Gatsby-51

このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。

取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。

ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。

(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)

 

前回まで……ギャッツビーの邸宅で催される宴には、いつも?オーケストラがやって来るようです……それも劇場オペラの上演で演奏するようなオーケストラが……そしてもちろん来客も……桁外けたはずれの人数?でしょうか?……もうそこらじゅう?人、人、人でいっぱい?……ギャッツビーの邸宅がそんな人の山で華やかに飾り立てられ、さながら?けばけばしい異様な?お城でも出現したかのよう?……そんな来客が誰も彼もみな?黄色いカクテルを手にしゃべって笑う様子は、オーケストラの演奏に乗って?オペラでも歌っているよう?……どんな演目?が繰り広げられるのか?……続きをみていきましょう……。

 

原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。

第51回の範囲は33ページ15行目途中から33ページ末尾から10行目途中まで(The groups change more 〜から、invited — they went there. まで)をみていきます。

まず、今回の考えるヒントを上げます。

  • 33ページ17行目 confident girls とはどういうことを言っているのか

 

なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。

主に使用する辞書

『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)

『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)

『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)

 

それでは今回の範囲をみていきましょう。

① The groups change more swiftly, swell with new arrivals, dissolve and form in the same breath; already there are wanderers, confident girls who weave here and there among the stouter and more stable, become for a sharp, joyous moment the centre of a group, and then, excited with triumph, glide on through the sea-change of faces and voices and color under the constantly changing light.

「人の集団が、変わる……前よりも迅速に・速く……大きくなる・数が増加する……何にともなってかというと、新しい・新規の到着した人たちだ……解散する・消滅する……そして・その後……形成する……同時に・同じ息の間に……もうすでに……あるものがいる(そこにいる状態だ)……歩きまわる人・さまよう人・さすらいびとだ……(そして)自信に満ちた・大胆な・うぬぼれの強い……女子たちだ……その自信に満ちた・大胆な・うぬぼれの強い女子たちは……曲がりくねってジグザグに縫うように進む……こちらで……そして・なおかつ……あちらで……あるものの間を……それは、歩きまわる人・さまよう人・さすらい人よりもでっぷりした・かっぷくのよい・りっぱな人・名士・おえらいさんで……なおかつ……歩きまわる人・さまよう人・さすらい人よりも安定した・ゆるぎない人たちだ……そしてある状態になる……いつにかというと、急に・速く……うれしい・楽しい・喜びにあふれた……短い間だ……それは、メインの存在だ……何のかというと、ある人の集団だ……そして・その後……次に・続いて……興奮して……何にかというと、勝利感・成功の喜び・勝ち誇った気分・得意の色・歓喜だ……すべるように進む……前方へ・続けて……あるものの間を通って……それは、いちじしい変貌へんぼう・完全な様変さまがわり……何のかというと、顔(集まっている人たち)……加えて……声(人の話の内容・中身)……加えて……色(辺りの様子)……あるものの下に・あるものをうけて……それは、絶えず・常に……変わっている・変化している……照明・電灯・発光体だ……」

今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。

who は、直前の confident girls を指して言いかえているのではないでしょうか?

the stouter and more stable は、wanderers, confident girls (who weave here and there) と比べて、もっと stout で stable である人を指しているのではないでしょうか?

