Gatsby-26

このサイトは、英語で書かれた物語を一作品、最初から最後まで少しずつ読んでみようという試みです。

取り上げる作品は『The Great Gatsby』です。100年近く前に米国で出版された小説ですが、現代の日本人にも共感したり心を動かされるところが多々あると思います。

ぜひ一緒に、英語の原書を読んでみませんか。

(なお、このコンテンツはその著作者の解釈に基づくものであり、必ずしも正しいとは限らないことをご承知おきください。)

 

前回まで……デイジーと「自分」が屋内に戻ってみると、トムはおとなしく良い子にして?ベイカー嬢と過ごしていました。で、どうもデイジーと「自分」が戻ってくるのを待っていたのか、その二人が戻ってきたのをしおに、ベイカー嬢は立ち上がり、寝るからと断ったようです……で、寝るとしか言わないベイカー嬢に代わって?デイジーが理由を?事情を?説明したようです……そこから、ベイカー嬢の記憶が「自分」に戻ったようです……そうか、あの…という具合に……で、読者にも、ベイカー嬢は何かのスポーツ競技をやる選手で雑誌にたくさん写真が載るくらい有名らしいという情報が明かされていました……。

さて今回は、ベイカー嬢が自室?に下がり、残った三人の間で会話が交わされます……さっそくみていきましょう。

 

原文はOne More Libraryの『The Great Gatsby』を使用します。

第26回の範囲は17ページ末尾から19行目から18ページ5行目まで("Good night," she said 〜から、demanded Tom suddenly.まで)をみていきます。

まず、今回の考えるヒントを上げます。

  • 18ページ4-5行目 “Did you give Nick a little heart to heart talk on the veranda?" とはどういうことを言っているのか

 

なお、特に断っていなければ、基本的に次に上げる辞書の訳語や定義・意味に基づいて説明します。

主に使用する辞書

『リーダーズ英和中辞典(第2版)』(野村恵造)(研究社 2017)

『Pocket Oxford English Dictionary (Eleventh Edition)』(Maurice Waite) (Oxford University Press 2013)

『岩波国語辞典(第七版新版)』(西尾実 岩淵悦太郎 水谷静夫)(岩波書店 2017)

 

それでは今回の範囲をみていきましょう。

① “Good night," she said softly. “Wake me at eight won’t you."

「『おやすみなさい』とベイカー嬢が言った……穏やかに……『起こして……私を……(午前)八時に……お願い……』」

she は、前回、十時だから寝る時間だと言った、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

me は、ベイカー嬢のセリフと思われるので、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

you は、ベイカー嬢がこの言葉を言っている相手、おそらくデイジーを指すのではないでしょうか?(朝起こしてほしいとお願いする間柄の人らしいので……)

前回最後のセリフは、「自分」の言葉で、あなたはジョーダン・ベイカー、というものでした……相手に投げかけた言葉というよりも、思わず口に出た、言葉になったセリフのようですが……その言葉に対して、ベイカー嬢は今回の①で、おやすみ、と返しているようです……つまり、それ以上相手にする気はない、私は何があろうとももう寝る――そういう断固たる意志?でも示している?かのように思われませんか?……ただ、相手にはしないし、もう何もしゃべらない、という気持ちではいるけれど、穏やかな口調だったようです……たぶん、最初のせりふは、その場の全員に向かって言ったのでは?ないでしょうか……そして、後のセリフは、八時に起こしてもらえないかと頼んでいるようなので、おそらくデイジーに向かって言った言葉なのではないでしょうか?……もしかしたら、もう翌日の競技モード?そっちに意識が集中してる?のでしょうか……なんにしても、切り替えが早い?……。

 

② “If you’ll get up."

「『あなたが起きるのであれば』」

you は、①で起こしてほしいと頼んだらしい、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

①でベイカー嬢が起こしてくれと頼んだのに対して、②で、おそらく起こしてくれと頼まれたデイジーが、起きるんだったら起こしてあげるけど…みたいな感じで?答えたのではないでしょうか……親しい間柄こその返し?やりとり?でしょうか?……ベイカー嬢は、もしかしたら朝起きるのが苦手?なのでしょうか……だから起こすのが大変?なのでしょうか……それで、こんな嫌味な?返答をしているのでしょうか……というか、朝なかなか起きない?というベイカー嬢の体質?傾向?癖?みたいなものをよく知っている?ということは、一緒に寝泊まりした機会が多い?ということもわかる?でしょうか……。

 

③ “I will. Good night, Mr. Carraway. See you anon."

