Gatsby-53
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……いろんな来客が集まるらしいギャッツビーの邸宅で催される宴――「自分」のように招待される者は稀?なようですが、とにかくお招きに応じて「自分」はギャッツビーの邸宅に足を運んだ?ようです……知らない人ばかりで気まずそうでしたが、その後どうなったのでしょうか?……続きをみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第53回の範囲は34ページ18行目から35ページ2行目まで(As soon as I arrived 〜から、the finals the week before. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 34ページ末尾から10行目 cordial remarks とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① As soon as I arrived I made an attempt to find my host, but the two or three people of whom I asked his whereabouts stared at me in such an amazed way, and denied so vehemently any knowledge of his movements, that I slunk off in the direction of the cocktail table — the only place in the garden where a single man could linger without looking purposeless and alone.
「あるときに……すぐに……あるときと同じときに……それは、「自分」が……到着した……「自分」は……行った……試みを……何のかというと、見つけることだ……何をかというと、「自分」の(客をもてなす)主人だ……そうやって「自分」が(ギャッツビーの邸宅に)到着したときにすぐに(到着するやいなや)「自分」の(客をもてなす)主人を見つけるという試みを行ったのだから、「自分」の(客をもてなす)主人を見つけられたのだろうと普通なら思われるところだろうけれど、実際には違って、じゃあどうだったかというと、二、または、三人の人が……その二、または、三人の人に……「自分」が尋ねた……「自分」の(客をもてなす)主人の所在・消息・行方を……じっと見た……誰をかというと、「自分」を……どのような様子でかというと、とても驚いた状態・具合で……なおかつ……否定した……とても激烈な・猛烈な・激しい調子で……どのような知識・認識・見聞・情報も……何のかというと、「自分」の(客をもてなす)主人の動き・動静・活動・移動・行動・動向だ……そうやって「自分」が「自分」の(客をもてなす)主人の所在・消息・行方を尋ねた相手の二、または、三人の人が、とても驚いた状態・具合で「自分」をじっと見て、なおかつ「自分」の(客をもてなす)主人の動き・動静・活動・移動・行動・動向のどのような知識・認識・見聞・情報もとても激烈な・猛烈な・激しい調子で否定したので、これからいう結果になった……それは、「自分」が……こそこそ逃げた……(その場から)離れて……ある方へと……それは、ある方向だ……何のかというと、カクテルのあるテーブルだ――唯一の場所だ……どこでかというと、(ギャッツビーの邸宅の)庭だ……その(ギャッツビーの邸宅の)庭で唯一の場所であるカクテルのあるテーブルでは……たった一人の・独りの・孤独な……男が……あることができた……それは、長居する・居残ることだ……あることをしないで……それは、ある様子に見えることで……どんなふうかというと、目的がない様子で……なおかつ……ただひとり・孤独な様子だ……」
my host は、「自分」をギャッツビーの邸宅で開かれる宴に招いた主人、つまり Gatsby を指すのではないでしょうか?
whom は、the two or three people を指すのではないでしょうか?
of whom は、本来 I asked の後に来るはずなのが前に出ているのではないでしょうか?
his は(すべて)、my host を指すのではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、such (an amazed way) と so (vehemently) の両方を受けて、とても〜だから、その結果どうなったのかを具体的に説明しているのではないでしょうか?
the only place in the garden は、the cocktail table を指しているのではないでしょうか?
where は、直前の the only place in the garden を指して言いかえているのではないでしょうか?
