Gatsby-49
このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。
取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。
ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。
(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)
前回まで……凄まじい惨事で幕を閉じた?らしいトムとウィルソン夫人の二人の部屋での飲み会――「自分」はマッキー氏といたわりあって?朝がくるのを待ち?始発で西島の「自分」の家まで帰った?ようです……また日常に戻り?忙しい日々を送る毎日?……そんな中、日が落ちて暗くなってくるとともに、隣邸から何やら楽しげな?調べが?聞こえてくるようです……大勢の来客らし男女の姿も見かけたようで、昼間には海遊びに興じる人もいたようです……まるで遊園地?……どんなお楽しみが?待っているのか?……続きをみていきましょう。
原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。
第49回の範囲は32ページ8行目から32ページ末尾から4行目まで(On week-ends his Rolls-Royce 〜から、know one from another. まで)をみていきます。
まず、今回の考えるヒントを上げます。
- 32ページ末尾から8行目 harlequin designs とはどういうことを言っているのか
なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。
主に使用する辞書
『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)
『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)
『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)
それでは今回の範囲をみていきましょう。
① On week-ends, his Rolls-Royce became an omnibus, bearing parties to and from the city between nine in the morning and long past midnight, while his station wagon scampered like a brisk yellow bug to meet all trains.
「あるとき……それは週末で……「自分」の隣人のロールス・ロイスは、あるものになった……それは、バス・乗合馬車だ……運んで……一団をいくつも……あるところに向けて……そして・なおかつ……あるところから出発して……そのあるところは、ニューヨーク(都市圏)だ……いつの間かというと、最初が九時だ……いつのかというと、午前だ……そして最後が、長く・久しく……あるときを過ぎて……それは午前零時だ……その一方で・同時に……「自分」の隣人の車両後部の荷物置き場も座席に変えられる自動車が……敏捷に走り回った……その様子は例えるなら、活発な・元気のよい・素早い……黄色い昆虫・虫だ……何をするかというと、出迎えることだ……すべての電車を……」
his は(すべて)、前回(32ページ1行目)に出てきた my neighbor を指すのではないでしょうか?
the city は、New York City を指すのではないでしょうか?
前回は、「自分」の隣人の邸宅で催されている?らしい宴?の様子について説明されていたようでした……そして、今度は、週末の様子が説明される?ようです……来客の送迎?でしょうか?……まず、ロールス・ロイスと……普段は、もちろん邸宅の主?が使っている?のでしょうか?……で、週末だけ?来客の一団を何組も?ニューヨーク(都市圏)まで送ったり?そしてピストン運転で?逆にニューヨーク(都市圏)から来客の一団を何組も?迎えたり?していたようです……その時刻は、朝の九時から午前零時を過ぎても長く・久しい間?だと……すごいですねえ……公共交通機関並み?……それが、ロールス・ロイスで?……で、それだけではないと……その一方で・同時に、「自分」の隣人の邸宅には他にも自動車があって、車両後部の荷物置き場も座席に変えられるタイプの車を使って?最寄り駅まで?電車で来る来客の出迎えをしていた?ようです……その自動車が敏捷に走り回っっている様子が、活発な・元気のよい・素早い、黄色い昆虫・虫のようだった?と……きっと黄色い車だった?のでしょう……前回から、昆虫のガ=夜に「自分」の隣人の邸宅の庭に集まって来る?らしい男女、だったり、そうした来客の送り迎えに走る?らしい自動車=昆虫・虫、に例えたり、やたら、昆虫や虫が?出てくる?ような?……人間も車も虫?……所詮は?そんな取るに足りない?ちっぽけな存在?とでも言いたい?のでしょうか?……どうなんでしょう……。
② And on Mondays eight servants, including an extra gardener, toiled all day with mops and scrubbing-brushes and hammers and garden-shears, reparining the ravages of the night before.