「『私は起きる(午前八時に起こしてもらったら起こしてもらったときに)……おやすみなさい、キャラウェイさん……じゃまた……いつかそのうちに……』」

I は、①で起こしてほしいと頼んだらしい、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

I will の後には、get up if you wake me at eight が省略されているのではないでしょうか?

you は、呼びかけた相手である、「自分」を指すのではないでしょうか?(トムの名字は(デイジーも) Buchanan ですから……)

①で起こしてほしいと頼んだら、②で起きるのであれば、と返されて、③でさらに、起きるわよと返しているようです……そして、今晩のうたげ?に招かれたお客(様)であるはずの「自分」に、きちんと最後の挨拶あいさつをしたようです……「自分」の名字をきちんと呼びかけて……おそらく単なる社交辞令でしょうが、じゃあまたと、いつかそのうちにというひと言もちゃんと添えているようです……たしかなところはわかりませんが、これまで見てきたベイカー嬢だったら、気に入らない相手なら単なる社交辞令ですら言いそうにない?ようにも思われませんか?……そうしてみると、第21回で成り行きとはいえ、デイジーとトム夫妻の秘密を「自分」に明かす程度には「自分」を敵視しなくなっていたし、一応それなりに「自分」を認めてやっている?という気持ちが、最後の See you anon. に表れている?でしょうか……ところで、「自分」の名字は Carraway キャラウェイというようです……ベイカー嬢はちゃんと、「自分」の名字を知っていて、覚えていたのですね……ベイカー嬢に名字で呼んでもらえるだけでも光栄?……。

 

④ “Of course you will," confirmed Daisy. “In fact I think I’ll arrange a marriage. Come over often, Nick, and I’ll sort of — oh — fling you together. You know — lock you up accidentally in linen closets and push you out to sea in a boat, and all that sort of thing —-“

「『当然、ベイカー嬢はニックに会うことになる』と(ベイカー嬢に)再確認させたのはデイジーだった……『実際、デイジーが考えていることがあるのだけど……それはデイジーがある手はずを整えるつもりでいることで……じゃあ何の手はずかというと、二人が一緒になる機会を作ることで……来てほしい……足を運んで……頻繁に……(ぜひそうしてほしい)ニック……デイジーが言ったとおり頻繁に足を運んで来てくれれば、デイジーはやるつもりでいることがあるのだけど……それはどういったたぐいのことかというと……そうだなあ、どう言ったらいいか……ニックを放り込む……一緒に集まる状態に……ニックにはわかる(と思うけど)――ニックを閉じ込める……はからずも……リネンでできたシーツとかをしまっておく小部屋に……また(他には)ニックを押し出す……海に……ボートに乗せて……また(他には)あらゆるそうした類いのことだ――』」

you は、③の言葉を受けてデイジーが返した言葉のようなので、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

you will の後には、see Nick が省略さているのではないでしょうか? ③でベイカー嬢が、「自分」に対して、いつかそのうち会うことがあれば、まあ会うこともあるかもしれませんね、ぐらいの感じで?最後の別れの挨拶をしているようでした……そのベイカー嬢の言葉に対して、「自分」ではなく、デイジーが反応したようです……当然、ベイカー嬢は「自分」に会うのだと……。

I は(すべて)、セリフをしゃべっているデイジーを指すのではないでしょうか?

marriage は、ふつう結婚とか男女が一緒になることや一緒にさせることを表すようですが、ここでは、デイジーが気取った?おおげさな?奇妙な?おかしな?物の言い方をしている?だけで、単にベイカー嬢と「自分」を会わせることを指しているのではないでしょうか?

今度の you は、デイジーの話しかけている相手が Nick に変わっているようなので、「自分」(ニック)を指すのではないでしょうか? それ以降の you もすべて、「自分」(ニック)を指すのではないでしょうか?

You know — の後には、I’ll (sort of) が省略されているのではないでしょうか? 話し言葉なので、いつでも厳密に律儀に正しく文法通りに話しているわけではないのではないでしょうか?

that は、lock you up accidentally in linen closets という行いや、push you out to sea in a boat という行いを、具体的な事例の一つとして指すのではないでしょうか?

