Gatsby-50
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……ギャッツビーの邸宅では、週末になると車を二台も出して、ニューヨーク(都市圏)と近くの最寄り駅の両方に来客を出迎えたり送ったりしている?ようです……その宴の規模が壮大?なようで、用意する食べ物も半端ない?……量もすごいけど?質にもこだわっている?……でも何より力を入れているのは?お酒?……通にはたまらない?……かどうかわかりませんが、まるで飲んで騒いで楽しみたい来客たちのサンタクロース?さながら?の大盤振る舞い?……これがすべておもてなし?見返りを求めない?……自らを犠牲にして人を喜ばせる有り様は、道化?にも例えられる?……日本人に馴染み深いところなら、アンパンマン?……子どもも大人もみんな大好き?……だけど、ギャッツビーの場合は、人によって好き嫌いや評価が別れている?ようです……ギャッツビーが、いつ、どんなふうに登場するのか、気になるところですが、まずは、宴の模様を、もう少しみていきましょう……。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第50回の範囲は32ページ末尾から3行目から33ページ15行目途中まで(By seven o’clock the orchestra 〜から、out at a cheerful word. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 33ページ5行目 shawls beyond the dreams of Castile とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① By seven o’clock the orchestra has arrived, no thin five-piece affair but a whole pitful of oboes and trombones and saxophones and viols and cornets and piccolos, and low and high drums.
「ある時刻までには……それは、(午後)七時で……オーケストラ・管弦楽団が……ある状態になった……それは、到着した……あるものでは(まったく・決して)ない……それは、乏しい・貧弱な・有力なものを欠く……五つ(で一組)のものだ……そのような乏しい・貧弱な・有力なものを欠く五つ(で一組)のものでは(まったく・決して)なく、じゃあどんなものだったのかというと、丸々・全部がそろった……劇場のオーケストラ席・ピットいっぱいの……何のかというと、オーボエ……加えて……トロンボーン……加えて……サクソフォーン……加えて……ヴァイオル……加えて……コルネット……加えて……ピッコロ……加えて……低音と高音のドラム……」
pitful は、pit(劇場のオーケストラ席・ピット)に ful(一杯の)の付いた語ではないでしょうか?……つまり、劇場の観客席の前にある舞台よりも下のくぼんだ穴のような所に入って演奏するオーケストラ席・ピットの全部が埋まるほどのという意味で使われているのではないでしょうか?
前回に続いて、宴の模様が説明されている?ようです……おそらく午後七時?前ではないでしょうか?……オーケストラ・管弦楽団が到着した?と……個人宅?に来るものだから乏しい・貧弱な・有力なものを欠く五つ(で一組)のものだと思われるかもしれないけど、それはまったく・決してない・違う?と……じゃあ、どんなものだったのかというと、丸々・全部がそろった劇場のオーケストラ席・ピットいっぱいのオーボエ、トロンボーン、サクソフォーン、ヴァイオル、コルネット、ピッコロ、低音と高音のドラムがあった?と……西洋のオペラの舞台では、劇場の観客席の前に舞台よりも下のくぼんだ穴のような所にオーケストラが入って演奏するような仕組み?になっているようで、そうしたオペラの舞台で演奏するオーケストラと同じ規模のいろんな楽器がそろったオーケストラ・管弦楽団が、「自分」の隣人のギャッツビーの邸宅に来た?と言っている?ようです……しかも、ヴァイオルとかコルネットとかは、どうなんでしょうか?……1925年の米国でも珍しい楽器?だったり?したのでしょうか?……それくらいすごいオーケストラ・管弦楽団が来ていたと言いたい?のではないでしょうか?……またもや、すごくないですか?……個人宅に劇場で演奏する規模のオーケストラ?……そのオーケストラが丸々全部そろって入れるほど個人宅の庭が広いことがすごいし?それほどのオーケストラに応じた来客数?もある?のではないでしょうか?……個人宅が劇場並み?ってこと?……すごいですねえ……オーケストラの生演奏を聞きながら?お酒を飲む?趣向?……もしかしたら?夢のような一時?でも繰り広げられる?のでしょうか?……サンタさんのプレゼント?――次元が違う?……。
② The last swimmers have come in from the beach now and are dressing up-stairs; the cars from New York are parked five deep in the drive, and already the halls and salons and verandas are gaudy with primary colors, and hair shorn in strange new ways, and shawls beyond the dreams of Castile.
