……ただ……来ることだ……私は……ある状態だった……連れて来られた……大抵の・大半の……人たちは……ある状態だった……連れて来られた……』」
you は(すべて)、he が話している相手の「自分」とベイカー嬢の二人を指すのではないでしょうか?
he は、④と同じく、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
I は、he のしゃべっている言葉のようなので、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指しているのではないでしょうか?
『ストッダード(の)講演・講話』という本を「自分」に見せたときの「自分」の反応が、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が期待したものとは違った?からでしょうか?……さっさと話題を変えた?ようです……この宴に誰が「自分」とベイカー嬢を連れてきたのか、と尋ねている?ようです……これまた返答がないから?でしょうか?……あなた(たち)は連れて来られたのではなくて、ただ来たのか?と問い直した?ようです……で、これまた返答がないから?でしょうか?……そのまま一方的に?しゃべり続けている?ようです……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、連れて来られたのだ?と……そして、他の人の話にも触れて?大抵の大半の人たちも?連れて来られたのだ?と……どういう経緯でこの宴に来たのか、ということが、今度は気になる?のでしょうか?……まあ、普通の宴は?宴を開く主に招待されて来るもの?でしょうか?……でも、ギャッツビーの邸宅で開かれる宴は普通の宴とは違って、主が招待するのではなく?まあいわば知り合いに連れてきてもらう?という感じ?でしょうか?……その辺が普通ではないのもあって?どういうつてで来たのか?みたいな話をしている?のでしょうか?……普通なら、その宴を催した主とどういう関係で招かれたのか?という話でもするところ?なのかもしれません……それが、ギャッツビーの宴の場合はそこが普通ではないので?仕方なく?誰に連れて来られたのか?と訊いている?のでしょうか?……「自分」も初めて、ギャッツビーの邸宅で催された宴に来た?ようでしたけど、もしかしたら?このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性も、初めて、この宴に来た?のでしょうか?……この中年の男性自身は連れて来られたんだと話している?説明している?ようです……まあ、宴を抜け出して?ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に逃げてきて?一人で過ごすくらいですから?前にも来たことがあれば宴の様子はもうわかっているはずですから?それならそもそもギャッツビーの邸宅で開かれる宴にはもう来ないのでは?ないでしょうか?……その点でも、きっと初めて、ギャッツビーの邸宅で催される宴に来た?のではないでしょうか?……で、初めて来てみて?なんだか?誰かに連れて来られた、という事実に?違和感?というか抵抗?みたいなものでもあった?……で、わざわざ?いや、他の人だってみんな?連れて来られたんだよな?と確認でも入れてる?……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性だけが、非常識で?図々しくて?厚かましいことをしているわけではないよな?みたいな?確認?でしょうか?……普通の常識的な?社会人?の感覚で言えば、こんなふうに誰かに連れて来られる宴というのは何か居心地の悪いものでもある?……しかも何もかも無料でご馳走になるばっかりだし?……そんな義理とかいわれもないのに?……そういうところが何かきまりが悪いような?気が引けるような?何か引っかかる?……いいのかねえ、本当にこんなんで……無料ほど怖いものはない、なんて言ったりもするけどな……みたいな?……どことなく理由もなく何か不安がつきまとう?ような?感じ?……そういう違和感が?こんなことを言わせている?のでしょうか?……。
⑥ Jordan looked at him alertly, cheerfully, without answering.