「週末はそうやって送り迎えの車が二台?走って、それから週末が終わった後……あるとき……それは月曜日で……八人の召使いが……(それには)あるものを含む……それは、追加の植木屋・園丁で……骨折って働いた・苦労した……全部・すべての……日・一日……あるものを使って……それは、拭き掃除の道具とこすり洗うのに使う道具とハンマー・鉄製の槌と庭(用)の植木ばさみだ……修理・修復して……破壊・荒廃・惨害・損害を……何のかというと、晩・夜の……いつかというと、(その日の)前の……」
①で説明があったように、週末は送り迎えの車が走って大勢の来客が来たり帰ったりを繰り返して終わり?そして②で月曜日に、八人の召使いが――そのうちの一人は追加の植木屋・園丁で――丸一日かけて?拭き掃除の道具とこすり洗うのに使う道具とハンマー・鉄製の槌と庭(用)の植木ばさみを使って骨折って働き苦労して、前の晩・夜の破壊・荒廃・惨害・損害を修理・修復した?と……どういうことでしょうか?……週末つまり土日?でしょうか?――大勢の来客が遊びに来て騒いで帰る?のでしょうか?……そして、月曜日、「自分」の隣人の邸宅の召使い八人が――といっても、いつも働いているのは七人?でしょうか?で、この月曜日だけ植木屋?園丁?を呼ぶのでしょうか?――来客が騒いで遊んだ帰った後の後始末?をする?のでしょうか?……それが、掃除だったり、庭の手入れ?でしょうか?……それも、相当な壊れ具合?なのでしょうか?……そうすると、相当な騒ぎ具合?ということに?なるでしょうか?……なんでしょうねえ……庭が荒らされる?のでしょうか?……囲みのレンガとか塀とか?直したり?するのでしょうか?……拭き掃除やこすり洗い掃除?は邸宅の中?でしょうか?……「自分」の家から見える範囲でしか説明されていない?のでしょうから、邸宅の中の話は出てきていないようですが、お城のような?ホテルのような?大邸宅?のようだった?ので、きっと、庭だけではなくて?邸宅の中でも宴が催されていた?のではないでしょうか?……要は、週末はどんちゃん騒ぎで?月曜日に後片付け?といったところ?でしょうか?……それにしても、宴の規模よりも?騒ぎ方の激しさ?の方が?驚き?……そんな、毎週?月曜に?修理・修復が必要なほど?騒ぐ?あばれるの?……そこまで?……尋常じゃなさそうな?……羽目を外して遊んでいる?ということ?でしょうか?……。
③ Every Friday five crates of oranges and lemons arrived from a fruiterer in New York — every Monday these same oranges and lemons left his back door in a pyramid of pulpless halves.
「あるときが来るたびに……それは、金曜日だ……五つの箱・ケースが……何のかというと、オレンジとレモンで……到着した……どこからかというと、果物販売店だ……どこにあるのかというと、ニューヨーク(都市圏)だ――(そして)あるときが来るたびに……それは、月曜日だ……そうやって金曜日が来るたびにニューヨーク(都市圏)にある果物販売店から到着した五つの箱・ケースのオレンジとレモンと同じオレンジとレモンが、離れていった……「自分」の隣人の邸宅の裏の戸を……どんな状態でかというと、ピラミッド型だ……何がかというと、果肉のない半分だ……」
these は、Every Friday five crates of oranges and lemons arrived from a fruiterer in New York を指しているのではないでしょうか?
his は、①と同じく、前回(32ページ1行目)に出てきた my neighbor を指すのではないでしょうか?