「自分」がギャッツビーの邸宅の庭に着いて、まず何をしたのかを説明している?ようです……どうやら、招待してくれた主のギャッツビーを見つけようとした?ようです……それで、二、三人の人に尋ねた?ようです……ギャッツビーはどこにいるのか?と……そうしたら、とても驚いた様子でじっと見返された?ようです……なおかつ、ギャッツビーの行動・動向についてどのような情報もとても激しく否定された?と……ギャッツビーがどこで何をしているかなんて絶対にわからない?わかるはずがない?とか言われた?のではないでしょうか?……「自分」としては、そういう反応が返ってきて、もしかしたら心がくじけた?のでしょうか?……こそこそ逃げて?その場を離れて?カクテルのあるテーブルの方向に行った?ようです……どうしてか?――そこがギャッツビーの邸宅の庭ではあることができる唯一の場所だったから?のようです……そのあることとは、たった一人の・独りの・孤独な男が、目的がなくてただひとり・孤独な様子に見えることなく、長居する・居残ること?だと……どうやら「自分」は大勢の知らない来客に囲まれた状態で一人でいるのがいたたまれない?のではないでしょうか?……一人でも過ごしやすそうな所を見つけて逃げた?ということ?でしょうか?……目的もなくただひとり・孤独な様子には見えたくなかった?ようです……で、唯一カクテルのあるテーブルだけが、たった一人きりの男がただひとりでじーっといても、目的もなくただひとり・孤独な様子には見えなさそうだった?のではないでしょうか?……なんだか、ちょっと?いや、かなり?「自分」が途方に暮れている?ような感じも?しませんか?……早く主のギャッツビーが出てきてどうにかしてあげてほしい?ような?……こんな好青年の「自分」にこんな可哀想な思いをさせないであげてほしい?……それにしても、きっと本当に多くの来客がいたはず?ですが、どうやらもしかしたら?その誰も?主のギャッツビーがそのとき、どこでどうしているのかまったく知らなかった?ようです……またもや?謎に包まれた?ギャッツビーの姿が?浮かび上がる?でしょうか?……まあ、サンタクロースだったり?自らを犠牲にして人を喜ばせる道化だったり?するくらいですから?本当に実在の人物なんだろうか?と思わせるくらいだったとしても?不思議はなかったり?するでしょうか?……神レベル・神並み?の人物に?誰もがそう簡単に会えるわけがない?近づけるわけがない?……敷居が高くて当然?……そんなことも?もしかしたら作者は暗示していたり?するのでしょうか?……。
② I was on my way to get roaring drunk from sheer embarrassment when Jordan Baker came out of the house and stood at the head of the marble steps, leaning a little backward and looking with contemptuous interest down into the garden.
「「自分」は、ある状態だった……何に従事している状態かというと、「自分」がある方向に向かっている状態だ……どちらの方向かというと、ある状態になる・変わることで……どのような状態かというと、うなるように・ひどく……酔っ払った状態だ……何が理由・原因・きっかけかというと……まったくの……当惑・困惑・気恥ずかしさ・気おくれ・きまりわるさだ……そうやってまったくの当惑・困惑・気恥ずかしさ・気おくれ・きまりわるさが理由・原因・きっかけで「自分」がうなるようにひどく酔っ払った状態になる・変わる方向に向かっている状態だったとき、ジョーダン・ベイカーが……(「自分」のいる)庭に近づく方向に移動した……あるところから離れて・その外に出てきて……どこからかというと、ギャッツビーの邸宅(の建物)だ……そして・それから……立った・位置した……どこにかというと、(階段の)上部で……何のかというと、大理石の階段で……上体を曲げている・そり返っている……少し……後方に……そして・なおかつ・同時に……目線を向けている……あるものを持って……それは、人をばかにした・軽蔑的な……関心・興味で……下の方向に……あるものの中に…それは、(ギャッツビーの邸宅の)庭だ……」