「ジョーダン(ベイカー嬢)が……目を向けた……誰にかというと、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性だ……油断なく警戒して・注意怠りなく……機嫌よく・愉快に……あることをしないで……それは、答えることだ……」
him は、⑤の he と同じく、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
⑤でメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、誰に連れて来られたのか、と尋ねたのに対して?ベイカー嬢も?そしておそらく「自分」も?何も答えなかった?ようです……そして、ベイカー嬢の方は、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を、警戒しながら?だけど機嫌よく愉快に?見ていた?ようです……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性がお酒に酔って一人でべらべらしゃべっているのを面白がっていた?のでしょうか?……ただ、気を許すようなことはしない?……まあ、若い女性としては当然?でしょうか?……先ほど「自分」には、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性とは違って?、ギャッツビーの本当の凄さや本物の価値がわからない?ようだとみましたが、どうやらベイカー嬢も?まあ当然?ギャッツビーの本当の凄さや本物の価値がわからない?ようではないでしょうか?……Stoddard とか Belasco といった名前を聞いても無反応?だったということは、その凄さとか意味とかがわからないからでは?ないでしょうか?……まあ、ベイカー嬢はスポーツ競技の選手らしいので、専門外?みたいな感じ?でしょうか?……本を読まないわけではない?かもしれないけれど、だからといって、この宴に来ている大勢の来客の中ではメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性くらいしか理解できず?その価値もわからない?らしいすごい本?の類いを読むかと言ったら読まない?かもしれない?のではないでしょうか?……大方?なんかこのおじさん、一人で盛り上がっておっかしいの、意味わかんない、でもおもしろいけど?……みたいな?程度の受けとめ方だった?かもしれない?のではないでしょうか?……残念ですねえ……きっと?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は?(「自分」とベイカー嬢が)このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に来るくらいだから?もしかしたらこの感動を?喜びを?わかってもらえるんじゃないか?共感してもらえるんじゃないか?とかすかな?期待?でもしていた?のではないでしょうか?……だけど、「自分」もベイカー嬢もダメだった?のではないでしょうか?……なんだよ、がっくり?……他の連中と一緒かよ、やっぱりそうか?……みたいな?……ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室を造らせてあんなにすごい本を置かせる邸宅の主なら?同じようにあんなにすごい本の価値がわかる同類とか仲間とか?いるんじゃないか?と期待したんだけどな?……みたいな?……ということで、「自分」もベイカー嬢も、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性のお眼鏡には適わない?ようです……そのお眼鏡に適うのは、唯一、ギャッツビーだけ?と…いうこと?のようです……ギャッツビー、なんだか大きな可能性でも秘めている?ように感じられませんか?……。
⑦ “I was brought by a woman named Roosevelt," he continued. “Mrs. Claud Roosevelt. Do you know her? I met her somewhere last night.
「『私は、ある状態だった……連れて来られた……誰に(よって)かというと、ある女性だ……名づけられた・名前が……ルーズヴェルトだ……』メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、続けて話した……『既婚女性の……クロード・ルーズヴェルト(夫人)だ……あることをするか?……あなた(たち)は……それは、知っていることだ……その既婚女性のクロード・ルーズヴェルト夫人を……私は……出会った……その既婚女性のクロード・ルーズヴェルト夫人に……どこかで……前の夜に……」
I は(すべて)、⑤に続いて話しているらしい、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
Roosevelt は、米国では有名な大統領の名前と同じようですが、この小説が出版されたのは1925年なので、1900年代初めに大統領を務めた方のセオドア・ルーズベルトの方が、当時の米国人にとっては馴染みがあった?のではないでしょうか?……なお、このセオドア・ルーズヴェルト大統領の夫人は、良妻賢母?というのでしょうか?……現在まで続いている?ような米国大統領官邸ホワイトハウスのしきたり?のようなものを?最初に始めた?女性のよう?です……1930年代の米国大恐慌の時に大統領を務めたフランクリン・ルーズヴェルトとその妻エレノアも歴史に名を残した人物のようですが、賢明で?気概に満ちた?人物にあふれた家系?だったのでしょうか?……作者がこの物語の中で、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が知り合った女性にルーズヴェルトという名前を選んでいる?のは、意図的?なものでは?ないでしょうか?……類は友を呼ぶ?みたいな?暗示が込められていたり?するのでは?ないでしょうか?……つまり、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、それくらいすごい人物なのだ?と言おうとしている?のではないでしょうか?……そして、それくらいすごい人物?に本物の価値を持った人物だとみなされた?らしいギャッツビーも?またそれくらいすごい人物?なのだと言おうとしている?のではないでしょうか?……。
he は、⑥の him と同じく、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
you は、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が話している相手、「自分」とベイカー嬢の二人(またはそのどちらか)を指しているのではないでしょうか?
her は(どちらも)、Mrs. Claud Roosevelt を指すのではないでしょうか?