前回は、来客にお酒が入って変わっていく様子が描かれていた?ようでした……そうやってどんどんおしゃべりも笑いも止まらなくなって行く中、どんどん?増えているらしい来客の動きにも変化が現れる?ようです……まず、人の集団がいくつもできているようで?その集団も変わる速さが前よりも迅速になっている?ようです……新しく新規に?到着した?らしい来客でそうした集団が大きくなり?その数も増える?ようです……同時と言ってもいいほど一回息を吸って吐くだけの短い間に、そうした人の集団が解散し消滅し、そして・その後、またそうした人の別の集団が形成される?ようです……大勢の来客がいるから?話の輪?みたいなものが?たくさんできている?のでしょうか?……で、その話の輪?みたいなものが?ずっと固定されて変わらないのではなく?変わり続けている?様子が描かれている?のではないでしょうか?……一つの話の輪がなくなったと思ったら?また別の話の輪ができたり?新しく到着した来客で話の輪が大きくなったり?しているのではないでしょうか?……そうやっていろんな話の輪ができてくると?歩きまわる人が出てくる?ようです……そして、自信に満ちた・大胆な・うぬぼれの強い女子たちの歩きまわる姿も?目につくようになる?のでしょうか?……そうした女子たちは、こちらでも?あちらでも?曲がりくねってジグザグに縫うように進んでいる?ようです……何の間をかというと、そんなふうに歩きまわる人たちよりもでっぷりした・かっぷくのよい・りっぱな人・名士・お偉いさんで、なおかつそんなふうに歩きまわる人たちよりも安定した・ゆるぎない人たちの間だと……話の輪があちこちでたくさんできて、歩きまわる人が出てくると同時に、その場から動かないでじっとしている?人も大勢いる?のではないでしょうか?……で、動かない人たちのことを、動かないから体格がいい?とか偉いりっぱな人?動かないことは安定していてゆらがない?みたいなイメージで表している?のではないでしょうか?……で、そうやって動かない人たちでできている話の輪の間を?歩きまわる人たちがいると言っている?のではないでしょうか?……で、歩きまわっている自信に満ちた・大胆な・うぬぼれの強い女子たちは、急に・速くうれしい・楽しい・喜びにあふれた短い間、ある人の集団のメインの存在になる?と……歩きまわるということは、いろんな話の輪に割り込む?ということ?なのでしょうか?……で、そうやって割り込んだ人の集団で、そのメインの存在になる?と……その時間は?急で速く短く?そしてうれしい・楽しい・喜びにあふれたものになる?と……歩きまわって、いろんな話の輪に割り込み?その話の輪に割り込んだ人(女子)がメインでしゃべり?急に速く短い時間だけ?楽しむ?ということ?でしょうか?……そんなふうに割り込んだところで割り込んだ人(女子)がメインでしゃべって楽しんだら?その後続いて、勝利感・成功の喜び・勝ち誇った気分・得意の色・歓喜で興奮した状態で?前方へと続けてすべるように進む?と……そして、顔(集まっている人たち)と声(人の話の内容・中身)と色(辺りの様子)が著しい変貌・完全な様変わりする中を通って行く?と……そのとき、絶えず・常に変わっている・変化している照明・電灯・発光体の下にいてうけている?と……第49回(32ページ末尾から11-10行目)・第50回(33ページ11行目)でも出てきた colored lights (to make a Christmas tree of Gatsby’s enormous garden) がギャッツビーの邸宅の庭で光っている中で、大勢の来客でいろんな話の輪がたくさんできて、集まっている人たちも来客の話題も辺りの様子も著しく変貌し様変わりする中、動かないでじっとしている人たちと、歩きわまっていろんな話の輪に割り込む人(女子)たちとが出てきていて?割り込んだところで割り込んだ人(女子)がメインでしゃべって楽しんだら機嫌良く?また他の話の輪に移って割り込んでメインでしゃべって楽しんで?またもっと機嫌が良くなってまた他の別の話の輪に移って割り込んでメインでしゃべって楽しんで?またもっともっと機嫌が良くなってまた他の別の話の輪に移って割り込んでメインでしゃべって楽しんで?またまたもっともっともっと機嫌が良くなって……みたいなことを延々えんえんと繰り返し続ける?のでは?ないでしょうか?……