①で「自分」はカクテルのあるテーブルのところに行った?ようだったので、きっとカクテルを飲んだのではないでしょうか?……そうすると、まあ、酔っ払う?でしょうか?……で、とにかく当惑して困惑して気恥ずかしくて気おくれしてきまりわるくて?酒を飲んでばかりという状態になった?のでしょうか?……そうすると、もううなるようにひどく酔っ払った状態にまっしぐら?みたいな?感じ?でしょうか?……要は、泥酔いになること間違いなし?みたいな酒の飲み方をしていた?ということ?でしょうか?……で、そんなお酒の飲み方をしていたら、あの!ジョーダン・ベイカー嬢が!ギャッツビーの邸宅(の建物)の中から出てくるのが見えた?のではないでしょうか?……邸宅から出てきたベイカー嬢は、大理石の階段の上部に立って?少し後方に上体を曲げてそり返って?人をばかにした・軽蔑的な関心・興味を持って下の方向に目線をやり(ギャッツビーの邸宅の)庭の中を見た?ということ?でしょうか?……おおおっ!……久しぶりに現れました!あの!ベイカー嬢です!……また今回の登場の仕方もなんとも……偉そうに?上から目線で?ご登場?のようです……ところで、このベイカー嬢は、「自分」と同じようにギャッツビーに招かれて来たのでしょうか?それとも他の大多数の来客と同じくギャッツビーに招かれてないけど来たのでしょうか?……ただ、前にも「自分」にギャッツビーを知っているか?と尋ねていたくらいですから、ギャッツビーとはすでに知り合い?なのかもしれません……だから、ギャッツビーの邸宅で開かれる宴にいても全然不思議はないし?だからこそ今もこうしてギャッツビーの邸宅の中から出てきた?のでしょうか?……そして階段の上から下にある庭の方を見ていた?と……何を思っていたのでしょうか?――それがどうやら、人をばかにした・軽蔑的な関心・興味?のようです……なんでしょう……その庭に集まっている来客の人たちをバカにしていた?軽蔑していた?ということ?でしょうか?……interest は、積極的に関心を持っていたというよりも、単に関わりを表している程度?ではないでしょうか?……その庭に集まっている来客の人たちをバカにして軽蔑したような関わり方をしていた?……その庭に集まっている来客の人たちにベイカー嬢の心・意識がどのような関わり方をしていたかというと、バカにして軽蔑していた、ということ?ではないでしょうか?……すごいですねえ……おもしろかったり?する?……ベイカー嬢がどうしてギャッツビーの邸宅の宴に来ていたのか、その理由はわかりませんが、ベイカー嬢自身は、この宴の来客たちをどうやらバカにして軽蔑していた?ようです……自らがバカにして軽蔑するような人間が大勢集まっているようなところに、どうしてベイカー嬢はわざわざ来ていたのでしょうねえ……それも、これが最初ではないのではないでしょうか?……おつきあい?ですかねえ……それとも、「自分」のようにギャッツビーから直接招かれてのことだから?なのでしょうか?……まあ、とりあえず確かなところはわかりませんが、ベイカー嬢の本心・本音は、もしかしたら、来たくて来ているわけではない?のかもしれません……ところで、デイジーは、このギャッツビーのことを知らない?ようでしたねえ……ギャッツビーの名前を聞いて、ギャッツビーについて尋ねている?ようでしたから(第15回 12ページ1行目)……。
③ Welcome or not, I found it necessary to attach myself to some one before I should begin to address cordial remarks to the passers-by.
「歓迎されること……そうであろうと、なかろうと……「自分」は……わかった・気づいた・感じた……あることが……必要だと……それは、個人的な愛情のきずなでつなぐ・なつかせる・慕わせる……「自分」自身を……何にかというと、誰か人だ……あることの前に……それは、「自分」が……当然ある過程をたどるだろうと推測されることで……その過程とは、始めることだ……何をかというと、(人に向けて)話すことだ……親しげな発言・言葉を……誰にかというと、通りがかりの人・通行人だ……」
it は、漠然とあることを表し、後の to attach myself to some one before I should begin to address cordial remarks to the passers-by を指すのではないでしょうか?