また、週末の話に戻っている?ようです……金曜日が来るたびに、オレンジとレモンの五つの箱・ケースがニューヨーク(都市圏)にある果物販売店から到着した?と……そして、そうやって金曜日にニューヨーク(都市圏)にある果物販売店から到着したらしい五つの箱・ケースのオレンジとレモンが、今度は月曜日に、「自分」の隣人の邸宅の裏の戸を離れていった?と……それも、前と同じ状態ではなく、果肉のない(残りの)半分がピラミッド型になった状態で?と……どういうことでしょうか?……金曜日にオレンジとレモンが果物販売店から届くと……で、月曜日にそのオレンジとレモンが、果肉のない(残りの)半分の状態になって、「自分」の隣人の邸宅の裏の戸から離れていくと……では、土曜日と日曜日に、そのオレンジとレモンはいったいどうなっていたのでしょうか?……たぶん、果肉を使った?食べた?飲んだ?ということではないでしょうか?……要は、金曜日に注文して届けてもらったものを、土日で食べて飲んで、月曜日で果肉を使った後の残りを邸宅の裏からゴミとして?引き取ってもらった?ということではないでしょうか?……ほう……きっと、土日の宴のために?用意した?オレンジとレモンだった?のではないでしょうか?……それが、週末が来るたびにそうやっていた?と……ほう……おもてなし用?のオレンジとレモン?……オレンジはまあ、果物?デザート?で食べたりもするかな?と……レモンの方はどうでしょう?……お酒用?カクテルとか?に使う?のでしょうか?……もしそうなら、相当飲むの?……そしたら当然?相当酔っ払うの?……だから、庭のいろんなものが?壊れるほど暴れるの?……そういう宴?……何それ?……何の騒ぎ?……とにかく?お酒飲んで?騒いで?楽しむの?でしょうか?……いやー……週末だけの壮大な?大宴会?……そういうことが好きなのでしょうか?……だけど、お金も相当かからない?……お金持ちって、誰でも週末にはそんなことしてるの?……本当?……それとも、この邸宅の主だけ?……いや、だって、たとえば、夏に数回とか、それくらいならまだわかる?……だけど、週末はいつも?って……それって……ええっ ⁉ ……驚きませんか?……なんか、余裕あるっちゃあ余裕ある?……だけど……不自然?……違和感?ないですか?……別に楽しんだっていいじゃん?……いや、もちろんかまわないでしょうけど?……う〜〜〜〜ん……いったい、どんな人なんでしょう?この邸宅の主って?……。
④ There was a machine in the kitchen which could extract the juice of two hundred oranges in half an hour if a little button was pressed two hundred times by a butler’s thumb.
「あるものがあった(そこにあるものがあった)……それは、器具・装置だ……どこにかというと、台所・キッチンだ……その台所・キッチンにある器具・装置は、あることができた……それは、抽出する・抜き取ることだ……何をかというと、汁・液・ジュースだ……何のかというと、二百のオレンジだ……どれくらいの時間でかというと、半分だ……何のかというと、一時間の……ある場合には……それは、小さなボタンが……ある状態だったら……それは押された状態だ……二百の……回数……何でかというと、執事の親指だ……」
which は、a machine in the kitchen を指すのではないでしょうか?
今度は、台所・キッチンにある器具・装置の話をしている?ようです……その台所・キッチンにある器具・装置は、二百もあるオレンジの汁・液・ジュースを一時間の半分(半時間)で抽出する・抜き取ることができた?と……ただし、そうやって半時間で二百もあるオレンジの汁・液・ジュースを抽出する・抜き取ることができるには、条件がある?ようです……それは、小さなボタンが執事の親指で二百もの回数押された場合だ?と……③で出てきたオレンジがどんなふうに使われるのか?説明しているようです……台所・キッチンには何やら器具・装置がある?ようです……その器具・装置はどううやらオレンジの汁・液・ジュースを抽出する・抜き取ることができる?ようです……しかも大量の?オレンジを短時間で?……で、そうやって大量のオレンジの汁・液・ジュースを短時間で抽出する・抜き取ることができるには、おそらくその器具・装置のボタン?ではないでしょうか?――小さなボタンを何度も?何度も?押さなければいけない?と……で、その器具・装置を使って?作業するのは?どうやら執事?のようではないでしょうか?……人手が足りない?のでしょうか?……執事までもが総出で?宴の準備に当たる?ということ?でしょうか?……で、どうやら、この執事?この器具・装置の小さなボタンを、親指で?押している?のではないでしょうか?……で、実際のところ?この執事は親指でその小さなボタンを半時間でそんなに沢山?押せているのでしょうか?……どうやら?押せていない?のではないでしょうか?……③で宴のために?オレンジやレモンを沢山使うという話をしていた?ようでしたが、そのオレンジをいったい誰がどんなふうに使っているのか?処理しているのか?を、④で説明している?のではないでしょうか?……それも、少しユーモアを交えながら?……「自分」の隣人の邸宅には、召使いが少なくとも七人はいて?そして執事も一人はいる?ようです……この邸宅の召使いや執事は忙しいでしょうねえ……特に週末は半端ない?……てんてこまい?……だけど、どうしてそこまで頻繁に?壮大な?大宴会を?催すのでしょうか?……招かれる?訪れる?来客も、どんな人たちなのでしょうか?……いつも週末に招かなくてはいけないの?でしょうか?……まあ、これだけもてなしていれば、きっとみんなに?喜ばれている?のでしょうけど……この邸宅の主は、いったいどういう目的で?どういう意図で?これだけの宴を催しているのでしょうか?……。
⑤ At least once a fortnight a corps of caterers came down with several hundred feet of canvas and enough colored lights to make a Christmas tree of Gatsby’s enormous garden.