③でベイカー嬢が、「自分」に社交辞令で、いつかそのうちまた会うことがあるかもしれませんね、と言ったのに対して、なぜかデイジーが即座に?反応したようです……自然な成り行きで、ベイカー嬢は「自分」に会うことになると……というよりも、デイジーがその手はずを整えるつもりでいると……デイジーがベイカー嬢と「自分」を会わせるつもりでいるから、「自分」は頻繁に来てくれと(トムとデイジーの邸宅に)……デイジーの言ったとおり「自分」が頻繁に来てくれれば、デイジーは、無理してでも?「自分」を加わらせるといった類いのことをするつもりだと……デイジーの言いたいことを「自分」はきっとわかってくれてるだろうと思うけれど、どんな類いのことをするのか具体的に言えば、それはリネンのシーツとかをしまっておく小部屋にはからずもニックを閉じ込めるといった類いのこととか、ニックをボートに乗せて海に押し出すといった類いのこととか、そういった類いのありとあらゆることだと……なんと!トムが一人で「自分」を男の味方につけようという魂胆こんたんで「自分」を呼んだだけなのかと思ったら、さにあらず?……デイジーにもちゃんと腹積もりが?あった?ようです……それとも、とりあえずまずは夕食に来た「自分」の様子を見てから、「自分」を見きわめた上で、合格だと判断したら、④で本心を明かしたように、ベイカー嬢と「自分」を引き合わせよう、自分たちの集まり?娯楽?遊び?に加わらせよう?ということだったのでしょうか……もう包み隠さず本音を出している?ようです……「自分」も交えて遊ぶと……「自分」にいろいろいたずらするつもりだと……デイジーがそうするつもりでいれば、当然「自分」がデイジーの思い通りになると、そう思っているらしい?ところが、まるっきり夫のトムと同じ?一緒?……夫婦そろって何様?……というより、まさか嫌がられるなど想像もしていないのかもしれません……大金持ちで上流社会の一員であるデイジー様が、デイジーの世界に入れたげると言ってるのだから、喜ばないはずがない、ありがたく思って当然だ……もしかしたら、そんな意識がある?のかもしれません……それとも、第24回でみたような、いやらしいやり口や仕打ち?にも、「自分」が何も言わず?何もせず?ただ黙って聞き流した?のを、デイジー流のやり方やデイジーの世界を受け入れたものと、認めてくれたものと、勘違いした?……それで、何を言っても、何をしても、何もかも、「自分」がデイジーの言うなりになる、などと思い上がった?のでしょうか……結局やっぱり、あの夫にしてこの妻あり、この妻にしてあの夫あり……でしょうか?……。

 

⑤ “Good night," called Miss Baker from the stairs. “I haven’t heard a word."

「『おやすみ』と大きな声で言ったのはベイカー嬢だった……声がしたのは階段のところからだった……『私は聞こえていない……何もひと言も』」

I は、ベイカー嬢のセリフなので、ベイカー嬢を指していると思われます。

④でべらべらとしゃべり続けているデイジーの言葉をさえぎるように、⑤でベイカー嬢が、おやすみ、と大声で言ったようです……すでに、自室に?下がりかけていた?ようで、声がしたのは階段のところからだったようです……そして、もうひと言付け加えたようです……ベイカー嬢の耳には何も聞こえていないと……要は、たぶん、デイジーの考えていること――ベイカー嬢と「自分」を引き合わせようというたくらみが気に入らない?……それで無視した?……しかも、はっきり言葉にして伝えることで、ベイカー嬢にはデイジーの意向に沿うつもりはないと宣言した?……デイジーに釘を差した?……デイジーの思いどおりにはならないと?……まあ、翌日に競技が控えているわけですから、デイジーの「自分」も交えた遊び?の話など、つきあってられない?相手にするわけがない?かもしれません……こういう振る舞いとか言動も、姿勢が良かったりきびきびした動きに通じるものがある?というか、似つかわしい?というか……ベイカー嬢のこういうところは、清々すがすがしい気持ちよさすら感じさせませんか?……。

 

⑥ “She’s a nice girl," said Tom after a moment. “They oughtn’t to let her run around the country this way."

「『ベイカー嬢は(性質や性格の)良い娘だ』と言ったのはトムだった……少し間をおいた後で……『あの人たちはすべきじゃないことがあるのだけど、それは自由にベイカー嬢に動き回らせることで……どこを動き回らせるかというと、米国中で……どんなふうにかというと、こんなふうに(トムとデイジーの邸宅つまり他人の家に寝泊まりして)……』」

She は、⑤のセリフを最後に姿を消した、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

They は、セリフをしゃべっているトムの頭の中では誰なのか特定されているけれど、(あえて?)はっきりと特定して口にはせず、あの人たち、というニュアンスで使われているのではないでしょうか? 誰を指すのか?――聞いている人にはわからないようにしてある?のでしょうか……ということは、トムはいったい誰のことを指しているのだろうか?とトム以外の人は考える必要があるようです……。

her は、最初のセリフと同じく、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

the country は、おそらく米国全土を指しているのではないでしょうか? (前回、「自分」が見たベイカー嬢の写真の撮られた場所が、アッシュビルとかホットスプリングズとかパームビーチとか各州に広がっているようでした……ということは、あちこちに転戦?している?ようです……)

this は、トムとデイジーの邸宅つまり他人の家に滞在して全米を転々とする生活?毎日?のことを指しているのではないでしょうか?(トムだって、ポロ競技で対戦相手を求めて放浪?生活だったような……) ただ、around the country とは言っていますが、実際には?本当に言いたいことは、ベイカー嬢の好きにさせるということは、ベイカー嬢の思いのままにトムがやりこめられる?ということになる?のではないでしょうか……だから、トムがやりこめられないように、ベイカー嬢の動きを封じたい?というのが、トムの本音で、本当はこのセリフでそういうことを言いたい?のではないでしょうか……。