should は、当然その過程をたどる、というニュアンスで使われているのではないでしょうか?……①で一人で気まずいようなこと?を言っていたようでしたけど、だからカクテルのあるテーブルに逃げて②で気まずいのを紛らわせようと?飲んでいたけど、そのまま行ったら泥酔い?間違いなし?だったようでした……それもこれも、一人きりだから?なのでは?ないでしょうか?……で、そうやってそのままずっと一人きりの状態が変わらなければ、当然ある状態になってしまう、という意味で should が使われているのではないでしょうか?……。
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。
cordial には、friendly という意味があるようなので、ここでは、親しい人に言うような(言葉)、親しげな(言葉)、という意味で使われているのではないでしょうか?……普通はただの通りがかりの人・通行人には、親しい人に言うような言葉は使わないのではないでしょうか?……だけど、ここでは、その赤の他人であるはずの通りがかりの人・通行人に、親しい人に言うような言葉を言うことを始め(る過程をたどり)そうだ?と言っている?のではないでしょうか?……おそらく?「自分」がもし、見ず知らずの人に親しげに話しかけられたら、その親しげに話しかけた人のことを変な人?とかそんなふうに?思ったりするのではないでしょうか?……だからこそ?「自分」は、見ず知らずの人に親しげに話しかけるようなことはしたくなかった?のではないでしょうか?……だけど、このまま一人でいると、本当はやりたくないはずなのに、あまりの寂しさのあまり?見ず知らずの人に親しげに話しかけてしまいそうだ?と感じている?のではないでしょうか?……。
②でベイカー嬢の姿を見つけた後に、③の考えが浮かんだ?のでしょうか?……歓迎されてもされなくても?――誰に?……ベイカー嬢?ではないでしょうか?……「自分」は、「自分」自身を誰かに個人的な愛情のきずなでつなぐ・なつかせる・慕わせることが必要だとわかった・気づいた・感じた?と……ある状態になる前に?と……それは、通りがかりの人・通行人に、親しい人に言うような言葉を言うことを始める状態だ?と……要は、一人きりでいるのがもう耐えられない?……誰か連れが必要?ってこと?でしょうか?……そうでないと、見ず知らずの人に親しげに話しかけそうだ?と……でも、そんなことはしたくない?のではないでしょうか?……だから?……どうするのでしょうか?……。
④ “Hello!" I roared, advancing toward her. My voice seemed unnaturally loud across the garden.
「こんにちは!」と「自分」は、わめいた・叫んだ……進んで・前進して……どちらの方にかというと、ジョーダン・ベイカーだ……「自分」の声は……ある状態に思われた……それは、不自然に・異常に……声が大きい・大声の・やかましい・騒々しい……あるところの全域で・すべてにわたって……それは、(ギャッツビーの邸宅の)庭だ……」
her は、②で出てきた Jordan Baker を指すのではないでしょうか?
③でもう誰かと一緒にいないとまずい?と思ったらしい「自分」は、④で迷うことなく?ベイカー嬢に声をかけた?ようです……遠いから?でしょうか?……わめくように?叫ぶような?調子だった?ようです……で、ベイカー嬢の方へと進んで・前進していった?……そのとき?「自分」の声が不自然に・異常に大声でやかましく騒々しく思われた?ようです……ギャッツビーの邸宅の庭全体に届いた?広がった?んじゃないか?と思われるほど大きかった?のでしょうか?……まあ、きっともう酔っ払っていた?でしょうから?それで大きく聞こえたような気がした?とかも?あるかも?しれなかったり?するでしょうか?……それに、それまでずっと黙っていた?ようですし?なんとしても誰かとつながりをつけなくては?みたいな?気持ちも?あって?「自分」でも驚くほど力が入った?のでしょうか?……「自分」が意識していたよりももっとずっと一人ではまずい、という危機感が強かった?のかもしれない?……だから、思わず知らず大声になった?のかもしれない?でしょうか?……。
⑤ “I thought you might be here," she responded absently as I came up. “I remembered you lived next door to —-“
「『私は、思った……あなたが……ある状態かもしれないと……それは、いることだ……ここ(ギャッツビーの邸宅)に……』とジョーダン・ベイカーが、返答・応答した……ぼんやりとして・うわのそらで……あるときに……それは、「自分」が……近づいたときだ……『私は、覚えていた……あなたが……住んでいたことを……隣りに……何のかというと――』」
最初の I は、その言葉を話している、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか? 次の I は、「自分」を指すのではないでしょうか? 最後の I は、またベイカー嬢を指すのではないでしょうか?
you は(どちらも)、ベイカー嬢が話している相手の「自分」を指すのではないでしょうか?
she は、④と同じく、②で出てきた Jordan Baker を指すのではないでしょうか?