「最後の泳いでいた人たちが……ある状態になった……それは、ギャッツビーの邸宅に近づく方向に移動した……そして中に入った……どこから移動したかというと、砂浜・ビーチ・海浜だ……その時(午後七時前のオーケストラ・管弦楽団が到着した時)……そして・その後……ある状態である……服を着ている……上の階で……車が……どこから来たかというと、ニューヨーク(都市圏)だ……ある状態である……駐車されている……五つの……列に重なった……どこにかというと、ギャッツビーの邸宅の私道だ……なおかつ・同時に……もうすでに……玄関の広間・廊下と客間とベランダが……ある状態である……はなやかな・けばけばしい……何でかというと、赤・黃・青(・緑)の色で……加えて、髪の毛で……刈り込んだ……どんなふうにかというと、奇妙な一風変わった……新しい・これまでにない・革新的な・新しがりの……やり方・有り様で……加えて、肩掛けで……あるものの範囲を超えた・超越した・理解を越えた……それは、夢だ……何のかというと、カスティリャだ……」
①で説明のあった?午後七時前のオーケストラ・管弦楽団が到着した時に、最後まで?泳いでいた?らしい人たちが砂浜・ビーチ・海浜からギャッツビーの邸宅の方に近づいてきて?そして邸宅の中に入った?ようです……そして、上の階に上がって?服を着た?と……昼間?いや朝からずっと?海で遊んでいた?人たちでしょうか?……そろそろ海から上がって?宴に移ろうかと?いうこと?でしょうか?……その一方で?同時に?ニューヨークから来た?らしい車が邸宅の私道?に駐車してあった?らしいのですが、それがなんと ⁉ 五列 ⁉ ……要は、ものすごい数だと?いうことでは?ないでしょうか?……なおかつ・同時に、もうすでに玄関の広間・廊下と客間とベランダが、赤・黃・青(・緑)の色と、奇妙な一風変わった新しいこれまでにない革新的な新しがりのやり方・有り様で刈り込んだ髪の毛と、カスティリャの夢の範囲を超えた・超越した・理解を超えた肩掛けで、はなやかなけばけばしい状態だった?と……色とりどりの?服装で?時代の先端でも行くような?変わった?髪型で?いる来客?でしょうか?……そのような風貌?の来客が玄関の広間・廊下にも客間にもベランダにもいる?ということ?でしょうか?……で、その様子がはなやかでけばけばしいものだった?と……いよいよ宴の雰囲気が増している?ということ?でしょうか?……で、そうしたはなやかで?けばけばしい?来客たちの肩掛け?が目についた?のでしょうか?……何やら特別感のある?ものらしい?ですが……
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。
Castile は、今のスペインがあるイベリア半島の王国とその場所を指すようです……ほとんど砂漠に近い土地が多かったようです……ということは、暑さの厳しい土地?でしょうか?……植物もあまり育たない?のではないでしょうか?……そうした土地に住む人が心に思い描く夢のような世界?ってどのようなものでしょうか?……きっと、真逆?だったり?するのでは?ないでしょうか?……雨がたくさん降って?植物がたくさん生えて?心地よい風が吹き?ゆったりとリラックスした気分でくつろげる?……砂漠だと砂埃がすごそう?そしたら砂まみれ?いつも肌とかざらついた感じ?太陽の直射日光もきつい?日陰もない?火傷するほど日焼けする?っていうより、日焼けしてないときがない?ということは、いつも真っ黒?……その真逆だと……澄んだ空気に穏やかな優しい光?まぶしい日差しを避ける葉の生い茂った大木もある?いつもお肌すべすべ?年中、美白?……そうした砂漠に近い土地に住む?カスティリャの人たちが思い描く夢のような世界の範囲を越えた・超越した・理解を越えた肩掛けで、玄関の広間・廊下と客間とベランダがはなやかな・けばけばしい状態だ?と……要は、そうしたカスティリャの人たちが思い描く夢のような世界をも超えたもっとずっと素晴らしい?素敵な?肩掛け?だと言っている?のでしょうか?……ところで、このカスティリャ王国で有名な女王のイサベル一世が資金を出してあげて?コロンブスが新大陸、つまりちょうどこの物語の舞台になっている?米国東海岸に到達し?米国大陸を発見した?