「少なくとも……一度……いつの期間にかというと、二週間だ……集団・団体が……何のかというと、仕出し屋・配膳業者だ……やって来た……中心地から離れる方向に……あるものを持って……それは、四、五百フィート(およそ百二十〜百五十メートル)の……キャンバスの布地だ……加えて……十分な・必要なだけの……色の付いた……照明・電灯・発光体もだ……何をするのに(十分)かというと、作ることだ……クリスマスツリーを……何のかというと、ギャッツビーの巨大な・桁はずれの庭だ……」
また別の説明をしている?ようです……少なくとも二週間に一度は仕出し屋・配膳業者の集団・団体が、中心地(ニューヨーク(都市圏)とか?)から離れたロングアイランド島の西島まで?やって来た?と……四、五百フィート(およそ百二十〜百五十メートル)のキャンバスの布地を持って?と……他にも、ギャッツビーの巨大な・桁はずれの庭のクリスマスツリーを作るのに十分な・必要なだけの色の付いた照明・電灯・発光体も持ってきていた?と……なんだか、すごいですねえ……今度は、二週間に一度?の話のようですが、仕出し屋・配膳業者の集団・団体が来ると……なんでしょうねえ……ニューヨーク(都市圏)とかの有名だったり?老舗だったり?流行りのだったり?特別感のある者?でしょうか?……で、持ってくるものがある?と……それが、まず、大きな大きな?キャンバスの布地?と……それから、ギャッツビーの邸宅の巨大な・桁はずれの庭に飾る?ような?クリスマスツリーを作るのに十分な・必要なだけの色の付いた照明・電灯・発光体も?持ってくると……なんだか、すごすぎて……百メートルを超えるほどの?キャンバスの布地を敷いて?料理でも並べる?のでしょうか?……で、庭を照明・電灯・発光体で照らす?明るくする?……クリスマスツリーでも作るのかというほど?……ということは、明るすぎるくらい?……照明・電灯・発光体が多すぎるくらい?……隙間なく?……完全にお祭り騒ぎ?状態?……なんでしょうねえ……お上品な感じではない?のかと思いきや、でも呼んでる?仕出し屋・配膳業者はもしかしたら?都会の?一流どころ?だったりする?のでしょうか?……不思議な感じ?がしませんか?……ところで、Chapter 3 が前回始まってから、今までずっと、Gatsby の名前が出ていませんでした……my neighbor という言い方で間接的に?ギャッツビーのことだろうなとは想像しながら?読んでいたかとは思いますが、ずばり名前が出ていなかったので、たぶんそうだろうな、という推測にすぎず、確信は持てていなかった?のではないでしょうか?……それがここで、Gatsby という名前を、作者は出してきたようです……どうして、ここで出してきた?出てきた?のでしょうか?……前回の Chapter 3 の範囲も含めて、ここまでみてきて、ギャッツビーが自らの邸宅で催しているらしい宴とおもてなしは、もう大盤振る舞い?大勢の来客を喜ばす仕掛けや心意気にあふれている?ように思われませんか?……まるで?クリスマスプレゼント?みたい?だったり?しないでしょうか?……Christmas の語が出てきたすぐ後に、Gatsby の名前が出てきている……これ、偶然?たまたま?でしょうか?……違うのでは?ないでしょうか?……作者は意図的に、Christmas のプレセントのイメージと、Gatsby のイメージを重ね合わせるように仕掛けている?のではないでしょうか?……ということは?Gatsby って?サンタクロースなの?……良い子にしてたらプレゼント配りに来てもらえる?サンタクロース?……あら、まあ……素敵じゃないですか?……さんざん待たされて、やっと?現れたと思ったら?ギャッツビーはサンタクロース?……といっても、まだ、厳密には現れてませんけど……単に、名前が出てきただけですけど……それも、名前が出てくるまでが、これまた?長かった?……本当に?作者は?気を持たせる?……だけど、ギャッツビーはもしかしたら?福の神?……みんなを?誰をも?喜ばせてくれるの?……それは嬉しい ‼ ……期待して待ってみましょうか?……いったい、ギャッツビーはどんな登場の仕方をするのでしょうか?……。
⑥ On buffet tables, garnished with glistening hors-d’oeuvre, spiced baked hams crowded against salads of harlequin designs and pastry pigs and turkeys bewitched to a dark gold.