④で声をかけて近づいてきた?らしい「自分」に、ベイカー嬢が応じてあげた?ようです……「自分」がここに、つまりギャッツビーの邸宅にいるかもしれないと思った?と……ただ、そう言うベイカー嬢の様子が、ぼんやりとして・うわのそらだった?ようです……興味がない?のでしょうか?……どうでもいい?……だけど、さらに言葉を続けた?ようです……「自分」が隣りに住んでいたのを覚えていた?と……で、誰の隣りかと言いかけた?らしいところで、言葉が途切れた?ようです……きっと、Gatsby の名前を口にしようとしていた?のではないでしょうか?……さて、どうして途中で言いかけてやめた?のでしょうか?……。
【One More Library の原書データでは、次の She held で段落が変わっていませんが、Scribner の書籍では、She held から段落が変わるのが正しいようなので、訂正しておきます。】
⑥ She held my hand impersonally, as a promise that she’d take care of me in a minute, and gave ear to two girls in twin yellow dresses, who stopped at the foot of the steps.
「ジョーダン・ベイカーが……手に持った・握った……「自分」の手を……感情を交えないで・冷淡に・そっけなく・機械的に……あるものとして……それは、約束・証しだ……何のかというと、ジョーダン・ベイカーが……あることをするつもりであるという……それは、面倒を見る・引き受けて処理する……何をかというと、「自分」だ……ある時間が経った後で……それは、一分間だ……そうやってジョーダン・ベイカーが感情を交えないで・冷淡に・そっけなく・機械的に「自分」の手を手に持った・握った後で……耳を傾けた……何にかというと、二人の女子(の言うこと)だ……何を着ていたかというと、似たもの・対の黄色い衣服・服装だ……その似たものの対の黄色い衣服・服装を着た二人の女子が、立ち止まった……どこにかというと、あるものの下部に……それは、階段だ……」
She (she) は(すべて)、④⑤と同じく、②で出てきた Jordan Baker を指すのではないでしょうか?
that は、「これから文が続く」ことを表し、a promise の具体的な内容を説明しているのではないでしょうか?
she’d は、she would を短縮した形ではないでしょうか?
who は、two girls in twin yellow dresses を指して言いかえているのではないでしょうか?
⑤で「自分」に話していたらしいベイカー嬢が途中で言いかけてやめた後?⑥で「自分」の手を持った・握った?ようです……その様子は、どうも機械的な冷淡なそっけない感じ?だったのでしょうか?……だけど、それでも?一分間後にベイカー嬢が「自分」の面倒を見る?という約束・証し?のようです……「自分」の手を持った・握ったベイカー嬢の様子はそっけなかった?ようですが、一分間後にまた「自分」と話をする?つもりでいる?から「自分」の手を持った・握った?ようです……で、そうやって「自分」の手を持った・握った状態で?②の説明では階段の上部に立っていた?らしいベイカー嬢は、階段の下部に立ち止まった二人の女子の言うことに耳を傾けた?ようです……で、その二人の女子は、似た対の黄色い衣服・服装だった?ようです……なんでしょう……知り合いとか?でしょうか?……「自分」との話を中断して、その二人の女子と話をしようと?いうことでしょうか?……ただ、だからといって、そのまま「自分」と話すのをやめたままにするわけでもない?つもりのようです……だから、わざわざ「自分」の手をつなぎとめた?ような感じ?でしょうか?……だからといって、その行為に特別な意味はない?特に何か思いがあってというわけではない?ようです……まあ、その二人の女子との話はすぐ済むな、という計算があってのこと?かもしれません……で、「自分」とはもう少し?ゆっくり話そうか?という気持ちだった?のではないでしょうか?……。
⑦ “Hello!" they cried together. “Sorry you didn’t win."
「『こんにちは!』とその似たものの対の黄色い衣服・服装を着た二人の女子が……叫んだ・大声で言った……一緒に・同時に・一斉に……『気の毒に・かわいそうに……あなたは……あることをしなかった……それは、勝つ・第一着になることだ……』」
they は、⑥で出てきた two girls in twin yellow dresses を指すのではないでしょうか?