「自分」とベイカー嬢が二人とも何も答えないから?でしょうか?……また、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が話しだした?ようです……自身はルーズヴェルトという名前の女性に連れて来られた?と……その女性は既婚のようで?フルネームを伝えて、「自分」とベイカー嬢が知っているか?と尋ねている?ようです……そして、その女性には前日の夜に会った?と言っている?ようです……しかも、どこかで?と……つまり、具体的にどこなのかは言っていない?ようです……わからない?のか、言わない方がいい?と考えたのか……どうも?出会って間もない人の軽い誘いに乗って?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に来た?ということ?ではないでしょうか?……ただ、出会った女性の名前から?やっぱり?類は友を呼ぶ?の暗示が?……すごい人物には自然にすごい人物が集まる?……で、そのすごい人物にすごい人物だとみなされた?らしいギャッツビーもまた?すごい人物?……。
⑧ I’ve been drunk for about a week now, and I thought it might sober me up to sit in a library."
「私は……ずっとある状態でいた……それは、お酒に酔った状態だ……どれくらいの間かというと、一週間だ……今・現在(の時点で)……それで・だから・そのために……私は……考えた……後から言うことが……あることをする可能性があるかもしれないと……それは、酔いをさます・酒が抜ける……私(の酔い・酒)を……すっかり・完全に……何を(する)かというと、座る・じっと動かないことだ……どこにかというと、図書室・書庫・読書室だ……』」
I は(すべて)、このセリフをしゃべっているらしい、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指しているのではないでしょうか? me も同様ではないでしょうか?
I’ve は、I have を短く縮めた形と思われます。
it は、to sit in a library を指しているのではないでしょうか?
メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、実は今・現在の時点で一週間ずっとお酒に酔ったままの状態でいるのだ?と言っている?ようです……そうやってしらふの瞬間がまったくないまま一週間も経っているから?ではないでしょうか?……いくらなんでも飲み過ぎ?……しらふに戻りたい?と思った?のかもしれません……ずーっと酔ったまま?ってのもねえ……頭おかしくなりそう?かもしれません……だから?図書室・書庫・読書室で座って・じっと動かないでいれば?自らの酔いをさまし?酒が抜ける?かもしれない?と考えた?ということのようです……宴のどんちゃん騒ぎにうんざりしたとかいうよりも?自らの酒漬けの状態に?うんざりした?ようです……それで、もう酒を抜きたい?……しらふのまともな頭の状態に戻りたい?と……で、図書室・書庫・読書室に来てみたら、思いがけず国宝クラスの稀少本?に遭遇 ⁉ と……そりゃあ、嬉しかった?……やっぱり、酒ばっかり飲んでる場合じゃないな、こんな酒浸りはもうやめよう、と?思ったかどうかわかりませんが、なんにしても、少しばかり羽目を外して?道を外すようなことがあったとしても?やっぱりその人本来の道?本道?に戻るもの?でしょうか?……浮かれ騒いだ時代の風潮に流されて?遊び呆けてしまったりしても?本来そういう人間でなければ?それはごく自然にほんの一時的なもので終わってしまう?……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性など、誰からも何も言われなくても?自ら進んで積極的に?長い目で見て自身のためにならないあり方は改めようと動いている?ようです……快楽や歓楽の力や誘惑は大きい?かもしれないけれど?でも同時に?案外長続きしない?……快楽や歓楽では、どれだけ求め続けようとも決して満足はできない?……ただもっともっとと飽くことなく求め続けるだけで?決して満たされるときは来ない?……絶対に満たされないのに?満たされたい思いをなんとか叶えようとひたすらただ求め続ける?……でも満たされない?……満たされないからまた求める?……でも満たされない?……また求める?……でも満たされない?……と悪循環のドツボにはまる?……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、その真実に気づいて?自らさっさと?その悪循環の泥沼から抜け出す道を選んだ?……そして作者は?この物語の中で?浴びるように酒を飲んで騒いでばかりいる愚かさを描くと同時に?そこから抜け出すにはどうすればよいのかをこのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の姿を手本として示すことで伝えようとしていたりする?かもしれない?……まあ、この物語の中で描かれている姿は、宴の様子にしろ、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室にしろ、いろんな登場人物にしろ、とにかく極端にすぎる?感じもしないでもないような?……ただ、そうやってあえて?極端に描き分けることで?作者は自らの訴えたいことを際立たせようとしている?のかもしれない?……実際には?なんでも?ほどほど?が無難?……。
⑨ “Has it?"