confident girls というのは、ここでは歩きまわっていろんな話の輪に割り込む?らしい女子を指すようですが、どうして confident なのでしょうか?……それは、自信がなければいろんな話の輪に割り込むことはできないから?なのではないでしょうか?……人見知りするとか自信がなかったりするとおとなしくて?とてもいろんな人と積極的に話をするなど考えられなさそう?ではないでしょうか?……その逆で、社交的でおしゃべり大好き?人見知りとかも全然しないし?どんな人にもおくせず自然体でリラックスしてなんでも話せて楽しめる?……しかも、ここでは、ただいろんな話の輪に割り込むだけではなく、割り込んだ話の輪で、割り込んだ当人がメインの存在になってしゃべって楽しむ?と……割り込んだところで割り込んだ女子が積極的に一人でしゃべりまくる?とかでしょうか?……すごいです……で、そうやってしゃべって楽しむのだけど、その時間はどうも短いようで?ぱぱっと?しゃべって楽しんで?はい終わり?バイバイ?次に行く?みたいな?感じ?なのでしょうか?……それも、しゃべりに成功した?勝利感・成功の喜び・勝ち誇った気分・得意の色・歓喜で興奮した状態で?次の話の輪に向かう?と……まあ、どの話の輪に行っても常にその割り込んだ女子が積極的にしゃべって楽しんでご機嫌で過ごす?ということ?でしょうか?……こんなふうに社交的で積極的だと知り合いとか友だちとかも多いかもしれませんし?だから余計にいろんな話の輪に行くことになる?でしょうか?……で、ますます知り合いとか友だちとか増える?……で、ますますいろんな話の輪に割り込む?……で、またまたもっと知り合いに友だちが増える?……とまあ、延々とそんな調子で続いていく?のでしょうか?……ギャッツビーの邸宅で催される宴は壮大で来客数も半端なさそう?なので、こんなふうに大勢の人とおしゃべりして騒ぐのが大好きな confident girls には、最っ高に楽しい場?なのではないでしょうか?……そんな confident girls が自然にギャッツビーの邸宅の宴に集まってくる?のではないでしょうか?……まあ、男女を問わず、お酒を飲んで騒ぐのが好きな人が、きっと集まっているのでは?ないでしょうか?……それも、無料ただ?ですから……。

 

② Suddenyly one of the gypsies, in trembling opal, seizes a cocktail out of the air, dumps it down for courage and, moving her hands like Frisco, dances out alone on the canvas platform.

「突然……一人が……何のかというと、ジプシーのような容貌の人だ……身に着けていたのは、こまかく揺れるオパール(の宝石)・オパールのような色の衣服で……つかんだ……カクテルを……どこからかというと、空中・虚空・無だ……(そして)どさっと落とす・投げ出す・(容器を)あける……下の方向に・飲み下して……そのカクテルを……ある目的で……それは、度胸(を得るため)だ……その後……動かして……そのジプシーのような容貌の一人でこまかく揺れるオパール(の宝石)・オパールのような色の衣服を身に着けた人の両手を……その様子を例えるなら、(大地震のあった)サンフランシスコのようだ……ダンスをする・舞踊をする……徹底的に・すっかり……単独で……あるものの上で……それは、キャンバスの布地の……だん・周囲よりも高い所だ……」

in trembling opal は、宝石のオパールとも解釈できるし?オパールのような色の衣服とも解釈できる?のではないでしょうか?

out of the air は、本当に空中・虚空・無からカクテルをつかんだのではなく、辺りが暗かったので?まるで空中・虚空・無からカクテルをつかんだように見えた?のではないでしょうか?……前回(33ページ6-7行目)、カクテルを持って外の庭をまわっている?ようでした……そうやって持ってまわっていた?カクテルが、この女性のところに?来たのでは?ないでしょうか?……。

dump は、ものをどさっと落とす・投げ出す意味と、容器の(中身を)あける(からにする)意味とあるようで、ここではどちらの解釈もありうる?でしょうか?

it は、a cocktail を指すのではないでしょうか?

her は、one of the gypsies, in trembling opal を指すのではないでしょうか?