Sorry you didn’t win は、(I am) sorry (that) you didn’t win または (We are) sorry (that) you didn’t win となるところを、それぞれ I am または we are と that が省略されているのではないでしょうか?
you は、その似た対の黄色い衣服・服装を着た二人の女子が話している相手、つまりベイカー嬢を指すのではないでしょうか?
どうやら、⑥で階段の下部に立ち止まった?らしいその似た対の黄色い衣服・服装の二人の女子の方から、階段の上部に立っていた?らしいベイカー嬢に向かって話しかけた?ようです……どうもその二人の女子は、一緒に・同時に・一斉に叫んで大声でベイカー嬢に話しかけた?ようです……何と言ったか?――気の毒に・かわいそうに、あなたは勝たなかった、と……なんでしょう……これって、どうなんでしょう……ちょっと意地悪?だったり?する?……あんまり、思いやりのある声のかけ方とはいえない?ような?……だけど、ベイカー嬢は、わわざこの二人の女子の言葉に耳を傾けた?と⑥にあったようです……そのために、「自分」に言いかけた言葉も途中でやめていた?ようでしたから……う〜〜〜〜ん……なんでしょう……ベイカー嬢のことを快く思っていないのか?……それとも、単にそういう性格?キャラ?だったりするのか?……(時に誰にでも意地悪とか嫌味ばっかり言ってるような人って、いたりしませんか?)……ぶしつけにそんな失礼なこと言われて、ベイカー嬢はどんな反応を見せたのでしょうねえ……そういえば、だいぶん前になりますけど、Chapter 1 (第25回 17ページ13行目)で、ベイカー嬢は明日試合があるのだ、とデイジーが口添えしていた?ようでした……そこから「自分」はベイカー嬢が雑誌に写真が沢山載るような有名なスポーツ競技の選手だと思い出していた?ようでした……そうすると、この同じような格好をした二人の女子は、ベイカー嬢が有名なスポーツ競技の選手だと知っていて、その試合の話でもした?ということ?でしょうか?……どうしてわざわざ勝たなかったことに触れるのか?……やっぱり?意地悪?……仮に親しい仲だったとしても、いきなりそんなこと言いますかねえ……。
⑧ That was for the golf tournament. She had lost in the finals the week before.
「気の毒にかわいそうに、あなたは勝たなかったという言葉は……ある状態だった……それは、あるものについて言われた言葉だった……それは何かというと、ゴルフの勝ち抜き試合・競技大会だ……ジョーダン・ベイカーは、ある状態だった……それは、負けた・敗北した……何でかというと、決勝戦・本戦・ファイナルだ……現在の週の前の週だ……」
That は、⑦で出てきた Sorry you didn’t win. を指すのではないでしょうか?
She は、④⑤⑥と同じく、②で出てきた Jordan Baker を指すのではないでしょうか?
⑦で似た対の黄色い衣服・服装の二人の女子がベイカー嬢に向かって言った言葉――気の毒にかわいそうに、あなたは勝たなかった――について、「自分」が説明を加えている?ようです……その言葉は何について言っていたのか?――ゴルフの勝ち抜き試合・競技大会だ?と……で、ベイカー嬢が、その前の週に決勝戦・本戦・ファイナルで負けた・敗北した?と……まず、ベイカー嬢は、ゴルフの選手?のようです……雑誌に写真が沢山載るくらいですから、相当すごい?のではないでしょうか?……で、⑦で勝たなかったというのは、一番にならなかった?という意味で言っていたのかも?しれませんね……一番じゃなくても、ちゃんとプロ?スポーツ競技選手で、予選を通って?本戦に?出て戦えるだけでも?十分すごくない?でしょうか?……でも、ベイカー嬢の立場になり?気持ちを考えれば?当然競技というものは勝つためにやっている?勝ちたいのが当然?でしょうか?……それがわかっていながら?なのでしょうか?……あの⑦の言葉は、そりゃあないんじゃないの ⁉ と言いたくなるような?言葉だったり?しないでしょうか?……好意的に解釈すれば、勝てなくて残念だったわねと声をかけたとも捉えられるかもしれませんけど、だから、ベイカー嬢の勝ち負けを知っているというだけでも、気にかけているという証拠で?知らないよりはマシで?とても同情しているようには思えなくても?声をかけただけでもマシ?という捉え方もできるかもしれませんけど、なんか違和感があるような?……もう少し?言い方とか?……いいとこまで行けたのに残念だったわねとか?