⑤のセリフを最後にベイカー嬢がいなくなった途端に、⑥でどうやらトムが口を開いたようです……今までベイカー嬢がいる間ずっと黙ってたくせに?何を偉そうに?と思えなくもないような?気がしないでも?ないような……上から目線で?ベイカー嬢は性質や性格の良い娘だと、言っているようです……やっぱり何様?……年齢がベイカー嬢の方が下?ということもあるのかもしれませんが……ベイカー嬢の前で何も言えないくせに?負け惜しみ?負け犬の遠吠え?……それとも、案外第25回で、本当にベイカー嬢にてなずけられた?ような状態で、ベイカー嬢がトムの気持ちを落ち着かせてくれた?……それで、もしかしたら素直に、本当にそう思って、最初のセリフを口にした?……そんな可能性もあるでしょうか?……ベイカー嬢はやはり賢い?頭がいい?……ところが、トムが続けて口にしたセリフは、ベイカー嬢に自由に好きなように動き回らせるのは間違っていると、そんなことをさせるべきではないと……そう言っているようです……ベイカー嬢が自由に動き回れるから、いつでもデイジーのそばに付き添ってやれるわけで、そうするとトムには面白くない?都合が悪い?トムが太刀打ちできない?トムの目の上のたんこぶ?天敵?だから……ベイカー嬢さえいなければ、デイジーに負けないのに?俺様がやり込められることもないのに?……そんな思いがある?のでしょうか……なんだか、トムって卑怯者?……カッコ悪?……。

 

⑦ “Who oughtn’t to?" inquired Daisy coldly.

「『誰が(ベイカー嬢に自由にこんなふうに米国中を動き回らせることを)すべきじゃないのか?』と尋ねたのはデイジーだった……冷淡で冷ややかな物言いだった……」

Who oughtn’t to の後には、⑥の最後に出てきた let her run around the country this way が省略されているのではないでしょうか?

⑥のトムの言葉に、⑦ですかさずデイジーが聞き捨てならない?と突っ込み?を入れた?のではないでしょうか……トムがはっきり誰なのか明言しなかった they という言葉に、いったい誰のことだと言いたいのかと、トムに確認した?食ってかかった?……たしかに言葉の上では、誰がすべきじゃないのかと、尋ねているようですが、本当は、その真意は、トムがベイカー嬢を自由に動き回れないようにすべきだと言ったらしいので、ベイカー嬢が自由に動き回れなくなったらデイジーはベイカー嬢と一緒にいられなくなって、デイジーの強〜い頼りになる味方がいなくなって、トムをやっつけてくれる頼もしい味方を失うので、そんなデイジーに都合の悪いことを言い出したトムに、言い返しているだけというのが、本当のところじゃないでしょうか?……ただ、ベイカー嬢が自由に動き回ってもいいじゃないかという反論はデイジーはしていないようなので、要は、ベイカー嬢には保護者というか監督者というか、そういう人が必要なのは間違いない?と、デイジーもそこは反論できない?のでしょうか……なんだか現代の感覚でいうと、不思議な気もしないでもないような……もしかしたら、トムと「自分」は28歳ぐらいのようですが、デイジーやベイカー嬢はもっとずっと若い?のでしょうか……。

 

⑧ “Her family."

「『ベイカー嬢の家族(一族・親族)だ』」

Her は、⑥と同じく、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか?