Frisco は、どうも San Francisco を指すようで、1906年にサンフランシスコで大地震があったようです(カシオ電子辞書XD-Y20000に入っている Oxford Dictionary of English を参照)。

the canvas platform は、canvas が第49回(32ページ11行目)に出てきた several hundred feet of canvas を指すのではないでしょうか? ……で、このキャンバスの布地は、仕出し屋・配膳業者が料理を並べるのに使っていた?ようだったので、おそらくテーブルクロス?みたいな感じ?で使われていた?のではないでしょうか?……。

Chapter 3 ではずっと①まではギャッツビーの邸宅で催される宴全体の様子を説明していた?ようでしたが、②では特定の人にスポットを当てて?みているようです……突然、ジプシーのような容貌でこまかく揺れる宝石のオパールかオパールのような色をした衣服を身に着けた女子?が一人、空中からカクテルを取り出したように?つかんで?そのカクテルをどさっと落とした?投げた?ように動かし?カクテルの中身だけをあけた?ようです……度胸をつけるため?でしょうか?……そして両手を動かした?ようです……その様子は、大地震の揺れが起きたときのような動き?だった?のでしょうか?……そして徹底的にダンス・舞踊をする?ようです……その女子単独で……その場所が、キャンバスの布地の壇?だと……要は、誰か女性が一人派手な動きを見せて?カクテルを飲んで度胸をつけて?ダンス・舞踊をしている?ようです……それも料理が乗せてあった?キャンバスの布地の上に立って?ということ?ではないでしょうか?……なんでしょう……自発的な?即席そくせき一人舞台?……ダンスショーの始まり?……なお、オパールは、虹色の模様があるものもあるようです……もしかしたら?いろいろな来客が来ているこの宴を象徴していたり?するのでしょうか?……また、②の文は、このような一人で自ら人目につくように周囲より高いところにわざわざ上がって?目立つ動きでダンス・舞踊を披露する?女子が現れるような、自由な空気・雰囲気の宴なのだ?ということも?表していたり?するのでしょうか?……なんでしょう……①でもずいぶん積極的な?女子が大勢いるように説明されていた?ようでしたが、この②で出てきた女子は、それをもっとずっと上回る?女子?でしょうか?……この宴、目立ちたい人にはうってつけ?……主役に?ヒロインに?なりたければ?誰でもなれる?……ただしゃべって笑って楽しみたいという来客だけでなく、こんなふうに人前で一芸を?披露したい?人にも大好評?かもしれない?……そして、そういう人たちが我こそは?と大勢集まっている?かもしれない?でしょうか?……。

 

③ A momentary hush; the orchestra leader varies his rhythm obligingly for her, and there is a burst of chatter as the erroneous news goes around that she is Gilda Gray’s understudy from the FOLLIES.

「瞬間の・束の間の……静けさ・静寂(があって)……オーケストラ・管弦楽団の指揮者・首席奏者が……変える・変更する……そのオーケストラ・管弦楽団の指揮者・首席奏者のリズムを……親切に・協力的に……何のためにかというと、そのジプシーのような容貌の一人でこまかく揺れるオパール(の宝石)・オパールのような色の衣服を身に着けた人だ……そして・その後・なおかつ・同時に……あるものがある(そこにあるものがある状態だ)……爆発・突発・噴出だ……何のかというと、おしゃべりだ……(それと)同時に・あることが起きたとき……それは、誤った・間違った……情報が……広まる……どんな情報かというと、そのジプシーのような容貌の一人でこまかく揺れるオパール(の宝石)・オパールのような色の衣服を身に着けた人が、ある状態であると……それは、ギルダ・グレイの臨時代役俳優だ……あるものに属する……それは、フォリーズだ……」

the orchestra leader の orchestra は、前回(32ページ末尾から3行目)に出てきた the orchestra を指すのではないでしょうか?

his は、the orchestra leader を指すのではないでしょうか?

her は、②で出てきた one of the gypsies, in trembling opal, (seizes a cocktail out of the air, dumps it down for courage and, moving her hands like Frisco, dances out alone on the canvas platform.) を指すのではないでしょうか? she も同様ではないでしょうか?

that は、「これから文が続く」ことを表し、the erroneous news の具体的な内容を表しているのではないでしょうか?