ようです……なんでしょう……カスティリャの人たちが?イサベル一世も?コロンブスと一緒に?夢見た世界?が?新大陸すなわち米国大陸?なのでしょうか?……そうした意味合いも?かけてあったり?する?のでしょうか?……つまり、夢のまた夢?ということ?でしょうか?……それくらい素敵な?肩掛けだと?……ギャッツビーの邸宅で催される宴の来客は、夢のまた夢?といってもいいほど?洒落た格好?飾り立てた姿?だと?言いたい?のでしょうか?……これは、言いかえれば?ギャッツビーの邸宅やそこで催される宴?、そしてひいてはギャッツビー自身も?、夢のまた夢?といってもいいほどの?現実にはありえない?考えられない?ような素晴らしい?素敵な?言葉に尽くせないほどの?存在?だと言っている?のでしょうか?……そりゃあねえ……みんなのサンタクロース?で自らを犠牲にして人を喜ばせ楽しませる道化?なら、そのとおり、夢のまた夢といってもいい存在じゃない?でしょうか?……それは人間業ではない?……いや、人間じゃない?神に近い?……神の領域?……えっ ⁉ ……だから?Great ?……神業?……タイトルの The Great Gatsby って、もしかして?そういう意味が?あるの?……お〜〜〜……神に匹敵する?ってこと?……それくらい偉大?ってこと?……お〜〜〜……だけど、「自分」は大嫌いで我慢がならない?と……ウィルソン夫人の妹キャサリンは信用できないし関わられたくない?と……「自分」は良識と良心のかたまりで?律儀で誠実そのもので?もちろん倫理道徳に外れたことなどありえなさそう?な人間のようですから、そういう人が神様のことを大嫌いで我慢がならないなどと言うことはまず考えられなさそう?ではないでしょうか?……だとすると、「自分」には、ギャッツビーが神様みたいな人間だとは思えなかった?……それどころか、その真逆?……どっちかっていうと悪魔とか?の方が「自分」のギャッツビーに対する評価に当てはまる?でしょうか?……そして、ウィルソン夫人の妹キャサリンも、「自分」と同様?なのでは?ないでしょうか?……神に匹敵する側面と?悪魔じゃないかと思われる部分と?両方を兼ね備えている?のがギャッツビー?と……う〜〜〜〜ん……両極端?ですねえ……ますます?興味を?そそられる?……まあ、神に匹敵するところもあるけど?でも同時に悪魔かと思わせるようなところがある?というのは、実に人間らしい?とも言える?かもしれない?でしょうか?……ということで?やっぱり?作者は、人間の善悪両面に注目していこうと?している?のでしょうか?……。
③ The bar is in full swing, and floating rounds of cocktails permeate the garden outside, until the air is alive with chatter and laughter, and casual innuendo and introductions forgotten on the spot, and enthusiastic meetings between women who never knew each other’s names.
「(中心の集会場・娯楽場にある)カウンター・コーナーは……ある状態だ……それは、たけなわで・大車輪で……なおかつ・同時に……一定していない・浮動的な……ひと回り・巡回が……何のかというと、カクテルだ……行き渡る……ギャッツビーの邸宅の庭に……外で……あるときまで……それは、(辺りの)空気・雰囲気が……ある状態である……それは、活気づいて・にぎやかで……何でかというと、おしゃべりと笑い声だ……加えて、軽い・四角ばらない・くつろいだ……諷刺・あてこすり・ほのめかし……加えて……自己紹介……忘れられた……その場で・即刻……加えて、熱心な・熱狂的な……面会・遭遇・出会い……誰の間かというと、女性たちだ……その女性たちは、過去にしていない……何をかというと、知ることだ……お互いの名前を……」
The bar は、前回(32ページ末尾から7-6行目)に出てきた、中心の集会場・娯楽場にあるカウンター・コーナーを指すのではないでしょうか?
who は、直前の women を指して言いかえているのではないでしょうか?