⑥でトムが口を開いて、絶対デイジーが怒るに決まっているとわかりそうなことを口にして、⑦でデイジーに言い返されて、聞かれたことに⑧でそのまま答えたようです……ベイカー嬢が自由に動き回ることを誰が許すべきではないのか――それは、ベイカー嬢の家族だと……これって、もしかしたらベイカー嬢の弱み?泣き所?だったりする?のでしょうか……そこを突かれると何も言えない?ぐうの音も出ない?とか……普通に考えたら、一緒に過ごせる家族がいれば、わざわざデイジーといつも?一緒にいるはずがないわけで……そういう家族とか身内とかがいないからこそ、デイジーのところに、つまりトムの邸宅にびたっている?……だとしたら、⑥のようなことを言い出せばこういう展開になるとわかった上で、トムは⑤でベイカー嬢がいなくなった途端に、⑥の言葉を口にしたのでしょうか?……やっぱり、卑怯者?……ベイカー嬢がいる間何も言えなかったから、その腹いせ?……当人のいないところでもいいから、弱点を突いていじめてやりたい?……意地が悪い?……見方によっては弱い者いじめ?……でも、トムって体は最強でアメフト最強かもしれないけれど、なんか人としては、心は、どうなんでしょう?……弱くない?……弱い人間?心が弱い?……弱いからこそ、さらに弱いものを見つけてはいじめたがる?……現に、たぶんトムよりも頭がきれて?たぶん心も強い?ベイカー嬢の前では、かなわないと思ったからこそ、ひと言もものも言わずに息をひそめるようにして様子をうかがっていた?……トムよりも強いベイカー嬢にやっつけられないように……トムって、強い者の前では小さくなって、弱い者(と思った相手)の前では偉そうに大口たたいて態度もデカい?……そして、トムよりも弱いと見たらいじめにかかる?……本当にそうなら、最低サイテー最悪……で、もしそうなら、デイジーはトムよりも弱い者だと、トムが思っていたら、デイジーを泣かすようなことも平気でやっても全然不思議じゃない?……強い者ってのは弱い者をいじめるものだ――そういう価値観の人間だったら、デイジーがいくらああしてほしいとかこうしてほしいとか伝えても頼んでも無駄?……俺様はデイジーよりも強いのだから、強い俺様が弱いデイジーをいじめて泣かして何が悪い……何も悪くない、ごく当たり前の当然のことをしているまでだ……もし本当にトムがそんな人間なら、そりゃあ、いつだって最強で勝者のはずの俺様が、最強じゃなくなって、勝者じゃなくなる――最強で勝者の白色人種が有色人種に乗っ取られる――なんて事態は由々しきことこの上ないでしょうねえ……だって、トムよりも強くなった有色人種にいじめられて泣かされることになるわけですから……さんざんいじめてきた?トムが、今度はさんざんいじめられる……そりゃあ、半端ない危機感?でしょうねえ……だから、トムはあれほどまでに、有色人種に乗っ取られる話に食いついて、はたから見たらあきれて?笑える?ほどおびえていた?のでしょうか……。それとも、単に家族と過ごす方が自然だという考えがトムにあり、それを口実に、ベイカー嬢を遠ざけたいと思った?だけなのでしょうか……その考えに一理あるというか、その考えのほうが通る?ので、デイジーとしては、⑦でベイカー嬢が自由に動き回ってもいいじゃないかという反論はできなかった?のでしょうか……でも、その考えなら、トムも最初から they ではなくて、family と言っていればすむような?わざわざ they と言ったところに何かやっぱりよからぬ?意図?を感じる?……。

 

⑨ “Her family is one aunt about a thousand years old. Besides, Nick’s going to look after her, aren’t you, Nick? She’s going to spend lots of week-ends out here this summer. I think the home influence will be very good for her."

「『ベイカー嬢の家族は、一人おばさんがいる(だけで)……そのおばさんの年齢はだいたい千歳くらいだ(と言ってもいいほど年を取っている)……その年老いたおばさんではベイカー嬢の面倒を見る保護者としてはふさわしくないとデイジーは考えていて、そういう考えを持つと同時に、ニックがきっとしてくれるはずだ……面倒を見ることを……ベイカー嬢の……してくれるわよね、ニック?……ベイカー嬢はこれからすることになっている……何をかというと、過ごすこと……たくさんの週末を……ベイカー嬢にとっては他人の家になるこのトムとデイジーの邸宅で……今年の夏は……デイジーは思っていることがあるのだけど……それは、家族の愛情にあふれた家庭という場が生み出し与える影響は、きっととても良いしためになるしプラスになるはずだ……ベイカー嬢にとって……』」

Her は、⑥⑧と同じく、ベイカー嬢を指しているのではないでしょうか? 他の her も、そして She も同様ではないでしょうか?