あのホールのプレーはすごかったわねとか?……もしその前の週の試合でいいとこなしだったのなら、別の試合で良かった時の話をするとか?……とにかく、雑誌に写真が沢山載るほどなら、間違いなくすごい時があったはずでは?ないでしょうか?……ただ、第25回の説明では、ベイカー嬢の話で酷評する内容の不愉快な逸話があった?ようなので、もしその辺りからベイカー嬢の評判そのものが良くなかったりすると?⑥⑦で出てきた二人の女子のように、わざわざ言わなくてもいいんじゃないか?と思われるような意地悪や嫌味をぶつけてきたり当てこすったりするような人が出てきたりもするかもしれない?でしょうか?……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
ベイカー嬢、楽しくないですか?……あの英国の有名な探偵と重ね合わせて見ていくと?面白さ倍増?だったり?するかも?しれません……言葉の使い方とか、振る舞いとかだけじゃなくて、もしかしたら?考え方とか?考えていることとかまで?似ていたり?するかも?しれません……一人で心細い思いをしていた?「自分」には、ベイカー嬢の堂々とした?姿は頼もしくさえ?思えたかも?しれません……実際、ベイカー嬢を頼っていく?わけですから……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「34ページ末尾から10行目 cordial remarks とはどういうことを言っているのか」 ですが……③で説明したとおりです。ずいぶん「自分」辛そうだった?でしょうか?……ギャッツビーも招きっぱなし?でほったらかし?……まあ、とにかく自由な?宴のようなので、こんなもの?なのでしょうか?……だけど、「自分」って、たぶん招かれてなければ?こういう宴に自ら進んで行ったりはしない?タイプかもしれない?……そうすると、この宴に一人でいきなり周りに溶け込んで馴染んで楽しむとかってちょっと無理?考えにくかったり?するかも?しれない?……これがもし、お祭り大好きどんちゃん騒ぎ大好きみたいなタイプだったら、全然違う感じで楽しみまくっていた?かもしれない?……まあ、「自分」はお行儀の良い好青年?という感じですから……だけど、ここでも、やっぱり律儀で誠実?じゃないですか?……だって、こんな一人で手持ち無沙汰みたいになるなら、それも家が隣りなら、なんだよ、これ、招いておきながら主ってのはどこにいるんだよ、けっ、帰ろっ、バカバカしい、もうやーめた!帰ろ帰ろっ……みたいな?ことに?なることだって?あったり?するかも?しれない?……きっと「自分」は、招かれたからにはその好意に報いるべく礼を尽くし誠を尽くし?もうしばらく?いや最後まで?「自分」には過分?とも思えるほどの最大限の敬意を示してご丁寧な招待状をもってお招きに預かった名誉?栄誉?光栄?ほまれ?に思う「自分」の気持ちを直接主に伝えずに帰るわけにはいかない?みたいな?感じ?だったり?するのでしょうか?……どこに行こうとも、何があろうとも、いついかなるときでも、絶対に?変わることなく、a super-super-perfect rose ――それが、「自分」……のようです……。
次回は、今回登場した二人の女子、何もかも同じ?かと思いきや、意外な違いが明らかになる?かもしれません……ぜひまた一緒に読んでみてください。
第54回の範囲は35ページ3行目から35ページ末尾から16行目まで("You don’t know who 〜から、keep it?" asked Jordan. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 35ページ7行目 premature moon とはどういうことを言っているのか
次回は、女子のペースで?話が進む?……ぜひまた一緒にみていってください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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なお、今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。この連載はだいたい250回くらいになる予定なので、毎回訳文を購読いただいた場合には30回で2万円を超え、トータルでは18万円近くになることをご承知おきください。またいかなる場合も返金には応じられません。また購読いただいた訳文にご満足いただけるとは限らないことをあらかじめご承知おきください。なお、問い合わせなどはご遠慮ください。お断りいたします。