Gilda Gray は、当時の実在するダンサーのようです。

FOLLIES は、歌と踊りを主体としたショーで、Gilda Gray のようなダンサーが数多く出ていたようです……folly は愚かな行為を表す語のようで、FOLLIES は、ばか騒ぎとか乱痴気らんちき騒ぎ?のようなもの?でしょうか?……。

②で女性が一人、即興ダンスを踊ると、まずは、瞬間の・束の間の静けさ・静寂があった?と……そしてオーケストラ・管弦楽団の指揮者・首席奏者がそのオーケストラ・管弦楽団の指揮者・首席奏者のリズムを、親切に・協力的に、その即興ダンスを踊る女性のために変えて?……そして・その後・なおかつ・同時におしゃべりの爆発・突発・噴出がある?と……で、そのとき同時に誤った・間違った情報が広まる?と……その情報とは、その即興ダンスを披露している女性が、フォリーズというショーのギルダ・グレイの臨時代役俳優だ?と……よっぽど目立ってた?のでしょうか?……②で即興ダンスを披露している女性のために、オーケストラの演奏が変わった?のではないでしょうか?……なんとまあ……ダンスを披露している女性はきっと?ますます?テンション上がる?……で、この女性、当然他の来客にも気づかれるに決まってる?でしょうか?……そうすると……あら、あの女性ひと、ギルダ・グレイの臨時代役俳優よ、ほら、フォリーズの……みたいな?嘘の情報が?ブワーッと広まるのでしょうか?……嘘ということは?悪口も入ったり?している?のでしょうか?……目立つことすれば、話題にされる?……それも根も葉もないことまで?……なんだか、世間の有り様?みたいなものを?表しているようにも?思われるでしょうか?……。

 

④ The party has begun.

「宴・パーティー・どんちゃん騒ぎが……ある状態だった……開始した・始まった……」

The party は、②で一人の女性が即興ダンスを披露して③でその女性のためにオーケストラが演奏を変えて、そして大勢の来客がそれに伴って?嘘も含めていろいろうわさ話を始めた?その全体の様子を指して?このギャッツビーの邸宅で繰り広げられる宴・パーティ・どんちゃん騒ぎが、そのような関係者全員が関わって?加わって?展開していく?様子を指して?いるのではないでしょうか?……最初の一人の女性だけでもダメだし、次にオーケストラが加わっただけでもダメだし、やっぱり、最後のその他大勢の来客全員もそろって加わって?初めて、宴・パーティ・どんちゃん騒ぎが成立する?と言っている?のではないでしょうか?……。