ギャッツビーの邸宅と庭に大勢の来客が来れば、当然?みんなお酒を飲む?のでしょうか?……だから?(中心の集会場・娯楽場にある)カウンター・コーナーが、たけなわ・大車輪?状態になる?のでしょうか?……なおかつ・同時に、カクテルの一定していない・浮動的なひと回り・巡回が外の庭に行き渡る?と……カクテルを持って?外の庭を歩き回る?のでしょうか?……来客が飲めるように?……そんなふうにカクテルを持って?歩き回るのは?あるときまでだ?と……それは、どんなときかというと、(辺りの)空気・雰囲気が活気づいてにぎやかになるまで?だと……じゃあ、どうやって活気づくのか?……それは、まず、おしゃべりと笑い声?だと……加えて、軽い・四角ばらない・くつろいだ諷刺・あてこすり・ほのめかし?だと……軽い冗談とか嫌味?でしょうか?……さらに加えて、その場で・即刻忘れられた自己紹介?だと……普通なら見ず知らずの人には最初に自己紹介をするはずだけど?その場で自己紹介が忘れられること?をいうのでしょうか?……見ず知らずの人と自己紹介しないでしゃべる?のでしょうか?……さらに加えて、お互いの名前を過去に知っていない女性たちの間の熱心な・熱狂的な面会・遭遇・出会い?だと……名前を知らない女性同士が熱心に熱狂的に会っている?……つまり、たまたま出会った互いの名前を知らない女性たちが熱心に熱狂的に話している?のでしょうか?……飲みの席で?よくある光景?でしょうか?……お酒が入ると、まずよくしゃべりよく笑うようになる?でしょうか?……次に、シラフだと言わないとか言えないような軽い冗談とか嫌味とか言ったり?するようになる?でしょうか?……さらに、見ず知らずの人でも自己紹介をせずにしゃべったりもするようになったり?するでしょうか?……また、女性は?互いの名前を知らなくても?偶然会った相手でも意気投合したり?するでしょうか?……そうした様子を?ここでは描いている?のでしょうか?……なんでしょう……宴を催す主?がいない状態で?宴がなし崩し的に?始まっている?ような?……まあ、お酒を振る舞うためのカウンター・コーナーまで据え付けられている?し、そもそもこの宴は規模が違う?壮大?なので、一々主が出てきてお酒を勧めるとかそういうことではない?のでしょうか?……誰が始めるでもなく?なんとなく宴が始まってる?ような感じがしませんか?……お酒のカウンター・コーナーさえ開店?すれば?もう宴の始まり?でしょうか?……そんな自由な?空気?というか印象?を受けませんか?……なんだか、ものすごく太っ腹?ふところが深い?感じもしませんか?……来客に好きなように楽しんでもらう?というスタンス?なのでしょうか?……なんか、最っ高 ⁉ ……これ以上望めない?……サンタクロースが来客のみんなにプレゼントする宴だから?でしょうか?……すごいですねえ……。
④ The lights grow brighter as the earth lurches away from the sun, and now the orchestra is playing yellow cocktail music, and the opera of voices pitches a key higher.
「色の付いた照明・電灯・発光体は……しだいにある状態に変わる……それは、前よりも明るくなる……あるときと同時に……それは、地球・大地が……突然傾く……離れる方向へ……どこからかというと、太陽だ……そうすると・その後……そうやって地球・大地が太陽から離れる方向へ突然傾くと同時に色の付いた照明・電灯・発光体がしだいに前よりも明るくなるときに、午後七時前に到着したオーケストラ・管弦楽団が、ある状態である……それは、演奏している……黄色のカクテルの快い調べ・楽曲を……そして・それから・その後……オペラが……何のかというと、声・歌手の……(声を)ある高さにする……声の調子を……前よりも高く……」
The lights は、前回(32ページ末尾から11行目)に出てきた colored lights (to make a Christmas tree of Gatsby’s enormous garden) を指しているのではないでしょうか?
yellow cocktail の yellow は、前回出てきたoranges and lemons を指しているのではないでしょうか?……あの大量の?オレンジとレモンはカクテルに使われていた?ようです……そしてその music とは、そうしたお酒を飲むのに合った快い調べ・楽曲?ではないでしょうか?……。
③で来客がお酒を飲んで酔っ払って?くつろいでくる頃には?太陽が沈んでいき?、そして前回巨大なクリスマスツリーを作るのに十分な・必要なだけの色の付いた照明・電灯・発光体が持ってきてあったようでしたが、どうやらそれらの電飾?が前よりも明るくなる?と……太陽が沈んで暗くなるから、前よりも明るく光る?ということでしょうか?……そうやって、辺りが暗くなって電飾が前よりも明るくなる頃に、午前七時前に到着したオーケストラ・管弦楽団が、黄色のカクテルに合った?快い調べ・楽曲を演奏している状態である?と……そして・それから・その後、声・歌手のオペラが声の調子を前よりも高い高さにする?と……来客の人たちが大量の?オレンジやレモンで作られたカクテルを飲んでいるので?そうしたお酒に合った快い調べ・楽曲を?オーケストラ・管弦楽団が演奏する?ようです……そして、オペラの声の調子が前よりも高くなる?と……これは、別に本当にオペラの舞台が行われているわけではなくて?オペラの声というのは来客の人たちのしゃべったり笑ったりする声の調子がオペラに例えてあって?その声の高さが高くなっている?様子を表している?のではないでしょうか?……オーケストラ・管弦楽団は本物で、その演奏も実際に本物で……その演奏をバックに、来客の人たちがしゃべったり笑ったりする声がまるでオペラのように歌っているように聞こえる?と言っている?のではないでしょうか?……で、その声の調子が高くなる?のは、やっぱりお酒も入っていくし?オーケストラ・管弦楽団の演奏が入って辺りも前よりにぎやかになるし?だから大きな声を張り上げるようになったりする?のでしょうか?……要は、来客の人たちがみんな、思い思いにリラックスしてお酒と宴を楽しんでいる?と言っている?のではないでしょうか?……。
⑤ Laughter is easier minute by minute, spilled with prodigality, tipped out at a cheerful word.