「『ある状態にしたか?……図書室・書庫・読書室に座って・じっと動かないことが(あなたの酔いをさましてあなたの酒が抜けた状態だ……すっかり・完全に)……』」
it は、⑧の最後に出てきた to sit in a library を指しているのではないでしょうか?……そして、Has it の後には、sobered you up が省略されているのではないでしょうか?……つまり、⑧で図書室・書庫・読書室に座ってじっと動かないでいたら、酔いをさまし酒が抜けるかもしれないと考えた、と言っていたのを受けて、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、どうやら自ら⑧の最後で説明したとおり図書室・書庫・読書室に座ってじっと動かないでいたらしいので、酔いをさまして酒が抜けたか、と尋ねた?のではないでしょうか?
⑨の言葉は、おそらく「自分」が、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性に向かって問いかけたものではないでしょうか?……どうやら?「自分」もベイカー嬢も?ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本よりも、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の方に、信用ならない?疑いの目でも?向けていた?のではないでしょうか?……見るからに?酔っていた?泥酔の気配が感じられていた?のでしょうか?……お互いに噛み合わない?というのはこういうもの?なのでしょうか?……「自分」とベイカー嬢には、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本のすごさも価値もわからないし?興味もないから?、必然的にこのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の良さとかすごさもわからない?……それに?そもそも?視点が違う?見ているポイントが?互いにズレている?……だとすると、やっぱり?「自分」とベイカー嬢には?ギャッツビーの真の凄さも本物の価値も到底見抜けはしない?……なぜなら?そもそも?視点が異なり?大事に思うポイントがズレているから?……もしかしたら?ギャッツビーほどの人物なら?、「自分」やベイカー嬢も含めて?ギャッツビーの邸宅で開かれている宴に集まってきている来客たちのような凡人ではなくて?、ギャッツビーにふさわしい非凡な能力や才能を持った人物と交わるべきだ?と作者は言おうとしている?かもしれない?……要は、ギャッツビーは付き合う相手を間違えている?と……人にはそれぞれふさわしい相手というものがいて?その相手を間違えると不幸なことになる?かもしれない?……バカにして相手にしないとかいうことではなくて、価値観が違ったりして合わないのに無理してつきあっても結局お互いに不幸?時間の無駄?……もしギャッツビーが、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が見込んだとおりのすごい人物なら、この二人の間でこの二人にしか理解できない?通じ合えない?有益な話をし合って、お互い有意義な時間を過ごせるかもしれない?……でも、ギャッツビーが、「自分」とベイカー嬢のような凡人と話をしても、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が「自分」とベイカー嬢とは噛み合わなかったように?、やっぱり噛み合わなくて残念な扱いしか受けなかったりする?……「自分」とベイカー嬢がメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性に向けた目線・視点では、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の良さやすごさには到底気づけない?目に入るわけがない?……それと同じように?「自分」とベイカー嬢のような凡人が人に向ける目線・視点では、ギャッツビーの良さもすごさもわかるはずがない?……それくらいギャッツビーは何か特別なものでも持っている?凡人とは違う?と作者はもしかしたら言いたい?……ずーっとだんまりできた?らしい「自分」が、やっと口を開いたと思ったら?、酔いをさまして酒が抜けたか、と訊いてきたんじゃあ、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、内心ではがっくり?きてたり?してたんじゃ?ないでしょうか?……やっぱり、わかってはもらえないか、と……このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本のすごさを、と……でも、それくらい?本当にものすごい価値のある?誰にでも理解できるわけではない難解で深遠な?本なのだ、ということが伝わってこないでしょうか?……そして、それほどすごい本をギャッツビーが内容を理解した上で、しかも手元に置いている、と……それはつまり、ギャッツビーがそれほどすごい人物なのだ、ということを伝えている?のではないでしょうか?……。
⑩ “A little bit, I think. I can’t tell yet. I’ve only been here an hour.