⑦の問いかけに対して、⑧の返答をしたトムに対して、⑨でデイジーが本格的な反撃?に出ている?ようです……ベイカー嬢には家族というか身内といえる人は、どうやら年老いたおばさんしかいないようです……実際にはどの程度年を取っているのかわかりませんが……aunt というのは、ふつう親の姉妹かおじ(親の兄弟)の妻を表すようですので、仮にベイカー嬢が二十代前半?(もしかしたらまだやっと二十歳の可能性もある?)として、その親の姉妹かおじの妻であれば、七十歳代とかは考えにくいようにも思われます……だとしたら、実際にはおばあさんとかおじいさんとかいう年齢ではないのだけれど、デイジーが殊更ことさらに、ベイカー嬢の保護者としては年齢が高すぎるということを大げさに強調して言おうとしている?のではないでしょうか……要は、デイジーにしてみたら、今までどおりベイカー嬢をデイジーの身近におきたい?ので、ベイカー嬢の身内にしゃしゃり出られたくない?……なんとしてもそんな事態は避けたい?……という強い思いが、a thousand years old という表現になった?……で、どうもデイジーは保護者とか監督者とかいう位置づけにはならない?のでしょうか……デイジーは、「自分」をベイカー嬢の保護者に抜擢ばってき?しようとしている?ようです……「自分」なら、トムを黙らせることができる?トムに文句を言わせないでおける?……そう考えたのでしょうか?……そして、トムに負けず劣らず?押し付けがましく「自分」にベイカー嬢の面倒見てくれるわよねと、まるで既定路線のように話を進めている?ようです……今度は妻が「自分」の意志も気持ちもまるで無視?……夫婦そろって、「自分」を利用してやりたい放題?……ベイカー嬢は今年の夏は週末はしょっちゅう?(トムと)デイジーの邸宅に来て過ごすことになっているから?――本当でしょうか?…もしかして、ベイカー嬢がどうするか、ってことまで、デイジーが勝手に決めつけたり?してない?でしょうか……そして、なぜベイカー嬢が(トムと)デイジーの邸宅で過ごすのが良いのか――その理由として、家族の愛情にあふれた家庭という場が与える影響が、ベイカー嬢に非常に良いはずだと……まず、家族の愛情にあふれた家庭、という点に疑問が湧きませんか?……トムとデイジーの現在の状態――どう考えても夫婦喧嘩の真っ最中、それもかなり深刻な泥沼にハマったような?状態……で、家族の愛情にあふれた家庭がいったい、どこにあるのでしょうか?……そもそも、ベイカー嬢にプラスじゃなくて、デイジーに代わってトムをやっつけてくれるベイカー嬢のおかげで、デイジーにプラスになっているだけじゃない?でしょうか……なんだかデイジーも偉そうに、上から目線でベイカー嬢のためを思っているような口をきいてますけど、逆に思えませんか?……助けが必要なのは、面倒を見てもらわなければやれないのは、ベイカー嬢ではなくて、デイジーの方じゃないでしょうか?……少なくともここまで読んで、みてきた限りでは、ベイカー嬢に何か問題があるようには思えなかったような気がしませんか?……それとも、まだ明かされていないけれど、ベイカー嬢に何か問題があるのでしょうか?……どっちにしろ、ベイカー嬢を追い出して追っ払いたいトムと、なにがなんでもベイカー嬢をそばにおいておきたいデイジーと、あくまでも譲らず張り合おうとする?夫婦の姿が浮かび上がってくる?でしょうか……。

 

⑩ Daisy and Tom looked at each other for a moment in silence.

「デイジーとトムが(それぞれの)目線を向けた……互いに相手に……少しの間……黙った状態で……」

⑥でなんとかベイカー嬢を遠ざけようと口実を切り出した?のに、⑦で反抗されても、⑧でもしかしたらベイカー嬢の一番の弱み?を突いて、あれでもギャフンと言わせようとした?のでしょうか?――そうやってトムなりにできるかぎり反撃した?けれど、⑨でデイジーがその何倍もの勢いで?やり返してきた?ものだから、トムにはもう手持ちの札がなかったのか?……どうやら何も言い返せなかった?ようです……⑩で、Daisy の名前が先に上げてあるので、もしかしたら、⑨で必死で言い返したデイジーが、どうだ、まだ言い返すつもりか、まだやるつもりか、ベイカー嬢をデイジーから奪おうなんてそんなこと絶対にさせないから、という強い意志?を持って?もしかしたらトムをにらみつけた?かもしれない?……そのデイジーの勢いにけおされた?のか、トムは何も言葉が出てこなかった?のか、とにかく何も言わなかったようで…何も言わなかったのだけれども、目線は、デイジーの方を、デイジーの目を?見返していた?のでしょうか……要は、にらみあった?ような状態になったのではないでしょうか……デイジーも何も言わず、トムも何も言わず……そのとき、トムはいったいどんな気持ちだったでしょうねえ……⑥では、ベイカー嬢がいなくなったから、一人のデイジーなんて、全然怖くない、またいじめてやりこめてやろう、もしかしたら泣かしてやろう?くらいのことまで思ったり?した可能性もあるでしょうか?……で、当然俺様が勝利を収めるつもりでデイジーに攻撃を仕掛けた……ところが、想定通りには事が運ばなかった……なんと、デイジーが言い返して、しかもこの俺様を言い負かしやがった……どういうことだ?これはいったい……デイジーのやつ、ベイカー嬢がいないってのに、強いじゃないか……負けてないじゃないか……また百万の味方でも得たような、そんな勢いじゃないか……えらい強気じゃないかよ……こりゃいったい、どういうことだ?……どうしてこんなことになったんだ?……何かがおかしい……何だ?何が原因だ?……もしかしたら、トムの頭の中にはそんな思いがぐるぐると巡っていた?でしょうか……だとしたら、デイジーをにらみつけながらも、むしろデイジーが予想外の反応を見せたその原因を必死で探ろうと、デイジーの目を食い入るように?じっと見ていたかも?しれない?……なんにしても、真っ向勝負?状態……怖いですねえ……。

 

⑪ “Is she from New York?" I asked quickly.

「『ベイカー嬢は出身がニューヨークか?』と「自分」が尋ねた……急いで……」

she は、⑥⑦⑧⑨とずっと話題の中心になっていた、ベイカー嬢を指すのではないでしょうか?