「笑うことが、ある状態である……前よりも簡単になる……一分一分と・一分ごとに……こぼれる・あふれる・漏れる……どんな様子でかというと、豊富な・有り余った状態で……与えられた・明かされた・漏らされた・あけられた・注がれた・ひっくり返した・どさっと捨てた……外に向かって・外に出して……あることで……それは、陽気な・愉快な・楽しい言葉だ……」
tip は、与える・明かす・漏らすという意味の tip と、あける・注ぐ・ひっくり返す・どさっと捨てるという意味の tip とどちらの意味も含めて?かけて?使われているのではないでしょうか?
お酒が進んでくると③④⑤のような変化があると説明している?ようです……笑うことが、一分一分と・一分ごとに前よりも簡単になり?豊富な・有り余った状態でこぼれてあふれて漏れて?陽気な愉快な楽しい言葉で外に向かって・外に出して与えられ明かされ漏らされあけられ注がれひっくり返しどさっと捨てた?状態であると……シラフだったらおかしくもなんともないことでも?酔っ払うと笑えたり?するでしょうか?……そのことを言っている?のではないでしょうか?……笑い上戸?みたいな?……人が酔っ払ったときの典型的な?様子を描くと同時に?この宴が笑いにあふれた楽しいものだということを伝えている?のでしょうか?……少人数の飲み会でも?大人数の飲み会でも?その様子は同じようなもの?……お酒が入れば決まって③④⑤のような状態になるもの?ありがち?でしょうか?……どれほど来客の人たちが楽しんでいるのかを?よく笑う様子を描くことで伝えようとしている?のかもしれません……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
お酒が入るとどうなるか?という人の姿が描かれていた?ようでしたが、洋の東西を問わず?また時代を問わず?一緒?……それはもう何千年?何万年?経とうとも?永遠に変わらない?……時代とともに飲まれるお酒の種類が変わることがあっても?アルコールの含まれた飲み物を飲んだときに生じる人間の変化は一緒?……どんな衣服を着ようとも?どんな生活をしようとも?どんな食べ物を食べようとも?アルコールを口にすれば、誰しも必ず同じ現象が生じる?……あらためてそのことを思わされると、なんか、おもしろくないですか?……絶対に何があっても永遠に変わらないもの?なんじゃないでしょうか?……そして、どんな宴でも、その中心がお酒?というのも、これまた絶対に?何があっても?永遠に?変わらなかったり?するんじゃ?ないでしょうか?……酒は恐るべし?……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「33ページ5行目 shawls beyond the dreams of Castile とはどういうことを言っているのか」 ですが……②で説明したとおりです。この物語のタイトルに使われた Great は、神に匹敵する"偉大な"という意味で用いられているのか?……また、神と悪魔の両面を持った?ギャッツビー?……その両面がそれぞれ具体的にどういった行いに現れるのか?――その辺りも注意し意識しながら、先を読み進めていきたいと思います……。
次回も、宴の様子が続く?ようです……ぜひまた一緒に読んでみてください。
第51回の範囲は33ページ15行目途中から33ページ末尾から10行目途中まで(The groups change more 〜から、invited — they went there. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 33ページ17行目 confident girls とはどういうことを言っているのか
次回は、いろんな女子が?出てくる?……ぜひまた一緒にみていってください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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なお、今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。この連載はだいたい250回くらいになる予定なので、毎回訳文を購読いただいた場合には30回で2万円を超え、トータルでは18万円近くになることをご承知おきください。またいかなる場合も返金には応じられません。また購読いただいた訳文にご満足いただけるとは限らないことをあらかじめご承知おきください。なお、問い合わせなどはご遠慮ください。お断りいたします。