「あるものの上に……それは、バイキング料理・バイキング式のテーブルだ……付け合せが添えられた・みばをよくしてあった……何の(で)かというと、ピカピカ光る・キラキラ輝く……前菜・添え物……スパイスを入れた・薬味の効いた……焼いた……豚のもも肉……ぎっしり詰まった・いっぱいになった……あるものの隣で・接して……それは、野菜の盛り合わせだ……何のかというと、多色のまだらの・多彩な模様だ……加えて……小麦粉を使った焼き料理で中にブタ肉とシチメンチョウを入れたもの……魔法をかけた・うっとりさせるように……ある状態にした……それは、濃い金色・黄金色だ……」
今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。
harlequin は、道化役を表すようで、どうやらその衣装が多色のまだらのひし形模様に決まっている?ようです……この道化役は、決まってそのような衣装を身に着けるとともに、顔がわからないように?でしょうか?――黒い仮面もつけるようです……ここでは、野菜の盛り合わせが、いろんな色の野菜が使われている?ことを表している?のではないでしょうか?……盛り付けられた見た目が?まだらな?多彩な模様?のように見えた?のでしょうか?……ただ、⑤で Gatsby の名前が出てきた直後に?使われているので?もしかしたら?ギャッツビーを道化になぞらえている?意味合いでも?あるのでしょうか?……ギャッツビーの正体がなかなか見えてこない?(作者が見せてくれないからですけど……)ところなどは、まるで黒い仮面でもつけていて、その正体が見えない?とでもいうよう?でしょうか?……道化とは、人を笑わせる人のようです……それも、イメージとしては?自らを犠牲にして?人を喜ばせるとか笑わせるとか?そういった印象?でしょうか?……サンタクロースになってプレゼントをくれて?道化になって?自らを犠牲にして?人を喜ばせ笑わせるの?……それが、ギャッツビーなの?……なんだか、めちゃくちゃ素敵な人?に思えませんか?……だけど、Chapter 1(第3回)では、「自分」は、ギャッツビーほど大嫌いで我慢がならない男はいない?と言っていた?ようでした……不思議ですねえ……一致しませんねえ……それに、Chapter 2(第41回)では、ウィルソン夫人の妹キャサリンは、ギャッツビーのことを信用がならない?ようなことを言っていた?ようでした……ここも一致しません……不思議ですねえ……ギャッツビーとはいったいどんな男なのか?……人は誰しも長所も短所もある?でしょうか?……そして長所の裏返しが短所?とか短所の裏返しが長所?とか言ったり?するでしょうか?……人間にはいろんな一面があって?とても一口では説明できるはずもないし?同じ人間が、ある人には素晴らしいという印象を持たれても、他の人には真逆の悪い印象を持たれることも?あるでしょうか?……そうしたところが極端な形で出ると?今のギャッツビーのように、サンタクロースで道化?と思うほど人がよすぎて他の人を幸せにすることもあれば?、逆に、我慢がならないとか信用できないとか嫌がられるほど他の人の思惑など意に介せず?自らの利害のためになりふりかまわぬ言動に及んだりすることもある?でしょうか?……同じ人間に、そうした相矛盾するような一面が見られても、それは別に不思議ではない?ごく自然なこと?かもしれない?でしょうか?……人間は、そんなに単純に白か黒かで分けられるものでも割り切れるものでもなく?、誰でもそうした矛盾をそれぞれ自らの中に抱えているのが普通?当たり前?かもしれない?でしょうか?……なんでしょう……作者は、もしかしたら?そんな人間の善悪両面?みたいなものを?ギャッツビーを描くことで?問いかけてみようとか?している?のでしょうか?……。
今度は、食べ物が並べられた?らしいテーブルに目を向けている?ようです……まず、バイキング料理・バイキング式?だと……で、そのバイキング料理・バイキング式の料理が並んだ?テーブルには?付け合せが添えられている?みばをよくしてあった?と……その付け合せ?みばをよくする料理?には、どうやら三つ?ある?のでしょうか?……一つは、ピカピカ光る・キラキラ輝く前菜・添え物?でしょうか?……次に、スパイスを入れた・薬味の効いた焼いた豚のもも肉がぎっしり詰まった・いっぱいになったお皿?でもあるのでしょうか?……で、同じお皿のその豚のもも肉料理のすぐ隣り?そば?には、多色のまだらの・多彩な模様の野菜の盛り合わせがある?と……そして最後に、小麦粉を使った焼き料理で中にブタ肉とシチメンチョウを入れたもので、魔法をかけて?うっとりさせるように?濃い金色・黄金色の状態にしたもの?があった?と……何やら見た目にもおいしそうな?料理がいろいろ並んでいる?ようです……⑤でやって来た?仕出し屋・配膳業者の集団・団体が作ったもの?でしょうか?……山ほどの電飾が施された庭で?豪勢な料理を堪能する?という趣向?でしょうか?……何もかもが贅沢?……これほど気前よく?もてなしてくれる邸宅の主って、どんな人なのでしょう?……。
⑦ In the main hall a bar with a real brass rail was set up, and stocked with gins and liquors and with cordials so long forgotten that most of his female guests were too young to know one from another.