「『わずかに……私は……思う……私は、あることができない……それは、見分ける・わかることだ……今はまだ……私は……ある状態でいる……やっと……いた……ここに……一時間……」
A little bit の前には it(=to sit in a library) has sobered me up が省略されているのではないでしょうか?
I は(すべて)、⑨の問いかけに対して答えているらしい、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指しているのではないでしょうか?
I think は、本来 it(=to sit in a library) has sobered me up a little bit の前に来るはずなのが、後に付け加えるような形になっているのではないでしょうか?
can’t は、can not を短く縮めた形と思われます。
I’ve は、I have を短く縮めた形と思われます。
here は、前回(36ページ末尾から8行目)で出てきた a high Gothic library, (panelled with carved English oak, and probably transported complete from some ruin overseas) を指しているのではないでしょうか?
⑨でやっと?口を開いた?らしい「自分」の問いかけに、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、きちんと答えた?ようです……わずかに酔いをさまして酒が抜けたと思う?と……ただ?今はまだ見分ける・わかることができない?と……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室にやっと一時間いた状態だ?と……図書室・書庫・読書室に座ってじっと動かないことで酔いをさまして酒が抜けるかと考えて、図書室・書庫・読書室に来て過ごした時間は一時間だから?酔いをさまして酒が抜けたかどうか今はまだわからない?と……本人の感覚では?わずかに酔いをさまして酒が抜けた気もする?……案外?このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性、自らの言いたいことをわかってもらえないことに慣れている?……だから、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が一生懸命に本の話をしていても、「自分」とベイカー嬢がほぼ素通り?無視?スルー?状態であしらって相手にしなくても?さして気にしなかった?……ああ、またいつものことか?と……この二人も他の連中と同じか?と……それくらい?ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本のすごさを理解できる人物が少ない?……それくらい稀に見るすごい本?……そんな珍しい本を自邸の立派な図書室・書庫・読書室に置いている主のギャッツビーも?稀に見るすごい人物?……その本のすごさと良さが理解できるのだから?……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が出てくるまでは?、「自分」は a (super-super-)perfect rose と言ってもいいくらいの好青年?として描かれていた?ようでしたが?、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性とのやりとりを見ている限りでは、なんだか?平凡なつまらない?ごく普通の凡人?程度に見えてきませんか?……関わる人物によって、その人の見えてくるいろんな面が様々に変わる?ようです……トムみたいな奴と関わっていると?間違いなく? a super-super-perfect rose でしかない?……だけど、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性と関わっている「自分」は、ただの凡人?にしか見えない?……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性の良さやすごさがわからない(そしてひいてはおそらくギャッツビーの真の凄さや本物の価値もわからない)、その他大勢の凡人の一人でしかない?……辛抱強くて?良識と良心のかたまりで?律儀と誠実をモットーに?すべての人に思いやりと真心を向ける好青年であると同時に?、あくまでもごく一般的な社会人の常識の枠からはみ出さず?通常の普通人の枠から外れたような違和感を覚えるような相手には?露骨に失礼な物言いや態度は取らないけれど?極力距離をおいて様子見の姿勢を貫き?当たり障りのない関わり方しかしない?見方によっては冷たいようにも?思えなくもないような?ところもあったりする?……まあ、ここでも?「自分」が他人よりも「自分」自身の気持ちとかを優先している?