⑩でデイジーとトムがにらみあった?状況……ただならぬ緊張感が?あったのではないでしょうか……で、「自分」が気を利かせて?急いで別の話題を振った?ようです……まあ、ベイカー嬢に興味津々しんしんでしたし、聞いてみたいと思っていたことなのかもしれません……ベイカー嬢はニューヨーク出身なのかと尋ねたようです……「自分」にかれたら、デイジーにしろトムにしろ、「自分」をないがしろに無下むげにするわけにはいかないはずですから……。

 

⑫ “From Louisville. Our white girlhood was passed together there. Our beautiful white —-"

「『出身はルイヴィルだ……デイジーとベイカー嬢の汚れを知らぬ純潔純白の少女時代が、送られた……デイジーとベイカー嬢の二人で一緒に……ルイヴィルで……デイジーとベイカー嬢のすてきなとても楽しい幸福な恵まれた――』」

From Louisville の前には、she (Miss Baker[Jordan]) is from が省略されているのではないでしょうか?

Louisville というのは、ケンタッキー州の中心的な都市のようで、シカゴの南南東の方にあるようです。

Our は(すべて)、このセリフをしゃべっていると推測される、デイジーとベイカー嬢の二人を指すのではないでしょうか?

there は、Louisville を指すのではないでしょうか?

⑪の「自分」の質問に、おそらくベイカー嬢と親しいと推測されるデイジーが答えているようです……デイジーとベイカー嬢は出身地が同じようです……ニューヨークでもシカゴでもなく、ケンタッキー州のルイヴィルという所のようです……そこで、二人は汚れを知らぬ純潔純白の少女時代を一緒に送ったようです……二度も white という言葉を繰り返していますが……少女時代は white だったけど、今は?どうだとデイジーは思っているのでしょうか?……おそらく white ではない?可能性が高い?のではないでしょうか……つまり、今の生活に比べたら、あの頃は良かった、と……今は夫のせいでつらい結婚生活を起こっているけれど、あの頃はその夫がいなくて、今も味方で力になってくれるベイカー嬢と二人で楽しい時間を過ごしていたと……加えて、第24回で、デイジーは知りすぎてしまったばかりに不幸になったと主張していたようでした……ということは、white には何も知らなかったあの頃?という意味合いも含まれている?のかもしれません……そして、デイジーがなおも、ベイカー嬢と二人で送った素敵なとても楽しい幸福な恵まれた(少女時代?の)話を機嫌よく?続けようとしたところへ、邪魔が入ったようです……おそらく、その邪魔をしたのは……。

 

⑬ “Did you give Nick a little heart to heart talk on the veranda?" demanded Tom suddenly.

「『デイジーは渡した(伝えた)のか?……ニックに……ささやかな率直な心を打ち明けた話を……ベランダで……』と詰問したのはトムだった……いきなり不意に」

今回の考えるヒントに上げた箇所が出てきました。

you は、⑩でトムとにらみあった?らしい、デイジーを指すのではないでしょうか?

little は、言葉どおりの意味ではなく、その逆の意味で、嫌味を込めて使われているのではないでしょうか? つまり、ささやかどころか、デイジーの気が済むまでデイジーの言い分を何から何まで余すことなくニックに聞いてもらったんじゃないかと、そういう意味で使われているのではないでしょうか?