「ある場所に……それは、中心の……集会場・娯楽場だ……カウンター・コーナーが……あるものが付いた……それは、本物の銅と亜鉛でできた合金・真鍮の横棒(足元)だ……据え付けられた……そして・なおかつ……置かれた・備えられた……何がかというと、ジン(蒸留酒)とアルコール飲料・酒類……さらに加えて、何がかというと、コーディアルという濃厚な味のアルコール性飲料だ……(これは)とても長い間忘れられていたので……これからいう結果になった……それは、ほとんどが……何のかというと、ギャッツビーの女性の来客は……ある状態だった……それは、あまりに……若くて……あることがなかった……それは、区別ができることだ……あるものを……別のものから……」
cordials は、強壮剤・強心剤という意味でも使われるようです。
that は、「これから文が続く」ことを表し、前にある so を受けて、その結果どうなったのかを具体的に説明しているのではないでしょうか?
his は、⑤で出てきた Gatsby を指すのではないでしょうか?
今度は、場所が、中心の集会場・娯楽場?と……これは、邸宅の中?でしょうか?……そこに、カウンター・コーナーが据え付けられた?ようです……そのカウンター・コーナーには、足元?でしょうか?……本物の銅と亜鉛でできた合金・真鍮の横棒が付いていた?ようです……そして・なおかつ、ジン(蒸留酒)とアルコール飲料・酒類が置かれた・備えられた?ようです……さらに加えて、コーディアルという濃厚な味のアルコール性飲料も置かれた・備えられた?ようです……このコーディアルというアルコール性飲料は、とても長い間忘れられていたので、ギャッツビーの女性の来客のほとんどが、あまりに若くてあるものを別のものから区別ができなかった?と……中心の集会場・娯楽場?にはお酒を飲む場所が?あった?ということ?でしょうか?……で、そのカウンター・コーナーに使われていた足元の?横棒が?安物ではなく?上等な?真鍮だった?とわざわざ説明を付け加えている?のでしょうか?……そして、一般的な?誰もがよく飲む?ようなお酒はもちろん?あまり誰にでもは飲まれなくなった?お酒まで?置いてあった?ということは?来客に振る舞われた?ということ?でしょうか?……何もかもが贅を尽くして行き届いていた?ということ?でしょうか?……ところで、前回(32ページ2行目)men and girls と出てきていましたが、women ではなく girls ということは、男性は年齢が高めの人も結構いたけど?、女子はそうではなかった?若め?若い?人ばかり?でしょうか?……どうしてなのか……もしかしたら、女性は結婚するとそうした飲んで騒いでという席は遠慮するようになる?のでしょうか?……だから、若い女性ばかりになる?のでしょうか?……で、男性の方は、結婚しててもしてなくても別に変わらない?……独身でもそういう酒席に行くし、結婚しても独身のときと変わらず?行く?ということ?でしょうか?……中心の集会場・娯楽場にあるのはお酒を飲む所?と……このギャッツビーの邸宅での宴は、お酒が中心?のようですね?……だから、酔っ払って派手な粗相でもあって?②でみたような修理・修復が必要になる?ということ?でしょうか?……すごいですね……いったいどんだけ飲むんだ?みたいな?感じ?でしょうか?……。
おつかれさまでした。どうでしたか?