様子がうかがわれる?でしょうか?……なんでしょう?……「自分」でも?たくさんお酒が入ると?相手のことより「自分」自身のことが先に立ってしまう?……そんな人間の本性?みたいなものが?出ている?……まあ、当たり前といえば当たり前?でしょうか?……ただ、「自分」の場合は、これまでがあまりに好青年すぎた?ので、なんだか Chapter 3 の「自分」は、これまでと様子が違うなあ、という印象を受けませんか?……さっきも?ベイカー嬢といたいばっかりに?ベイカー嬢と一緒に来たらしい男子大学生の立場とか気持ちとかないがしろにした?ような?……そういえば?ここでも?もしかして?ベイカー嬢のスタンスに合わせた?……意識してか無意識のうちかはわかりませんが……なんでしょう……なんだか?「自分」の意識は?ベイカー嬢最優先?みたいに?なったり?してない?ですか?……はたして?ベイカー嬢がいなくても、このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性に対して、同じような姿勢や距離感で応じていたでしょうか?……んん?……なんだか?あれあれ?……ねえ……これって?……ねえ……。
⑪ Did I tell you about the books? They’re real. They’re —-“
「あることをしたか?……私は……それは、話すことだ……あなた(たち)に……何についてかというと、このゴシックの様式の図書室・書庫・読書室にある本棚・蔵書の本だ……それらの本は……ある状態だ……真の・本物だ……それらの本は……ある状態だ――』」
I は、⑩に続いて話しているらしい、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指しているのではないでしょうか?
you は、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が話している相手である「自分」とベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?
the books は、前回(37ページ5行目)で出てきた The books と同じもの、つまりゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本を指すのではないでしょうか?
They は(どちらも)、the books を指すのではないでしょうか?
メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性、どうやら相当?酔っている?……またもや?同じことを?言い出した?……さっき説明したばかり?のはずの本の話を「自分」とベイカー嬢の二人に聞かせたことを覚えていない?……とにかく?その本が真の本物なんだ?とまた何度も?くどくどと?やりだした?……これでは?「自分」やベイカー嬢が警戒するのも無理はない?……でも、やっぱり?よほど?嬉しかった?……だから?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性にしてみれば?話さずにはいられない?……この一事だけを見ても?ギャッツビーは間違いなく?縁もゆかりもないはずの?来客を心から喜ばせている?……サンタクロースで道化で神レベル・神並みの一面を?間違いなく?持っている?……そして、凡人には到底気づけないし?理解もできない?本物の価値を備えたすごい人物の一面も?……うーーーーん……すごいですねえ……先が楽しみ?……。
⑫ “You told us." We shook hands with him gravely and went back outdoors.
「『あなたは……話した……私たちに……』「自分」とベイカー嬢は……握りしめた……(「自分」とベイカー嬢の)手を(それぞれ)……誰とかというと、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性だ……まじめに・謹厳に・厳粛に……そして・それから・その後……ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室から離れる方向へと移動した……元いた場所の方に・戻る方向へ……屋外・戸外へ……」
You は、⑪まで話していた、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
us は、「自分」とベイカー嬢の二人を指すのではないでしょうか? We も同様ではないでしょうか?
him は、ゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に入ってから話をしてきた相手である、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性を指すのではないでしょうか?