⑫でべらべらと機嫌良さそうに?しゃべっているデイジーの様子に、トムの知っているいつものデイジーとは明らかに違うものを、トムは感じたのではないでしょうか?……それで、⑬の言葉が出てきた?のではないでしょうか……つまり、トムが疑っているのは、デイジーに都合の良い話をニックに聞かせることでデイジーはニックを味方につけることに成功したんじゃないか?それであんなに強気に勢いよく反撃?できるようになったんじゃないか?……そう思っているのではないでしょうか?……トムの方は、第19回(13ページ末尾から9行目)と第21回(15ページ17行目)で二度かかってきた電話のせいで、「自分」(ニック)を味方につけるどころではなくなってしまった……ところが、その間に、デイジーの方は「自分」と二人きりで話す時間を持てて、しかもどうやら「自分」を味方にできたものだから?それであんなに上機嫌だし?強気だし?自信満々?にすら見える?……完全にあてが外れてしまった?じゃないか……俺様の目論見もくろみとは大違いだ……くそっ、デイジーの野郎……出し抜かれた?してやられた?……気に入らねえな……面白くねえな……この野郎、覚えてろよ……と思ったかどうかはわかりませんが、そうやって邪推じゃすいするトムの思いが⑬の言葉になって出てきているのではないでしょうか?……トムの思い通りにデイジーをやり込められない、その腹立ち?いら立ち?が、⑬の言葉になった?のではないでしょうか……それにしてもずいぶんストレート?に尋ねている?……トムはまあ、言葉は悪いですが、ちょっと単細胞?というか、あくまでも力でゴリ押しするばかりで、策をろうするとかそういったことは苦手?というよりできない?無理?そういう頭はない?のかもしれません……でもそれでも、ベイカー嬢も「自分」もいなかったときには、デイジーをいじめてやり込めて泣かすことができてきた?のではないでしょうか……ところが、ベイカー嬢や「自分」がいると、そうはいかない……実際に本当に「自分」がデイジーの味方になったかどうかは疑問に思えますが――第24回に描かれていた「自分」の心の動きをみる限りでは、「自分」がデイジーの味方になったとは思えないような気がしませんか?……でも、デイジーは、「自分」がただ黙って聞くばかりで何も言わず何もしないので、デイジーに都合のいいように解釈して、デイジーの味方になってもらえたとばかり勘違いして思い込んだのではないでしょうか?……勘違いでも勇気百倍?自信が湧いて?堂々と?今までデイジーを泣かしばかりしてきたトムに張り合えるようになった?のかもしれません……トムにしてみれば、常にトムが勝者で、デイジーは泣き寝入りが通常のあり方?なので、それが崩れるのは面白くない……まさしく、勝者であるはずの白色人種のトムが、敗者であり(トムに)支配される側であるはずの(有色人種ではないけど)デイジーに、優位な立場を乗っ取られる?由々しき事態?……トムが半端ない危機感を持って恐れ続けてきた立場の逆転が、まさに今、現実になろうとしている?……やばい!まずいぞ!どうしよう?どうにかしなきゃ!どうする?……と、もしかしたらほとんどパニック?状態にもなりかけていたかも?……結局、トムが何よりも本当に恐れていたことは、有色人種に乗っ取られるんじゃなくて、妻のデイジーがトムよりも優位な立場に立つこと?じゃないんでしょうか……やっぱり、トムに非があるからこそ、妻のデイジーこそが正しいとなるのは自然な道理で、そのことをトムも本当はわかっている?……わかっているけど、トムは自らの身勝手を今までどおり通したい?……だから、道理など無視して、トムに都合のいい無理をなにがなんでも通そうと必死で抵抗している?……強い者が正義だ、勝者こそが正義だ……その理屈で、トムの不合理不条理を押し通そうとしている?……でも、その理屈も、トムが弱い者になり、敗者になってしまったら、すべておしまいです……もうトムの思いどおりにはいかなくなってしまいます……だから、絶対にそんな事態は避けなきゃいけないと、それこそ力づくで全力で戦っている?……そんなふうにも見える?かもしれません……。

 

おつかれさまでした。どうでしたか?

トムもデイジーもお互いに対して完全に戦闘モード?敵視している?……そんな印象を受けませんか?……こじれてますねえ……。トムのような人間に何をいくら訴えたところで、何も得るものはないし、何も変わらないようにも思えませんか?……だから、デイジーはずっとつらい思いをしてきたし、何をどう頑張ったところで不毛な争いにしかならないように思えませんか?……じゃあ、どうしたらいいの?――トム以外に意識を向けていく?……それ以外にはない?……結局そこに落ち着きませんか?……。どうやら大人になる前からデイジーとベイカー嬢は仲が良かった?ようでした……だからこそベイカー嬢は、根本的な解決にはならなくても、根本的に解決することはできなくても、それでも、デイジーの力になろうと、できるかぎりデイジーのそばにいて、寄り添おうと努めている?のかもしれません……場当たり的にトムをやり込めるという方法であっても……。

さて、今回の考えるヒントに上げたお題 「18ページ4-5行目 “Did you give Nick a little heart to heart talk on the veranda?" とはどういうことを言っているのか」 ですが……⑬で説明したとおりです。トムが「自分」を味方につけてやろうなどとつまらない魂胆を持ったりするから?デイジーが「自分」を味方につけることに成功したのではないかなどと疑うことになる?ように思われませんか?……自業自得?とも言える?……。デイジーとトムのよこしまな?思惑が交錯し入り乱れる中、今回はそこを超越していたかに見えたベイカー嬢と、どこまでも真っ白な真っさらな心で周囲への思いやりに徹する a perfect rose の「自分」が空気のようにさり気なくたたずんでいたような……今回は、そんな印象じゃないですか?……やっぱり、「自分」が素敵ですねえ……めに鶴?……。

次回は、思いがけない話が出てくる?……ぜひまた一緒に読んでみてください。

 

第27回の範囲は18ページ6行目から18ページ末尾から14行目まで("Did I?" She looked at me. 〜から、being rumored into marriage.まで)をみていきます。

次回の考えるヒントは……

  • 18ページ20-21行目 surprising me by opening up again in a flower-like way とはどういうことを言っているのか

次回も、「自分」は変わらず a perfect rose のようです……ぜひまた一緒にみていってください。

 

最後に、物語を読むときに心にとめたいポイントをまとめます。

Point

・どうして作者はその言葉を使用したのか

・それぞれの登場人物に作者はどんな役割を割り当てているのか

・それぞれの登場人物のセリフや物語の展開を通じて作者は何を言おうとしているのか

 

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Posted by preciousgraceful-hm