なんだか、とにかく?何もかもが?すごくなかったですか?……それにしても、Chapter 2 からの落差?が大きい?……Chapter 2 は灰の谷で始まって、ニューヨーク(都市圏)のトムとウィルソン夫人の二人の部屋で終わっていた?ようでしたけど、灰の谷はもちろん、トムとウィルソン夫人の二人の部屋ですら、このギャッツビーの邸宅に比べたら、まるでちゃっちい?感じ?……Chapter 1 のトムとデイジー夫妻の邸宅でも、どうでしょうか?……もしかしたら?ギャッツビーの邸宅の方がゴージャス?だったり?する?でしょうか?……それに、トムはこういう来客を大勢招くようなことはしてなさそうだった?でしょうか?……まあ、トムがこんなふうに誰かをもてなすというのはちょっと想像しにくい?でしょうか?……デイジーはともかく、トムはそもそも社交性みたいなものがない?ような?印象も?……「自分」はChapter 1(第8回 8ページ1-2行目)で、トムのような若さでトムほどの富を手にしていることは信じがたい?みたいなことを言っていた?ようでしたが、そのトムをはるかに凌ぐ?上回る?次元の異なる?大金持ち?でしょうか?……ただ、トムは「自分」と同い年で?若い?……ギャッツビーはどれくらいの年齢?なんでしょうか?……おじいさんだったら、まあ、若いうちから頑張って財を成した?……十分ありうる?……おじさんとしても、何か事業とかで当てた?時代の波に乗った?強運に恵まれた?莫大な金額の宝くじにでも当たった?大金持ちの親戚?から一財産相続した?……う〜〜〜〜ん……どうでしょう……有り余るほどお金があるから?週末ごとに大人の遊園地?提供?してるんでしょうか?……こういうの、金持ちのやることはわからない、とかって言ったり?するんでしょうか?……。
今回の考えるヒントに上げたお題 「32ページ末尾から8行目 harlequin designs とはどういうことを言っているのか」 ですが……⑥で説明したとおりです……作者は、ギャッツビーの情報を少しずつ少しずつ?しかもいろんな側面や印象のものを?出しながら?読者にいろいろ思いを巡らせるよう仕向けていたりする?のでしょうか?……なんだか、読者は、知らず知らずのうちに?ギャッツビーのことをいろいろ考えたり思いを巡らせたり?していたり?しませんか?……「自分」ほど辛抱強くて人の好き嫌いをあまり言わなさそうな印象を受ける人が、大嫌いで我慢がならないと言い、ウィルソン夫人の妹キャサリンも信用できないし関わられたくない?ようなことを言っていたらしいギャッツビーですが、サンタクロースで道化の一面があると……なんだか、期待したくなりませんか?……楽しませてもらえるのなら?喜ばせてもらえるのなら?いったいどんな人なのか、待ち遠しいような?早く会ってみたいような?そんな気持ちにもなりませんか?……スケールの違う?大金持ち?のようですけど……そういえば、ドイツ皇帝のおいかいとこ?だとかいう噂?もあったようでした……謎だらけのギャッツビー……どんな人物なのか?楽しみ?じゃない?ですか?……。
次回も、ギャッツビーの邸宅での宴の模様が説明されていくようです……ぜひまた一緒にみていってください。
第50回の範囲は32ページ末尾から3行目から33ページ15行目途中まで(By seven o’clock the orchestra 〜から、out at a cheerful word. まで)をみていきます。
次回の考えるヒントは……
- 33ページ5行目 shawls beyond the dreams of Castile とはどういうことを言っているのか
次回は、"変化"に注目?でしょうか?……ぜひまた一緒に読んでみてください。
最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。
・どうして作者はその言葉を使用したのか
・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか
・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか
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なお、今回の範囲の訳文を有料(700円)で掲載いたします。この連載はだいたい250回くらいになる予定なので、毎回訳文を購読いただいた場合には30回で2万円を超え、トータルでは18万円近くになることをご承知おきください。またいかなる場合も返金には応じられません。また購読いただいた訳文にご満足いただけるとは限らないことをあらかじめご承知おきください。なお、問い合わせなどはご遠慮ください。お断りいたします。