おそらく「自分」の言葉ではないでしょうか?……メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が、⑪で本について「自分」とベイカー嬢に話したか、と尋ねたのを受けて、⑪でそのゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてある本棚・蔵書の本が真の本物なんだ、とまた説明しだした?のをどうやら遮って?、メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性が「自分」とベイカー嬢にそれらの本について話した、と答えた?ようです……そして、それ以上そこにいても埒が明かない?ので、そのメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性との話に区切りをつけて?まじめに謹厳に厳粛に?手を握りしめるという形で最後の挨拶とし?そのゴシックの様式の図書室・書庫・読書室から出た?のではないでしょうか?……そしてそのまま?屋外に出た?のではないでしょうか?……まあ、あくまでもギャッツビーを見つけたくてあちこち動いているだけの話で?ギャッツビーがいないのであればもうそこには用はない?でしょうか?……で、律儀で誠実な「自分」らしく?まじめに慎み深く最後の挨拶をして別れた?ということでしょうか?……前回と今回のエピソード?は、ギャッツビーにはすごい一面がある?ということを伝えるために設けられた?シーンではないでしょうか?……軽くて軽薄でチャラいだけの男かと思いきや?実はすごい?……凡人には到底及びもつかない?ような一面を備えている?……それなのに、なぜか、凡人の中でも遊び人の最たるもの?みたいな来客ばっかり集めては?宴を開いてもてなしている?……それこそ?メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性からしたら、理解不能?いったい何を考えているんだ?この宴を催している主は?と……あれだけの本が読めるのに?理解できるのに?どうしてわざわざ?こんな連中しか集まらない?ような宴を催しては酒に馳走の大盤振る舞いなどやっているのだ?と……思っても不思議ではなかったり?しないでしょうか?……実際、どうして?何のために?こんな宴を催しているのでしょう?……酔狂な道楽?……本当に?……やっぱり?いや、ますます?謎が深まるばかり?……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
なんでしょう……ギャッツビーの印象?イメージ?が良くなった?……同時に逆に?「自分」も意外な?利己的な?ちょっと?"自己中(心)"?気味の?一面が見えた?でしょうか?……でも誰でも?時と場合?状況次第で?色んな顔を見せ?いろんな一面が見える?のが当然?……「自分」はどうも?ベイカー嬢のことになると?他人に譲ってはいられなくなる?ような?……ちょっと?その様子だったり?変化だったり?が見ていて面白かったり?しませんか?……えっ?不謹慎?人が悪い?……そうですねえ……でもちょっと?気になりませんか?……えっ?もっと温かい目で見守ってあげてって?……そうですねえ……そうですかあ……さて、「自分」の微妙な?変化も引っかかるところ?ですが、やはりなんといっても!ギャッツビー ⁉ ……どんな男が?どんな風に?登場するのでしょうか?……期待ばかりが高まる?……いつなんでしょうねえ……楽しみですねえ……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「37ページ14行目 It fooled me とはどういうことを言っているのか」 ですが……②で説明したとおりです。メガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、もしかしたら?今までにも何度も?、おっ!こいつは本物か?と期待しては裏切られる?みたいな経験を繰り返してきていた?のではないでしょうか?……だから?どうせまた偽物なんだろうな?みたいな?半ば諦めにも似た気持ちで?ギャッツビーの邸宅内にあったゴシックの様式の図書室・書庫・読書室に置いてあった本棚・蔵書の本を見ていた?のではないでしょうか?……だけど、もしや?ということも?ないとは言えない?……だから、やっぱり?いつものように?確かめるだけは確かめてみるかと?中身を確認してみた?……そしたら!案に反して?なんと!本物じゃないか!いったいこれはどうしたことだ ⁉ 本物だって?こんなチャラチャラした宴を開いている邸宅にこれほどすごい本の本物が置いてあるのか ⁉ おいっ!マジか ⁉ ……みたいな?……もしかしたら?最初のうちは信じられなかった?かもしれない?……夢でも見ているんじゃないか?とほっぺたをつねったりなんか?したかもしれない?……それくらい?すごいことだったんじゃないでしょうか?……その本の本物を手元に置いている人が見つかるということが……そりゃあ、嬉しくなって当然?……めったに見つからない?仲間を見つけられたのだから?……このメガネをかけてとても大きなフクロウの目のようになったでっぷりした肥満した中年の男性は、きっと?ギャッツビーに会えるのを心待ちにしている?のではないでしょうか?……。
次回は、また宴で盛り上がる庭の様子が描かれている?ようです……ぜひまた一緒にみていってください。
第59回の範囲は、37ページ末尾から8行目から38ページ10行目途中まで(There was dancing now 〜から、to uncontrollable laughter. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 38ページ7行目 the stiff, tinny drip とはどういうことを言っているのか
次回は、詩的な表現が?出てくる?……ぜひまた一緒に読んでみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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