一人で即興ダンスを始めた女性だけがいくらダンスを披露しても、それだけでは宴にもパーティにもならないし、そのダンスを補助的に?支えるオーケストラが加わって即興ダンスに華を添えても?その女性とオーケストラが一方的にパフォーマンスを披露しているだけで、やっぱりそれだけでは宴にもパーティにもならないし、ダンスやパフォーマンスの披露を受け取る側であるその他大勢の来客も、そのダンスやパフォーマンスに見たり聞いたりする形で参加し?そしてそのダンスやパフォーマンスについて?それらを披露している人(パフォーマー)も含めて?あれこれなんやかんやと嘘でも悪口でもいろいろ言って(あげて)?そうして初めて、宴・パーティが成立し、ひいてはどんちゃん騒ぎになるまで、パフォーマンスを披露する側もそのパフォーマンスをどのような形であれ受けとめ味わう側ものめり込んだならば、すべての関係者が一つになって?楽しんている?宴・パーティ・どんちゃん騒ぎが完成している?……そんなことを、もしかしたら?言っている?かもしれない?でしょうか?……そして、この有り様は、まるで世間の有り様を象徴している?かもしれない?でしょうか?……世間で社会で繰り広げられるあらゆる物事をお祭り騒ぎに見立てて?どんなものでも?行う側と受け取る側がいて初めて成立し?そしてその受けとめ方は必ずしも好意的なものばかりではなく?敵意に満ちたものすらある?と……それでも、無視したり相手にされないよりは?たとえ悪口や攻撃でも?関わってくれているということは?その物事に?お祭り騒ぎに?加わってくれている?ということ?だと?……そして、世間とはそういうものだ?と……もしかしたら?そんなことも?暗に言っている?かもしれない?でしょうか?……そして、なんでしょう……もしかして?この物語おはなしも?ギャッツビーの邸宅で開かれる宴をきっかけに?やっと?主役であるはずのギャッツビーが登場して?本格的に?始まるの?……(いや、もう二章も終わってるけど……)……そしてさらに、この物語おはなしも、作者が一人で語っても、作者が自らに代わって話の筋を追わせる「自分」(ニック)に読者への橋渡し役をまかせても、この物語を一緒に読んで、その世界を受けとめ味わい楽しむ読者の方々がいてくれて初めて、成立するし、その存在価値が生まれると、もしかしたら作者は言っている?のかもしれません……。

 

⑤ I believe that on the first night I went to Gatsby’s house I was one of the few guests who had actually been invited.

「「自分」は、思っている……これから言うことを……それは、いつかというと、最初の夜だ……「自分」が行った……どこにかというと、ギャッツビーの邸宅だ……「自分」は、ある状態だった……それは、一人だ……何のかというと、少数の来客だ……その少数の来客は、ある状態だった……実際に・現実に……あることをされた……それは、招待だ……」

that は、「これから文が続く」ことを表し、believe の具体的な内容を説明していると思われます。

on the first night は、本来 I went to Gatsby’s house の後に来るはずなのが、on the first night を強調する意味合いで?前に出ているのではないでしょうか?

who は、直前の the few guests を指して言いかえているのではないでしょうか?

ここで「自分」の話をしている?ようです……「自分」がギャッツビーの邸宅に行った最初の夜に、「自分」は、実際に招待されていた少数の来客の一人だった?と……ギャッツビーの邸宅の宴には、半端ない数の?来客が来ていた?ようですが、実際に招待されていた来客の数は少なかった?と……で、その少数の招待されていた来客の一人が「自分」だった?と……素直に取れば、招待されていないのに来ていた来客が大勢いた?ということに?なるのでは?ないでしょうか?……う〜〜〜ん……どういうことなんでしょう?……そういうのって、飛び込みの?お客とかっていう?のでしょうか?……。

 

⑥ People were not invited — they went there.

「(ギャッツビーの邸宅の宴に来ていた来客の)みんなは、ある状態だった……そうではない……それは、招待されることだ――(ギャッツビーの邸宅の宴に来ていた来客の)みんなは、行っていた……ギャッツビーの邸宅(の宴の場)に……」

they は、People を指すのではないでしょうか?

there は、⑤で出てきた Gatsby’s house を指すのではないでしょうか?

⑤の内容に追加説明を加えている?ようです……(ギャッツビーの邸宅の宴に来ていた来客の)みんなは、招待されていなかった?と……(ギャッツビーの邸宅の宴に来ていた来客の)みんなは、ギャッツビーの邸宅(の宴の場)に行っていた?と……やっぱり?大多数の?来客はみな、招待されていなかった?ようです……で、とにかく?招待されていなくても?ギャッツビーの邸宅(の宴の場)に行っていた?と……ということは、やっぱり飛び込み客?のようなもの?でしょうか?……そういう宴だった?ということ?でしょうか?……つまり、誰でも行けるの?……誰でもウェルカム?ってこと?……飲んで騒いで楽しみたい人なら誰でもOK?ってこと?……まさに?サンタクロース ⁉ ……誰彼の区別なく?誰でもどんな人でもみ〜んな例外なく?宴でお酒を飲んでごちそうを食べて羽目を外して楽しむ時間を持てるというプレゼントを?望みさえすればもらえるの?……すごくない?……なんだか、あまりに話がうますぎて?疑う人すら出てきそうな?感じ?……それくらいの大盤振る舞い状態?じゃないですか?……ひえーーーっ ⁉ ……だけど、そうした中で、あるじのギャッツビーがわざわざ招待した来客も少数だけどいた?と……で、その招待されていた少数の来客の一人に、「自分」がいた?と……ということは、主のギャッツビーは、わざわざ「自分」を自らの邸宅の宴に招待した?ということではないでしょうか?……わざわざ招待したということは、ギャッツビーの方から?「自分」と知り合いになりたいのか?用でもあるのか?それとも単に近所のよしみなのか?……とりあえず確かなことはわかりませんが、とにかくどうやら?ギャッツビーと「自分」の関係は、何か特別なつながりでもあるのか?これからそんなつながりができていくのか?何か他の人とは異なる?接点を持っていく?のかもしれません……Chapter 3 に入ってから、やっと!タイトルどおりの?物語おはなしらしく?なってきた?でしょうか?……この章は?期待できるかも?しれません……ぜひぜひ一緒に!読み進めていってください……。

 

おつかれさまでした。どうでしたか?

ずいぶんくだけた?宴でしょうか?……本当に自由?……もしかしたら?何でもあり?だったりするかも?しれない?……ある意味?サンタクロースが用意してくれた?天国?極楽?みたいな?……無料ただで?飲み放題?食べ放題?騒ぎ放題?遊び放題?……もうこれ以上言うことなし?……で、こんな夢のような?場を提供しているのが、ギャッツビーと……もう、ただ者ではない?……それも、こんな宴が週末ごとに?二週間に一度?開かれるらしい?と……こういうお祭り騒ぎが好きなのでしょうか?……お金も有り余っている?……だから?見ず知らずの人も含めて一人でも多くの人と楽しみたい?のでしょうか?……だけど?招待客は「自分」を含めて少数?だと……そうすると、知ってる人よりも?断然見ず知らずの人の方が多くなる?ことになりませんか?……なんでしょう……知り合いでも増やしたい?のでしょうか?……そのために?こんなにも壮大な宴を毎週のように催すのでしょうか?……う〜〜〜ん……どうしてこういうことをしているのか、単なる楽しみか?それとも他に何か別の理由もあるのか?――そこも少し頭において、また続きをみていきたいと思います……。

今回の考えるヒントに上げたお題 「33ページ17行目 confident girls とはどういうことを言っているのか」 ですが……①で説明したとおりです。それにしても、この①の文章は長かった……こんなにも長い文章が少なくてよかった?……ときどきこういう文章も入ってくる?ようですが、まあ、ときにはこういうこともあるか、くらいに軽く受けとめて、読んでいただけたらと思います……。

次回は、少し盛りだくさん?の印象?かもしれません……が、ぜひまた一緒に読んでみてください。

 

第52回の範囲は33ページ末尾から10行目途中から34ページ17行目まで(They got into automobiles 〜から、a few words in the right key. まで)をみていきます。

次回の考えるヒントは……

  • 33ページ末尾から4-3行目 with a simplicity of heart とはどういうことを言っているのか

次回は、1925年当時の米国の景気が本当に良かったんだなあ、と思わされるような光景が出てくる?かもしれません……ぜひまた一緒にみていってください。

 

最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。

Point

・どうして作者はその言葉を使用したのか

・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか

・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか

 

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今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。

Posted by preciousgraceful-hm